伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

SPENDORスピーカーSP3/1P補修後の音は・・・WellFloatの使用方法は石板が必要でした。これでバッハが楽しめる。

2022年08月19日 | バロック音楽・オーディオ一般

前回レプトンパワーコンダクターグリースを電源コンセント等に塗布したが、多少音質はクリヤーに落ち着いた様にも思われるが然程感じなかった、車のバッテリーにも塗布したが若干力強く回転する様に感じられた・・・。

以前からAIYIMA TUBE 6N3 Tube T7をモノーラル使用にて使っていたが、ボリュームバランスが違う為、其れはT7値上がり以前と最新機種との内部パーツに違いがある為か?同じものが良さそうなので改めて新規購入をした。
また以前購入のオペアンプはしろくま製作所の物を使用していたが、最新タイプが発売したため新しいデュアルのオペアンプを購入しモノーラル使用に装着する、アンプカバーは軽いので以前手直ししたように亜鉛鉄板を底に追加した。



「OPA627AU デュアル 8Pin DIP」小型変換基板実装済み
Texas Instruments社の高精度低ノイズオペアンプOPA627を8PinDIP小型変換基板に2個両面実装したものです。小型の基板に実装していて、スペースに制約がある機器にも向いています、とのアナウンスもある。
日本製高信頼性用途向けの高級鉛フリーはんだを使用して実装しております。
実装後は洗浄を行い、試験装置で動作を確認してからに静電気防止包装を行っております。」とこの様なコメントが明記してある。今まで使用の同様のしろくま製作所のオペアンプと違い新品仕様のため価格が上がっているとのアナウンスが書かれてありました。
細心の注意をしてオペアンプの交換後。ケースのメンテナンスを行う。後は最近購入したレプトンパワーコンダクターグリースを電源カースに塗布した。チューブは以前購入したSYLVANIA 2C51を使い試聴する。



Tube T7のケースは軽く筆者のは安定度が弱く感じ前回同様亜鉛鉄板をカットし両面テープではりその上から静電気除去テープを貼った。勿論真空管取り付け側も貼り万全である。

当然オペアンプが新品の為、ある程度のエージングが必要になる、最低10日間程の時間が必要であろう。



静電気除去テープを貼り付け音は良くなるのだろうか疑問も感じるが?
その後オペアンプの交換を行いコード類を繋げる。勿論接続部分には接点復活液を綿棒で塗布した。勿論これも気休めである。

最近又耳の具合が良くなく、耳鼻科に出かけた、主治医は良く覚えて頂いて、遠慮なく耳のお掃除に来て下さい、と言われ今回は何時もより丁重に水洗いしその後薬まで塗って頂いた、顔見知りになるも良いことですね!カルテを見て4ヶ月に一度の割合ですが、痒みが感じたらいつでもきてください、お大事にと親切なドクターでした。



プリアンプの真空管はSYLVANIA -2C51を使用する。
以前秋葉原の電気街にて入手したチューブですがGEと変えて試聴するが良い結果が得られたので今回もSYLVANIA -2C51を使って見た。

他の真空管も替えてみたいのですが、交換ソケットの購入も視野に入れて見ることにネット注文でポチしてみました。



勿論以前程よい中古品を見つけ購入後少し手を加え調子も良さそうである、発売から既に50年以上前の相当古いメインアンプLUXKIT A3500に繋げ電源を灯す。
未だ錆びた箇所も無く、しかも写真に撮るとそこそこに映るアンプを見ると、50年前のアンプとも思えない未だ現役です。

但し使用真空管は全て交換して使用しています。但しサブのチューブは4〜5種類ほど揃え一番具合のマッチするチューブを使っています。


右左の音を確かめ細かな調整をする。以前のTube T7と違いヴォリュームもバランスは良好になる、オペアンプの交換の効果?以前と比べ繊細な音に仕上がっている様です、電源周りのコンセンに塗布したレプトンパワーコンダクターグリースの効き目もあったのかもしれない。
バランスも良く細かな音の再現をして様にも感じた。考えれば今回のしろくま製作所のデュアルオペアン1個5,500円は随分高額である。
スペックを比べ前回の品とあまり変わりない様に思うが、確かに以前の音と比べると、細かな質感は微妙に繊細に思える音が聴こえる感じになった事は確かである。レプトンパワーコンダクターグリースの効果も加わったのかも知れない。

兎に角モノーラル使用に変えて試聴すると解るが、すこぶる分離が良くなり一層透明度を感じる、ヴァイオリンのユニゾン等それらしく聴こえるのでした。
Tube T7をお使いの貴兄に一度モノーラル使用でお試しになっては如何であろう、分離が良く一層鮮明に音質が向上すると思います。この程度の出費で音質向上になるのなら一考すべきである。条件はパワーアンプお使いの方に限るが・・



調整を行い試聴する、エンクロージャーは最近補修したSPENDORスピーカーを使ってみた、 SP3/1Pのエッジ交換し事あるごとに聴き多少はエージングが進み徐々に聴きやすい音に馴染んできた様でもある。
SP3/1Pの箱のサイズは幅220x高さ400x奥行280mmなのでLS3/5aと比べ約倍の大きさでバスレフ方式を採用している。

先日紹介したソフィー・イェーツの演奏するバッハ:イギリス組曲はSP3/1Pのおしゃれな感じが合っている様に思い、以前紹介したシキスヴァルト・クイケンに師事し、クイケン・クァルテットの第2ヴァイオリニストやラ・プティト・バンド、18世紀オーケストラのコンサートマスターなどを務めてきたバロック・ヴァイオリンの名手である、フランソワ・フェルナンデス(
Francois Fernandez)による待望のJ.S.バッハ:作品集より確かめた。




(ヴァイオリン)のF.フェルナンデスや(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のフィリップ・ピエルロ(Philippe Pierlot)



チェロのライナー・ツィパーリングの3名による自主制作レーベル、『Flora』は、古楽ファンを中心に注目されて内容の充実ぶりもさすがの一言で、正にSPENDORスピーカーで聴くには打ってつけと思ったからである。

事に厳格な楽譜で奏でるバッハの曲を如何にソフトに聴きやすいテクニックで披露するメンバー!何方かと言えば古楽器演奏ではあるが、フランスのセンスが入り混じったバッハも、筆者には違うニュアンスを味わうことが新鮮でもあった。



https://www.youtube.com/watch?v=U5KjVEYzYAw
チェンバロのバンジャマン・アラール(Benjamin Alard
Piano)は、オルガニスト、チェンバリストとして主要な音楽祭に招かれており、ナントのラ・フォルジュルネ、サント音楽祭、モンペリエのフランス・ラジオ音楽祭、ユトレヒト音楽祭、チューリッヒの古楽祭、シャフハウゼンのバッハ音楽祭、イスタンブール・バッハ音楽祭、等で高く評価され、ローマのヴィラ・メディチ、バルセロナのオーディトリ、ドレスデンの王宮教会、フライブルク大聖堂等、主要な場所で演奏している。

20歳でパリのサン=ルイ=リル教会の正規オルガニストに、2004年にはブルージュ古楽コンクールで優勝を飾った、1985年生まれの若き名チェンバリスト兼オルガニストで、筆者BACH: CLAVIER ÜBUNG IIの演奏も大変良かった。




古楽器使用の演奏ではあるが、如何にもフランスのおしゃれな雰囲気が香る演奏は筆者好みの音である。バッハの音楽もフランス人の演奏で違った雰囲気を感じる演奏は伝統を感じる。

確かにドイツ人の演奏では教科書通りの演奏もバッハの演奏には大切な事とおもうが、音楽を楽しむにはこの様な少し開放感のある、そしておしゃれ感たっぷりの演奏を楽しむ事の出来るバッハは実に素敵な演奏である。



J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのための6つのソナタ BWV 1014-1021
(J.S.Bach: 6 Sonatas for Solo Violin & Harpsichord Concertant)
【曲目】
 ヴァイオリンとチェンバロ・コンチェルタントのためのソナタ
  第1番ロ短調 BWV1014/第2番イ長調 BWV1015/第3番ホ長調 BWV1016
  第4番ハ短調 BWV1017/第5番ヘ短調 BWV1018/第6番ト長調 BWV1019
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
【演奏】
 フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
 バンジャマン・アラール(チェンバロ)
 フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
【録音】
 2009年2月8-11日 ボーフェ教会(フランス)
使用楽器:
 1670年、クレモナ、アンドレア・グァルニエーリ製(ヴァイオリン)
 アントニー・シドニー製(モデル:1740年頃、ゴットフリート・ジルバーマン製)(チェンバロ)
 1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)



最良のパートナーを得て更なる高みに達したかのような演奏
J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの名演を生み出したフランソワ・フェルナンデスが、レオンハルト以来最高のバッハ弾きとも称されるアラールと組んだ演奏。併録のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタではピエルロのヴィオラ・ダ・ガンバとも共演した名演奏であろう!
SPENDORも持ち味とも言える高音にある意味独特のある輝きは今までのヴァイオリン・ソナタと違った煌めくのある音も他のエンクロローじゃーとも違った感じを受ける。この様なソナタも違った魅了を感じられる音質でした。
同じイギリス製のスピーカーもニュアンスが違う別の世界を垣間見た時である。



