今日(7月13日)は「オカルト記念日」。
1974(昭和49)年のこの日に、ホラー映画 『エクソシスト』が日本で初公開された。
20世紀も後半の現代のワシントンで、女優の12歳になる娘リーガンがある日母親に異常を訴えた。夜更けの屋根裏での物音、揺れるベッド。やがてその異常はリーガン自身にも及び始める。誕生パーティでの放尿、12歳の可憐な少女とは思えない野太いしゃがれ声で神を冒涜する猥褻な言葉を発する。挙句は、狡猾な笑いを浮かべたまま首を1回転させてみせる・・・。これは、悪魔が自分の力を誇示するために最もよく使う方法である。途方に暮れた母親はカラス神父に悪魔払い(Exorcism=エクソシズム)を依頼するが最初は信じない。しかし、リーガンの腕に“ヘルプ・ミーの"助け"を求める文字が浮かび上がったとき、彼は現代ではすたれてしまった“悪魔払いの儀式"を行なうことを決意。カトリックの中でも数少ない悪魔払いの経験者メリン神父が呼ばれカラス神父を助手に悪魔との壮絶な闘いが始まった。、リーガンは神父に悪態をつき、緑色のヘドを吐きかける。可憐な少女に取り憑いた悪魔とキリスト教の神父との壮絶な戦いを描いたオカルト映画の傑作である。リアルに描かれたショックシーンが話題を呼び、世界中で大ヒット。中でも、少女の首が180度回転するシーンが特に話題を呼んだ。
マックス・フォン・シドー(メリン神父)やリー・J・コッブ(キンダーマン警部)など格の高い出演陣、弱冠14歳のリンダ・ブレアが、悪魔につかれたリーガンに扮して熱演。 「フレンチ・コネクション」でアカデミー監督賞を受賞したウィリアム・フリードキンの確かな演出によって、これまでの恐怖映画とは一線を画す完成度の高い作品となっており、アメリカでは、1973(昭和48)年12月に公開され、日本では、翌・1974(昭和49)年7月14日公開。当時映画史上最高の興行成績を記録した。公開から四半世紀以上を経過した現在でも高く評価されており、アカデミー賞脚色賞受賞作品である。
世界中に空前のオカルト・ブームを巻き起こした 『エクソシスト』は、ウィリアム・ピーター・ブラッディの同名小説を原作として作成され、作者本人が脚色を行っている。
ブラッティは、母親が信心深く、神学系の学校で学んだという背景の持ち主である。ワシントン大学の学生であった1940年代に、「悪魔祓い」をテーマにしたレポートを書く際に、資料の中で「メリーランド悪魔憑依事件」を知り、この事件を元に小説「エクソシスト」として1971(昭和46)年に出版した。ブラッティは当初、事件のノンフィクションを制作していたが、関係者の許可が下りなかったため全面改訂し、小説として発表したのだという。
映画の中では少女が悪魔に憑依(ひょうい=霊などがのりうつること)されるという筋書きだが、実際の事件では14歳の少年が自称霊媒師の叔母が死んだことがきっかけで、悪魔に取り憑かれたという事件。異常な言動や行動、ポルターガイスト現象が起こり、イエズス会の神父が悪魔祓いを執り行ったということである。
映画の舞台はワシントン・ジョージタウンにある実在の家。外観のみを使い、撮影はニューヨークのスタジオ内で行われたそうだ。
エクソシストは、キリスト教用語で悪魔払い(Exorcism=エクソシズム)を行う人のこと。悪魔払い(祓い)とは悪魔や超自然の存在にとりつかれた人から、それを追い出して正常な状態に戻すことをいい、かつてはカトリック教会の下級叙階の位階の一つとして存在し「祓魔師」(ふつまし)と訳されていた。「悪魔を祓う」という意味の祓魔師は名称として存在しても、実際の職務は洗礼時に行われる悪霊の追放の儀式を執り行うことに限定されるなど20世紀に入るころには「悪魔祓い」の儀式を行うことなどない名称だけの位階となっていた。
しかし、1973(昭和48)年に映画『エクソシスト』が公開されると、当時の人々の間に「悪魔憑き」や「悪魔祓い」に対する再認識が起こった。そのためか、以降世界各地で悪魔祓いを求める声が起こるようになった。これに対応するため、ある教区において司教が特別に悪魔祓いの職務を行う司祭を任命することも行われたという。そして、このような職務を受けた司祭を「エクソシスト」と呼ぶことがあるそうだ。そして、教皇ヨハネ・パウロ2世やベネディクト16世は悪魔祓いの持つ意味を評価しているといわれ、ローマ司教区には特別に任命されたエクソシストがいるのだそうだ。
アメリカ合衆国メリーランド悪魔憑依事件でのポルターガイスト現象は、スティーヴン・スピルバーグの映画「ポルターガイスト」(1982年)の題材にもなっている。「ポルターガイスト」とは、ドイツ語では「騒がしい霊」の意味だそうである。この映画は、スピルバーグが製作した記念すべきシリーズの一作目であり、ホラー映画の中の代表作に数えられるだろう。
