今日(7月25日)は「夏氷の日」
日本かき氷協会が制定。夏氷とはかき氷のこと。
「な(7)つ(2)ご(5)おり」の語呂合せと、この日に日本の最高気温が記録されたことからとか。
夏氷とはかき氷、つまり、氷を砕いてシロップ等をかけた氷菓のこと。日本の夏の風物詩であり、夏の季語にもなっている。かき氷を売っている店では、氷旗(白地に赤い文字で「氷」と書かれた幟(のぼり))を掲げていることが多い。夏季に社寺の境内で催される祭礼や縁日などでは綿飴・たこ焼き・焼きそばとともに代表的な縁日物(えんにちもの)の一つともなっている。
「さじなめて 童たのしも 夏氷 」 (山口誓子)
俳人・山口誓子( やまぐち せいし)は、昭和初期に「ホトトギス」雑詠欄の新鋭として活躍。阿波野青畝、水原秋桜子、高野素十とともに名前の頭文字を取って『ホトトギス』の四S(よんエスの一人に数えられた俳人である。夏の暑い日に、一口すくってはさじをなめ、また一口すすってはさじをなめして、子供がかき氷を食べている様子が本当に楽しそうである。
余談であるが、誓子は 1994年、92歳で死去。氏の遺産は、御遺志により神戸大学に寄贈された。残念ながら、誓子が住んでいた兵庫県西宮市苦楽園にあった屋敷は阪神・淡路大震災で崩壊し、代わりに句碑と記念碑が建てられている。今後西宮市の文学遺跡として、大事に保存されることになたようだ。 同じ地元に住むものとして、付け加えておく。
1933(昭和8)年の今日(7月25日)、山形市で日本の最高気温40.8℃が記録されたことから、今日は「最高気温記念日」にも登録されているが、夏のうだるような暑い日に、街などで、あの「氷旗」など見ると、どうしても、かき氷を食べたくなるよね。
でも、かき氷など、冷たいものを急いで食べると、その冷たさが喉の奥を刺激し、頭などが、「キーン!」と痛くなる。これは、その刺激に顔全体の知覚を司っている三叉神経が活動を始め、額やコメカミなど、直接触れているわけではない場所に刺激を受けたと脳が勘違いを起こして起こる関連痛で、「神経の勘違い」といわれる現象だそうだ。
かき氷の史実上の記録としては、平安時代に清少納言の『枕草子』第三十九段「あてなるもの」には”貴(あて)なるもの。淡色に、白がさねの汗衫。雁の卵。削り氷に甘葛入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。水晶の数珠。藤の花。梅の花に、雪の降りかかりたる。いみじううつくしき稚児の、苺など食ひたる。”とあり、その中に「金属製の器に氷を刃物で削った削り氷(けずりひ)に蔓草の一種である甘茶蔓(あまちゃづる)・甘葛(あまかづら・あまづら)の甘味のある樹液である露をかけたとして、「削り氷にあまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる」の記述が見られる。また、紫式部の「源氏物語」」蜻蛉の巻の場面には、夏の暑い日、宮中の女房たちが夏の夕暮れ時に氷室から取り出した氷を割って、額や胸などに押し当てて涼をとる様子や、夏の盛り、源氏の君が青年達に氷室から出した氷を振舞う様子が描かれている。このようなことからも氷が当時の平安貴族の夏の贅沢な楽しみとされていたことをうかがい知ることが出来る。以下参考の「源氏物語の世界(本文・現代語訳両方あり)」の蜻蛉 第五章 薫の物語 明石中宮の女宮たちの第二段~第四段あたりを読まれるとよい。
ここ→http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/text52.html
又、以下参考の「源氏物語にみる平安時代の生活」の「女房の局~女房の日常~あてなるもの」のページでは、「削り氷に甘葛入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。」の様子が、再現されている。
ここ→ http://f1.aaa.livedoor.jp/~heiankyo/co200601news5.htm
かき氷は天然氷を刃物の刃先で削ぎ落としたのが始まりとされているが、1882(明治15)年頃に博物学者のエドワード・S・モースが、かき氷を食べたことを自著に記しているという。
今のようなかき氷は昭和初期に手動の氷削機が普及し、一般化するが、今では、家庭用の電動のかき氷器も出来ており、我が家でも夏は、大活躍である。
以下参考の大阪府内を中心とした氷の卸販売業者が組織する「大阪氷卸協同組合」のWEBサイト「大阪純氷 」には、氷にまつわる面白い話が載っているので興味がありと覗くとよい。
あなたの性格をシロップで占う!「かき氷占い」・・・なんていうのもあるよ。ちょっとひんやりとした結果が出るかな?(^0^)
ここ→http://www.junpyou.or.jp/museum/uranai.html
氷のことや氷室のことは、私の以前のブログ今日(6月1日)は「氷の日」でも書いたので見てね。
しかし、暑いからといって、余り冷たいものを食べ過ぎて、お腹を壊さないように、くれぐれもご注意を・・・!
