あたらしい電気自動車のコンセプトが先般公開されたことにより
自分のもつ運動エネルギーで
自家発電しながら走りつづける移動体が
近い将来
この星のどこかに登場するようになる
そのとき
世界を代えるきっかけとなる変化が
ドル経済圏の中に生まれ出るだろう
革命的な変化は
電気自動車の完成を待って
その後 急速に進みだす
すべての移動体には
利用されていないエネルギーが
たくさん残されている
移動する物体には
慣性エネルギーが潜在化された状態で帯動している
それが車輪で動くものであれば
回転の運動エネルギーが
顕在化した部分で 円滑な移動を可能ならしめている
回転するものがそこにあれば
電流を生みだす発電機にすることができるのだ
古くから風車や水車が回るその力で
小麦などの穀物を
粉にするための動力として使われていた
現代では
水力発電や風力発電などのように
電流を生み出すためのシステムとなって普及している
水力発電では
交流送電の黎明期から 永年発電実績を積んできた
風力発電では
温暖化防止対策の一つとして採用され
自然エネルギーの普及に 大きく貢献しているほどである
回転する機構が電力源そのものであるということは
誰もが知っていることである
車輪のある移動体は
その回転する力を運動エネルギーとして利用している
それが乗用車であれば
四つついているタイヤが回ることで
移動を円滑に推進する仕組みを成り立たせている
これは 風力発電装置と同じものが
自動車には昔から四台も備わっていた
ということ
この回転する運動エネルギーを
一度も有効利用してこなかったという未開の文明が
温暖化する一方で
一向に止まろうとしない地球の現状を生み出した
輸送分野で排出した二酸化炭素の割合は
一貫して30%弱という水準を保っている
車輪の回転に秘められた運動エネルギーから
電流を引き出せるように改造してやるだけで
ガソリンを消費せずに
オイル交換もいらない
どこまでも走ることができる電気自動車を
文明が製造することは
何年も前に
できていた
未利用エネルギーが移動体にも潜んでいたということを
文明がもし察知していたのなら
石油をめぐる様々な異変が
起きるようなことはなかったであろう
イラク戦争も起きていなければ
原油の高騰も また 起きず
マネーサプライを当局が公表できないくらい
ドルが増発されるような事態にも陥ってはいなかった
過剰流動性をもつドルの濫発で
無秩序な市場創出を図ったということが
ウォール街の相場を高値へと誘導することに寄与し
更に
サブプライムローンのデフォルトまでを生みだすこととなったのだ
原油高の高騰が更なる投機マネーの流入を呼び
昨秋ついに
金融システムの不備を突いて
信用収縮を惹起させることとなり
世界同時不況を勃発させることとなったのだ
ドルを濫発してもアメリカ経済がインフレにならなかったのは
ドル安政策がうまく機能していたからであった
市場でドル余り現象が顕在化しても
余ったドルの多様な仕向け先が 予め用意されていた
ドル通貨そのものが
投資のための手段となるように以前から配慮されていたのである
濫觴を辿ると
85年秋のプラザホテルでのイベント
そして
71年夏のドルショックへと行き着く
すべての投資行為は
ファンダメンタルズとして
鍋の中の濃厚なスープとなるのだ
渾然一体となった資本の味は
アメリカを過剰消費社会へと変え
政府と国民とを陶然とさせていたのだったが
ドル需要国に対しては
資本の流出を生み出す根本原因を与えることとなったのである
世界中からアメリカへと集まってきた外貨は
余ったドルを世界中に分散し
更にもっと多くドル消費国へと捨て去ることを可能にした
ドル安政策の結果として
アメリカは己の債務残高を一貫して軽減していく一方で
米国債の追加発行を可能にする
ドルの需要水準全体を引き上げ
外国政府とその中央銀行に
ドルを大量に買わせるための合理的な理由を与え
余ったドルを押しつけながら
米国債を大量に買わせるよう仕向けたのである
国際収支の黒字国を 見掛け上の債権保有国として放置し
外貨準備の残高を徒に高からしめていったのだ
その一方で
国防費の増加を促すために
ありもしない敵からの攻撃をイメージさせ
南北問題に代表される貧困の拡大を
同時平行的に派生させてきたのだった
全体が100となっている系では
一方の増加は 他方の減少を意味する
アメリカの一方的な繁栄は
貧困化する国の拡大を前提としてなりたっていた
米政権とFRBが
ドルをもっと濫発したとしても
市場機能がその結果として
過剰発行して余らせたドルを速やかに回収し
それを外国の資産を買収するための手段として使うことができたのだ
ドル資本に外貨を買うように仕向けてやるドル安政策をとり続けていれば
様々な再投資活動に
ドルのもつ本質である過剰流動性そのものを
世界中に振り分けていくことが可能な状態になる
