RCAケーブルが気になり色々試すがBELDENも良いがやはりWestern Electricの気になるケーブルを見つける。これが本物なら1911年ころの製品のようですので期待できます。これは間違いなく電線病患者であろう、スピーカーケーブルをBELDENからWestern Electricに変更した結果は明らかにWestern Electricの単線の音がが断然良い。
この記事をマトメたが後日ケーブルテストを続けると意外な一面を垣間見た事を追加する、染み染みWestern Electricの機材の深さを感じる特にトランス等はケーブルが生命線なので益々そう感じる。
今迄撚り線のコードが多く、以前単線BELDENでアンプを繋ぎ良い結果た、Western Electricの単線コードがあれば是非使ってみたいと思っていた、そんなこんなで又RCAコードの事の情報を探した結果此のような商品があるようだ、
誇大広告のコピーだが「幻の針金コア使用大型特殊トランス究極の逸品とある」Western Electric 77A RET 使用線材、絹巻き純銅単線。新たにこれでWestern Electricは3セット目になる。違いは製造年月日で古いものほど高額である。
兎に角この会社のケーブルはどれだけのケーブルを製造したか謎めく事が多い、多分今後も新しいケーブルの発見があるかも知れず、見つけたら直ぐに購入しないとEWのケーブルは売り切れになる場合が多いようだ。
それとWEと明記すれば高額で取引される様な感じは嫌な感じもするが・・・・・
今回の購入は③だが同じ単線でも今まででは一番太いようです。購入事に単線の見本が付き使うことに安心感がある。RCA シールドラインケーブル75cmプラグとある、これは高級アンプ使用者に絶大の信頼を得ているそうです。
詳しく調べると1911年製造とある、Switch Craft #3502AAU(金メッキ)米国シカゴ製#3502Aでの製作可能です。ハンダはベストマッチのNASSAU Spe. AT-7241(音楽性・切れ味はAT-7076より数段上です)此の様な記事には頗る弱いつい本気になる、此のような説明をされると、個人製作は難しく思い、仕上がった物を仕入れる、
特にビンテージ物のスピーカーには単線が相性が良く興味本意で購入してみました。
今までのケーブルは
①WE 236A INPの1910年にトランスに使用されていたもの、漆黒の初期の黒エナメルを持参するW Eのケーブルの中では一番細いが、このケーブルの良さは歯切れがよく特にJAZZ演奏などには打って付けのケーブルかも知れない。
②WE 77A RETで今回購入のものより細いタイプです。尚製造は1914年で77A RETよりは3年の差がある。古いタイプの物が音質の相性は良く感じた。
③と比べて聴くと幾分レンジが狭く感じるが音質傾向はよく似ている、良く聴くとレンジの狭さに感字とは違い音に統一感が出て特にオケは塩梅が良い、エサ=ペッカ・サロネン指揮の春の祭典(イーゴリ・ストラヴィンスキー)など聴くと違いが解った。
比べて解りやすいのは打楽器の深みの音を比べると解る。
欠点は、但しBELDENのケーブルと比べ価格はWestern Electricのケーブルは倍以上高額です。筆者の試聴したコメントですがやはり単線が塩梅よく聴ける。
製造者曰く人の声をより聴き易くする周波数帯域を得るために製造特殊トランスから取り出した純度だけ上げた現在の精錬とは違い音楽を鳴らすには今では作ることの出来ない水準の高い銅線と表記されている。見本の銅線もサンプリ品が付けてあるが想像したより細かった。しかしRACケーブルで使用することには音質には影響は無いようです。
他にもBELDENを始め各種のメーカーのRCAケーブルを持っているが、WEの単線ケーブル3種しか持参しなく撚り線は持ってないが、各メーカーのケーブルとの違いは一番細いが音質は頗るよい所は驚きである、正にWestern Electricマジックか?
しかし、
①WE 236A INPを色々な音楽をきくと、このケーブルが一番ハイファイ的な音がするように思う、筆者はこのハイファイ的な音は苦手ではあるがみなさんが思うほどではなく③77A RETで聴くと実に自然な音がして、その後①に変えた瞬間に感じる少しハイファイ的臭さを感じる音です。
でも真空管300Bを変えれば又違った音がするのかも知れない?
