先週の藤沢里奈さんに続いて今週は上野愛咲美さん、2週末連続の勝利! この2人は女流ではめちゃくちゃに強いので、これくらいで驚くのはかえって失礼かもしれませんが。
以前のNHK杯では、女流棋士が勝てばそれだけでニュースでした。囲碁のプロはたぶん500人近くいると思いますが、NHK杯に出られるのはたった50人ほど。つまりテレビに映っている棋士はそれだけでエリート。そのなかで女流が勝つのは「よほどの何か」が必要でした(正直にいえば、女流は弱くてもテレビに出られた)
でもこの2人は女流じゃなくてもNHK杯に出られるでしょう。先週の藤沢さんの対戦相手は、囲碁界のレジェンド・趙25世本因坊。
お2人とも、碁の内容もくんずほぐれつのねじり合いを制して。今週の上野さんは、解説の村川十段も気づかなかった妙手でピンチ脱出。2回戦は、王者・井山4冠からタイトルを奪った張名人。上野さんのNHKデビューは鮮烈でした。昨年、これも実力者の蘇耀国九段の大石を屠って逆転勝利。
一方、藤沢さんの相手は余正麒八段。どちらも超難敵ですが、目が離せない一戦になりそうです。藤沢さんは、故藤沢秀行名誉棋聖のお孫さんです。
こんなこと書くと、全くおじさん!!と批判されそうですが、お2人ともテレビ映えバッチリもすごいと思います。上野さんが終盤、秒読みに追われながら、ゼリー飲料を吸っている姿がアップされ、珍しい!と盛り上がっていました(笑)
追記 何と8月初めには、謝依旻六段も勝っていたのですね。謝さんといえば、上記の2人が登場するまで約10年間、女流棋界を支配していたお方。女流が3人も緒戦突破とは素晴らしい!
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