今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ナッツの日

2006-07-22 | 記念日
今日(7月22日)は「ナッツの日」
日本ナッツ協会が1996(平成8)年12月に制定し、1997(平成9)年から実施。
ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合せ。
goo-国語辞典 で、ナッツ [nuts] を見ると、”クルミ・アーモンド・ピーナッツなど、堅い殻をもち、食用とされる果実の総称”とある。
自然からの贈り物「ナッツ」(木の実)は、人類の歴史の中でも古代から、貴重な保存食としてだけでなく神事や催事などの供物にも利用されていた。
例えばクルミは、紀元前7000年頃から人類が食用としていた最古のナッツと言われ、原産地のイランから地中海を渡りヨーロッパに伝えられたという。紀元前のエジプトでも国王の墓には必ず棺の中にクルミなどのナッツ類が供えられていたそうだ。また、アーモンドの起源も古く、4000年以上前、地中海沿岸のヨルダン地方が原産地と考えられているが、その後世界中で広く栽培されるようになり、中世頃までは王侯貴族や上流階級の人々の高級嗜好品だったという。
一口に「ナッツ」と言っても実に様々な種類のものが世界各地で食用とされていたが、もちろん日本においても、古代よりナッツは欠かせない食材で、縄文時代からドングリやトチの実、栗、クルミなどを食べていた。 今でもちょっと裏山に登るとどこにでも見られるドングリ。goo-国語辞典 で ドングリ(団栗)を調べると、カシ類・コナラ・クヌギなどのブナ科ナラ属の果実の俗称。楕円形または卵円形の堅果で、その下部が椀形または皿形の殻斗で包まれる。クヌギの実をいうことが多いとあり、「ドングリの背比(せいくら)べ」と言うように、どれもこれも平凡で、特にすぐれたもののないことのたとえに使われているが、・・、日本には亜種を含めて19種類のドングリの木があるそうで、食べられるドングリはスダジイ、マテバシイ、ミズナラ、コナラなどで、特にシイの類は生でも食べることができ、縄文時代にはこのドングリを主食としていたようだという。(以下参考の「ドングリ入門」参照)
そして、縄文時代の保存食として「縄文クッキー」といわれるものがあるという。この成分を分析すると、ニホンシカやイノシシなどの肉に栗やクルミなどのでんぷん質を加え、野鳥の卵の材料に塩と野生酵母を加えて焼いたものであったいうが、これが、本当にそのような保存食として作られたものかどうかについては異議もあるようだ。しかし、栄養価も高く、そのままでも優秀な保存食としての役割は果たしていたであろうドングリ、「すぐれたもののないことのたとえ」に使われるのは、ちょっとかわいそうではないかな?
時代が下って船での外国との往来が出来るようになると、日本原産でないナッツ類もどんどん日本に上陸してくるようになる。ヨーロッパに伝えられたクルミは、ペルシャグルミの名が付いたといわれ、このペルシャグルミが東回りして中国(胡)、朝鮮から日本に渡ったことから、「胡桃(くるみ)」と呼ばれるようになった。 又、アーモンドが日本に渡来したのは、江戸時代に南蛮船でポルトガル人が持ち込んだのが最初と言われている。アーモンド粒の形状が偏平なことから和名を「扁桃(へんとう)」と呼び、咽頭部の両側にあるリンパ組織の形がこれに似ていることから「扁桃腺」の語源となったという。
このアーモンドの木は、バラ科さくら属で、その花は桜や桃に大変よく似た五弁の淡いビンク色の可愛いもので2~3月にかけて一斉開花する。
わが地元神戸市の東灘区深江浜町30番地に、アーモンドの菓子類を製造している東洋ナッツ食品㈱というところがある。この工場では、1986年以来、震災で3年間の中断はあったがその後も毎年、「アーモンドフェスティバル」を開催している。私も数年前に新聞に掲載されているのを見て知り、工場へ見物に出かけたが、なんでも、カリフォルニアの得意先からアーモンド苗木を譲り受け、その苗木を工場前庭に移植したものだそうだ。阪神の深江の駅から、工場までの道路際にも植えられており、桜より少し早い時期に花見が出来て、年々好評のようだ。会場内で販売のアーモンド食品は工場直売なので市価より安く買えアーモンドの好きな人はこれを買いたくて来る人もいるようである。京阪神の方は一度行かれて見るのも良い。
そういえば、「アーモンドフェスティバル」に行ったとき、アーモンドの種をお土産に貰ったが、なくしてしまったな~。
現在、食品としてのナッツ類は、栄養価の高い高カロリー食品であることはよく知られているが、最近の食品科学者の多くは、「ナッツは健康食」として推奨しているようだ。日本ナッツ協会HPに書かれていることによると、例えば、1995年アメリカ農務省によるフードガイドピラミッド(食物指針)の中では、「ナッツは、植物性食品であり、コレステロールがなく、身体によい良質な脂肪に富み、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の重要な供給源であるため、ナッツの消費を推奨すべきである。」とし、ナッツを健康食品の一部として毎日適量の摂取を薦めている。また、アメリカのダイエット専門誌「Health」は「ナッツは健康ダイエットに不可欠な栄養素を多く含んでいる。率直にいって、みんなにナッツを食べるように薦めるべきだ。」と言っているそうだ。これを信用してダイエットしてみる・・・。(^0^)
(画像はアーモンドの花)
参考:
日本ナッツ協会
http://www.jna-nut.com/
ドングリ入門
http://moritetsu.net/donguri/donguri.html
ドングリ-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA
ドングリ図鑑
http://www.ecoweb-jp.org/J.acorns.html
縄文時代の加工食品炭化物
http://www.jomongaku.net/note/kakoshokuhin.html
東洋ナッツ食品 株式会社
http://www.toyonut.co.jp/index1.html