先月から意外と仕事と天候不順により風邪引きで苦労したがどうやら体調も回復した、昨夜で仕事も一段落、休息を取る。
朝は、先日購入したハワイコナ珈琲を挽き淹れたてを頂く、焙煎した豆を挽くと実に良い香りがする、現在ハワイのキラウエア火山の噴火で今後のコナコーヒーに影響はあるのか・・・?心配である。
昔ハワイ島で飲んだコナコーヒー製造所のワンビーンズは実に美味かった、あの時の匂いが蘇る・・・香りは独特の上質の香りがします。そう豊かな香りの良い上質な甘味がする葉巻の香りがする間違いなく、昔ハワイ島の現地で飲んだ香りが漂う・・・・・コナコーヒーです。
高島屋で購入のハワイコナ独特の味を楽しむ、自宅近くの珈琲専門店で買うハワイコナと味が随分違う、全くの違いに驚く!客は文句を言わないのか?
疑問である・・・
香り、味、飲んだ後の余韻・・・焙煎方法が違うなか?全く不明・・・これが、あのコナコーヒー?それともハワイコナの豆の割合の違いか?でもブレンドはもっと安価だ。高島屋の物は価格も倍近く違う現在珈琲業界は第4次珈琲ブームに突入したようです・・・益々新しい珈琲が増えるのは楽しみです。
先日五味康祐氏の「人間の死にざま」の文中でこの様な内容に興味深く再度読み返しました。
五味先生のオートグラフとは比べ物にもならないが、筆者もTANNOY好きで、最も安価な物ですが昔苦労して入手した、TANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)を未だ大切にして聴いている。
一般的にはChevening以前のTANNOYをヴィンテージのタンノイと言うらしいがTANNOYの工場火災が発生以降、ファウンテンが心臓発作に倒れ彼が保有する株式は売却され事実上倒産か?其れを米国のハーマン・インターナショナルに会社に身売りし一時盛り返しその後2002年にTCグループの参加となり現在に続きTANNOYの名前は未だに販売を続けているようです。
オーディオにおけるスピーカーTANNOYは英国では比較的新しいメーカーであるそうです、英国のオーディオの歴史は古く昔から音楽輸入国としても有名である、昔は音楽は楽譜を購入が作家の収入源とも聞く、オーディオ機材は最初は、グットマン、ワーフデールが注目されていたようです。
勿論五味先生も当初はAXIOM301を鳴らしていたようですが相当苦労されたようです。
TANNOYをと言うよりオリジナルオートグラフを最初に日本に持ち込み紹介したのは五味康祐氏と聞く、生前TANNOYのオリジナルオートグラフを持ち込み創案したフォンテーン氏に会うために渡航するが、急病でフォンテーン氏が倒れ渡航手続き済ませた後なので、急遽LONDONのTANNOY工場見学にいった内容です。
勿論筆者も一度どの様な工場で造られているか大変興味深く?もう過去のことなので五味氏の文章より想像するしかない 『実見してその工場のチャチなのに二の句がつけなかった裏町の町工場もいいところだ。名機と讃えられるスピーカーがこんなむさい場所で造られるものか、もっとも英国DECCA本社を訪れた時、その規模の小さいのに唖然とした・・・途中略
工場で働く人は半数は黒人だった。ちっとも構いはしないが、彼女らの品下った、まるで娼婦が足をあらって工場に勤めるといったそれも自虐落な性分は改まらず、卑猥なお喋りを絶え間なくつづけながらスピーカーの生命ともいうべきコイルを巻き、ナットを締めている。』
勿論工場は火災で失い筆者所有のCheveningは(薄手の西ドイツ・クルトミューラー社製コーン紙を使用できるように再設計された新型ユニットHPD(High Performance Dual concentric)シリーズを開発TANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)はそのような時代に製造されたようだ。
ところで筆者所有のCheveningは右左のパーツが違うようだ、しかし上記の様子を読めば当時の事は想像はつきます、余りにも手抜きの組立ですが、製造検査は合格している。
此のエンクロージャーは同じ様に補修し整備したのですが現在は箱の交換を行い、当分お蔵入りになる予定です。
でもマイナーチェンジは実施して、小さな改革は行われたようでインピーダンスを8Ωに変更したりエンクロージャーはバスレフ方式(以前は密閉型)となっており、幾分低域が出るようになったようです。
不思議なことに疑問は右と左の部品パーツが違ったり、サランネットを外すと片方は黒に塗装されて、もう一方は塗装されてなかったり。検査がいい加減なのか音は同じの為良かったのであろうか、疑問がつきまとう。
又スピーカーターミナルのプラグは右左違った物が付いている。此れでも一対なのが呆れる、
