伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

是非聴きたいチェンバリスト、ブランディーヌ・ランヌーの最新盤、J.Sバッハのゴルドベルク変奏曲を検証する。

2020年11月17日 | J.S.バッハ制作音楽

最近筆者の好みの曲は昔から圧倒的にJ.Sバッハの音楽が多いが、そのJ.Sバッハの音楽程不思議で、個々の演奏者、扱い楽器により多種な展開に驚き、聴けば聴くほど奥が深いように思える・・・・、その中から何が好きかと問われたら、「これさえあればもう他はいらない」と思える一枚があれば・・・、そしてJ.Sバッハの同曲の演奏者違いが又棚に並ぶ、そして筆者好みの演奏者で楽しむ時間は、この世のパラダイスかも知れない。

と同時に相当余裕があれば、後少しレベルアップした管球王国97号でも紹介されたアンプ例えば大型真空管使用の211のシングル、ここの製品は作りが綺麗で見た目も楽しめる、エアータイト(ATM2211J)で、初代15Ωのロジャースの「LS3/5a」を鳴らしじっくり鑑賞してみたい衝動も覚える様な夢の世界、落ち着いた佇まいとシンプルなデザインも優れ音質の良さも伺えるようです。筆者の物とすることは、余りに高額ゆえ多分永久的に無理だとおもうが・・・(笑)、昔オーディオ評論家がいみじくも言っていた、好きな音は現物では無くともオーディオファンは其れなりに音を近づける傾向があると言ってた記憶が頭に残るが此のアンプの価格は余りに高額すぎる、実に良き面構えである。



今回見つけたブランディーヌ・ランヌー鍵盤演奏者の「J.Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲」聴いた瞬間、印象深いアリアから始まった、一音一音をすごく大切に奏でる様に聴こえる、ゆったり過ぎテンポの「ゴルトベルク」ところが3小節目頃は普通に戻るが、このそれぞれの音符大切に歌い上げる演奏は棚に乗せる価値は十分あるように思う、なぜか。とにかく「愉しい」から。それに尽きます。
冒頭のアリアこそ7分近くをかけてゆったりと弾かれて度肝を抜かれますが、それ以降は、ゆったりした曲でやや遅めのテンポをとる以外は、むしろ早いテンポで弾かれていますがさすがCD2枚は長すぎる・・・・・。

この演奏の楽しさは、と問いかけると、彼女が女性だから?フランス人だから?楽器がいいから?あるいは録音がいいからと色々条件はありますが、音楽への限りない愛情なのでしょう。ランヌーの演奏する、「イギリス組曲」「フランス組曲」「トッカータ」も勿論良いが「ゴルドベルク」は別格かも知れない。



筆者にとってはよくある事だが、最近の又馬鹿なオヤジの無駄使いをしてしまった。カード支払いに気がつけば奥様の嫌味の雨が降る、それでなくとも最近CD等の購入が多いと文句が多い。
秋葉原の某店舗より真空管の略新品の松下電器産業の6CA7出物を仕入れた、次いでに珍しい三菱電気株式会社の珍品6AQ8 MT9ピンが店舗隅に飾ってあり、実に安価な価格ゆえまとめて仕入れてしまった勿論カード支払いで。

視聴すると当然あまり代わり映えはしなく聴こえる、同メーカーで当然に思うが、この真空管は一つ一つに個性があり同メーカーで同音が出るとは思わないほうが良い。此方理が実に厄介な物と思う。同様に聴こえる物作りは大変な企業努力が必要と思う、手作りに近い真空管が特に難しいようです。
勿論仕入れてからは足の部分の清掃を十二分してから、接点回復剤を塗布し、丸一日は電源を入れなじませました。


その後少し経過して視聴する、先ずはディット・ピヒト=アクセンフェルトで「ゴルドベルク」を聴く、三菱電気のMT9ピンも意外と安定した音がする、当時の大手電機メーカーは安定しているようです。この前段管はアンプ購入後すでに6種類のMT9ピン管を購入に至るが意外と音質は国産が良好であった。

日立と比べ輝きの感じが後少しという感じに聴こえるが先ずSIEMENSと同様それ以上の判定は出来る模様だ、しかしパッケージはあまりにもお粗末な感じはする、可也チープに思いませんか(笑)。コメントが笑える、「三菱パーツ・音響器用」まさに昭和以前のコピーを感じるのは筆者だけなのか?何故か学校で使う教材のような感じがするのは筆者だけなのか?