バッハは 1720 年までにソロ ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを完成させました。バッハはその3月に35歳になり、7月に12年間連れ添った妻マリア・バーバラ・バッハを葬った。彼女は 7 人の子供を産んだが、幼少期を生き延びたのは 2 人だけだった: 将来のミュージシャンヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ (1710–84) とカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714–88)。9 歳のヴィルヘルム フリーデマンは、1720 年 1 月に父親から音楽原稿の本— Clavierbüchlein vor Wilhelm Friedemann Bach (ヴィルヘルム フリーデマン バッハのための小さな鍵盤本) — を受け取りました。ヴィルヘルムの弟、カール・フィリップ・エマニュエルは、18 世紀後半の最も重要なドイツの作曲家および理論家の 1 人であり、その年に 6 歳になりました。

1720 年は、ベルリンの南西約 75 マイルの町、ケーテンにあるアンハルト公レオポルドの宮廷で音楽監督のカペルマイスターとしてバッハが 5 年半勤務した時期の中間点でした。バッハの仕事には、オルガニストや教会音楽家としての義務はありませんでした。そこで彼は楽器音楽に転向し、(独奏ヴァイオリン作品に加えて) 彼の最も有名なコレクションの多くを作曲しました:ブランデンブルク協奏曲 (1721 年にブランデンブルク選帝侯に捧げられた)として知られる「複数の楽器による 6 つの協奏曲」です。プロイセン地方)、平均律クラヴィーア曲集の第 1 巻(タイトル ページの日付は 1722 年)、6 つのいわゆるフランス組曲 (1722 年にサイクルとして最初に書き下ろされた)、2 部構成と 3 部構成のインベンションヴァイオリンとハープシコードのための6つのソナタ(1717–23)、ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための3つのソナタ(1720年頃)、チェロ独奏のための6つの組曲(1720年頃)でした。
各コレクションは、そのジャンルの可能性を包括的に探求しています。

この時期ケーテン時代の5年間に、器楽音楽を作曲したはバッハの音楽の最も変化に富んだ大切な時間だったのでしょう。

「追伸」
先日WellFloatに付いての使用方法を涌井先生より教えて頂きました。先生曰く(WellFloatは底板から振り子がぶら下がっているのと等価となります。
従って、振り子の支点をしっかりしたものにすればするほど効果は高まります。
できれば、スタンドの天板の上に重量があって鳴きにくいもの(御影石など)を置かれ、その上にA4-Fを使っていただくとさらに良くなりそうな気がします。
WellFloatを使うと、超低域の付帯音(濁り)が減るので、一聴して低域のふてぶてしさや馬力が減ってしまったと感じられる方もおられます。
しかしながら、低域の音の動き、音程の確かさなどに着目すれば、クォリティは確実に改善していることが段々分かってきます。超低域への伸びもそれまでとは随分違ってくるでしょう。)
とこの様な解説をしていましたので、翌日早速試してみることにしました。SPENDORスピーカーSP3/1Pの音出しには若干の疑問があったからです。


この様なご指摘を頂き、翌日早速近くのDIYに出かける、思えば車で30分近く走れば日本最大の売場面積を誇るジョイフル本田のDIYがあるが御影石は置いてあるのかわからないので、取り敢えず近くのDIYで御影石ではありませんが厚み30ミリ、可成重量のある両面磨いた赤身を帯びた石を購入し、早速上記写真のようにセットして視聴した。
如何やらセッティングの基本的なミスを犯していました様である、案にWellFloatを使えば音質は向上するという事を思い、基本的な条件を満たしていなかった様です、重心は真下に負荷のかかる様に置く事により効果が得られるようで重量のある石が一番有利である。SPENDORのエッジ修復から蘇ったSP3/1Pの音は正直納得出来なかったのである、頭の中は疑問が付き纏っていた。
ここで涌井先生のご指摘のように、御影石では無いが応急処置として表面が磨きのある可成重い石での代用した。現在SP3/1Pは60センチ程の頑丈な箱にポン置きしているので其処に重い石を置きWellFloatを敷きスピーカーをの乗せ試聴する、音を出した瞬間から英国製の「いい音」が鳴り始めた。

結果は音質は驚くほど繊細で綺麗な音は正にSPENDORらしい音が鳴り響くのです。全くこの使い方が正しい使用方法なんですね・・・全く素人ですね?(笑)
現在板が余っている為には遺品整理として柿渋液で塗装中である、しっかりしたA4大のスピーカー台を自作しようと企んでいます。

因みに現在使用するLS3/5Aの置き方も同様で、石の設置で随分落ち着いた音がして得られた様である。



現在SP3/1Pは箱の上に置いた状態で聴いていたが、箱の上に石を乗せそしてWellFloatを載せた効果は非常に大きく音質が変化したのである。確かに以前と比べると大変音の分離が良い、ヴァイオリンの音がスピーカら離れ、楽器の音がしっかり主張する、ステレオ感は素晴らしく好くなった。ある程度ボリュームを上げると低域の安定の良さが分かる。実に満足する音なのである。

筆者が大好きなヘンデルのヴァイオリンソナタ愛聴盤からHWV 371を聴く
6 Violin Sonatas: Terakado / Rousset
寺門亮(ヴァイオリン)、ルセ、クリストフ(ハープシコード)、鈴木、秀美(チェロ)、上村香織(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: II. Allegro
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: III. Larghetto
 Son in D, HWV 371, Op.1 No.3: IV. Allegro
実に上手い事鳴るのです。バス・ヴィオラ・ダ・ガンバの低音もしっかりした落ち着きのある演奏も大変満足できる、この程度のアンサンブルは得意の分野であろう。SPENDORの独特の音は違った意味での英国の上品な音の様な気もした。これでまた違った英国の音が楽しめそうです、今後はじっくり厚み40ミリの御影石探してみましょう。
涌井先生誠にご親切にご教授頂きありがとうございました。ブラボー!

友人K氏からお誘いの連絡いただきました、トールボーイスピーカー[ピエガ] を仕込み試聴にとのお誘いが・・締はイギリス組曲で深掘りする

2022年08月14日 | バロック音楽・オーディオ一般

台風上陸も近いと言うが最近の大雨等は大打撃を受ける、先日友人K氏から電話をいただき、衝動買いで[ピエガ] トールボーイスピーカーAce 50の購入したとの電話を頂き、トールボーイスピーカーの音を聴きたく、近々にお邪魔すると連絡をさせて頂き、早速本日のお邪魔となった次第です。
K氏曰く音質の内容は言わず、結果は聴いた後で話し合いましょう、楽しみなお誘いを頂くK氏の機材はプリアンプはコルグのプリアンプお使いで、メインアンプはジェフローランド詳しい機種名は分かりませんが、2種類を使いスピーカーはFOCAL フォーカルSopra No1 BLを繋ぎ聴いているです。

今回衝動買いしたトールボーイのスピーカーでの再生音、特にヴォーガルが大変気に入り購入に踏み切ったと嬉しそうに笑っていた、K氏は筆者と違う点は意外と音楽の聴く範囲が広く可成良くご存知である。



ピエガで最初聴いたのはPEGGY LEE のヴォーガルでNORMA DELORIS EGSTROM FROM JAMESTOWN(ノーマ・デロリス・エグストロム ノースダコタ州ジェームズタウン出身)と言うアルバムを試聴する。ペギー・リーの歌が優れているかは聴けば解りますが、決して力まず。自然に歌い上げる歌が自然に馴染んでくる様で大変心地よいのです。ただしジャズ系統の音はジムランで鳴らす様な演奏と違いカラットした打撃音はなりませんが・・・違った意味での演奏の旨さは十分伝わる音には納得できる。

ジェフローランドのメインアンプは2台御持ちで、力の強いアンプに替えて聴くと、どっしりした低音が現れる、但し面倒な事にスイッチを入れ30分ほど本体が温まる時間が必要だが、価格は倍の違いがあるそうですが馬力を入れると違った意味での深々しい音は流石である。そして何時も聴くバッハを聴かせて頂く。
確かのこのトールボーイスピーカーのピエガは不思議なことに演奏者が前に広がり、筆者の10吋タンノイは演奏者が背面に広がる感が聴こえる、でもこのピエガの音は欧州の音がする少し渋めの品のある音は好みで良い塩梅である。

