今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

二輪・自転車安全日

2007-07-18 | 記念日
今日(7月18日)は、「二輪・自転車安全日」
警視庁が1977(昭和52)年10月8日から「自転車安全日」として実施し、翌1978(昭和53)年11月から「二輪・自転車安全日」とした。現在は18日のみになっているようだ。
「8」を二輪車にみたててのもの。(毎月18日)
自転車とは、一般に、二つの車輪を前後に設置した乗り物で、乗り手自身の人力を主たる動力源として、ペダルなどによりこれを車輪に伝えて走行するものをいう。広義には二輪でないものをも指す。
この自転車の歴史を遡ると、"歩行や駆け足以上の速度を人力で出す"・・・。この発想を最初に残した人物は、あのイタリアのルネサンス期を代表する絵画、彫刻、建築、土木および種々の技術に通じ、万能の天才として知られているレオナルド・ダ・ヴィンチだと言われているそうで、彼の残したメモには自転車のデッサンが残っており、このデッサンは前後輪が同じサイズで、前輪をハンドルで操り、後輪をひも状のものでペダルとクランクを介して駆動させるという、現在の安全型自転車に通じる画期的なデザインであったそうだが、残念ながら、この発想力は実現するに至らず、実際に製作された自転車の始祖とされるものとしては、1817(文化14)年に、ドイツの発明家カール・フォン・ドライス男爵によって発明されたドライジーネ(Draisine)が知られており、前輪後輪が同径ながらもクランクやペダル、チェーンなどはついておらず、足で直接地面を蹴って走るもので、「ランニング・マシーン(走行機械)」と名付けられていたそうだ。
1860(安政6)年にはフランスでミショー型が発明された。これは現在の小児用の三輪車と同じようにペダルを前輪に直接取り付けたものであった。オリバー兄弟がピエール・ラルマンの発明に商機を感じ取り、パリで馬車や乳母車を製作していた鍛治屋・ピエール・ミショーと組んで製造販売を始めたもの。(ベロシペードも参照。)
現在の我々の常識からすれば、自転車といえば、「2輪車」が連想されるが、19世紀半ばの自転車発達期には、2輪の自転車よりも、むしろ3輪や4輪の自転車の開発のほうが盛んであったのだそうだ。考えてみれば、2つの車輪だけでバランスをとりながら走行する2輪自転車よりも、静止状態でも決して転倒しない3輪車や4輪社の車の方が、2輪車に乗り馴れない者には乗りやすいし、乗り物として考える場合、先に考えて当然だろうね~。以下のページでその辺の事情がよく判る。また、ミショー型の自転車などもイラスト入りでよく判るよ。
日本自動車百年史第4節 国産自転車の始まり(後編)
http://www.st.rim.or.jp/~iwat/zenshi-4/zenshi-4.html
英国のジェームズ・スターレーが1870年頃に、スピードを出すために前輪を巨大化させた、ペニー・ファージング型転車を発明。スピードが出、デザインも洗練され、スポーツ好きの紳士の間で好評を博した。この当時は自転車レースが盛んであり、スピードを追求するために、ペニー・ファージング型自転車の前輪はどんどん拡大し、大きなものでは直径が1.5mを越えるようになった。日本にも輸出され「だるま車」と呼ばれた。これはレース用には人気があったが通常用としては乗車が困難であり、安定性が悪く、気軽に乗れるようなものではなかったが、このタイプで長距離のクロスカントリーライドまでおこなわれたことから、スポーツ用としてはかなりの力を秘めていた仕様だったという。
1879(明治12)年、コベントリーという街のハリー・ローソンによる後輪チェーン駆動車の発明がなされ、1880(明治13)年にはそれを生産してビシクレットとの呼び名で販売したそうだ。ビシクレットはバイシクル(Bicycle)のことであり、これが、自転車の語源である。1880年代に入ってからは、フランスに代わって、イギリスが自転車の主要生産国になった。1884(明治17)年、トーマス・ハンバーなどがチェーンで後輪を駆動しより低く長い格好となった自転車の販売をはじめる。そして、ジェームズ・スターレーの甥ジョン・ケンプ・スターレーが、1885(明治18)年に「ローバー安全型自転車(Rover Safety Bicycle)'」として販売を開始。これは車体の中心付近にペダルとクランクを設け、後車輪とチェーンで連結することで動力を伝える現在の形であり、それまでの前輪が大きく危険なペニー・ファージング型に対して「セーフティ型(安全型)」と名前をつけて販売された。従来のペニー・ファージング型は「セーフティ型」と比較され「オーディナリー型(普通型、従来型)」と呼ばれセーフティの先進性を引き立たせるような名称とされた。このローバー安全型自転車が現在の自転車の原型とされており、ジョン・ケンプ・スターレーは『現代自転車の発明者』とされている。
その後、セーフティ型にフリーホイール(一定の方向のみペダルの動きに合わせてハブ〔hub〕本体が動くハブのこと)やダンロップが発明した空気入りタイヤが装着され、現在の自転車がほぼ完成された。(自転車用タイヤ参照)