どうも此のハイファイ的な音は嫌いである、此処で言いたいことは、デモで行なうブランドテスト等如何にいい加減で、デタラメかを知るべきです、それは自分の聴く部屋でテストしなくては絶対信用出来ない。それも短時間で実行しようとしても全く信じられません。
生憎筆者の部屋は手狭で多くエンクロージャーを数多く持ち込めなく、又多く持ち込む事でデメリットも多いような気もする、マニアの諸氏は多くのエンクロージャーを持ち込み楽しんでおられる方も多くお見受けするが、果たしてどれが一番上手く鳴るのか疑問である。
好きなエンクロージャーを出来るだけローコストで好きな音楽を聴く事が出来る装置を手にするかが貧困老人筆者の願いでもある。
誠に筆者の都合で申し訳ないが「ちあきなおみ」の歌が好きで、テストのため聴く、それと「黄昏のビギン」これが実に良い。最近は此のような歌唄いがいはく、やはり彼女は歌が上手い!
黄昏のビギンーちあきなおみ
やはりテストでは無くなってしまう、つい彼女の歌声に聴き惚れてしまう、これがWEの実力なのかも知れない。筆者の持つ「星影のワルツ」「雨に咲く花」も頗る良い何故かホットする、流石TANNOY10吋のユニットの魅力ある音が鳴った。
彼女の歌は美味いがたまにCDだけを販売しているだけで益々、今後の活躍を期待する。やはり声の相性が抜群、WE単線はヴィンテージ機器には誠に塩梅が良く聴こえる。因みに我が家のSV-501SEパワーアンプに繋いでも相性は問題ないようである。
自然な感じに聴こえる人の声は思わず聴き惚れる。BELDENと比べると此方は正に人の声に近い気がする。同じWEの撚り線とくらべ輪郭がくっきりする感じです。
下の写真は久しぶりに一眼レフで撮った写真だが、色調、キレ等は全く違う出来栄えです。ブログアップの写真は圧倒的にスマホ、コンデジが多いが一眼レフは良いが、面倒でもある。
続いてRCAケーブルで聴き続ける、筆者のデスト方法は至ってノーマルな方法で行なうので紹介するが曲はJ.S.Bach Variations Goldberg BWV988と定める、演奏者は筆者の好きな人物を選ぶ今回は
1.Wanda Landowska、
2.Gustav Leonhardt、
3.Edith Picht-Axenfeld、
4.Zuzana Růžičková
5.Helmut Walcha、
6.Pierre Hantaïのメンバーで男性3人女性3人でBWV988のアリアを聴く。
この様な場合はデジタル音声で聴くと大変都合がよく、ワンクリックで演奏者が変わる、今回はピアノ演奏は除いた、と言うのはピアノの音が良い場合はヴァイオリンが望ましくない場合があり、最近はあえてチェンバロ演奏でのテストが多い。
なおデーターはiTunesデーターで聴く、アリアから先を続けて聴いたのは誰が続けて聴きたいかが肝である。今回驚いたのは一番録音録音が古くしかも音質の悪いしかもモノーラルのWandaLandowskaの演奏が一番優れていた・・・?いつまでも長く聴いていたのだ、途中では止められない・・・
音は一番悪いが筆者には実に良く聴こえた、人間の耳ほどいい加減に機能しているかがわかる、曲が進むにつれ長く聴いていたい衝動に駆られる。果たしてRCAコードのWEが良いのか最近購入したSV-501SEとの相性が良いのかは不明だ、何時までも聴きたくなる演奏ではある。
此のあたりで筆者のオーディオは一旦休止し多くのよい音楽を聴きたい、でも今気になるプスバン(PSVANE)WE300BとSiemens管ECL82が入手出来れば再度今まで聴いた音楽を聴き直そうと思う。
此処で筆者のレコード盤を見るとわかりがGrammophon盤のリヒターの作品がある、ドイツ・グラモフォン( Deutsche Grammophon Gesellschaft)は、1898年12月にドイツ・ハノーファーで創設された、世界でもっとも長い歴史を持つクラシック音楽のレコード・レーベルである。一般的に「イエロー・レーベル」と呼ばれている。
ドイツ国内では文学作品の朗読作品も制作・発売しているアルヒーフレコードは『アルヒーフ』レーベルは、ドイツ・グラモフォンの社内に置かれた音楽史研究部門として1947年に立ち上げられました。
ヴァルヒャ、リステンパルト、レーマンらによるバッハ作品より開始され、その後オリジナル楽器復興として重要なヴェンツィンガー&バーゼル・スコラ・カントールムによる演奏や、決定的な名盤となったリヒターの「マタイ受難曲」などを録音。
1980年頃からはピノック、ガーディナーやゲーベルらと契約を結びオリジナル楽器ブームとともに、古楽復興の重要なレーベルとなっていきました。その後もミンコフスキやマクリーシュらとも録音を続け、話題盤を次々と輩出しています。
そこで以前はフィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)の「マニフィカト」ニ長調 BWV243 の紹介をしたが久しぶりにカール・リヒター(指揮)の物を聴くと、演奏の音質、コラール等が神々しく聴こえるこれはアンプの交換での違いではあるまい、音楽えの造形美が違うのか?
