能登半島地震からの幕開けとなった2024年。このようなニュースを目にすると不安にばかり目が行き、さらに不安が大きくなるという悪循環におちいる方がいるかもしれません。このような時、私たちはどのような心がけで過ごせばいいのでしょう。
「徳を積む」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「徳を積む」とは、見返りを求めずに善い行いを重ねることです。「徳を積む」ことは他者との良い関係を築いたり自分自身の内面的な成長や満足感にも繋がったりすると言われています。では「徳を積む」とはどのような行いでしょうか?具体的には以下のような行為や態度があげられます。できそうなことを選び継続してみてはいかがでしょうか。
・優しいまなざしを他者に向けること。
・丁寧な言葉を使うこと。
・優しい顔でいること。
・気配り、心配りをすること。
・感謝の気持ちを表すこと。
他にも人知れず行う善行も「徳を積む」ことに繋がります。ドジャースの大谷翔平選手が、フィールドやベンチ付近でゴミを拾う様子をテレビなどで観たことがある方もいると思います。大谷選手は「僕は人が落とした運を拾っているだけ」と言っていますが、人の嫌がるような行為を人知れず行う善行を仏教において「陰徳(いんとく)」と呼ばれ「徳」の一つとされています。大谷選手の「徳を積む」行いで心に余裕が生まれ、結果として最高のプレーに繋がっているのかもしれませんね。
このような利他的な行いは自分にも返ってくると言われています。このような時だからこそ「徳を積む」行いに目を向けて日々を過ごしてみませんか?誰かの笑顔のために。
参考
雑誌『PRESIDENT』2024年1月12日号,プレジデント社