信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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追憶

2017-05-17 07:30:01 | 映画

「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」などの名作を手掛けた監督・降旗康男と撮影・木村大作が9年ぶりにタッグを組み、岡田准一を主演に

迎えたヒューマンサスペンス。ひとつの殺人事件の刑事・容疑者・被害者として再会した幼なじみ3人が、心の奥に封印してきた過去と向き

合う様子を描く。1992年、冬。親に捨てられた13歳の少年・四方篤は、似た境遇の田所啓太、川端悟と共に、軽食喫茶を営む仁科涼子と

山形光男のもとで家族のように暮らしていた。しかしある事件をきっかけに幸せな日々は終わりを迎え、彼らは離れ離れになってしまう。

25年後、成長して刑事になった篤は、無残な刺殺体となって発見された悟と再会を果たす。そして捜査が進められていく中、啓太が容疑者

として捜査線上に浮上する。 

まず、母親代わりの涼子を守るために、3人の少年が貴船を殺そうとする、衝撃的な場面から映画が始まった。少年達にとってかなり切羽

詰まった行動だったのだろう。その行動を母親代わりの涼子が被る・・・・三人が大人にになりそれぞれの生活をしているが四方は刑事に

悟は婿に入りガラス店を・啓太は土建業と・・・しかしそれぞれに問題を抱えており必死に家族を守ろうとしている。

二度と会わないと誓った親友の悟に25年ぶりに偶然再会したと思ったら、2日後に死体になった友人と対面するとは、どれほど驚いた事

だろうか?悟は啓太に金を借りると言っていた。つまり、悟は、啓太が貴船を殺したことをネタに金を脅し取り、啓太が悟を殺したとも

推理される。もう一人の親友を殺人犯として疑わなくてはならないとは、篤にとってどれほどの苦悩だろう?しかも、悟が殺される前に篤

が会っているので、篤自身が犯人として疑われるかもしれない。悟との関係が発覚し、25年前の事件が知られたら、刑事としての立場も危

うくなるかもしれず、かなりの恐怖である。しかし・・・ここから話が変わってくる。電気店を営んでおり三人の子供時代から涼子と親しく

していた山形光男は前から涼子を好きで、何かと世話をしていた。おそらく、獄中にいた涼子の世話もしていたに違いない。 

その、涼子は獄中で出産をしておりその子供が・・・ネタバレになるので書きませんが 真犯人逮捕に、え?!と驚き、殺害動機に・・・

悲しすぎる。啓太から全てを聞かされた篤。啓太が守りたかったものは妻マリの出生の秘密だった。涼子と光男から託された秘密。

悟が言った、けいちゃんに任せておけば大丈夫。最後に夕日が映る。それぞれの家族の人生に、これからの希望を感じさせる終わり方だった

 脇役ながら印象に深く残るのが安藤サクラと吉岡秀隆だった ☆☆☆★