緒戦オーストラリアに大敗した日本が必勝を期してフィジーと対戦した。前半30分までは決定力にやや欠けたものの6-3のロースコアで、ほぼ理想的な試合展開だった。攻め込んだところをこぼれ球を拾われ独走トライを許したのは残念だったが、PGを返し9-10の1点差で折り返した。
後半は一転して点の取り合い。双方2トライで、中盤すぎまでは点を取ったほうがリードを奪うというシーソーゲームになった。試合が傾いたのは24-25からフィジーが奪ったトライ。日本の防御陣はフィジーをよく抑えていたが、中盤から走られて勢いがつくとそのままというケースが多く、惜しまれる。さらにPGを加えられて11点差。残り数分で勝負あったかにみえた。
しかしここからの日本の粘りは驚異的だった。フォワード・バックス一体となって攻め込み、フォワードのトライ(ゴール)、これで4点差。相手キックオフのボールをキープし続け再びゴール前。双方とも疲労の極限のなかをしつこく攻め続けたが、ゴールラインは割れず、31-35でノーサイド。
本当に惜しい試合で、勝たせてあげたかったが、これが世界の高い壁と言うべきか。それでも、ワールドカップ史上わが国のベストマッチではないかと思う。日本代表の健闘を讃えたい。
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