ウィキペディアによるとイギリス組曲BWV 806-811は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したクラヴィーアのための曲集。名称の由来は確実ではない。「ある高貴なイギリス人のために書かれた」ためにイギリス組曲と呼ばれるようになったという伝記作家ヨハン・ニコラウス・フォルケル(Johan Nicolaus Forkel, 1749-1818)の報告が有名である。他に、ヨハン・クリスティアン・バッハが伝承した筆写譜の第1組曲(BWV 806)の表題には「イギリス人のために作曲」(pour les Anglois)の一文がある。
J.S.バッハ:イギリス組曲の演奏は多い、1720-30年代に作曲ないし改訂された。正確な経緯は不明ながら、この《イギリス組曲》はその中で成立が最も古いとされている。タイトルは、バッハの最初の伝記作者J. C. フォルケルが「イギリスの貴人のために作曲された」と記したことにより、18世紀の間にすでに定着した。事実の検証は不可能であるし、バッハの息子たちと親交のあったフォルケルの言葉には一定の説得力を認めねばなるまい。
ウィキペディアによるとイギリス組曲BWV 806-811は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したクラヴィーアのための曲集。
《イギリス組曲》は、すべて同じ配列、すなわち前奏曲-アルマンド-フランス式のクーラント-サラバンド-挿入舞曲-ジーグの6つの楽章から成る。
なお、舞曲の中には、フランスの音楽家でロンドンでも活躍したシャルル・デュパール(ca.1667-ca.1740)の『6つの組曲』(1701)と明らかに類似するものがある。バッハはデュパールの作品をいくつか筆写しており、また『6つの組曲』も冒頭に序曲を持つことから、《イギリス組曲》の成立にこの曲集が関与していることは間違いない。



トールボーイスピーカー[ピエガ]の音はイメージと少し違った音が鳴り出したのです。チェンバロは実にクリヤーで細部に渡り程よいどちらかと言えば硬質の音は気持ち良い歯切れを感じる、勿論ジャズヴォーガルの自然な音は実に良い。

K氏持参のグスタフ・レオンハルトのイギリス組曲第2番を聴く冒頭から独特の節回の(Prélude)から始まる曲は好きなパートでもある。自宅ならばイギリス組曲を演奏者ごとに替えて聴くが・・・J.S.バッハ:イギリス組曲(全6曲)全曲の中の第2番を聴く。特に筆者が安心して聴ける演奏者はグスタフ・レオンハルト、エディット・ピヒト=アクセンフェルト、ヘルムート・ヴァルヒャ、Zuzana Růžičková等後は誠に残念ながらWanda Landowskaのアルバムは第2番BWV807のみが演奏してしたものが残っている。



そして以前からK氏がメインで愛聴されるフランスの(FOCAL)フォーカルに繋げ試聴する、ジャズ、ポップ、オーケストと進むにつれ音質が安定する様な気がした、アンプは出力の大きなジェフローランドは替えてなかったが、以前お邪魔した時は出力の小さなアンプだった様でしたが今回の出力の大きなアンプで試聴するとどの音楽も対応する完成度の高い音楽が聴ける確かにアンプ選びが楽しみなスピーカーの様である。個人的には筆者ほFOCAL フォーカルのスピーカーが勝る様に思う。K氏宅はデットな部屋であるためピエガのラッパは若干ライブ感のある部屋での鳴らし方が有利ではないかとも感じた。

新しい素材での制作はアルミ製エンクロージャーでリボン型トゥイーターの振動板部分、つまり薄いアルミ箔の強度を高めるために使われており、ピエガがリボン型トゥイーター製造をルーツとするブランドであるここが特徴とも言っていました。やはりSopra No1 BLの音はピエガと比べ一枚上に感じる。
後はFOCAL フォーカルSopra No1 BLの専用台もお持ちのようで全ての環境を整えた物で聴きたいとも思った、付属するスタンドには、高さ調整(傾き調整)が可能なスパイクが備わるそうでです。

この様な近代的な要素がある物を真空管で鳴らすといかなる音になるのであろうか?興味は尽きない・・・・・

筆者がこのFOCALスピーカーが良いと思うは低音もかなり低いところから出て、ブックシェルフ型だから低音が足りないという不満は全くない。楽器の分離がごく自然で、ボーカルは中央からスッと抜けてくる。解像度が高く、高性能なスピーカーだが、いたずらにそれを主張せず、これがFocalとも思える、らしい色彩感の濃さや、雰囲気の豊かさが、高性能と両立している。ある程度等身大の音像が並ぶ様はオペラ鑑賞には実に一度体験してみたいと思った次第である。

オーディオ談義から何時の間にか音楽の話して移行したがFOCALスピーカーの価格は非常に高額な点が問題です、K氏の音楽の範囲の広いことも話し始めるとついつい夢中になり時の過ぎることも忘れる。何気なく時計を見ると16時30分を周り挨拶し帰宅した。K氏宅から車で1時間15分ほどで到着した。
帰りの車内ではFOCALスピーカーの良さについて言えば全ての音楽を好む方には良い製品と思う、それを繋ぐアンプ、ジェフローランドとの相性も良さそうである、しかしオーディオは趣味の世界でもあり筆者のような貧困老人には導入はとても無理なことの様でもある。

翌日楽しみが待っていた、先日購入した、イギリス組曲CD2セットが到着した。



先ずはソフィー・イェーツ (Sophie Yates)イギリスのチェンバロ奏者。チェタム音楽学校を経て、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでルース・ダイソンとロバート・ウーリーに師事する。1985年、卒業後アムステルダムに渡り、ボブ・ファン・アスペレンの元で研鑚を積む。ボストン古楽音楽祭の国際コンクールで優勝し、キャリアを開始した。1990年からは西オーストラリア大学の常駐音楽家として、ダマスカス、モロッコなどでもコンサートを開いた。また、イギリスのヴァージナル音楽にも、スペシャリストとして情熱を持って取り組んでいる。と紹介されている。
最近電車利用で外出の時に往復の乗車時間が1時間以上あるので音楽雑誌を購入した。MOSTLT(モーストリークラシック)ドビッシー、ラヴェルフランス音楽の魅力の本の記事に掲載されたいたのがソフィー・イェーツ (Sophie Yates)のイギリス組曲である。



演奏は耳あたり良い上品系、楽器をうるさく鳴らしたり、技巧をひけらかしたりすることなく、しっとりと落ち着いた演奏を聴かせてくれます。演奏を聴けば納得できるがなんと優雅な演奏と驚くが、しばらく聴き続けると確かにこれもバッハの演奏だと納得する事であった。
イギリスではルース・ダイソンとロバート・ウーリーに、オランダではボブ・ファン・アスペレンに師事し、ボストン古楽音楽祭での国際コンクールで優勝を果たし国際的なキャリアをスタートさせたシャンドスが誇る古楽系鍵盤奏者ソフィー・イェーツ。
18世紀フランス、クロード=ベニーニュ・バルバートル(1727-1799)の「クラヴサン曲集(1759)」(CHAN 0777)に続き、イェーツが弾くのは待望の大バッハ。

J.S.バッハ:イギリス組曲(全曲)(ソフィー・イェーツ)

フォーマット:2枚組 CD
仕様:輸入盤
発売日:2021年10月09日
《曲目》
J.S.バッハ:イギリス組曲
 組曲第1番イ長調 BWV806
 組曲第2番イ短調 BWV807
 組曲第3番ト短調 BWV808
 組曲第4番ヘ長調 BWV809
 組曲第5番ホ短調 BWV810
 組曲第6番ニ短調 BWV811

《演奏》
ソフィー・イェーツ(ハープシコード)

《録音》
2021年4月7日-9日
ウィルトシャー音楽センター(イギリス)
J.S.Bach: Complete English Suites
Sophie Yates



渡邊順生 / バッハ:イギリス組曲全曲
日本のチェンバロ界をリードしてきた渡邊順生が弾く名器ルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。究極の名器が、今なお鮮やかに響く。ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。DISC1には分析対応トラックを収録。

使用楽器はヨハネス・ルッカースがアントワープ(現ベルギー)で1624年に製作した2段鍵盤チェンバロで、フランスのアルザス地方の古都コルマールのウインターリンデン博物館にあるルッカース族はスペイン領フランダースの中心的都市アントワープで活躍したヴァイオリンのアマティ、ストラディヴァイリウスにも匹敵する名工の一族。1580年頃初代のハンスが工房を開いてから約100年間、4代にわたって数々のチェンバロ製作したヨハネスは一族の2代目に当たり、弟のアンドレアスと共にチェンバロ製作史上でも屈指の名匠であった。と言われる由緒正しチェンバロを使用し、コルマールのウインターリンデン博物館にて録音をおこなっていると記さてあった。
日本のチェンバロ界をリードしてきた渡邊順生が弾くルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。窮極の名器が、今なお鮮やかに響く。イギリス組曲(全曲)
ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。DISC1には分析対応トラックを収録。「チェンバロ・フォルテピアノ」の著者としても知られる渡邊順生ならではのこだわりのアルバム。



J.S.バッハ:イギリス組曲(全6曲)
CD-1:
 第1番イ長調 BWV.806
 第2番イ短調 BWV.807
 第3番ト短調 BWV.808
 第4番プレリュードの分析トラック
CD-2:
 第4番ヘ長調 BWV.809
 第5番ホ短調 BWV.810
 第6番ニ短調 BWV.811
渡邊順生(チェンバロ)

録音時期:2005年4月27日-5月2日
録音場所:フランス、コルマール市、ウンターリンデン博物館

名器ルッカース・チェンバロ(1624年製)の芳醇な薫り。究極の名器が、今なお鮮やかに響く。ブックレットでは、演奏者自身による第4番プレリュードの詳細な分析も紹介。
DISC1には分析対応トラックを収録。何も知らない人が聞けばシンプルに音の美しさを感じ、少し知ってる人ならチェンバロからこうも華やかな音が出る事に驚き、詳しい人なら第4番プレリュードの分析トラックを聞きながらライナーノーツの解説を読み、奥の深さに唸ることでしょう。



先日購入のレプトンパワーコンダクターグリース5グラム 燃費向上 パワーアップ!トルクアップ!静電気除去が届く、早速解放して車のバッテリー端子、電源コンセントに爪楊枝で付着し様子を見ることにする、接点にも付けたいが汚れが落ちにくいと聞くので今回は電源関係に使う、結果が後日の記事にする。

尚J.S.バッハは次々に新しい発見がある、ブラボー!