思い出してみると、「エクソシスト」がアメリカで公開された1973(昭和48)年の暮れ、イスラエル人ユリ・ゲラーの”超能力”が日本テレビの「11PM」で紹介された。そして、翌・1974(昭和49)年を皮切りに、公式・非公式に何度か来日。当時の人気番組「11PM」や「木曜スペシャルに登場。テレビの画面を通じて念力を送ることで、「止まっていた時計を動かす」あるいは「スプーンを曲げる」というパフォーマンスで日本での超能力ブームの火付け役となったのを思い出す。
また、1973(昭和48)年11月には 、五島勉が解釈した本、ノストラダムスの大予言が出版され、12月には小松左京 原作の小説「日本沈没 」(東宝)が封切られたよね~。
1974(昭和47)年、日本で 『エクソシスト』が封切られた年は、「田中金脈」(ロッキード事件参照)が暴かれ、オイルショックによる「狂乱物価」と「便乗値上げ」・・・と碌なことがないときに、録でもないスプーン曲げのインチキがさももっともらしく”超能力”として信じられていたんだ。そこに』突然のオカルトブームが生まれた要因がありそうだ。今、また、世界的に不安な世の中になってきたので、またまた、この手の映画が出てき始めたように思う。
今、日本の少年や少女はを始め人間どもは罵声、暴力、自傷、過食と嘔吐、性の乱れなどの問題行動を起こしているが、これは、神の創造したヒトに悪魔が入り込み、神への挑戦をしているのかもしれないね~。神は、そんな悪い人を造るつもりはなかったのだから・・・。
(画像はDVD「エクソシスト」)
参考:
5月4日「ノストラダムスの日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/c04152ac8810903b70dff9f830c34dc7
オカルト用語の基礎知識
http://occult.system.to/
エクソシスト (映画)-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%88_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
goo-映画「エクソシスト」(1973)
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD1135/index.html
エクソシスト | アメリカ映画ロケ地ガイド | 全米旅行産業協会
http://www.seeamerica.jp/location/2006/09/post_6.php
ユリ・ゲラー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%A9%E3%83%BC
1974(昭和49)年のこの日に、ホラー映画 『エクソシスト』が日本で初公開された。
20世紀も後半の現代のワシントンで、女優の12歳になる娘リーガンがある日母親に異常を訴えた。夜更けの屋根裏での物音、揺れるベッド。やがてその異常はリーガン自身にも及び始める。誕生パーティでの放尿、12歳の可憐な少女とは思えない野太いしゃがれ声で神を冒涜する猥褻な言葉を発する。挙句は、狡猾な笑いを浮かべたまま首を1回転させてみせる・・・。これは、悪魔が自分の力を誇示するために最もよく使う方法である。途方に暮れた母親はカラス神父に悪魔払い(Exorcism=エクソシズム)を依頼するが最初は信じない。しかし、リーガンの腕に“ヘルプ・ミーの"助け"を求める文字が浮かび上がったとき、彼は現代ではすたれてしまった“悪魔払いの儀式"を行なうことを決意。カトリックの中でも数少ない悪魔払いの経験者メリン神父が呼ばれカラス神父を助手に悪魔との壮絶な闘いが始まった。、リーガンは神父に悪態をつき、緑色のヘドを吐きかける。可憐な少女に取り憑いた悪魔とキリスト教の神父との壮絶な戦いを描いたオカルト映画の傑作である。リアルに描かれたショックシーンが話題を呼び、世界中で大ヒット。中でも、少女の首が180度回転するシーンが特に話題を呼んだ。
マックス・フォン・シドー(メリン神父)やリー・J・コッブ(キンダーマン警部)など格の高い出演陣、弱冠14歳のリンダ・ブレアが、悪魔につかれたリーガンに扮して熱演。 「フレンチ・コネクション」でアカデミー監督賞を受賞したウィリアム・フリードキンの確かな演出によって、これまでの恐怖映画とは一線を画す完成度の高い作品となっており、アメリカでは、1973(昭和48)年12月に公開され、日本では、翌・1974(昭和49)年7月14日公開。当時映画史上最高の興行成績を記録した。公開から四半世紀以上を経過した現在でも高く評価されており、アカデミー賞脚色賞受賞作品である。
世界中に空前のオカルト・ブームを巻き起こした 『エクソシスト』は、ウィリアム・ピーター・ブラッディの同名小説を原作として作成され、作者本人が脚色を行っている。
ブラッティは、母親が信心深く、神学系の学校で学んだという背景の持ち主である。ワシントン大学の学生であった1940年代に、「悪魔祓い」をテーマにしたレポートを書く際に、資料の中で「メリーランド悪魔憑依事件」を知り、この事件を元に小説「エクソシスト」として1971(昭和46)年に出版した。ブラッティは当初、事件のノンフィクションを制作していたが、関係者の許可が下りなかったため全面改訂し、小説として発表したのだという。