現在この手の音楽は古楽器を使用する場合が多く、当時はモダン楽器を使い演奏しての違いかも知れないが筆者には全体に醸し出す音楽の雰囲気等明らかに違いを感じ、新鮮さをも感じた。
思えばJ.S.バッハの曲を聞き出し50年以上になるが、最近カンタータ、受難曲等声楽が多くなった誠に恥ずかしい話だが齢い70を過ぎJ.S.バッハの奥の深さを垣間見たような感じがする。
「マニフィカト」ニ長調 BWV243は30分程でまとまっていて合唱曲の入門にはお勧めします。J.S.バッハ 「マニフィカト」 ニ長調 BWV243 カール・リヒター J.S.Bach “Magnificat”
J.S.バッハ:マニフィカトニ長調BWV.243
ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
カール・リヒター(指揮)
録音:1959、1961年
バッハ (1685 - 1750)
マニフィカトニ長調 BWV243(クリスマス用挿入曲つき)(約35分)
天使ガブリエルによって受胎を告知された処女マリアは、不安な心を抱きながら親族エリサベトを訪問した。すると聖霊に満たされたエリサベトはマリアを祝福し、マリアは感動のあまり神を賛美する。《マニフィカト》はルカによる福音書第1章、46–55に記されているこのマリアによる神への讃歌である。
カトリック教会では中世以来、晩課の折りに歌われてきたが、バッハの時代のルター派教会ではドイツ語訳で歌われることが多かった。
しかしクリスマス、復活祭、聖霊降臨祭の3大祝日には、伝統に従ってラテン語で、しかも管弦楽伴奏による大規模な形式で歌われた。
バッハが《マニフィカト》初期稿(変ホ長調、BWV243a)を作曲したのは、ライプツィヒのトマス・カントルに就任した1723年のことだった。
自筆総譜にはクリスマスにふさわしい4曲の挿入曲(A–D)が付加されているため、12月25日、クリスマスの晩課のために作曲したと考えられていた。ところが近年、この初期稿は、まず7月2日の「マリア訪問の祝日」に初演され、12月25日のために4曲の挿入曲が追加されたという説が有力となった。たしかに、
4曲の挿入曲は自筆総譜の余白に無理に書かれており、インクもペンも別のものが使われている。ライプツィヒにおける礼拝の詳細についての研究も進み、3大祝日のみならず7月2日の「マリア訪問の祝日」でも、《マニフィカト》は管弦楽伴奏で演奏されたということも明らかとなった。
バッハは1733年、この曲をニ長調に改訂している。
初期稿の変ホ長調という調性は、フラット3個で表されるため、3本のトランペットとともに三位一体を象徴することを意図したと考えられるが、そのために必要なEs管トランペットはあまり一般的でなかったため、一般的なD管が使え、弦楽器も開放弦を多用できるニ長調に改訂されたと考えられる。
こんにちではほとんどの場合、このニ長調の改訂稿が演奏されることが多い。しかしクリスマスにふさわしい4曲が挿入された初期稿の魅力もまた格別なものがあり、今回のようにニ長調の改訂稿にこれらの挿入曲を追加して演奏することもある。
12月の定期公演にふさわしい選択といえよう。独唱と合唱、トランペット、ティンパニ、フルート、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、弦楽合奏、通奏低音という編成で、それぞれのパートが個々によく活躍するので、聴いていて飽きがこない。
合唱の力強さ、独唱の美しいアリアはもちろん、オーボエ・ダモーレとソプラノの絡み合いが美しい第3曲も良いし、トランペットの超絶な活躍ぶりには惚れてしまう。
二十世紀のバッハ演奏史に不滅の足跡を印し、バッハ作品の真価と神髄とを明らかにしてきたカール・リヒター。彼の残した数多くの録音は永年にわたってアルヒーフ・レーベルのレパートリーの中枢を形成、現在でも第一線で活躍する演奏家や研究者に多大の影響を与え、また多くのファンに深い感銘を与えつづけてきました。
なかでも一九五八年の《マタイ受難曲》録音に始まり、以後20年間にわたって 収録された数々のカンタータなどのバッハ作品の演奏は、リヒターのライフ・ワークであり、人類の遺産ともいる偉業と申せましょう。久しぶりのカール・リヒター(指揮)のマニフィカトニ長調BWV.243はすごく短い素晴らしい演奏でした。
結果的にはWEの単線コードは人の声の演奏が大変良く馴染めば手放せないケーブルになるのかも知れない、ブラボー!