19世紀末のパリ。アメリカからやって来た無名の女性ダンサー、ロイ・フラー(ソコ)の踊りに人々は熱狂する。シルクの布を
はためかせながら舞う幻想的なパフォーマンスは、ロートレックやロダンら芸術家たちの心もつかんだ。女性によるダンスが社会的
な地位を得ていない時代、ロイは照明や鏡を演出に取り入れダンスを芸術と化した彼女の半生が語られる。
ダンスは確かに、現代でおいても幻想的だと思うし美しい。華やかさが欠如することなく、哀しさや儚さを表現できそうでもあり
当時にこれ程自分で演出やライトを使った見せ方を考えたのは画期的だったと思います。
印象的だったのは、彼女の半生よりも、表現者としての気質のようなものでした。どんな不幸な事がその身に降りかかろうと、
誰に裏切られようと、自身が不治の病に侵されていようと・・・・観客の拍手が全てを救ってくれる。
彼女の存在は、観客によって承認される。表現者だけが共有できる真理を、この映画に観たような気がした。
もう一つの見どころはジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘、リリー=ローズ・デップ まだまだ出演作は少ないが
イサドラ・ダンカンを演じた本作では存在感のある役を貰えてまずまずの演技では無かったでしょうか?
オペラ座で、日本舞踊と融合させたかったらしい
ですね日本舞踊が素晴らしいと!が、当時のフランス人的には、大道芸の一種という認識だったらしい です。
折角なのでリリー・ローズ・デップも
流石のジョニー・デップとフランス人女優の娘!! 正直、可愛いかったです。 ☆☆☆