多分当時の定価は現在の10倍が現在の価格であろう。690円の価格がついていた。松下電器産業の6CA7はパッケージの後ろに定価1400円と記されていた。この価格を考えれば現在での購入価格は相当高額になるようだ、しかも6CA7の真空管はこの松下製品が以外に人気が高く実力も高いと聞く。
確かに筆者所有の「LUX KIT/A3500パワーアンプ」は姿を見れば音質も想像でき勿論LUXトーンも有名、物のデザインの根底にはそのような事が伺える、見た目から感じる音も意外と大切であろう。


そして現実の世界に、全ての真空管を交換して現実の音を聴く、これはこれで中々バランスの良い音から音楽が流れる様になってきたようです。メインのEL34(6CA7)は果たして何れのメーカー品と相性が良いかを今後求めていくことになるでしょう。また同管に太管があるようだが音質は如何に?知らないことが多い、益々興味が湧く事柄です。


そして本日紹介する、ブランディーヌ・ランヌーの演奏を聴きながら「機材が先程思ったエアータイトアンプ大型真空管使用の211のシングル機材ならもっとスッキリした演奏を聴こえるかも知れない」なんてことを想像しながら淹れたての珈琲を頂きながら、午後の夢の世界です。本日の珈琲は先日高島屋で購入久方ぶりのモカマタリでした、確かに高島屋の珈琲価格は若干高額だが旨い。


フランスの鍵盤奏者ブランディーヌ・ランヌーBlandine Rannou(Cemb) ゴルトベルク変奏曲。グレン・グールドを引き合いに出すまでもなく、この曲はピアノでもチェンバロでも、さらにはもっと違う楽器でも、あるいは諸々の編曲でも、驚くほどたくさんの名盤に恵まれてきたのは、いうまでもありません。

そしてこの曲を知る人の数だけ、心の名盤やいつまでも思い出す名演があることでしょう。しかも、フランス古楽界きっての大御所になりつつある異才、パリ音楽院を卒業後、古楽器の権威レオンハルトとボブ・ファン・アスペレンの2巨頭に師事した後、明らかにユニークな存在感を放ちながら「古楽のメッカ」フランスで充実したキャリアを積み重ねてきたブランディーヌ・ランヌーが、ここに満を持して録音した『ゴルトベルク変奏曲』は、それら既存の演奏をすっかり忘れさせてしまいかねない、おどろくべきユニークな演奏です。
【収録情報】
   J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
  ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)

快速をきわめたグールド55年盤なら40分もしないで終わってしまうこの曲に、CD2枚が費やされています。前例がないわけではありませんが、それはつまり、30の変奏すべてにおいて、前半・後半の繰り返しをきっちり守っているうえ、冒頭のアリアの演奏がとてつもなくゆったりとしているから。

そして、それで比類ない演奏が成立してしまっているのですから、もう驚くほかないのです。ピアノならペダルがあって音を伸ばせるから、ものすごく遅い演奏でも音楽的に成り立つけれど、チェンバロはペダルで音を伸ばせないうえ、どんなタッチで弾いても同じ音量ですから、「ゆっくり弾く」はこの楽器の特性をほんとうに知り尽くしていないと、まず不可能なのです。ですがこのCD、1音1音がとほうもなく含蓄ゆたかに響く(これはZig-Zag Territoires特有の、直接音と残響がほどよく溶け合う自然派録音に負うところも大きいのでしょう)、その魔術的な、ほとんど永遠につづくような遅さのアリアに、まちがいなく耳が吸い寄せられてしまうはずであろう・・・。



そしてランヌーがなぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。

一般的に真空管アンプで聴く音楽は、温かみがある、柔らかな音がすると一般的に言われるが全く違って、真空管でも石のアンプでも全く変わらない、ケレン味も無くかなり鋭い音もするが、筆者が感じる事は音楽が立体的な感じ更に奥行きさえ聴こえ、勿論ソリットステートアンプも立体的にと言われる方もお見えになりますが、一般的にはアンプ単体で何百万もする、現実を思うと現在所有する真空管アンプ程度で十分楽しめる。少しでも「いい音で音楽を堪能したい」が物には限度がある。貧困とは誠に辛いものである。
バッハを聴くときにはあまり感じないが、その様な事を思いショパンなど聴くと痛切に音楽の美しさを感じるものです。なぜであろう・・・・・。



J.S.バッハ: フランス組曲 BWV.806-BWV.811, 
       イギリス組曲 BWV.812-BWV.817, 他
【曲目】
  J.S.バッハ:
   CD1-2   イギリス組曲 BWV812~817(全6編)
   CD3-4   フランス組曲 BWV806~811(全6編)
   CD5    トッカータ BWV910~916(全7曲)
【演奏】
  ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)

最近の話題は彼女はZig-Zag Territoiresレーベルを中心に、バッハほかのチェンバロ作品を多数リリースしているランヌー。パリ国立高等音楽院でも教鞭を取り、近年話題のジャン・ロンドーなどを育てたことでも知られます。

イギリス組曲、フランス組曲が同時に楽しめるセットは聴き応えがある、ブラボー!



追伸、最近我が家のモジャくんは前歯が生え変わり徐々に大人に成長しています。あまり散歩は好きでは無いようです。
狂犬病予防ワクチンも終了し23日以降にトリミングに行く予定です。きれいになったら又アップしますね!