京都の西にひときわ威風を誇る神社がある。古くから「松尾さん」として親しまれている松尾大社は酒の神様としても知られている。古来「日本第一醸造祖神」として仰がれ、全国の酒造家より幅広い信仰を集めている。古伝によれば、聖武天皇の天平5年(733)、社殿背後の御手洗谷より霊泉が湧き出た時、松尾の神の託宣があり「諸人この霊泉を飲めば、諸病を癒し、寿命を延ばすことを得べし。またかの水を以て酒醸し、我に祀らば、寿福増長・家門繁栄すべし」と、告げられとか。
阪急電鉄嵐山駅のすぐ傍にある当社は京都最古の神社で、太古この地方一帯に住んでいた住民が、松尾山の神霊を祀って、守護神としたのが起源と言われている。5世紀の頃、朝鮮から渡来した秦忌寸都理秦氏がこの地に移住し、山城・丹後の両国を開拓し、河川を治めて農産林業を興した。同時に松尾の神を氏族の総氏神と仰ぎ、文武天皇の大宝元年(701)には山麓の現在地に社殿を造営した。
御神像は、男神像2対、女神像1対の3体あり、平安時代の作で一木彫り。わが国神像中最古の秀作として重要文化財に指定されている。特に女神像は正面、右面、左面、下から上面とそれぞれの角度から見ると、まるで異なった顔に見え、ほりの深さはギリシャ風でもある。
春の桜、初夏の山吹、六月の紫陽花と、花の神社としても賑わう。曲水の庭をはじめとする名庭も見所である。
交通:阪急電鉄嵐山線「松尾」下車すぐ。
阪急電鉄嵐山駅のすぐ傍にある当社は京都最古の神社で、太古この地方一帯に住んでいた住民が、松尾山の神霊を祀って、守護神としたのが起源と言われている。5世紀の頃、朝鮮から渡来した秦忌寸都理秦氏がこの地に移住し、山城・丹後の両国を開拓し、河川を治めて農産林業を興した。同時に松尾の神を氏族の総氏神と仰ぎ、文武天皇の大宝元年(701)には山麓の現在地に社殿を造営した。
御神像は、男神像2対、女神像1対の3体あり、平安時代の作で一木彫り。わが国神像中最古の秀作として重要文化財に指定されている。特に女神像は正面、右面、左面、下から上面とそれぞれの角度から見ると、まるで異なった顔に見え、ほりの深さはギリシャ風でもある。
春の桜、初夏の山吹、六月の紫陽花と、花の神社としても賑わう。曲水の庭をはじめとする名庭も見所である。
交通:阪急電鉄嵐山線「松尾」下車すぐ。