映画の中では少女が悪魔に憑依(ひょうい=霊などがのりうつること)されるという筋書きだが、実際の事件では14歳の少年が自称霊媒師の叔母が死んだことがきっかけで、悪魔に取り憑かれたという事件。異常な言動や行動、ポルターガイスト現象が起こり、イエズス会の神父が悪魔祓いを執り行ったということである。
映画の舞台はワシントン・ジョージタウンにある実在の家。外観のみを使い、撮影はニューヨークのスタジオ内で行われたそうだ。
エクソシストは、キリスト教用語で悪魔払い(Exorcism=エクソシズム)を行う人のこと。悪魔払い(祓い)とは悪魔や超自然の存在にとりつかれた人から、それを追い出して正常な状態に戻すことをいい、かつてはカトリック教会の下級叙階の位階の一つとして存在し「祓魔師」(ふつまし)と訳されていた。「悪魔を祓う」という意味の祓魔師は名称として存在しても、実際の職務は洗礼時に行われる悪霊の追放の儀式を執り行うことに限定されるなど20世紀に入るころには「悪魔祓い」の儀式を行うことなどない名称だけの位階となっていた。
しかし、1973(昭和48)年に映画『エクソシスト』が公開されると、当時の人々の間に「悪魔憑き」や「悪魔祓い」に対する再認識が起こった。そのためか、以降世界各地で悪魔祓いを求める声が起こるようになった。これに対応するため、ある教区において司教が特別に悪魔祓いの職務を行う司祭を任命することも行われたという。そして、このような職務を受けた司祭を「エクソシスト」と呼ぶことがあるそうだ。そして、教皇ヨハネ・パウロ2世やベネディクト16世は悪魔祓いの持つ意味を評価しているといわれ、ローマ司教区には特別に任命されたエクソシストがいるのだそうだ。
アメリカ合衆国メリーランド悪魔憑依事件でのポルターガイスト現象は、スティーヴン・スピルバーグの映画「ポルターガイスト」(1982年)の題材にもなっている。「ポルターガイスト」とは、ドイツ語では「騒がしい霊」の意味だそうである。この映画は、スピルバーグが製作した記念すべきシリーズの一作目であり、ホラー映画の中の代表作に数えられるだろう。
思い出してみると、「エクソシスト」がアメリカで公開された1973(昭和48)年の暮れ、イスラエル人ユリ・ゲラーの”超能力”が日本テレビの「11PM」で紹介された。そして、翌・1974(昭和49)年を皮切りに、公式・非公式に何度か来日。当時の人気番組「11PM」や「木曜スペシャルに登場。テレビの画面を通じて念力を送ることで、「止まっていた時計を動かす」あるいは「スプーンを曲げる」というパフォーマンスで日本での超能力ブームの火付け役となったのを思い出す。
また、1973(昭和48)年11月には 、五島勉が解釈した本、ノストラダムスの大予言が出版され、12月には小松左京 原作の小説「日本沈没 」(東宝)が封切られたよね~。
1974(昭和47)年、日本で 『エクソシスト』が封切られた年は、「田中金脈」(ロッキード事件参照)が暴かれ、オイルショックによる「狂乱物価」と「便乗値上げ」・・・と碌なことがないときに、録でもないスプーン曲げのインチキがさももっともらしく”超能力”として信じられていたんだ。そこに』突然のオカルトブームが生まれた要因がありそうだ。今、また、世界的に不安な世の中になってきたので、またまた、この手の映画が出てき始めたように思う。
今、日本の少年や少女はを始め人間どもは罵声、暴力、自傷、過食と嘔吐、性の乱れなどの問題行動を起こしているが、これは、神の創造したヒトに悪魔が入り込み、神への挑戦をしているのかもしれないね~。神は、そんな悪い人を造るつもりはなかったのだから・・・。
(画像はDVD「エクソシスト」)
参考:
5月4日「ノストラダムスの日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/c04152ac8810903b70dff9f830c34dc7
オカルト用語の基礎知識
http://occult.system.to/
エクソシスト (映画)-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%88_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
goo-映画「エクソシスト」(1973)
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD1135/index.html
エクソシスト | アメリカ映画ロケ地ガイド | 全米旅行産業協会
http://www.seeamerica.jp/location/2006/09/post_6.php
ユリ・ゲラー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%A9%E3%83%BC