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「東京へ行った少女」 初挑戦の「詩」

2021年07月07日 20時28分47秒 | オリジナル作詩
 やはり難しかった。
早々に挫折したわけではないが、初心者と言えどあまりにも出来が悪い。
詩を作ろうと思ったキッカケとなった思春期の初恋を描きたい。描きたいと思ってそれらしい体験がない。
そこでお隣の仲良しさんをモデルに描いてみた。
一気に書いてみた3編だが、とりあえずこれにて筆止め。
作るより作詩のいろはから勉強してみたくなった。
カルチャースクールへ行く時間はないが作詩の手ほどきをする諸本はあるだろう。
なければ通信講座でもいいだろう。むやみに書きなぶったところで心に残る詩がつくれるものではなかろう。
歌謡曲調なら「星野哲郎」さんのような詩が目標。
しかし、さだまさしさんのような語り調のものが好きだ。
じっくり勉強してみよう。
とりあえず最後の一編を。なんだか演歌になっちゃった!!

「東京へ行った少女」

 春も終わりの頃だった
 モザイク模様に舞い散る桜
 小川に佇む白いニットの女の子
 この町で見かけたことがない
 父からもらったカメラを向けると
 はじらいながらうつむいた
 出会った日のことだった

 豆腐売りのラッパの音
 小川で見かけたニットの子
 台所で母から聞かされた
 東京から引っ越して来たという
 小顔な面立ち長い髪の少女
 石炭の町にスズランの花が咲いた
 胸に暖かな明かりが灯った
 その子と出会った日暮れのこと

 それから三月過ぎし日に
 仲よくなった少女と駄菓子屋へ
 森永キャラメル分け合って
 君が弾くエリーゼ聴いたよね
 裏山のクヌギ林を駆け回る
 長い髪がさらさら風にゆれ
 シャンプーのほのかな香り惑わせる
 見つめる僕の胸のときめき

 それからまたたく3年が
 僕が高校2年の夏の終わり
 合宿キャンプから帰った日
 夕餉のときに母から知らされた
 お隣さん東京へ転勤になるのよ
 君は中学2年になっていた
 思いも伝えきれず過ぎし日々
 潜んだ君への思いあふれでる

 半月過ぎた別れの日
 きっと東京の学校へ行くからね
 そう言うだけで詰まる声
 迎えの車が離れて行き土煙
 窓から白い手が“さよなら”と
 追いかけるあふれる涙とめどなく
 きっと行くから東京へ届かぬ声
 白い手がいつまでもいつまでも

 きっと行くからね東京へ 東京へ



                    滋賀県 箱館山
コメント
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