歪な真珠と言われるバロックと言う音楽J.S.バッハ:うまく調律されたクラヴィーアBWV 846‐869を違う楽器で聴き比べるアルバムを試聴した。

2022年06月25日 | バロック音楽・オーディオ一般

上記絵画は一般的にバロック絵画と言われるモノである。この絵画についてどの様に思うか?中央はキリストである、汗の匂いも漂ってきそう。とても生々しくて、立体的で、人々の動きが感じ取れる躍動感があります。キリストの苦しそうな表情とか、人間の必死な形相もしっかり描かれています。そして、明暗のコントラストがはっきりしている。この、ちょっと、ゴテゴテっとした動きのある感じ、これがまさに「バロック」である。

宗教改革を経て、国王が絶大な権力を振るう絶対王政時代に興った、とても大胆な芸術様式なのです。美術のみならず、建築や彫刻や文学や音楽にも、そのエネルギーは広がっていきました。バロックとはポルトガル語のbarroco(〈歪んだ形の真珠〉の意)に由来する語であり,元来は18世紀後半のフランス古典主義の立場から,16世紀後半から18世紀初めまでのバランスを欠くまでに動的な芸術表現に対する蔑称として用いられた。
改めて思えば宗教問題になるが、日本と海外での信仰の違いは大きい、日本は昔から神代の時代と言われ自然の神々で自然崇拝が基本であり、朝日が登れば太陽に感謝し無事への祈願を行うことが始まりの国である様です。

先日仕事で東京に出かけた、久しぶりに電車に乗った、6月も下旬となり今年は梅雨明けも間近とアナウンスしている、スマホでYouTube配信を観ながら電車利用も便利である。
電気不足等言われる馬鹿な政府はポイント配布する等ほざくが、まるで、見通しが立たない現状である、まともな政策一つ打ち出せない与党はこれでは参議院選挙は野党大敗が摂理である。
全く興味すら無かった選挙であるが、最近参議院選挙公示されたが、岸田自民大勝と言われていた選挙に何故か風が吹きだした様である。
現代的報道として活躍のYouTube配信で既に現在5万人のフロアーを集めていると言われ選挙終了時には6万人になる可能性がある「参政党」だ、風が吹けば意外と票を伸ばすのが「参政党」が有利であろう。以前からCGSチャンネルで動画配信していた頃より神谷宗幣は政界に出馬と言っていた、テレビでもお馴染みの武田邦彦、松田政策研究所チャンネル、も勿論ネットでも盛んに日本の歴史教育問題を問題視していた、実に誠な事を言っている。

日本の選挙は投票率は非常に低く、何時も言われる事は無党派層の取り組みだと言われるが、現在野党の魅力が無い時代においてこの党は未了的な党に思える、この様な政治社会ができれば武田先生の訴える孫世の代にも安心して引き渡せる日本の目指す国造りが出来るのであろう。



本日の仕事は2時間程で済み、日課であるワンコ(モジャ君)の散歩に連れ出す時間も、最近は酷暑で夕方涼しくなってからに移行し行っているので5時頃までには帰宅したい、余裕の時間はあるので、それなりに秋葉の定番の電気屋(真空管専門店)さんに立ち寄る。
するとアメリカ製のシルバニアゴールドブランド2C51の入荷した様です、2C51シルバニアNOS 1960年代のものだそうです、ロゴが新しいものが1970年代と教えられました、GEの5670Wとの音質は違うのか興味もあり購入して見ました、価格もお手頃価格である。

このチューブは一般的に(電子真空管9ピン6N3 / 6H3N / 396A / 2C51 / 5670)と明記され通信用に製作したチューブでロシア管、支那管(ロシア管のコピー)、GE管等数多く手頃に価格で収集できる事は有り難いが、WEの396Aは特に優れた物で、何処も在庫が無く笑いながらプレミアム価格ですと言われた。現在入荷予定も全くないそうです。



AIYINA T-7の使用方法はモノーラルで使用中であるが、意外とこの方式が効果的である。幾分音の分離と透明度が増した様に思う、チューブを翌日早速装備して試聴するが、LS3/5aでは音質はあまり変わりはない様である。次に装置のパワーアンプをZaika 5300の球に変えたシングルパワーアンプサンバレーSV-501SEからGOODMANS AXIOM 80の箱に10吋タンノイIIILZ Monitor Goldを組入れた据え置き型の装置で試聴する。

LS3/5aでは少し歯切れ悪かったが、タンノイはチェンバロの音が若干だが冴えた音に聴こえる、2C51シルバニアの球の変化もエージングしてないので本来の能力未だない様です。しばらく使えば変化が楽しみでもある。

正直GEの5670Wと比べ違うは価格が違うが・・・・音質は如何に(笑)
確かに音質の差は何れにせよ微妙な差ではあるが、オーディオマニアと称する人より音楽愛好家の方のがこの差は見逃さない事が分かる、オーディオマニアの方は一般的に使用する機材により判別して、音楽愛好家のかたは自分の愛用する音楽を聴き判断する、この差は実に大きい事なのである、音とは実に怖いのです。
演奏状態、ましてやコンサートに良く出かけられるマニアは実に的確に音の鳴り方を説明されオーディオマニアは出る幕は無くなるのです。
筆者などは音質が良く鳴れば、鳴るほど音楽全体の理解ができるが、如何にせよ成る可くローコストで上手く鳴る機器のラインアップを考え楽しんでいるが所詮その差は大きい様である、貧困老人のつらさを噛み締める毎日である・・。



バンジャマン・アラール(Benjamin Alard)
1985年フランスのノルマンディー地方ディエップに生まれ、ルーアン地方音楽院でルイ・ティリーとフランソワ・メニシエにオルガンを師事。パリではエリザベート・ジョワイエからチェンバロを学び、2003年にバーゼルへ渡りスコラ・カントルムでイェルク=アンドレアス・ベッティヒャー、ジャン=クロード・ツェンダー、アンドレア・マルコンに師事。
04年、古楽の最高峰と言われるブルージュ国際古楽コンクール第1位および聴衆賞を獲得。さらに07年ゴットフリート・ジルバーマン国際オルガン・コンクール(フライブルク)第1位およびヒルデブラント特別賞を受賞。フランス、スペイン、アイルランド、ロシア、日本でリサイタルを行うほか、ラ・フォル・ジュルネ、モンペリエ音楽祭、バッハ音楽祭(シャフハウゼンおよびローザンヌ)をはじめとする著名音楽祭に出演。
さらに、クイケンとレオンハルトが72年に創設したラ・プティット・バンドの通奏低音奏者としても活躍。05年よりパリのサン=ルイ=アン=リル教会の正オルガニストを務める。現在、J.S.バッハ鍵盤作品全集の録音に取り組んでおり、これまでに第6巻までがハルモニア・ムンディよりリリースされている。



アラールによる、バッハの鍵盤作品をすべて録音するプロジェクトの第6弾。『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の登場です!
これまでの5巻で、若きバッハの作品(および影響を受けた他の作曲家の作品)からヴァイマール時代までを録音してきたアラール。今回の平均律クラヴィーア曲集第1巻は、ちょうど今年2022年が第1巻成立300年の記念年にあたるという絶妙なタイミングでのリリースとなります。といってもそこはアラール、まずはディスク1で『平均律』の母体となった『ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』などからの作品をクラヴィコードで演奏し、聴き手の耳と心を『平均律』の前にととのえてくれるようなセッティング。まるで実際にバッハ父子が楽曲を演奏している部屋に迷い込んだような気分になります。

平均律では、アラール自身がさだめた順番で曲がおさめられております。ここで使用した楽器は、歴史的チェンバロ、1740年製のヨハン・アドルフ・ハス。三段鍵盤を擁し、繊細でいながら実にカラフルかつパワフルな音色が魅力の楽器です。アラールは、バッハも特にライプツィヒ時代には様々な鍵盤楽器を自由に使えたはずで、おそらくはここで使用したような規模の大きな楽器も愛奏していたのではないか、としています。平均律のもつ大きな宇宙の広がりを感じる演奏です。
アラールの作品を見ますと圧倒的にJ.S.バッハが多く、今後も大いに楽しみな演奏家であろう、作品毎に徐々に試聴する楽しみが増えた様である。