そんな仕組みが
かねてからドル経済圏の底には予め構築されていたのだった
アメリカがことあるごとに
為替相場の変動を
ファンダメタンルズの結果だと言い張っていたのは
米政府が為替操作を行っていないということを
同盟諸国に対し証明してみせる必要というものがあったからだった
ドルの発行権を活用するためには
原油相場を決定する市場である WTI で
取引価格の上昇が起きていれば よい
それには
需給のひっ迫感をマスコミにリークし
投資資金の流動化を促してやる必要というものが
あったのである
アメリカのローカル市場に過ぎない小規模なWTIなら
僅かな投資資金を集中させるだけのことで
価格の高騰を容易に誘導することができる
WTIのシェアは 世界市場全体の3%以下の規模に過ぎない
この小さなマーケットに
世界中から資本が集中するようになるというだけで
原油相場は簡単に大きく変動してしまうことになる
破局の直前には そんな経過が記録されているのである
ドル安政策と原油高とは
二つで一つとなる戦略なのだ
アメリカがどんなに借金を重ねたとしても
債務不履行に陥らないのは
ドルの発行権をもっているからだ
アメリカに資金を貸すところがなくなったとしても
米政権は 困らない
借りる必要性そのものが
まったくなかったからである
ここに基軸通貨のシニョレッジをもったことの優位性が
顕れている
基軸通貨として地球全域で通用しているドルは
アメリカが望めば
必要なだけ すぐ簡単に手に入るようなものなのだ
発行済のドルを再投資してきた勢力が
いわゆる
国際金融資本と呼ばれる組織であった
ドルを再利用するための複数の手法を
あらゆる市場で展開してきたのだったが
昨秋の金融危機で その多くが淘汰されてしうこととなった
生き残った組織が
ドル安政策の実行役として
再び
国際市場へと登場する機会がやってきた
原油価格が最近上昇に転じたという変化は
その予兆だったのである
ガソリンも電力会社の電気も共に必要としない
自分で発電しながら走る稀有な能力をもつ電気自動車は
充電するために停車している時間さえゼロにし
いつまでも
どこまでも
走り続けることができるもの
この低廉な価格で買える環境型の移動体が市場投入されると
ドル安政策の続行は次第に困難なものとなる
不公平な制度であるアメリカ型資本主義経済というものは
温暖化の停止とその後の環境の回復の実現と共に
その終焉を
やがて
静かに迎えることとなるだろう
自分のもつ運動エネルギーで
自家発電しながら走りつづける移動体が
近い将来
この星のどこかに登場するようになる
そのとき
世界を代えるきっかけとなる変化が
ドル経済圏の中に生まれ出るだろう
革命的な変化は
電気自動車の完成を待って
その後 急速に進みだす
すべての移動体には
利用されていないエネルギーが
たくさん残されている
移動する物体には
慣性エネルギーが潜在化された状態で帯動している
それが車輪で動くものであれば
回転の運動エネルギーが
顕在化した部分で 円滑な移動を可能ならしめている
回転するものがそこにあれば
電流を生みだす発電機にすることができるのだ
古くから風車や水車が回るその力で
小麦などの穀物を
粉にするための動力として使われていた
現代では
水力発電や風力発電などのように
電流を生み出すためのシステムとなって普及している
水力発電では
交流送電の黎明期から 永年発電実績を積んできた
風力発電では
温暖化防止対策の一つとして採用され
自然エネルギーの普及に 大きく貢献しているほどである
回転する機構が電力源そのものであるということは
誰もが知っていることである
車輪のある移動体は
その回転する力を運動エネルギーとして利用している
それが乗用車であれば
四つついているタイヤが回ることで
移動を円滑に推進する仕組みを成り立たせている
これは 風力発電装置と同じものが
自動車には昔から四台も備わっていた
ということ
この回転する運動エネルギーを
一度も有効利用してこなかったという未開の文明が
温暖化する一方で
一向に止まろうとしない地球の現状を生み出した
輸送分野で排出した二酸化炭素の割合は
一貫して30%弱という水準を保っている
車輪の回転に秘められた運動エネルギーから
電流を引き出せるように改造してやるだけで
ガソリンを消費せずに
オイル交換もいらない
どこまでも走ることができる電気自動車を
文明が製造することは
何年も前に
できていた
未利用エネルギーが移動体にも潜んでいたということを
文明がもし察知していたのなら
石油をめぐる様々な異変が
起きるようなことはなかったであろう
イラク戦争も起きていなければ
原油の高騰も また 起きず
マネーサプライを当局が公表できないくらい
ドルが増発されるような事態にも陥ってはいなかった
過剰流動性をもつドルの濫発で
無秩序な市場創出を図ったということが
