今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

Tシャツの日

2006-07-20 | 記念日
今日(7月20日)は「Tシャツの日」
愛知県のファッションメーカー・ファッションミシマヤが制定。夏の定番ファッションであるTシャツをPRする日だそうだ。
「T」がアルファベットの20番目の文字であり、また、「海の記念日」がTシャツのイメージにふさわしいことからだというが、7月20の「海の記念日」は、2003年からは7月の第3月曜日に変更となり、名前も国民の休日「海の日」となってしまったね。
「Tシャツ」・・・って、上半身に着用する衣服であり、袖を広げた形が丁の字に似ていることから、「Tシャツ」と言うようになったもので、スポーツをするときなどによく着用されていたものだが、今では一つの街着というか、色々なデザインのものが作られており、一つのファッションウエアーともなっている。
他のファッションウエアーとは異なり、手軽な値段でお洒落を味わえ、その意味では、なんとなく、ジーンズなどとも似た感じがするね~。
スポーツウエアーとしては、今、流行のサッカー Tシャツ(ユニホーム) が格好良いね~。若い人の間では、街着としても着られているよ。
しかし、我々のようなちょっと古い年代のものがTシャツで思い出すのは、マリンルックだよね。マリンルックは、1970年代の流行以来、ずっと、夏の定番スタイルとして地味ながら人気を誇っているが、先ず浮かぶのが、横じまのシャツ。マリンは「海の、海軍の」という意味で、デザイン、色、素材など、水兵服からヒントを得ている。黒や青のボーダーが、マリンジャケットの下によく似合う。
周りが海の日本、かって、流行歌にも「あこがれのハワイ航路」、「上海帰りのリル」、「霧笛が俺を呼んでいる」などがあるように、船乗りへの憧れが強かったが、戦後の敗戦から立ち直りやっと復興し始めた、昭和30年代、世の中も明るい歌を求めたが、若かりし頃の美空ひばりのレパートリーに「マドロスもの」があったよ。
船のランプを 淋しく濡らし
  白い夜霧の ながれる波止場
  縞のジャケツの マドロスさんは
  パイプ喫(ふ)かして 
  あー タラップのぼる
1954(昭和29)年のひばりのマドロスさん(昭和29年)であるが、かつては、日本人の憧れが強かった船乗りの姿は、「マドロスパイプ」に「縞のジャケツ」、「ギター」を抱えてってイメージだったね~。しかし、この縞のジャケツでタラップを駆け上がっているのは、近年ではフィリピンやインドネシアのマドロスさんの時代になったようだ。 (×_×)
美空ひばりは横浜生まれの横浜育ち。この歌の後、歌った、1957(昭和32)年の港町十三番地 (昭和32年)はひばりのマドロスものの中でも、その軽快なテンポにのって大ヒットとなった。私も大好きな歌である。
長い旅路の 航海終えて
  船が港に 泊る夜
  海の苦労を グラスの酒に
  みんな忘れる マドロス酒場
  ああ港町 十三番地
神戸も横浜と同じ、港町。かっては、港に外国航路の船が多く停泊していた。そこには、年中、縞のジャケツをきた船員さんが忙しく働いていた。これらのマドロスさんが、仕事を終えると元町や三宮の町に繰り出し、酒場で陽気に騒いだ後、タグボートで、沖の船に帰る。飲兵衛の私なども神戸の街で散々飲んだ後、港の風に吹かれて酔いを覚ますことがよくあったが、そのような時、街で飲んで酔っ払った人が、タグボートに乗り損ねて海に落ちるユーモラスな光景にもよく出くわした。・・・懐かしい思い出である。
「ジャケツ」と言えば、ジャケットの転用語で、縞のジャケツはメリヤス編みのジャケットと言うことになるが、今流に言えば、縞のTシャツと言えるだろう。
しかし、もともと下着である肌着がアウトウエアーとして着るTシャツと呼ばれるものになったのは何時頃からだろう?又、誰が、どこで始めたのだろうね~。
そんなTシャツの歴史をひも解いて解説しているHPが以下参考の「Tシャツ専門ドットコム 日本最強Tシャツサイト」である。
第一次世界大戦中、アメリカ兵士が友軍の、フランス兵が白色木綿の下着を着て、暑いヨーロッパの夏を快適に過ごしているのに注目。それは、自家製手作りのメリヤス編みの下着だった。それが「Tシャツ」の始まりだそうだ。エリア・カザンの映画「欲望という名の電車」におけるマーロン・ブランドの厚い胸板で引き裂かれるTシャツ、「理由なき反抗」で、ジェームス・ディーンの赤いジャケットの下でまぶしく輝くTシャツなど、映画とTシャツの関係などにも触れながら詳しい。
今日は「Tシャツの日」。今では、日常に溶け込み、誰もが、何も考えず着用しているTシャツであるが、なかなか面白いので、興味のある人は覗いてみるとよいだろう。
いつも新しいことに取り組んでいる糸井さんが、「ほんとうにカッコいいTシャツ」とは何か。・・・といったことをテーマーにデザイナーTシャツを採りあげているとか・・・。以下参考の「アップル - 「T-1 WORLD CUP」トークライブ」を見るとよい。
また最近、「オーガニックコットン」と言う言葉を聴いたことはないですか?「オーガニック」とは、有機栽培のことであり、「オーガニックコットン」というのは、無農薬の畑で作られたコットンのこと。Tシャツの原料となるコットンのことであるが、”コットンを育てるには、現在非常に大量の農薬が使われているのだという。害虫を防ぐのはもちろん、コットンを収穫するためには、コットンの木の葉っぱを落さなくてはいけないので、そのための農薬なども必要だからだとか。それで、以下参考の「NPO法人/日本オーガニックコットン協会」では、子供たちにきれいな地球を伝えたいとの願いを込めて世界的に活躍する総勢60名のアーティストが地球に優しいオーガニックコットンTシャツにそれぞれのメッセージとしてスケッチを描いたものを推奨販売している。色んな格好良さがあるけれど、こんな、地球に優しいTシャツを着ている人が、本当は一番格好良いというものだろうね。
※上の「ひばりのマドロスさん」と「港町十三番地 」の曲は、以下参考の「歌は世につれ世は歌につれ」の中にあるものです。
(画像は、2006サッカーW杯1次リーグ、ブラジル戦で前半34分日本の玉田は先生ゴールを決めて喜ぶ。6月24日朝日朝刊より)
参考:
Tシャツ専門ドットコム 日本最強Tシャツサイト
http://www.tshirts-senmon.com/
ファッションミシマヤホームページ
http://mishimaya.ws/
アップル - 「T-1 WORLD CUP」トークライブ
http://www.apple.com/jp/ipod/report/t1/satohtaku/
NPO法人/日本オーガニックコットン協会
http://www.joca.gr.jp/art_t/index.html
歌は世につれ世は歌につれ
http://8.pro.tok2.com/~susa26/natumero/index.htm