ジャケットは演奏に使用した3連のチェンバロの写真を使っている様である。

J.S.バッハ:鍵盤のための作品全集 Vol.6~Das Wohltemperierte Klavier(うまく調律されたクラヴィーア)平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846‐869
[CD1]
W.F. バッハのためのクラヴィーア小曲集&6つの小さなプレリュード
 1. プレリュード ハ長調 BWV 846a
 2. フーガ ハ長調 BWV 953
 3. 運指練習曲 ハ長調 BWV 994
 4. 小プレリュード ハ長調 BWV 924
 5. プレリュード ハ長調BWV 924a(W.F. バッハの習作?)
 6. プレリュード ハ長調BWV 933°
 7. プレリュード第12番 ヘ短調 BWV 857
 8. プレリュード第11番 ヘ長調 BWV 856
 9. 小プレリュード ヘ長調 BWV 927
 10. プレリュード ヘ長調 BWV 928
 11. プレリュード第6番 ニ短調 BWV 851
 12. プレリュード ニ短調 BWV 935°
 13. 「イエスよ、わが喜び」(コラール前奏曲)ニ短調 BWV 753
 14. プレリュード第2番 ニ短調 BWV 926
 15. プレリュード&フゲッタ ニ短調 BWV 899
 16. プレリュード&フゲッタ ト長調 BWV 902a & BWV 902a/2
 17. 小プレリュード ト短調 BWV 930
 18. プレリュード第10番 ホ短調 BWV 855a
 19. フーガ ホ短調 BWV 855a/2
 20. プレリュード ホ短調 BWV 938°
 21. プレリュード ホ短調 BWV 932*(W.F.バッハによるもの?)
 22. プレリュード ホ長調 BWV 937°
 23. プレリュード 第9番 ホ長調 BWV 854
 24. プレリュード 第4番 嬰ハ短調 BWV 849
 25. プレリュード 第3番 嬰ハ長調 BWV 848
 26. 「尊き御神の統べしらすままにまつろい」コラール前奏曲 イ短調 BWV 691
 27. プレリュード第4番 ニ長調 BWV 850
 28. プレリュード ニ長調 BWV 925
 29. プレリュード ニ長調 BWV 936°
 30. アルマンド ト短調 BWV 836*(W.F.バッハとの合作?)
 31. プレリュード 第8番 変ホ短調 BWV 853
 32. プレリュード 第2番 ハ短調 BWV 847a
 33. プレリュード ハ短調 BWV 934°
°=《6つの小さなプレリュード》BWV 933-938より
使用楽器:
クラヴィコード/ヨハン・アドルフ・ハス(1763年ハンブルク)製、プロヴァン楽器博物館コレクション



 [CD2]
平均律クラヴィーア曲集第1 巻
 1. 第1番 ハ長調 BWV 846
 2. 第11番 ヘ長調 BWV 856
 3. 第6番 ニ短調 BWV 851
 4. 第15番 ト長調 BWV 860
 5. 第10番 ホ短調 BWV 855
 6. 第19番 イ長調 BWV 864
 7. 第14番 嬰へ短調 BWV 859
 8. 第23番 ロ長調 BWV 868
 9. 第18番 嬰ト短調 BWV 863
 10. 第3番 嬰ハ長調 BWV 848
 11. 第22番 変ロ短調 BWV 867
 12. 第7番 変ホ長調 BWV 852
使用楽器:
チェンバロ(三段鍵盤)/ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス(ハンブルク、1740年)製、プロヴァン楽器博物館コレクション

[CD3]
 1. 第20番 イ短調 BWV 865
 2. 第5番 ニ長調 BWV 850
 3. 第24番 ロ短調 BWV 869
 4. 第9番 ホ長調 BWV 854
 5. 第4番 嬰ハ短調 BWV 849
 6. 第13番 嬰ヘ長調 BWV 858
 7. 第8番 嬰ニ短調 BWV 853
 8. 第17番 変イ長調 BWV 862
 9. 第12番 ヘ短調 BWV 857
 10. 第21番 変ロ長調 BWV 866
 11. 第16番 ト短調 BWV 861
 12. 第2番 ハ短調 BWV 847
使用楽器:チェンバロ(三段鍵盤)/ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス(ハンブルク、1740年)製、プロヴァン楽器博物館コレクション



【演奏】
バンジャマン・アラール
【録音】
2021年6月8-11日
プロファン
(セーヌ=エ=マルヌ県)

3枚組の1枚はプレリュード作品が録音されていた。クラヴィコードを演奏した1枚目では、息子の教育のために書き溜めた小曲の中に平均律クラヴィーア曲集第1巻の「芽」を見つけることができ、2~3枚目のディスクではオーケストラの如き多彩な音とゴージャスな響きを持つ三段鍵盤機構のチェンバロで平均律第1巻を聴かせてくれる新鮮な構成。 今年(2022年が)作曲300年の誕生日を迎える平均律第1巻を、できる過程・できた後で両方聴けるのは今までなかったのではなかろうか。



まずは現在筆者の部屋は約11帖の洋間で其程広くも無く10吋程のユニットが良い塩梅のバランスと思っている。
エンクロージャーは昔読んだオーディオ雑誌五味先生著書の記事内容に「タンノイのユニットだけの購入よりオリジナル箱と共に購入すべし」と口を酸っぱくして何度もタンノイのエンクロージャーの購入には大切な注意点と言われていたことが耳に残り、当時TANNOY IIILZ in Cabinetを購入し色々試すがあまり上手く鳴らなかった、但し小編成の音楽には本領を発揮したが、タンノイのご機嫌伺いは苦労の連続であった。
そこで現在落ち着いたいる箱はアコースティック・レジスタンス・ユニット付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に吸音材を丁重に敷き詰め10吋同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)ユニットをセットした物を聴いているが音楽が音楽らしく鳴っていつこのシステムは誠に具合が良い。

但しセッティングには注意が必要でポン起きした場合は音が篭りゴロンゴロンと最悪の音になる、そこでフロートボードの板を自作しセットしたが幾分は良く聴こえるようになった、この箱の由来は、この箱の製作者、神戸の松波氏がIIILZ用の箱を色々試行錯誤して最後にやけくそでGOODMANS AXIOM 80の箱にTANNOYの10吋ユニットを入れて聴き出した事が始まりで、結果的に美音で鳴ったので、それ以来ⅢLZ党の面々のユニットをAXIOM 80の箱に入れ替えたと言われる方法と伺いました。実に瓢箪から駒の様な事だったと言われています。

AXIOM 80の箱は筆者のタンノイのオリジナルの箱の2.5倍ほどの大きさで、据え置き型の音色は最近実に安定し、一番安心して聴ける様になった。これがタンノイと言うメーカーの自信に満ちた製品であるかの様に響く状況はまさに上等の席で音楽を楽しめる感じが強い、欠点は聴きながら仕事ができない事である。
例えばBWV1079等の演奏をきくと、繊細な音の違いが見事に再現しく聴こえるこの1967年に発売された神経質な10吋同軸2ウェイ(IILZ Monitor Gold)のユニットから伝わる音楽は実にまったりとした音楽を提供してくれるのです。

しかもこのアルバムではクラヴィコードとチェンバロの組み合わせ。聴いていて「バッハが自宅でクラヴィコードをかき鳴らし曲の構想を膨らませ、チェンバロでその成果・結論が演奏された」というようなバッハの作曲過程を垣間見る錯覚も感じられた。 第1番ハ長調BWV846から第24番BWV869を番号順に演奏せず彼独自のやり方で披露するのも新鮮そのもの。バッハの家庭と仕事場の音の違いを垣間見る様な作品でもあり、聴き比べも中々できない作品の様である。

今回購入したシルバニアゴールドブランド2C51はしばらくエージングを行い逐次報告することにしました、ブラボー!

IIILZ Monitor Goldのユニットに交換し早一年が過ぎ、クリスティーネ・ショルンスハイム(Christine Schornsheim)(チェンバロ/フォルテピアノ)演奏の検証

2022年04月18日 | バロック音楽・オーディオ一般

以前はと言うより1年前までは使用ユニットはTANNOY社が火災に見舞われ製造は絶望的と言われ奇跡的に仕上がった物を筆者がまだ20代後半に悪友から譲り受けたTANNOY IIILZ in Cabinet(HPD295)のユニットを長く愛用して来た
が、大変有難いことに(IIILZ Monitor Gold)を入手でき愛用するエンクロージャーGOODMANS AXIOM 80の箱から交換したのが更に1年前になる、当初感じた事は若干ナローレンジに感じがしたが馴染むと、実に涼やかな高音の魅力が勝り手放せない状態となった。
当時はオーディオインターフェイス(RME)を駆動し、プリは使わずにパワーアンプにダイレクトに繋ぎ聴いていたが、ドイツ製のインターフェイスの癖か・・・?音が若干硬めで特に弦楽器等に厳しい鳴り方が気になった。改めて真空管アンプの魅力を感じている。

そこで以前から所有していた東芝のAurex SY-C15/SY-C15のプリアンプを試用したが、モノーラル使用したが、満足出来る音にはならなかった。と同時にプリアンプ不要とも思っていたが後日大間違いということを気がつく。
そこで昨年度インターフェイスをKORG ( コルグ ) / DS-DAC-10R USB-DACに変更した、皆さんDACに関しては最新のソフトと機材を推奨していたが、少し古い機種ではあるKORGを選ぶ、試聴すると全く古さは感じさせず音質は実に安定して大人好みの音で、兎に角音楽が素直な音が響くのであった。



