ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

空間芸術の魅力

2007-04-14 06:00:00 | 人間観察

Nさんは大病をして 生きる望みすら失いかけていた
そんなある日 水墨画に出会い空間芸術の魅力に魅せられた
一枚の画に勇気をもらい 優しさをもらい 希望をもらった
そしてその先生を訪ねて 自分自身も水墨画を描いてみた
雨の日も風の日も 先生に会うことを楽しみに稽古に通い続けた
そして 個展までやれるようになった 今では夢と希望を持って
幸せいっぱいであるという 
そして今回の展示では ありがとう ありがとう ありがとう と描いてあった


必需品 iPod

2007-04-13 00:00:00 | 人間観察

日曜日早朝 浜松駅から乗り換えた豊橋行き 4人掛けのボックス席に陣取った
遅れて座った3人は おばさんグループだがそれぞれ違うグループのようで
まとまって座る余裕はなく個々に空席を目指して座ったようだ 皆が18きっぷの旅だ
電車が動き出すと同時に 横のおばさんが 真ん丸いおにぎりを食べ出した
後ろの席から漬物の匂いが漂った そのパックが私の顔を横切った
漬物は おばさんの口に収まった 
豊橋駅に着く頃 斜め前のおばさんは乗り換え準備が始まった 
乗客が動かないので 私は降りることが出来ないでいた
おばさんは到着と同時に人を潜り抜け見事に降りた
同じ電車がそのまま米原行きになった 
先ほど急いで降りたおばさんがまた乗ってきた 
今まで座っていた席には他の人が座っている うらやましそうに眺めていたが
権利の放棄をした自分を責めて無言で立ち続けた

隣のボックスは皆同じグループのようだ
豊橋からの電車は大垣までか米原まで行くのかと20分話した
H山澄江さん(静岡駅駐輪場のモデルになった人)似のおばさんは京都に詳しい
今日のコースや見所を生き生き語りだした(20分) 
湯豆腐の話から(15分)フランス料理を箸で食った話(10分)に移った 
以前新宿コマ劇場の招待券が2枚手に入り友達を誘っていったとき
交通費も出してやったと3回言った 18きっぷの旅は おばさんを生き生きさせる
オヤジは家でテレビでも見ているかパチンコでも行くのだろう
とにかく ここにはいないから 注意もされない しゃべりたいだけしゃべれる
そこで私は思いついた 電車に乗るときの必需品 iPod  
娘に借りて これを聞きながら車窓風景でも見ていよう
こうなればイヤホンではなくスピーカーで聞いてやるぞ 
目には目を 歯には歯を ではない 口には口をだ


おばグル樽見鉄道に乗る

2007-04-12 23:00:00 | 人間観察

9日 尾根の薄墨桜を見たくて大垣駅で乗り換えた
樽見鉄道は2両編成の電車が6番ホームに停まっていた
JRを飛び降りると階段を走っておばさんグループが飛び込んだ
私も後に続いてどうにか席に座れた
駅員は先に乗車券を買うように促した
私は仕方なく席を立った 「おばグル」は代表がまとめて買っている
もどると案の定 私の席はなかった

車中「おばグル」はこの電車が2両か3両かで討論が始まった
無駄に元気が良いリーダー格が3両だと判定を下した
この列車は2両だと知っているので教えようかと思ったが
元気印の名誉のために黙っていた

途中駅の 大型ショッピングモール「
モレラ岐阜」で
腰の曲がったおばあさんが杖を突いて乗ってきた
「おばグル」は一斉に目を閉じた あくびまでしている
朝が早かったから眠たくなるだろうと自己解釈したようだ
おばあさんはつり革にかろうじて手がとどいた
その後は電車のゆれに逆らうことなくぶら下がっている
まるで動物園の手長猿を見ている思いだ
一時間の電車の旅 終点に着くと「おばグル」は全員がトイレに走った


能登半島地震跡を見た

2007-04-11 00:00:00 | フォト日記

3月25日午前9時40分に発生した能登半島地震 2週間後の被災地に入った
七尾線車窓から青いビニールシートをかけた屋根が見える これは瓦が落ちた家だ
穴水に着き駅前を歩くと壁が落ちたり 傾いた家があった 写真を撮っていると
町の人は門前地区のほうがひどいと話した それではと バス停にいくと
昼中は2本しか通っていないバスにちょうど間に合い 門前町に行った
門前町は屋根が落ちてぺちゃんこになった家や 二階の落ちた家があった
店のシャッターがねじ曲がったりしている ブロック塀なども倒れていた
門前町でも道下地区はすさまじい ほとんどの家が使い物にはならない
現地に行ってこの現実を知った その写真をアップする