「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

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「いつも今が始まり、一瞬懸命」(その4)

2020年10月26日 00時26分03秒 | いつも今が始まり(生き方論)
 「風のない日に凧を揚げる」
 最近ではあまり見られなくなりましたが、お正月の子どもたちの何よりの遊びであった凧揚げ。奴凧に菱凧、それに喧嘩凧と楽しいものでした。
 もはや凧揚げは、地方の伝統行事としての大凧やめずらしい創作凧などが映像で見られる程度となってしまいました。
「君たち、風のない日に凧を揚げるにはどうしたらいいのかね?」
 松下幸之助氏が営業社員の幹部を集めて講演したときの問いかけでした。
 あなたならどうしますか。風が起こるまで辛抱強く待っていますか、それとも今日はだめだと諦めて帰りますか。
 風のない日に凧を揚げる、それは「自分が走ればいい」ということを幸之助氏が求めた答えでした。
 凧糸を持って懸命に走れば、その勢いで風が起こり凧は舞い上がるのです。
 販売成果が上がらない人たちは、とかく「不景気だ」「こんな商品じゃだめだろ」「上司がバカだからやる気がしない」などと、不平・不満を言っては売れない理由をつくってしまうのです。
 売れないのは自分の行動とその精神にあることに気づいていないのです。
 現に厳しい市場環境の中でも、立派に成果を上げている人たちが大勢います。ほんとうに不景気であれば、それらの人たちは存在しないはずなのです。売れている訳は、たくましく行動し成果を上げる工夫を懸命にしているからなのです。
「風のない日に凧を揚げる」、それは売る側の精神と行動に答えがあるのです。



           「なばなの里」(イルミション/2016年2月撮影)
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