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戦争Weekの「太平洋戦争の悲惨さ」を伝える番組は、そろそろ現在の戦争を取り上げてもいいかも?

2020-08-17 09:05:51 | そのほか
 毎年8月15日あたりの日は、各局とくにNHKは、太平洋戦争(沖縄戦や原爆、空襲等)の悲惨さを後世に伝えるための番組を行う。
 昔は戦争経験者が多かったから、このWeekは戦時中の悲惨さを生き証人から聞くという形での番組を流していた。そもそもこれ以外の戦争番組を流してはいけない雰囲気があった。

 しかし、世の中に「戦争をしたくて始める人」は多分少数派だ。たいていの人は戦争はしたくない。殺し合いはしたくもないし、殺されたくもない。戦争は回避したいと思うが、なぜかしら戦争に巻き込まれ、戦争を始めてしまい、そこから抜けられなくなる。だから戦争を行わない、平和な世の中にするには、戦争が悲惨ということを知ることも大切かもしれないけれど、「どうして戦争が始まった」ということを知ることが大事。しかし、柳条湖事件や盧溝橋事件を扱った番組は少ない気がする。

【柳条湖事件と盧溝橋事件の違い】簡単にわかりやすく解説!
https://nihonsi-jiten.com/ryujyoko-rokokyo-jiken-chigai/

 また、戦争の形も現代においては様々に変わってきていて、昔は侵略戦争だったけど、その後米ソのイデオロギー・代理戦争、最近はISや内戦など複雑でよくわからない戦争に代わってきている。したがって、戦争を防ぐには今の他国で現実に起こっている戦争の形を始まりから見ていかないと、平和のための学習にはならないし、さらに今の戦争は、戦闘の悲惨さよりも、難民問題のほうが大きくなってきている。

 ただ戦争Weekでは、これら現代の戦争や難民の話題を平和教育・平和のための番組として取り上げることはあまりなかった気がする。戦争番組というものは、そういうものではなく太平洋戦争の戦争体験を流すものという、多分制作側のステレオタイプの考えもあったろうし、そもそも戦争体験者にとっては、
太平洋戦争の戦争体験こそが平和教育のために必要という思いがあったろうから、現実的には流せないという風潮になっていた気がする

 ただ、戦争から75年たち、制作側も見る側も太平洋戦争は「体験」ではなく「歴史」となった今、太平洋戦争について、その原因についての番組を作ったり、現在の戦争について戦争番組として作ることが許されてきたんじゃないかと思う。「太平洋戦争」より「ISとの闘い」のほうが、身近な話に感じる人は多くなってきたと思う。

 今後は戦争Weekの「太平洋戦争の悲惨さ」を伝える番組は、そろそろ現在の戦争を取り上げてもいいかも?と、以下の2つの番組を見て・聴いて思った

高橋源一郎と読む 戦争の向こう側2020 - NHK
https://www4.nhk.or.jp/sensounomukougawa/

ETV特集 「サヘルの旅〜傷(いた)みと生きるということ〜」
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/9P3LV491P1/

P.S ETV特集で出て来た支援団体 エクマットラ
http://www.ekmattra.org/jp/

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