此れが日本のメーカーなら出荷出来ないであろう商品なのだ。
其れでもCheveningを聴きアンプがどうの、カートリッジがどうの・・・と云うが此れで音が悪ければ怒るが、まずまずの音で聴けるので文句も言えまい。
40年以上経過してしまったCheveningを未だ大切に聴いています。
アンプも本来なら火屋のアンプが良いのは事実だが、どうも好きななれない中国製、ロシア製の火屋ならと、現在は石のアンプを使っている。でも石のアンプでもアンプの違いの相性はあるようです。
友人もたとえ火屋を揃えても火屋を変えると音も違いメンテナンスが大変と云う、機械音痴の筆者には火屋のアンプを維持することは、どう考えても無理の世界である、メンテが出来ないであろう(笑)
ただ、Cheveningへの不満もある、好きなワグナーなどは最初から低域不足がつき纏う迫力ある演奏のフランツ・コンヴィチュニー(指揮)のベートーベンのオケなど、まるでお手上げ状態です
そのような不満解消に、師匠筋のY氏より今回AXIOM80の箱を頂き、やっと整備して、今回10吋のHPD295を移植する、勿論銘機のAXIOM80と穴の寸法は同一の10吋、アンテークな佇まいと落ち着いた雰囲気を醸し出すAXIOM80 ARU付です。IIILZのユニットがピッタリ嵌まるんです。
昔の説明書を読むとこの箱は ARU付がミソのように書かれているようです。 ARU付だけでも表彰物のようですこの際スピーカーターミナルも新しい物に交換する予定です。
早速注文したが?ハンダ付けの技術は経験不足のため自信はないが試みます。
最新も機器も聴いては見ましたが、少人数で奏でるアンサンブル、等の演奏を聴くと、特に陰影のある小編成の演奏、古楽器を使った演奏、チェンバロソナタ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ等の弦楽器は十八番でCheveningの独壇場である。確かに箱が大きくなりホール感に圧倒される音に変化した。
最近感じた事は、色々調整しコード、アンプ等を取替てみるとピアノ演奏も良く聴こえる、ピアノソロの残響感の素晴らしさでも、群を抜いている。
でもピアノをクリヤーにしすぎるとヴァイオリンが宜しくない、その辺りのさじ加減が面白い、音いじりの腕の見せどころかも知れない。
ショパンと言えば、ウラディミール・ド・パハマンVladimir de Pachmannが最高とされているがしかも最近は最新の録音技術で蘇っている、筆者もパハマンは何枚かは所有している
パハマンの演奏はパハマンはまた奇人として逸話の多い人で、演奏中ブツブツと呟いたり、演奏の前に前口上や自由な和音を入れたりして、それらが一部の録音に残されているのも楽しい。
最新のCDでこれまで記録された最高のピアノを聞くことができる、やはり感動ものだ。
パハマンノクターンショパン
最近のピアニスト、ダビッド・フレイ(David Fray)などは更に良く聴こえる。
1981年生まれフランス人一口にノーブルな美しさを持ったピアニスト。
演奏はとても雄弁で、キラキラした音色も見逃せない。こうして色々聞くと解るが、10吋のTANNOY IIILZのユニットの深い味わいは今も現役である。
David Fray records Chopin Piano Works: Mazurkas, Nocturnes, Farewell Waltz
容姿端麗なだけでなく、一度聴くと他の曲も聴きたいと思わせる不思議な魅力がある。
筆者などは昔から進んでショパンは聞かなかったが、TANNOYのユニットで聞くようになり改めてピアノの音に再度興味を覚えて事は事実です。ピアニストとして揺るぎない幹を築きはじめているフレイが、勿論バッハも良いが、ショパンを聴き、独自のピアニズムを味わう、独特な解釈、確実なピアニズムで高い評価を得ているピアニストショパン作品集。
バッハ作品のレコーディング(パルティータ)において、その独特な音楽性に注目が集まったフレイ。モーツァルト、シューベルトを経て、ピアノ作品の中でも人気の高いショパン作品のレコーディングに挑んだそうである。
筆者のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)の歴史を考えてショパンを聴くと最初姉にピアノの手ほどきを教わったショパンの曲が愛おしく聴こえる。
スピーカーターミナルの注文もしたので今月は暇は時に待望のAXIOM80にアッテネータから交換工事に入ります。ブラボー!
追伸
庭にバラの季節が来ました、それとやっと蔓バラの良い写真が撮れました。色も薄いピンクが実に綺麗!
庭には昨年購入の黄色いバラの蕾が大きくなりだしました。
此のバラの開花が楽しみです。