20世紀以降、変速ギア(詳しくは変速機を参照)やサスペンション機能も出来、中には、コンピュータが組み込まれているものがあり、また、足の弱い人でも楽に坂道を登ることの出来る電動アシスト自転車など、利用者の用途に応じて色々種類も多く開発され、便利で快適に乗ることが出来るようになった。
高度成長期には日本の自転車輸出量は世界一となり、世界中で日本製の自転車が乗られていたが、現在では円が強くなったことで自転車の輸出は激減し、中国製を主とした外国製自転車が日本の市場に多数出まわっている。2005年現在、自転車の輸出量は中国が世界一となっているそうである。日本での自転車の歴史はここ
自転車は、自動車などと比較して、移動距離あたりに必要とするエネルギーが少ない、排出ガスが発生しないなど、地球温暖化問題が叫ばれる現在、クリーンな移動手段として見直されている。
通勤・通学に利用されるシティサイクルや、俗にママチャリなどと呼ばれ日常の買い物などに利用される軽快車だけではなく、最近は、神戸の三宮やハーバーランドなど繁華街などでも若者がスポーツ用自転車や、小型の折り畳み自転車などに乗って走っている姿を多く見るようになった。それに、神戸は海と山に挟まれて坂道が多いこともあり、電動アシストつきの自転車利用も多い。私もこれを愛用している。
しかし、西欧などと比較して、日本は自転車道が整備されていない。そのため、自転車に乗る人が車道ではなく歩道を走ったりもするが、そのようなところをスピードを出して走り、歩行者に迷惑をかけたり、2人の乗りをする人など交通ルールを守らない人、駐車違反をする人などが多く、中には、自転車に乗りながら携帯電話をしている阿呆もおり、白い目で観られたりしている。もう少し、行政側も安心して自転車に乗れるよう自転車道や駐輪場の整備などをすべきだが、乗車する者も交通ルールは確りと守らなくてはならないだろう。
東京の荒川区では、全国初の自転車運転免許証制度がスタートしたという。この制度は、区を始め、区内の警察署、町会、PTA、青少年対策地区委員会等と協力して実施するもので、講義、筆記試験、実技講習を経て、自転車運転免許証を発行する制度だという。 以下参考。自転車免許
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/a001/b004/d04400022.html
自転車に乗るのに大層な事とは思うが、自動車のように免許証がないと運転できないということではなく、あくまで、自転車のルール・マナーを向上させよう と言うものだが、ある程度の効果はあるだろうと思うが、さて、一体どの位の効果が期待できるだろう。大体、そのような講義を受けてちゃんとルールを守る人などは、そのような講義を受けなくても無茶な乗車はしない人たちだろうし、乗るための最低限の常識も持っている人たちだろう。今の世の中で色々問題を起こしたりしている人達は、戦後70年の間におかしな教育を受けて育ってきた、非常識人であり、ルールなどは知っていても無視する輩である。いろいろ規制をすることそれなりの意義はあるだろうが、私など、戦後間なしまでの、まだ道徳とか倫理だとかといったものが社会生活の重要な規範となっていた時代と異なり、自由勝手な利己主義・自己主義がはびこっている今の時代では、もう、厳しい罰則で臨むしか社会規範は保てなくなってしまっているのではないかとさえ感じている。今は余りにもルール破りをする人が多くなって、ルールに則って取り締まれなくなってしまっているのではないか。新しいルーばかり沢山作るよりも今のルールで厳しく取り締まることから始めるほうがよいのではないかと思うのだが・・。
(画像は、レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンを基に作った自転車。Wikipediaより)
警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
自転車 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A
自転車博物館
http://www.h4.dion.ne.jp/~bikemuse/index0.html
自転車の歴史(1)自転車の誕生(ドライジーネとベロシペード)
自転車の歴史(2)異常な普通自転車(オーディナリー)の時代
自転車の歴史(3)自動車の元祖、三輪自転車(トライシクル)
自転車の歴史(4)ワニと呼ばれた安全型自転車
自転車の歴史(5)デュラエースの誕生とその歩み
日本自動車百年史
http://www.st.rim.or.jp/~iwat/zenshi.html
自転車の歴史
http://www.d1.dion.ne.jp/~h_kazaki/bikehistory.htm
自転車広場ホームページ
http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/index.html
自転車免許
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/a001/b004/d04400022.html
第1章 第5節日本自動車百年史 
http://www.st.rim.or.jp/~iwat/zenshi-5/zenshi-5.html