散歩気分で生きる毎日に一日1本、一行詩!by ミナミヒロユキ
一行詩(うた)メモ日記
10年
存在と消滅は平行して生きている
あれから10年かぁ。
震災の日は、池袋のビルにいた。
突然の大きな揺れの連続に「やばい」と感じた。
ビルが倒壊することを思い浮かべ、死ぬ苦しさを想像した。
そしてとてつもなく、弱く臆病な自分を知る。
電車もバスも止まった。
その日に関西へ戻らなければいけなかったので東京駅まで歩いた。
道に迷いながら2時間くらいかかったか。
とうぜん、新幹線は動いていなかったが、動く予定と知り待った。
携帯電話は通じない、安否確認ができない。焦った。
かなりの時間待って乗った新幹線は満員電車のようだった。
座れなくて立っていた、のろのろ運転に疲れは増していった。
家に着いたのは午前0時を過ぎていた。
どれだけの時間電車に乗っていたのだろう。
そのあとすぐに被災地に行った。仕事だった、計3回。
電車が動かず、仙台からレンタカーで大回りをして福島へ入った。
そこで被災された人たちの話を聞いた。胸がつまった。
町はひどい状態だった。
消毒の匂い、自衛隊の大型ジープ、壊れた学校、屋根に船が・・・
浜辺に行った。
鉄の柱が折れていた。
海の音が不気味に聞こえた。
今にも波が襲いかかってきそうな気がして、足が震えた。
10年で復興はしないだろう。
復興五輪と聞いたときは怒りがこみ上げた。
その怒りは今もうごめいている。
時は流れる。
いや、流れているように見える。
しかし停まっている時間がある。
もう動くことのない時間もある。
その時間を動かせるのは、
人の心と記憶のなかだけなのかもしれない。
忘れないことだ。
想像することだ、語り継ぐことだ。
ある特定の利益のために利用しないでほしいと願う。
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あれから10年かぁ。
震災の日は、池袋のビルにいた。
突然の大きな揺れの連続に「やばい」と感じた。
ビルが倒壊することを思い浮かべ、死ぬ苦しさを想像した。
そしてとてつもなく、弱く臆病な自分を知る。
電車もバスも止まった。
その日に関西へ戻らなければいけなかったので東京駅まで歩いた。
道に迷いながら2時間くらいかかったか。
とうぜん、新幹線は動いていなかったが、動く予定と知り待った。
携帯電話は通じない、安否確認ができない。焦った。
かなりの時間待って乗った新幹線は満員電車のようだった。
座れなくて立っていた、のろのろ運転に疲れは増していった。
家に着いたのは午前0時を過ぎていた。
どれだけの時間電車に乗っていたのだろう。
そのあとすぐに被災地に行った。仕事だった、計3回。
電車が動かず、仙台からレンタカーで大回りをして福島へ入った。
そこで被災された人たちの話を聞いた。胸がつまった。
町はひどい状態だった。
消毒の匂い、自衛隊の大型ジープ、壊れた学校、屋根に船が・・・
浜辺に行った。
鉄の柱が折れていた。
海の音が不気味に聞こえた。
今にも波が襲いかかってきそうな気がして、足が震えた。
10年で復興はしないだろう。
復興五輪と聞いたときは怒りがこみ上げた。
その怒りは今もうごめいている。
時は流れる。
いや、流れているように見える。
しかし停まっている時間がある。
もう動くことのない時間もある。
その時間を動かせるのは、
人の心と記憶のなかだけなのかもしれない。
忘れないことだ。
想像することだ、語り継ぐことだ。
ある特定の利益のために利用しないでほしいと願う。
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