ウォール街の相場を高値へと誘導することに寄与し
更に
サブプライムローンのデフォルトまでを生みだすこととなったのだ
原油高の高騰が更なる投機マネーの流入を呼び
昨秋ついに
金融システムの不備を突いて
信用収縮を惹起させることとなり
世界同時不況を勃発させることとなったのだ
ドルを濫発してもアメリカ経済がインフレにならなかったのは
ドル安政策がうまく機能していたからであった
市場でドル余り現象が顕在化しても
余ったドルの多様な仕向け先が 予め用意されていた
ドル通貨そのものが
投資のための手段となるように以前から配慮されていたのである
濫觴を辿ると
85年秋のプラザホテルでのイベント
そして
71年夏のドルショックへと行き着く
すべての投資行為は
ファンダメンタルズとして
鍋の中の濃厚なスープとなるのだ
渾然一体となった資本の味は
アメリカを過剰消費社会へと変え
政府と国民とを陶然とさせていたのだったが
ドル需要国に対しては
資本の流出を生み出す根本原因を与えることとなったのである
世界中からアメリカへと集まってきた外貨は
余ったドルを世界中に分散し
更にもっと多くドル消費国へと捨て去ることを可能にした
ドル安政策の結果として
アメリカは己の債務残高を一貫して軽減していく一方で
米国債の追加発行を可能にする
ドルの需要水準全体を引き上げ
外国政府とその中央銀行に
ドルを大量に買わせるための合理的な理由を与え
余ったドルを押しつけながら
米国債を大量に買わせるよう仕向けたのである
国際収支の黒字国を 見掛け上の債権保有国として放置し
外貨準備の残高を徒に高からしめていったのだ
その一方で
国防費の増加を促すために
ありもしない敵からの攻撃をイメージさせ
南北問題に代表される貧困の拡大を
同時平行的に派生させてきたのだった
全体が100となっている系では
一方の増加は 他方の減少を意味する
アメリカの一方的な繁栄は
貧困化する国の拡大を前提としてなりたっていた
米政権とFRBが
ドルをもっと濫発したとしても
市場機能がその結果として
過剰発行して余らせたドルを速やかに回収し
それを外国の資産を買収するための手段として使うことができたのだ
ドル資本に外貨を買うように仕向けてやるドル安政策をとり続けていれば
様々な再投資活動に
ドルのもつ本質である過剰流動性そのものを
世界中に振り分けていくことが可能な状態になる
そんな仕組みが
かねてからドル経済圏の底には予め構築されていたのだった
アメリカがことあるごとに
為替相場の変動を
ファンダメタンルズの結果だと言い張っていたのは
米政府が為替操作を行っていないということを
同盟諸国に対し証明してみせる必要というものがあったからだった
ドルの発行権を活用するためには
原油相場を決定する市場である WTI で
取引価格の上昇が起きていれば よい
それには
需給のひっ迫感をマスコミにリークし
投資資金の流動化を促してやる必要というものが
あったのである
アメリカのローカル市場に過ぎない小規模なWTIなら
僅かな投資資金を集中させるだけのことで
価格の高騰を容易に誘導することができる
WTIのシェアは 世界市場全体の3%以下の規模に過ぎない
この小さなマーケットに
世界中から資本が集中するようになるというだけで
原油相場は簡単に大きく変動してしまうことになる
破局の直前には そんな経過が記録されているのである
ドル安政策と原油高とは
二つで一つとなる戦略なのだ
アメリカがどんなに借金を重ねたとしても
債務不履行に陥らないのは
ドルの発行権をもっているからだ
アメリカに資金を貸すところがなくなったとしても
米政権は 困らない
借りる必要性そのものが
まったくなかったからである
ここに基軸通貨のシニョレッジをもったことの優位性が
顕れている
基軸通貨として地球全域で通用しているドルは
アメリカが望めば
必要なだけ すぐ簡単に手に入るようなものなのだ
発行済のドルを再投資してきた勢力が
いわゆる
国際金融資本と呼ばれる組織であった
ドルを再利用するための複数の手法を
あらゆる市場で展開してきたのだったが
昨秋の金融危機で その多くが淘汰されてしうこととなった
生き残った組織が
ドル安政策の実行役として
再び
国際市場へと登場する機会がやってきた
原油価格が最近上昇に転じたという変化は
その予兆だったのである
ガソリンも電力会社の電気も共に必要としない
自分で発電しながら走る稀有な能力をもつ電気自動車は
充電するために停車している時間さえゼロにし
いつまでも
どこまでも
走り続けることができるもの
この低廉な価格で買える環境型の移動体が市場投入されると
ドル安政策の続行は次第に困難なものとなる
不公平な制度であるアメリカ型資本主義経済というものは
温暖化の停止とその後の環境の回復の実現と共に
その終焉を
やがて
静かに迎えることとなるだろう