確かにプリアンプの必要性を感じる様になり検討していると、ネット上大変話題の製品が目に付く、正直支那製は嫌いではあるが、製品名はAIYIMA TUBE-T7は価格が激安でもあり取り敢えず参考になればと、注文した。注文当時は品切れ状態が続き納品まで待たされたが、アップグレードに必要なオペアンプ、真空管等は注文して準備をしたのである。FMフィルムも注文する。
色々調べますと真空管のデジタルアンプでありオペアンプチップの交換、真空管の交換、12V1.5A電源アダプター交換等で音質は向上するとの情報を得た。特にお勧めはGE5670Wの真空管の交換を推奨している様です。
一応手軽に改良出来る箇所については全ての改良済にする、エージングも落ち着き随分音質も安定しいわゆる、「いい音」で鳴る様になった。

筆者の場合は現在2系のシステムで音楽を楽しんでいるが、メインはKORG (コルグ ) / DS-DAC-10RからAIYIMA TUBE-T7プリアンプそしてパワーアンプSUNVALLEY SV-501SE 300BからGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldのユニットを繋いだ構成で楽しんでいる。後はLS3/5aのブックシェルフ型のスピーカーに繋げジャズ中心に楽しんでいる。



AIYIMA TUBE-T7のチューブは上記写真の真空管6N3Pに付属している、下の写真が別途に取り寄せた6N3P-EVだが足部分の材料が違う様に見えた。

プリ管はGE5670Wを使用していたが、最近購入したAIYIMA TUBE-T7は旧ソ連時代の球6N3Pに交換した模様ではあるが、真空管の足の部分が違うように思い、軍用ロシア製真空管6N3P(купить)-EVを別途挿入して落ち着いでます。



万能球として世界でも認められている有名な球です。発音の難しいキリル語圏の球なので明瞭で繊細な音が特徴だと思います。本品はロシア(旧ソ)冷戦時代の真空管で、外観無視の機能重視の製品のようです。
勿論予備も含めと4本注文する、プチプチで梱包された4本がボール紙の箱に入り配送された。
本来のチューブはWE396Aが本命ではあるが、現在プレミアムが付き仕入れは相当に厳しく、現在代替え品としてGE5670Wを使用するが、GEと比べ音の傾向は一緒ですが6N3P-EVが、より高音域が延び、音のみずみずしさが増した感じに聴ける、女性ボーカルもいっそうの艶がでました。
個人的にはこの球のが筆者好みの音が聴けるように感じる、又相当在庫も豊富で価格も貧困老人には大変優しい価格であった。

特にクラシックを聴く場合は若干落ち着いた渋みのある音によりクラシック音楽がより合う感じがしました。最近スピーカーケーブルも英国製QEDのProfile42Strandが古いタンノイとの相性が良く何となく全体の方向が決まり安定した音が出してきた様である。このラインアップまで相当の時間が掛かった事は言うまでも無い。

よせば良いのに、折角落ち着いた感じに聴こえる様になったが、「悪魔の囁きが」聞こえるこのアンプAIYIMA TUBE-T7をモノーラル使用に組み替えると益々分離が良くリアルな音質を期待できると実行している貴兄も多い様です、常識として今迄パワーアンプのモノーラル仕様はよく耳にする話で筆者もモノーラルパワーアンプは何度も使った事はあるが、プリアンプのモノーラル仕様は初めてである、テスト的にと思わず無意識に購入ボタンを「ポチ」してしまった。到着後は改良してテストするが果たして如何な結果が出るかは後日報告します。



今後ある程度余裕のできた場合は300Bの球をなす菅の良いものに交換してみたいとは思っています。
後はサンバレーの真空管アンプキット『SV-Pre1616D』の真空管の「12AX7」と「12AU7」の交換、整流管に「274B」交換で音質も随分変化すると聞くが実に興味深いコメントに憧れのMarantz-7に似た音質にの言葉が気になった。

再生音については今回演奏のショルンスハイム演奏のフォルテピアノの一つ一つの奏でる音が囁く様に聴こえる、これは筆者にしては新しい体験の様であった。
10吋タンノイのユニットは愈々本領発揮か中低音のなり方がより自然に感じる、弦楽器、鍵盤楽器の音出しの鍵盤に触れる瞬間のニュアンスも分かるように感じる程となったが、但し弦楽器の胴泣の音は未だ満足できない、今の装置の限界を感じる様にも思える。今後とも益々精進してみたいと思う次第であります。



以前いも紹介はしましたが、クリスティーネ・ショルンスハイム(Christine Schornsheim)は、バロック音楽の演奏の第一人者として地位を確立しており、16世紀から19世紀の文献楽譜の研究者としても知られている。その演奏は、常に 「生き生きした演奏、誤りの無いテクニック、高い音楽性」-と高く評価されている。ベルリンを中心に活動しており、通奏低音の演奏や、ハープシコード/ハンマークラヴィアのソリスト、また教師としても活躍。新バッハ・コレギウム・ムジクム・ライプツィヒ、ベルリン・バロック・カンパニーを始めとする多くのアンサンブルと共演。また、歌手のペーター・シュライヤー、器楽奏者のアンドレアス・シュタイアー、ライナー・クスマウルら、トップクラスの演奏家に常に尊敬され、共演を依頼されている。
国際バッハ音楽祭をはじめヨーロッパ各地の主要音楽祭に招かれているほか、日本やアメリカにも定期的にツアーを行っている。1997年および2000年には、小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・フェスティバル松本に招かれた。
現在、ライプツィヒ音楽演劇大学主任教授。

チェンバロやフォルテピアノを自在に操り、バロック音楽の演奏における第一人者としての地位を確立しているクリスティーネ・ショルンスハイム。彼女は16世紀から19世紀の文献、楽譜の研究者でもあり、知られざる作曲家の作品紹介を積極的に行うことでも知られています。今回、彼女が演奏しているのはデンマークで活躍した2人の師弟作曲家の作品集。
シュルツはドイツ、リューネブルク出身。活動の初期はベルリンで指揮者を務め、やがてコペンハーゲンに拠点を移し宮廷カペルマイスターとして数多くの作品を作曲、ベルリンに戻るまで王に仕えた人です。かたやヴァイゼは、ハンブルクのアルトナ出身の作曲家。教育を受けるためにコペンハーゲンに移り、シュルツに師事し才能を開花させます。オルガニストを経てコペンハーゲンの宮廷作曲家に任命され、亡くなるまでこの地で活躍した人です。バロック期から古典派へと移り変わる作風にもご注目ください。



又、フォルテピアノとは次のような意味を持つ。楽器のピアノの本来の呼び名。弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)も自在に出せるところから。フォルテピアノ。
楽器においては20世紀以降のピアノを「モダンピアノ」と呼ぶのに対し、18~19世紀頃のピアノのことを「フォルテピアノ」と呼ぶことがあります。

国際的に活躍するピリオド鍵盤楽器奏者で音楽学者でもあるクリスティーネ・ショルンスハイムが、チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲルを駆使してレコーディングしたモニュメンタルなハイドン全集。
ソナタや変奏曲の全曲演奏を13枚に収め、14枚目にはディスカッションも収録されるという実にマニアックな内容です。録音も優秀。

クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲル)の絶妙な演奏を楽しんだ。ハイドン:ピアノ・ソナタ全集は3種類の楽器の違いの演奏を楽しめる作品です。



チェンバロでは,ピアノのようにダイナミックな表現ができない…と書かれているのを読んだことがあるが、それが全くの嘘だということを証明してくれている。ここで行われているダイナミックな振幅はどうだろう・・・! 
譜面に書かれた“おたまじゃくし”たちが,見事に音となって踊っている様である。ショルンスハイムのチェンバロはこの上ない“愉悦感”を味わわさせてくれる。

時代からすればチェンバロが主体なのに、持っているほとんどのCDがピアノ。ハイドンをどう弾くか。ピアノの場合、なるたけスタッカートに、ちょっと早めの速度でが基本になるのだろうか、まあ、どれも同じスタンスで弾き連ねられているような気がしていたのです。 
密度が高く、テンポも弛緩することがない。技術面だけでなくハイドンに対する深い敬愛のようなものが感じられる。さらに全集と打たれた名称に相応しい容量、どれを取っても内容が素晴らしい演奏であった。

Keyboard Sonata (Divertimento) No. 7 in D Major, Hob.XVII:D1: I. Theme: Moderato

ハイドン:ピアノ・ソナタ全集
演奏:クリスティーネ・ショルンスハイム

Keyboard Sonata (Divertimento) No. 28 in D Major, Hob.XIV:5: II. Menuet

ドイツのチェンバリスト、そして音楽学者として活動を続けているクリスティーネ・ショルンスハイムが2003年から翌2004年にかけて完成させたハイドンのソロ・ピアノ及び連弾のためのコンプリート・ワーク集。
13枚のCDにソナタと題された57曲(作品番号の上では第622番まで)と更にそれ以外のヴァリエーション、ファンタジー、断片を含む14曲を網羅している。

