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今年の夏は暑さは増しています。夜眠れないとお嘆きの貴兄に、一服の睡眠剤として、寝苦しい夜に癒されるジャズをお届けします。
先日修復して蘇ったSPENDOR SP3/1Pのスピーカーでは未だしっかり試聴してなく、SPENDORが上手く聴こえる音楽を考えた、筆者が思うにどうせ聴くなら雰囲気に合ったジャズとは言えど、クラシック好きが聴いても納得すると思える演奏者で聴いた。しかも夏の夜に癒しに聴こえる正に大人のジャズ音楽を勝手に選んでみました。
筆者も必ず行動しる、オーディオマニアの悪しき癖はか?新しいスピーカーを入手するとそのスピーカーの良く聴こえる音楽探しをしてしまう、この様な癖は多くのマニアが思うことではあるまいか・・・?今回も其の様な悪き癖が出たのであった。
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Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン)[1937- 2014]1937年8月6日アイオワ州シェナンドア生まれ。音楽家の家庭に育ち、幼少期から音楽を始め10代でベースを弾く。アート・ペッパー、デクスター・ゴードン等と共演を重ね、20代でオーネット・コールマンのバンドに参加。ベーシストであると同時に、優れたオルガナイザー&バンド・リーダー、自身のカルテット・ウエストをはじめ、パット・メセニーとのデュオ録音など多彩な活動で知られたチャーリー・ヘイデン。
ジャズ関係を聴くアンプは現在安定しているLUX-A3500で聴くのが一番適しているようです、古いONKYO M-8000も併用して聴くが音が平面的に聴こえる、但しニュース番組等はONKYO M-8000に繋げ聴いている。
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パット・メセニーとの『ミズーリの空高く』をはじめ、多彩なピアニストやギタリストなどと録音した一連のデュオ作品は、ヘイデンの諸作の中でも特に人気が高くロングセラーを続けています。
驚くほど幅広い音楽を演奏していたヘイデンが、最終的に音楽に求めていたものは、音楽を通じて人々が信じ合い、語り合うことだったのでは、という気がしてならない。そしてその根底には、彼が弾くウッド・ベースの太くて温かい音色があった。ヘイデンのそうしたヒューマニティと対話への欲求、ウッド・ベースのすばらしい音色と自由奔放で安定感に溢れた演奏を、最も端的に知ることができる形態は、デュオによる演奏なのだと思う。
パット・メセニーとの共作アルバム『Beyond the Missouri Sky (Short Stories)(邦題:ミズーリの空高く)』で98年度のグラミー賞ジャズ・インストルメンタル部門賞を、2013年にはグラミー賞生涯功労賞を受賞。2014年7月13日に76歳で亡くなった。
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「Beyond the Missouri Sky」チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー
チャーリー・ヘイデン(b)
パット・メセニー(g)
パット・メセニー(g)
1996年 ニューヨーク/ライト・トラック・スタジオで録音
筆者が思ったクラシック・リスナーに自信を持って贈る ジャズ名盤この1枚と思います。
01. ワルツ・フォー・ルース
02. アワー・スパニッシュ・ラヴ・ソング
03. メッセージ・トゥ・ア・フレンド
04. トゥー・フォー・ザ・ロード
05. ファースト・ソング
06. ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・ミストレス
07. プレシャス・ジュエル
08. ヒーズ・ゴーン・アウェイ
09. ムーン・ソング
10. ティアーズ・オブ・レイン
11. ニュー・シネマ・パラダイス~愛のテーマ
12. ニュー・シネマ・パラダイス
13. スピリチュアル
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1940年代にビバップと呼ばれるジャズ・スタイルが出現した時、ほとんどの白人ミュージシャンは、黒人独特のフィーリングに根ざした独創性に圧倒され、その形態をなぞるしかなす術がありませんでした。ウエストコースト・ジャズ? たしかにあれは白人のオリジナルのようにいわれますが、実際にはアレンジやアンサンブルを洗練・強化させただけで、ジャズとしての本質的な部分はビバップの枠を超えるものではなかったと思ってます。
しかし50年代も半ばになるとビバップも行き詰まりを見せはじめ、新たなジャズの表現やスタイルが求められるようになってきます。そんな中、一部の先進的な白人ジャズマンたちが目を向けたのがカントリーやフォークでした。
いうまでもなくそれらは白人の手によって生み出された白人のための音楽。ジャズとは無縁と思われていたがゆえに長らく放置されていたその音楽を新しくすることによって、彼らはジャズの未来を開拓しようとしたのです、一番の問題は白人に受けなければレコード等の売り上げが伸びない音楽的に優れていても稼げないミュージシャンになってしまうのだ。
