ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

蓬莱竜太作「楽園」

2012-12-15 16:15:13 | 芝居
11月12日吉祥寺シアターで、蓬莱竜太作・演出「楽園」をみた(モダンスイマーズ公演)。

ある地方の廃屋となったホテル。ここは5人の小学生の秘密基地だった。無邪気に見える彼らの間にも子供なりのパワーバランス
が存在している。他愛ない会話を発端に、その関係性はいとも簡単に一変し、新たな関係が生まれる。そして5人にとって一生
忘れることのできない出来事が起こった・・・。

今年4月、「まほろば」で新鮮かつ説得力ある物語の書き手、蓬莱竜太と出会った。これは彼の2007年初演の作品。

子供時代を大人となった彼らが大人のかっこうのままで演じるという斬新な手法なので、最初は観客も戸惑うが、台本が
巧みなのですぐに状況に慣れて入り込める。

「ランボー」ごっこ。
4人の少年たちの力関係が目まぐるしく変わるのが面白い。だが実際子供の世界ってこんなもんだ。

ヒロイン篠井ユリコを演じる深沢敦が素晴らしい。声がでかくて張りがあってとにかくすごい。しかもそれはまさに女の子なのだ!
作者兼演出家が言う通り「この手があったか!というヒロイン」だ。
西條義将、古山憲太郎らも少年たちを生き生きと好演。

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