ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

ソフトはもちろん、1人でハードまで作って販売できる時代

2013-01-18 19:58:04 | Weblog

日経ビジネス2013年1月14日号の
2030年のモノ作り

で、一人でものづくりができるというものが書いてあった。
まあ、ソフトにおいては、現状そうなっているけど(アプリなんかが典型例)
そのうちハードも、そうなってくるんでしょうね。

情報処理の2月号

にある、デジタルファブリケーションなんかも、
試作機を作るのに、貢献していたりする。


今後は、特に、ロボットなんかは、そういうものが出てくるんじゃないかなと思う。
同人ロボット?

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博士号取得者の就職状況

2013-01-18 15:17:09 | Weblog

博士号取得者の就職状況
http://www.slideshare.net/subhjap/ss-3247345

によると(以下太字は上記スライドより引用)

博士課程修了者の62.9%(1万人)が就職者している


逆に言うと、37.1%が無職・・・ヒッキー?

あ、ただこの数字・・・

産業別では「教育,学習支援業」が33.7%,「医療,福祉業」23.7%,「製造業」16.3%等の順

(中略)

※専門的・技術的職業従事者とは「教員」24.9%,「医師,歯科医師,獣医師,薬剤師」22.0%,「科学研究者」23.9%,「技術者」17.5%等

ってことで、医学博士も入っているので(彼等は就職するだろうから)
高めに出ているかもしれない・・・

ちなみに

修士課程修了者の就職者は74.8%(5万5千人)。就職率は75.1%




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アジャイルが必要な理由

2013-01-18 11:11:17 | トピックス
シリーズ化してしまいつつある

情報処理における学会と産業界というのは、かなり距離がある。
したがって、2つの間に関連性がありながら、
学界的に「それは違う」と排除してしまい、
産業界的にも、学界的にも、豊かな研究分野・実践を
踏みにじってしまうことがある。


今日は、アカデミックで信じられているモデルと、
最近のソフト開発のモデルから、アジャイルの必要性までを書いてみる

昨日書いたとおり、

~ トヨタ カンバン方式に学ぶ ~
ITシステム開発・管理への適用と実践技法
2. リーン・ソフトウェア開発 
http://www.metabolics.co.jp/SoftwareProcess/SRC040903/LSD02.pdf

を参考にします
(以下、このPDFを、「参考資料」として
「参考資料のXシート目」という書き方をします。シートの下の番号をさします)




■大学では、下流工程でバグが発見されるほど、
 修正工数が大きいというモデルを使っている。

 これは、スパイラルモデルのバリー・ベーム(Barry Boehm)が提唱したモデル。

 参考資料の44シート目に、

「ソフトウェアが出荷されてしまってから問題を
 見つけて直すと, 初期設計で行うのに較べて
 100倍のコストがかかる (B. Boehm, 1987)」

 と書かれていますけど、まさに、このモデルを基にしています。

 ということは、初期工程で要求を出し切らなければなりません。
 また、スパイラルモデルを採用して、できるだけ合意をとって、
 安全に開発を進めていくという考え方になります。

 つまり、できるだけ、手戻りをさけるわけです。
 ウォーターフォールがこの典型例です。




■大学のモデルの前提

このモデルには、実は前提があります。

 ・下流工程の問題は、上流で(適切なコストを支払えば)見つけられる
 ・開発中に環境が変わらない
   もし、環境が大幅に変わってしまったら、要求段階で決めたことが
   実現できなくなるかもしれないので
 ・開発時に結果が見通せる
   要求時点で、どうなるか判らないものを、要求固めろといわれても・・

 COBOLのような開発では、できることが決まっていたし、閉じた世界なので、
 開発環境が大幅に変わることはありませんでした。

 なので、このモデルを採用しても、問題なかったのでした。
 このような状態であれば、開発目標を決めて、そこへ向かっていくという
 参考資料 40シート目の「点ベース開発」も可能です。




■今、現実は・・・

・下流工程の問題は、上流で(適切なコストを支払えば)見つけられる
  →いや、インターネットの混み具合とか、はっきりしないし・・
   ハード的なものは、よくわからない
  なので、インターネットがらみのモノは、作ってみないとわからない
  ところが正直ある。

・開発中に環境が変わらない
  いや、WebAPIとかは、先方の都合でよく変わる
  オープンソースを使うと、バージョンによって、結構変わるよね

・開発時に結果が見通せる
  ってことで、上2つの理由により、結果が見通せない。

このような場合、作ってみないとわからないのだから、要求仕様ですべてを
考えるのは無理で、リリース直前に決めたほうがいいことになる。
そして、リリース後も、環境の変化に追随しないといけない。

ってことで、目標を決めることができず、目標は変化させないといけない。
変化に対応できるように、生物界の多様性のように、多様なものをとりあえず
作っておき、そのときにあったものを使うということになる。

これが、参考資料の41シート目セットベース開発




■実は、Boehmは、このあと、意見が変わっている

 バリー・ベームとリチャード・ターナは、このあと、「リスク分析手法」を提案し、
アジャイルでいくか、ウォーターフォールでいくかの判断について書いている
(たしか、Balancing Agility and Disciplineだったかな
日本語訳はたしか、「アジャイルと規律」だとおもう)

 で、アメリカでは、教科書が変わっている。
 Roger S. PressmanのSoftware Engineering: A Practitioner's Approachでは、
(昔からの)ソフトウェアは死んだとして、アジャイル話がかなり書いてあるんだけど、
日本の大学が参考書として使っているのは、この本の古いバージョンの翻訳版で、
西先生とかが訳している

実践ソフトウェアエンジニアリング-ソフトウェアプロフェッショナルのための基本知識

だとおもった。こっちには、そんなことが出ていない。




つまり、ソフトウェアを取り巻く環境が古くて、それって、アメリカでは
修正がかかってるんだけど、大学の先生は、今も使い続けちゃってるんですねえ・・・

そうすると、「要求はしっかり決めましょう」とか「MDA」みたいなことが
できると思ってしまうわけです。

・・・かなり、差があるでしょ?

ただ、参考資料の44シートの話は、こういう風な流れにはなっていない。
つまり、もう一つのお話がのこっているんだけど、それについては、またこんど。

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