きのう葬式の始まる時間になったら雨が降り出した
いままで晴天に恵まれたのが嘘のような冷たい雨だった
天気予報も雨ではなかったはず 傘も持たずに出かけてきた
式は天理教だったので線香はない 笙の笛を聞きながら 祭壇に玉串をささげた
棺を運ぶときには黒服の背中が濡れた
葬儀スタッフは悲しみの雨が降ってきたといっていた 人を送るのは淋しい
亡くなった従弟にはまだやらなくてはならない仕事が残っていたはず
痴呆の母を看取ることだ それには悔いが残ると思う この雨も
その母がまだ帰したくないと願う 遣らずの雨だったのだろう
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喪主の弟はしっかりと挨拶をした コンピュター関係の仕事についているのも
兄の影響 山に登るのも兄の影響 卒業と同時に東京に出たのも兄の影響
すべてが兄のおかげと話した そして家族にも他人にも優しい男だったが
自分にも優しかったことが悔やまれる もっと自分に厳しくしていればよかった と泣いた