(画像の宇治金時のかき氷 は、フリー百科事典Wikipediaのものを借用)
参考:
かき氷 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%8D%E6%B0%B7
山口誓子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%AA%93%E5%AD%90
源氏物語の世界(本文・現代語訳両方あり)
http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/
源氏物語にみる平安時代の生活
http://evagenji.hp.infoseek.co.jp/index.html
大阪純氷
http://www.junpyou.or.jp/>http://www.junpyou.or.jp/>http://www.junpyou.or.jp/
日本かき氷協会が制定。夏氷とはかき氷のこと。
「な(7)つ(2)ご(5)おり」の語呂合せと、この日に日本の最高気温が記録されたことからとか。
夏氷とはかき氷、つまり、氷を砕いてシロップ等をかけた氷菓のこと。日本の夏の風物詩であり、夏の季語にもなっている。かき氷を売っている店では、氷旗(白地に赤い文字で「氷」と書かれた幟(のぼり))を掲げていることが多い。夏季に社寺の境内で催される祭礼や縁日などでは綿飴・たこ焼き・焼きそばとともに代表的な縁日物(えんにちもの)の一つともなっている。
「さじなめて 童たのしも 夏氷 」 (山口誓子)
俳人・山口誓子( やまぐち せいし)は、昭和初期に「ホトトギス」雑詠欄の新鋭として活躍。阿波野青畝、水原秋桜子、高野素十とともに名前の頭文字を取って『ホトトギス』の四S(よんエスの一人に数えられた俳人である。夏の暑い日に、一口すくってはさじをなめ、また一口すすってはさじをなめして、子供がかき氷を食べている様子が本当に楽しそうである。
余談であるが、誓子は 1994年、92歳で死去。氏の遺産は、御遺志により神戸大学に寄贈された。残念ながら、誓子が住んでいた兵庫県西宮市苦楽園にあった屋敷は阪神・淡路大震災で崩壊し、代わりに句碑と記念碑が建てられている。今後西宮市の文学遺跡として、大事に保存されることになたようだ。 同じ地元に住むものとして、付け加えておく。
1933(昭和8)年の今日(7月25日)、山形市で日本の最高気温40.8℃が記録されたことから、今日は「最高気温記念日」にも登録されているが、夏のうだるような暑い日に、街などで、あの「氷旗」など見ると、どうしても、かき氷を食べたくなるよね。
でも、かき氷など、冷たいものを急いで食べると、その冷たさが喉の奥を刺激し、頭などが、「キーン!」と痛くなる。これは、その刺激に顔全体の知覚を司っている三叉神経が活動を始め、額やコメカミなど、直接触れているわけではない場所に刺激を受けたと脳が勘違いを起こして起こる関連痛で、「神経の勘違い」といわれる現象だそうだ。
かき氷の史実上の記録としては、平安時代に清少納言の『枕草子』第三十九段「あてなるもの」には”貴(あて)なるもの。淡色に、白がさねの汗衫。雁の卵。削り氷に甘葛入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。水晶の数珠。藤の花。梅の花に、雪の降りかかりたる。いみじううつくしき稚児の、苺など食ひたる。”とあり、その中に「金属製の器に氷を刃物で削った削り氷(けずりひ)に蔓草の一種である甘茶蔓(あまちゃづる)・甘葛(あまかづら・あまづら)の甘味のある樹液である露をかけたとして、「削り氷にあまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる」の記述が見られる。また、紫式部の「源氏物語」」蜻蛉の巻の場面には、夏の暑い日、宮中の女房たちが夏の夕暮れ時に氷室から取り出した氷を割って、額や胸などに押し当てて涼をとる様子や、夏の盛り、源氏の君が青年達に氷室から出した氷を振舞う様子が描かれている。このようなことからも氷が当時の平安貴族の夏の贅沢な楽しみとされていたことをうかがい知ることが出来る。以下参考の「源氏物語の世界(本文・現代語訳両方あり)」の蜻蛉 第五章 薫の物語 明石中宮の女宮たちの第二段~第四段あたりを読まれるとよい。
ここ→http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/text52.html
又、以下参考の「源氏物語にみる平安時代の生活」の「女房の局~女房の日常~あてなるもの」のページでは、「削り氷に甘葛入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。」の様子が、再現されている。
ここ→ http://f1.aaa.livedoor.jp/~heiankyo/co200601news5.htm
かき氷は天然氷を刃物の刃先で削ぎ落としたのが始まりとされているが、1882(明治15)年頃に博物学者のエドワード・S・モースが、かき氷を食べたことを自著に記しているという。
今のようなかき氷は昭和初期に手動の氷削機が普及し、一般化するが、今では、家庭用の電動のかき氷器も出来ており、我が家でも夏は、大活躍である。
以下参考の大阪府内を中心とした氷の卸販売業者が組織する「大阪氷卸協同組合」のWEBサイト「大阪純氷 」には、氷にまつわる面白い話が載っているので興味がありと覗くとよい。
あなたの性格をシロップで占う!「かき氷占い」・・・なんていうのもあるよ。ちょっとひんやりとした結果が出るかな?(^0^)
ここ→http://www.junpyou.or.jp/museum/uranai.html
氷のことや氷室のことは、私の以前のブログ今日(6月1日)は「氷の日」でも書いたので見てね。
しかし、暑いからといって、余り冷たいものを食べ過ぎて、お腹を壊さないように、くれぐれもご注意を・・・!
(画像の宇治金時のかき氷 は、フリー百科事典Wikipediaのものを借用)
参考:
かき氷 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%8D%E6%B0%B7
山口誓子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%AA%93%E5%AD%90
源氏物語の世界(本文・現代語訳両方あり)
http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/
源氏物語にみる平安時代の生活
http://evagenji.hp.infoseek.co.jp/index.html
大阪純氷
http://www.junpyou.or.jp/>http://www.junpyou.or.jp/>http://www.junpyou.or.jp/