なんかシリーズ化してきてしまった
情報処理における学会と産業界というのは、かなり距離がある。
したがって、2つの間に関連性がありながら、
学界的に「それは違う」と排除してしまい、
産業界的にも、学界的にも、豊かな研究分野・実践を
踏みにじってしまうことがある。
今日は、大学でのアジャイルの話。
■一般には、アジャイルは・・・
アジャイルなら、どんなものでもOKってすると、
結構アジャイルという手法は、浸透してきているのではないだろうか?
・・まあ、SCRUMとXP、リーンにおいての話なんだけど・・
経験している人もかなりいる。
アジャイルサムライは、かなり読まれている本だったりする。
一方、どうだろう、最近は、構造化設計って、あんまり聞かないんじゃないかなあ・・
あんまり、DFDを使って開発とは、自治体EAでもやっている人でないと、言わないかも
DFDは情報処理試験のときに覚えるってかんじかしら・・・
構造化設計よりも、むしろ、アジャイルを聞く?
もちろん、オブジェクト指向は健在で、Astah*つかって、がんばるわけだ・・
■大学で、今、何を教わるのか
大学では、「開発」について、何を学ぶのか?
ちょっとシラバスで「ソフトウェア工学」とか「ソフトウェア設計論」の授業を見てみると、
どうも、オブジェクト指向、UMLまでは、教わるらしい。
シラバスに、よく出てくる。
Astahを使っていると、シラバスに明示してある大学としては、
琉球大学(モデリングと設計)
芝浦工業大学(ソフトウェア設計論)
早稲田大学理工(ソフトウェア工学:S評価者用の深澤先生&本位田先生&鷲崎先生の)
金沢工業大学情報工学科(ソフトウェア工学1)
なんかがある。ただ、シラバスに明示してないだけで、ほかでも使っている学校は、
もっとありそうな気はするよね・・
で、構造化手法、DFDなんかも、結構、シラバスに出てくる
■アジャイルは?
これに比べると、「アジャイル」という言葉は、シラバスにあまり出てこない。
いや、出てこないわけじゃないけど、世間で言われるほどではないのだ。
たとえば、京都産業大学のコンピュータ理工学部のソフトウェア工学1では、授業の1講義分
がアジャイルにあてられていて、SCRUM,XP,TDDが説明される。
でも、京産大ですら、この程度なのよ!
(*注:京産大は、最近、他学部でも、相当、産業界を意識したカリキュラムを組んでいる)
その他、産業界を意識している、千葉工大(ソフトウェア工学)や、SFCなどでも出てくる。
あ、千葉商大(ソフトウェア工学)がすごいかな。。。XPとか、かなり力入れてるみたい。
でも、構造化手法に比べると、アジャイルは、出てくる数も時間数も少なかったりするわけですよ・・
■ちなみに・・・
ユーザー中心も最近話題ですよね。
でも、大学では、ユーザー中心はシラバスに出てこない。
むしろ、形式手法のほうが、よく出てくるかな
(っても、オブジェクト指向や構造化手法ほどじゃない)
■どうして・・・
じゃ、どうして、そういうことが起こるのかっていうと、
これが、たぶん、大学と産業界の根本的な違いになってくると思う。
もう、今日は長く書いたので、今度、別なときに書くけど、
ちょっと前ふりすると、メタボリックスの山田氏の
~ トヨタ カンバン方式に学ぶ ~
ITシステム開発・管理への適用と実践技法
2. リーン・ソフトウェア開発
http://www.metabolics.co.jp/SoftwareProcess/SRC040903/LSD02.pdf
プレゼンシートのシート40「点ベース開発」を教えるのが大学
産業界は今、41ページの「セットベース開発」になりつつあり、
なぜ、大学が点ベースを教えるかというと、44ページの理由から。
そんな話を、今度書きます。
情報処理における学会と産業界というのは、かなり距離がある。
したがって、2つの間に関連性がありながら、
学界的に「それは違う」と排除してしまい、
産業界的にも、学界的にも、豊かな研究分野・実践を
踏みにじってしまうことがある。
今日は、大学でのアジャイルの話。
■一般には、アジャイルは・・・
アジャイルなら、どんなものでもOKってすると、
結構アジャイルという手法は、浸透してきているのではないだろうか?
・・まあ、SCRUMとXP、リーンにおいての話なんだけど・・
経験している人もかなりいる。
アジャイルサムライは、かなり読まれている本だったりする。
一方、どうだろう、最近は、構造化設計って、あんまり聞かないんじゃないかなあ・・
あんまり、DFDを使って開発とは、自治体EAでもやっている人でないと、言わないかも
DFDは情報処理試験のときに覚えるってかんじかしら・・・
構造化設計よりも、むしろ、アジャイルを聞く?
もちろん、オブジェクト指向は健在で、Astah*つかって、がんばるわけだ・・
■大学で、今、何を教わるのか
大学では、「開発」について、何を学ぶのか?
ちょっとシラバスで「ソフトウェア工学」とか「ソフトウェア設計論」の授業を見てみると、
どうも、オブジェクト指向、UMLまでは、教わるらしい。
シラバスに、よく出てくる。
Astahを使っていると、シラバスに明示してある大学としては、
琉球大学(モデリングと設計)
芝浦工業大学(ソフトウェア設計論)
早稲田大学理工(ソフトウェア工学:S評価者用の深澤先生&本位田先生&鷲崎先生の)
金沢工業大学情報工学科(ソフトウェア工学1)
なんかがある。ただ、シラバスに明示してないだけで、ほかでも使っている学校は、
もっとありそうな気はするよね・・
で、構造化手法、DFDなんかも、結構、シラバスに出てくる
■アジャイルは?
これに比べると、「アジャイル」という言葉は、シラバスにあまり出てこない。
いや、出てこないわけじゃないけど、世間で言われるほどではないのだ。
たとえば、京都産業大学のコンピュータ理工学部のソフトウェア工学1では、授業の1講義分
がアジャイルにあてられていて、SCRUM,XP,TDDが説明される。
でも、京産大ですら、この程度なのよ!
(*注:京産大は、最近、他学部でも、相当、産業界を意識したカリキュラムを組んでいる)
その他、産業界を意識している、千葉工大(ソフトウェア工学)や、SFCなどでも出てくる。
あ、千葉商大(ソフトウェア工学)がすごいかな。。。XPとか、かなり力入れてるみたい。
でも、構造化手法に比べると、アジャイルは、出てくる数も時間数も少なかったりするわけですよ・・
■ちなみに・・・
ユーザー中心も最近話題ですよね。
でも、大学では、ユーザー中心はシラバスに出てこない。
むしろ、形式手法のほうが、よく出てくるかな
(っても、オブジェクト指向や構造化手法ほどじゃない)
■どうして・・・
じゃ、どうして、そういうことが起こるのかっていうと、
これが、たぶん、大学と産業界の根本的な違いになってくると思う。
もう、今日は長く書いたので、今度、別なときに書くけど、
ちょっと前ふりすると、メタボリックスの山田氏の
~ トヨタ カンバン方式に学ぶ ~
ITシステム開発・管理への適用と実践技法
2. リーン・ソフトウェア開発
http://www.metabolics.co.jp/SoftwareProcess/SRC040903/LSD02.pdf
プレゼンシートのシート40「点ベース開発」を教えるのが大学
産業界は今、41ページの「セットベース開発」になりつつあり、
なぜ、大学が点ベースを教えるかというと、44ページの理由から。
そんな話を、今度書きます。