尚最後のCDはこの作品集の制作に当たって彼女へのインタビューという形で、実際に彼女がそれぞれの楽器の響きを聴かせながら解説していく興味深いレクチャーになっている。



この録音に使われたピリオド楽器は総て歴史的なオリジナルか、あるいはその複製で、当然その楽器によって表現方法も異なっている。比較的短期間に集中して録音されたこともあって、一貫した解釈と彼女の才気煥発で溌剌とした演奏が特徴で、楽器の特性をつぶさに捉えた音質の良さも特筆される様です。
連弾のための作品では師でもあるアンドレアス・シュタイヤーとの協演になる。曲の配列は概ねクロノロジカルに並べられている。

例えばCD1-3では復元された二段鍵盤チェンバロ、CD4ではクラヴィコードの複製、CD5及び7は1777年制作の二段鍵盤を持つヒストリカル・チェンバロ、CD6、8-11は1793年製のハンマーフリューゲル、CD12と13は1804年製のハンマーフリューゲルという凝りようだ。
しかし通して鑑賞してみると、この時代が鍵盤楽器にとっては大きな転換期であり、作曲家たちによって伝統的なチェンバロから強弱が漸進的に表現できる新しいタイプのハンマーフリューゲルにとって替えられていく過程も理解できる。

最後の締めはやはりJ.S.バッハの名曲「ゴルトベルク変奏曲」を聴き締めた。


J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲、ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲

【曲目】
 ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲ト長調 BuxWV.250
 J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~アリア、第1-15変奏

 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~第16-30変奏、アリア・ダ・カーポ
【演奏】
 クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)

【録音】
2016年2月15-18日
ドイツ、バーデン、ミュールハイム、マルティン教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、アンドレアス・シュタイアー等、古楽界における名手たちの薫陶を受けたチェンバロ奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「ゴルトベルク変奏曲」の2016年録音盤。研究者としても名高い彼女は、作品に関して深い洞察を持ち、演奏の際は、楽器選定に至るまで全てに強い拘りを持っていることで知られている。彼女にとって2度目の録音となる「ゴルトベルク変奏曲」。今回は1994年の旧録音よりもゆったりとしたテンポ設定がなされており、冒頭のアリアを聴き比べてみても、その表現の違いに驚くはず。同時収録のブクステフーデは、当時流行していたメロディに変幻自在な変奏が施された長大な曲。ショルンスハイムの卓越した技術を存分に味わえる一枚であろう。
安定した演奏は時間の過ぎることを忘れる様である、ブラボー!

という事で何時もの話は終わるのであるが、実は以前より気がかりな事があり、此処に記す、オーディオに付いて今一度最初に戻るべきなのかも知れない?オーディオに関する事実は出戻り組であり、このままで果たして筆者の望む「音楽を聴く楽しい道具」を当初に戻り聴いて見ようと感じ、自分勝手流の音楽を身に着けようと思うこの頃である、さて最初は何を聴き楽しむのであろうと思う所から続けて見たいと・・・。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲はチェンバロ演奏、ラウテンクラヴィーアで演奏、ピアノ演奏の何れを聴くか・・・

2022年04月10日 | バロック音楽・オーディオ一般

この写真は数年前湘南に行った時の写真で左手に江ノ島が見えた春の海である。
150年続いた鎌倉幕府も新田氏により海辺から攻められ滅亡する。
確かに常識とは逸脱した京都以外に鎌倉に幕府を樹立した頼朝の手腕の政治力の凄さであろう、鎌倉幕府樹立後長い安定を続く事を手本にした後、家康が手本とした「吾妻鏡」を参考に江戸幕府と築いたと言われる。

今NHKテレビ放映で「鎌倉の十三人」の放映をしている、今回の大河の魅力のある点は、基本は鎌倉幕府が編纂したと言われる歴史書、「吾妻鏡」に基づき制作された処であろう。治承4年(1180)4月、平氏討伐を命じる以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)が伊豆の源頼朝のもとに届いた記事から、文永3年(1266)7月の宗尊親王(むねたかしんのう 鎌倉幕府6代将軍)の京都送還までが、歴代将軍の年代記の体裁で(文体は和風の漢文体)記されています。

ここで一般的に考えれば小説の題材として面白いのは源頼朝より義経が断然面白い、何故なら義経は不明な点が多く、戦闘能力も強いと言われ不明な人物とされる弁慶等の登場で小説として、益々面白く作者の想像も大いに注入できる、間違った歴史人物の出来上がりになる、有名な鵯越の事実とは場所も全く違うとも言われる歴史は不要である。
最も此の吾妻鏡は北条氏が書き残した書物ですので全てが正しい歴史書ではありません、源家は何故三代で終了してしまったのかもの不思議さは残る。それにしても三谷ワールドは面白い解釈をしている、特に吾妻鏡には記載もない殺し屋善次の登場も一層物語を面白くしている。



しかしこの吾妻鏡も太閤記等と同じで全て正しい歴史とはあり得なく、以仁王の令旨を当時流人の源頼朝が何故持っていたことか?が最大の不思議で、当時の力の強い源一門なら新田氏、武田氏、足利氏等が断然有力はあり。流人同然の頼朝などは狂言で上手く取り繕い北條パパのお芝居でうまく鎌倉幕府を成立させたのが真実かもしれない?その証拠に頼朝は以仁王の令旨を御家人にみせていない。何故なら「吾妻鏡」は鎌倉幕府成立後み書かれた書物である。

頼朝に身を於けば領土がいただけるという恩賜を授けたことで、それまでは天子が授けたものであった。一年足らずで数万の軍団を得る事が出来たのであろうのか?何故一介の流人の頼朝が令旨与える事が出来たであろうか、何故誰も家臣の中に、頼朝に以仁王の令旨を「見せて」と言わなかったのであろう?多分この猿芝居には頼朝は内心肝を冷やしていたのであろう。まさに三谷ワールドに都立から他視聴者が多いかは「吾妻鏡」を読めば違いに驚くよこであろう。
歴史とは不明な箇所を探索し考え方の本筋を見つけ正しい歴史を見つけることが最も面白い、徳川家康なども「吾妻鏡」を参考書に使っていたと言われる。今も日本史最大の謎とされる、惟任日向守光秀の本能寺事件などは違う考え方の箇所も多く、今後の新しい発見で歴史が開放させられる事もあるのだろう。

方やJ.S.バッハ死後、忘れられたバッハの歴史など100年間も放置された人物であり、今後も新しい歴史の発見が楽しみでもあろう。1829年にJ.S.バッハの「マタイ受難曲」を自身の指揮で演奏したことが、J.S.バッハの音楽を復活させることに大きく貢献した、というエピソードが残されています。

筆者が若い頃から好きな曲にバッハが56歳のときに作曲した作品《ゴルトベルク変奏曲》があります。伝記によると、ドレスデンのロシア大使であるヘルマン・カール・カイザーリンク伯爵が、不眠症を訴え、「きわめて柔和で、いくぶん快活な性格をもち、眠れない夜には少しでも気を晴らしてくれることができるような」音楽を望んでいたとされている。

そして書きあがったこの変奏曲は、才能のある若いチェンバロ奏者であるヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクによって演奏された。伯爵は非常に喜び、百個のルイドール金貨をみたした金の盃をバッハに贈っている。
まるで物語のような話だが(バッハの最初の伝記作家であるヨハン・ニコラウス・フォルケルに感謝したい)、実際、この真偽は定かではない。



この変奏曲が出版された際、カイザーリンク伯爵に献呈されておらず、贈られたとされる盃もバッハの家から見つかっていない。1741年にバッハの《クラヴィーア練習曲集》の第4巻(最終巻)として初版されたとき、作曲家自身は単に音楽が「音楽愛好家の魂の喜びのために書かれた」と序文で述べているのだ。

ゴルトベルクに関して言えば、当時まだ14歳であった。J.S.バッハ自身が優れたチェンバロ奏者であり、楽曲の演奏の難しさもよくわかっていたはずなので、もしもゴルトベルクがこの曲を演奏したのであれば、非常に才能があったことになる。全曲聴くのに1時間ほど時間を掛かりこの曲で本当に睡眠できたのかは疑問であり疑わしい、昔筆者の自宅にも娘の練習用としヤマハの一番小さなグランドピアノを所持した時があり、ピアノの先生が1ヶ月に六度ほど教えに来て頂いた時に、ピアノについて聞いた話には、兎角J.S.バッハの演奏は簡単そうであるが、曲が進むにつれ大変難しくなるそうである、また二段チェンバロの演奏はピアノと違ってそれには曹洞の練習量が必要であるそうである。と云われた。

バッハの活躍した時代にこの変奏曲は、特に手が頻繁に交差するため、両手を自在に操ることのできる名手でなくては弾きこなせないとある。2段鍵盤のチェンバロであれば、演奏者は片手を上の鍵盤、もう片方を下の鍵盤で演奏すればよいので、それぞれの腕の動きを邪魔することなく演奏できる。ピアノとは違つた演奏方式である様です。



