福島第一原発事故の危険性について、はじめゴール指向で考えてうまく行かなかったので、
HAZOP/FMECAで導出することを考えています。手順としては、以下のとおり
・抽象的なものが出てきた場合、まず、それらの構成要素を考える
・それをインスタンス化(具体化)する
・それらの具体物の問題点をHAZOPを使って考える
・そこで挙がった問題点を、FMECAで評価する
・その結果、問題となった事項を、どうするか、ゴールを考える
・ゴール指向の図にまとめる。
この前はインスタンス化までして、福島第一原発関連は、
原発
ヒト
社員
所長
職員
非社員
作業員
モノ
材料
水
燃料
電気
施設
原子炉建屋:第1号機建屋
原子炉格納容器
燃料交換機
燃料貯蔵プール
原子炉圧力容器
制御棒
燃料集合体
燃料被覆管
燃料ペレット
原子炉建屋:第2号機建屋
原子炉格納容器
燃料交換機
燃料貯蔵プール
原子炉圧力容器
制御棒
燃料集合体
燃料被覆管
燃料ペレット
:
:
原子炉補助建屋
放射性廃棄物処理設備
中央制御室
タービン建屋
蒸気タービン
タービン発電機
変圧器
送電線
非常時発電機
固体廃棄物貯蔵庫
取水口
排水口
生産物
電気
カネ
情報
のように分かれるところまで確認した。
今日は、この項目をHAZOPで検討することを考える
■HAZOPとは?
ここ
HAZOPとは
http://www.safety-book.net/keywords/keywords01/keywords0120090511-2.html
によると(以下斜体は上記サイトより引用)
HAZOP(Hazard and Operability Studies)とは、プロセスパラメータの目標値(目標状態)からのずれを想定し、そのずれの起こる原因と発生する危険事象を解析し、さらにその原因から危険事象に進展するのを防護する機能を評価し、対策を検討するというもの。
目標値からのずれを想定するために、「ガイドワード」を用いるのが一般的である。
???
なんのことやら
???
ですよね。具体的に考えましょう。
■具体例
上に上げた、(ノードの末端の)各項目がプロセスパラメータだとしましょう。
所長
職員
作業員
水
電気
:
:
などなど。これが、目標状態になっている(=ゴール)だから
所長が働いている
職員が働いている
作業員が働いている
水が十分来ている
電気が十分ある
:
:
ってこと、これがすれている状態を危険と考え、その対策をする
所長がいない
職員がさぼってる
作業員が少ない
水がこない
電気が十分でない
などなど。ただ、こうやって並べると、恣意的になるので、
ガイドワード「More」、「Less」、「Later」を使ってチェックする
所長が・・・
「More」・・・2人いる→ありえない
「Less」・・・いない→危険
「Later」・・遅刻する→危険
こんなふうに、ガイドワードを基に考えていく。
ガイドワードはあくまでもガイドだから、網羅的なわけではないけど、
ガイドワードを使えば、いろいろ考えが広がる。
ガイドワードはもっとある。本当は。
■この方法だと・・・
作業員が・・・いない
水が・・・ない
電気が・・ない
非常時発電機が・・・動かない
カネが・・・ない
カネが・・・遅れる(被災者への補償が)
情報が・・・少ない/遅れる
など、今言っているさまざまな問題が抽出可能になっているのがわかる。
・・・わかるけど、挙がりすぎちゃっている感もある。
これらを、どう優先順位をつけてまとめていくか、
それがFMECAになるんだけど、それについては、またこんど