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難解な即興音楽をドラムレス編成による牧歌的サウンドでコーティングしたジミー・ジュフリー。ロック世代ならではの斬新な感性でアメリカの心象風景を解体・再構築してみせたゲイリー・バートン。それでも彼らの試みは、けっしてジャズの潮流にドラスティックな変化をもたらすようなものではありませんでしたが、その遺伝子は形を変えながら、しかし確実に次世代へと受け継がれていくことになります。たとえばチャーリー・ヘイデン&パット・メセニーデュオ・アルバム「ミズーリの空高く」。
チャーリー・ヘイデンとパット・メセニー。この2人は、スタイルやジャンルにこだわらないオープン・マインドな表現行為を続けているという点において似通った志向性を持ったアーティストなのですが、それ以外にもう1つ、その音楽を語る上で絶対に忘れてはならない共通項があります。それは彼らがともに、アメリカ中部で生まれ育ち(詳しくは、メセニーはミズーリ州の出身、ヘイデンは生まれはアイオワ州ですがその後ミズーリに移り住み少年時代を過ごしました)、その土地の豊かな自然から得た知識で、ジャズを創り楽しめる演奏しているということ。もちろんそのあらわれ方は、演奏される音楽の種類によってその音楽の向こうにはどんな時も、アメリカの原風景とも言える景色が見えてくるのです。しかしそこには一般にイメージされるジャズの雰囲気即ち紫煙が充満する地下室とか酒とドラッグに酔った人々の嬌声とか、あるいは人種差別に対する感覚ははまったく感じられません。
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よく言えば「アメリカ印象主義」演奏者の自然への愛と感謝が、いつしか民族としてのアイデンティティーの表明にまで高められたかのようなこの演奏を聴くと、ジャズの世界の音楽地図の中に確固たるポジションを確立するに至ったと感じずにはいられません。これは誰もが理屈抜きで感動することが出来る本当に美しい自然は、誰の目にも美しく映るものですから。 夏の日の夕暮れ時、窓を開け放してこのCDを聴いてみてください。あなたにもミズーリの空が見えるかもしれませんよ。
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魅せられし心(HAUNTED HEART)
ヘイデンがレイモンド・チャンドラーに捧げた作品。なんとジョー・スタッフォード、ビリー・ホリデ-イのヴォーカル・トラックを挿入。チャーリー・ヘイデンのレギュラー・カルテットの3作目。古きよき時代の都会生活をハードボイルドな情感とともに蘇らせようとした内容,といっていいのかな。ヘイデンの心に残る雰囲気ある名曲がノスタルジックに披露されている。頷ける仕掛けもあり。
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CHARLIE HADEN(b)
LARANCE MARABLE(ds)
JERI SOUTHERN(p,vo)
ALAN BROADBENT(p)
ERNIE WATTS(ts)
1 Introduction チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
2 Hello My Lovely チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
3 Haunted Heart ジョー・スタッフォード, チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
4 Dance of the Infidels チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
5 The Long Goodbye チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
6 Moonlight Serenade チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
7 Lennie's Pennies チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
8 Ev'ry Time We Say Goodbye ジェリ・サザン, チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
9 Lady in the Lake チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
10 Segment チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
11 The Bad and the Beautiful チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
12 Deep Song ビリー・ホリデイ, チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト
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本作ではカルテッド・ウエストの演奏が聴けるだけでなく
「HAUNTED HEART」ではジョー・スタッフォードの歌をフィーチャー
「EV’RY TIME WE SAY GOODBYE」ではジェリ・サザンの歌をフィーチャー
「DEEP SONG」ではビリー・ホリデーの歌をフィーチャー
ヘイデンの新しいアイデアがとり入れられ実に楽しめる仕上がりになっていて、オシャレ感満載でもある。ブラボー!