ゴルトベルク変奏曲 BWV 988はドイツの作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)が作曲したチェンバロのための変奏曲です。
ゴルトベルク変奏曲の表題で一般的には知られていますが、1741年の出版に際してバッハ自身が付けた表題は正式には「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」(独:lavier Ubung bestehend in einer ARIA mit verschiedenen Veraenderungen vors Clavicimbal mit 2 Manualen)と言われていたそうである。

当時このような曲を丁寧に演奏することは大変技術的にも大変であったのであろうが、ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクによって演奏されたと言っているので相当の演奏者であろう。
「ゴルトベルク変奏曲」の基礎となるのは、ト長調の「アリア」であり、事実上、2部分形式のサラバンドである(それぞれの部分で繰り返しがある)。バッハはこの曲で、旋律ではなく、和声の構造に基づいて変奏させている。これは変奏曲全体を通して一定であり、3つの短調で書かれた変奏でも同様である。
クオドリベット? 聞き慣れない名前ですね……このクオドリベット(Quod libet)とは、ラテン語で「好きなものをなんでも」という意味で、大勢で短いメロディの歌を思いつきで歌い合うことをいいます。
民謡や自作の短いメロディが歌われ、歌詞はダジャレや、時にいかがわしい内容だったり……といろいろですが、だいたいはお酒の席で歌われていたため、みんながノッてくると「おー、今のいいじゃん!」とか「今のダジャレは寒いって!(笑)」などの野次が飛び交ったそう。なんだか、現代のラップに近いものを感じますね。
バッハが書いた《クオドリベット BWV524》という作品があります。カンタータには見られないような愉快さがある曲です。お給料の代わりにビールやワインの樽をもらっていたほどのお酒好きだったバッハが、ビールジョッキを片手に豪快に笑い、ワイワイ騒ぎながら歌っていた様子が目に浮かびます!バッハはこの曲をヒントにし編曲し作った音楽が「ゴルトベルク変奏曲」ではないだろうか・・・言われている様です?

アリアとは、オペラ・オラトリオ・カンタータなどの歌曲中に登場する抒情的な独唱部分のことを指すのです。


このゴルトベルク変奏曲は、まるで大きな建築物のような作品ですが、この曲の最後を飾る変奏に少なくとも2つのメロディが使われているクオドリベットが登場します! そのうちの1つ「キャベツとかぶ(Kraut und Rüben)」(作曲者不詳)という歌について掘り下げてみましょう。なんだか変なタイトルの歌ですね。
この歌詞にある「ぼく」が誰を指しているのかはわかりませんが、どうやら当時からキャベツもかぶもあまり好きじゃない子どもがいたようです。なので、「お母さんが苦手なキャベツとかぶを使って料理したから今日は家に居場所がない」という子どもの気持ちかもしれません。

そして、このゴルトベルク変奏曲のアリアも、豊かに装飾されたその旋律がとても印象的です。
しかしながら、実は、この曲のテーマとなっているのはその旋律ではなく、左手のバスの音なのです。
ゴルトベルク変奏曲のアリアでは、低音を特定のリズムパターンとともに繰り返し、そのたびに上の旋律が変化していくという技法が用いられています。
アリアとは、オペラ・オラトリオ・カンタータなどの歌曲中に登場する抒情的な独唱部分のことを指すのです。
そして、このゴルトベルク変奏曲のアリアも、豊かに装飾されたその旋律がとても印象的です。
しかしながら、実は、この曲のテーマとなっているのはその旋律ではなく、左手のバスの音なのです。



ゴルトベルク変奏曲のアリアでは、低音を特定のリズムパターンとともに繰り返し、そのたびに上の旋律が変化していくという技法が用いられています。
なぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。
『レコード芸術』で特選に輝いたフォルクレ作品集でも、ランヌーは18世紀当時の流儀に従い、録音セッションの場で即興的に音を加えるという、チェンバロ本来の正統的な演奏スタイルを貫き、それがフランス音楽ならではの美質をいや増しに引き立て、音盤を名盤たらしめていたわけですが、そうした即興性はこの『ゴルトベルク』ではもはや「本質」。何もかもが尋常ではない、けれどもそれはすべて「歴史的蓋然性(オーセンティシティ)」を追求しつくしたがゆえのこと。



ゴルトベルク変奏曲 は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる2段の手鍵盤のチェンバロのための変奏曲 。全4巻からなる「クラヴィーア練習曲集」の第4巻であり、1741年に出版された。バッハ自身による表題は「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」 。
作品は32小節から成るアリアを最初と最後に配置し、その間にアリアの32音の低音主題に基づく30の変奏が展開され、全部でアリアの小節数と同じ32曲となっています。

3の倍数の変奏はカノンで、第3変奏の同度のカノンから第27変奏の9度のカノンまで順次音程が広がっていきますが、第30変奏は10度のカノンではなく、当時よく知られた2つの旋律を組み合わせて作った「クオドリベット」という曲が置かれています。
調性は第15、21、25変奏のみがト短調で他は主題と同じくト長調、第16変奏は「序曲」と題され、後半の始まりを告げています。



バッハがそんな歌を最後の変奏に登場させたことによって「もうぼく(バッハ自身)の出番は終わりだね!」のようなニュアンスが生まれます。そのあと、もう1つのクオドリベット「長いことご無沙汰だったね、さぁおいでおいで!」が、最初の主題に対して呼びかけ、この曲の30に渡る変奏は終わり、最初に演奏された主題(アリア)がもう一度登場します。

パワーアンプSV-501SEの導入は昔秋葉原の試聴室で聴いたIIILZに繋いであったアンプの形はSV-501SEと思っていたが、事実は’96年発売のADVANCE M-501だったのかも知れない、確かに曖昧な記憶だが視聴した音は記憶に残り少なくとも15年以上前と記憶する。


筆者の使うAIYIMA TUBE-T7プリアンプに接続するパワーアンプはADVANCE M-501 300B ステレオ 真空管 パワーアンプ SUNVALLEY SV-501SE 300Bの原型モデル 名です、 6AN8の良いものの入手が悪いので、SUNVALLEYに移り6BM8に変更するって聞いたような気がします、6BM8は当時はまだテレビがブラウン管時代に音声出力管として多用していた球であったと聞いています。
ここにADVANCE M-501 300Bの写真を入手したのですが、すごく良く似ている個体である、 SUNVALLEYは完コピした事が判った。



スピーカーケーブルも最近知った英国製QEDのProfile42 Strandもエージングも進み大変聴きやすい音になり三位一体となったと満足している。
今回演奏者は山名敏之さんの演奏ですが16フィート弦付チェンバロの音を一度お試しください。

16フィート弦付チェンバロのゴルトベルク変奏曲演奏の再現はやはり据え置き型のエンクロージャーが最適に思われる、勿論上記の三極管300BとIIILZ Monitor GoldのユニットGOODMANS AXIOM 80を組み込んだエンクロージャで肌で感じる、普通のチェンバロの音に厚みが加わり音圧を感じるような音が堪らない。勿論ゴルトベルク変奏曲は完成度の高い曲と思うが、このチェンバロで聴くと現在聴いているオーディオ装置の趣が良くわかるアルバムかもしれない。



武久源造/バッハ:ゴルトベルク変奏曲
~いわきアリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによる~

武久源造によるバッハ『ゴルトベルク変奏曲』。2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。『ゴルトベルク変奏曲』は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれていますが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるでしょう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択。新たなゴルトベルク像の誕生です。



● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(2段鍵盤チェンバロのためのアリアと種々の変奏) BWV.988

 武久源造(チェンバロ)
 使用楽器:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)

● J.S.バッハ:14のカノン(先のアリアの最初の8つの基礎音に基づく種々のカノン) BWV.1087

 武久源造(チェンバロA、オルガン)
 山川節子(チェンバロB)
 使用楽器:
 チェンバロA:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)
 チェンバロB:マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1741年ツェル・モデル)
 ポジティーフ・オルガン:エティエンヌ・ドゥベジュ氏製作 2008年ベルギー
 録音時期:2014年7月30日~8月2日、2015年10月1,2日
 録音場所:福島県、いわき芸術文化交流館アリオス
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 使用楽器:いわき芸術文化交流館アリオス所蔵



筆者の音響機器で聴くかぎり16フィート弦付チェンバロの奥深い音が想像出来る、普通の楽器と比べ音色は大変豊かに鳴る、一音一音低音には響があり、高音は煌びやかである。特にバッハの後期鍵盤楽器の作品を極めれば何か違う風景を見られるように思うは私だけなのであろうか・・・・・
いわきアリオスには、
(1)現在ドイツ・ハンブルクの博物館に、その蓋だけが残っている楽器を調査・復元したもの
(2)1741年作のクリスチャン・ツェル氏が製作した楽器のコピーの2台のチェンバロがあるそうです。
これらいわきアリオスに所蔵されているチェンバロ、ハープやポジティフ・オルガンとともに温度・湿度をコンピュータで管理された楽器専用の部屋に入れられ、企画制作課の音楽部門によって定期的な調律や状態記録が行われ、いつでもすぐに使用可能な状況に保たれています。
機会があれば是非見学でもしたいと思う。ブラボー!