文明は
いま
破滅へと至る一本道を
急ぎ足で
辿っている
世界の経済を成り立たせている最大の因子は
基軸通貨として機能しているドルと
その発行権をもつアメリカ
と呼ばれている国
地下資源の決済は
世界中どこでも使える
汎用性のあるドルが指定され
エネルギー需要を満たすためには
ドルを買って
代金の清算を行うことが
義務化した
ドルの需要があるのに
供給を怠っていると
通貨の価値は高くなる
反対に供給が過剰になると
ドルの価値は低下して
過剰流動性が顕在化する
アメリカの歴史には
王侯貴族の類は不在
そのことが
民主主義の先進国へと
アメリカを位置づけた
民主主義という名の
よく知られているシステムがもつ固有の欠陥が
議会運営のかけひきを巡って
俄かに浮上する事態を
迎える時代がやってきた
国が使うための新年度の予算案の決議を
議会制度に備わっている
意思決定のその方法が
駆け引きの道具として用いられたことにより
官公庁の休止可能な分野の
すべて
で
予算の執行が
一時的に
一部停止される事態となった
公的機関の活動が
すなわち
成り立たなくなった
ということなのだ
公務員の多くが自宅待機を迫られ
仕事があるのに
何一つ
遂行することができない
という状況が
米国の公的機関へと与えられた
新年度の予算案が議会で可決されなければ
国債の利払いを実施することもできず
債券を新規に発行することも
当然できない
ドル建ての公債は
その価値を失い
資産としての機能性を
放棄せざるを得なくなる
国が背負った借金の返済を
実施することができない
という債務不履行(デフォルト)に国家が陥った時
最も安全な資産だとされていた米国債が
一瞬にして
ただの紙切れと化す
通貨発行権を用いて
債務保証の代わりとして
困難な状況を乗り切ることが
仮にできたとしても
アメリカのもつ
絶大な信用
で成り立っている
世界経済というものは
極めて深刻な影響を
地球全域で
被る
議会制民主主義の手法が
市場経済を成り立たせているそのメカニズムを
自らの手で
破壊する
ということ
信用を失ったドル資産から
安全な通貨への乗り換えが急務となり
為替市場はドルの崩落に備えるための
新たな資産となる何か
を求めて
活発に変化する
アメリカに自浄能力が不在なら
基軸通貨の発行権は
失われる
代わりを務められる通貨は
現状で
まだ
ない
そこで
どこかの国の通貨が
暫定的にドルの代理を務め
国際的な決済業務に
支障がでないよう
特段の配慮が
市場から
IMF体制の枠組みに
求められるようになる
世界中のあらゆる国で通用する通貨でなければ
基軸通貨とはなり得ない
エネルギー資源の産出国が
汎用性の高い通貨であったドルを歓迎したことから
ドルがポンドに代わって
戦後の基軸通貨としての役割を
円滑に果たす時代が永らく続いていた
ドルという名の通貨に与えられていた信用が
米議会による対立の激化で
失われた時
世界の資本は
特定の通貨または
安全な金融資産を求めて
右往左往するようになる
中国の経済バブルは
既に終わりの始まりを迎え
ドルが信用を失墜した時点で
最も多くのドル資産を保有する中国の信用も
また
同時に失われてしまうだろう
人民元を信用する中国人は
いない
流通している自国の紙幣が
信頼できないものであるからこそ
安定した価値を持つ貴金属をもちたがる
中国ではそのような歴史的経過が
数千年に亘って残されている
一方
ユーロの脆弱性は
G7をG20へと拡大させた
リーマンショック後のEU危機で
明白になっている
米政府がデフォルトを宣言したとき
ユーロでも人民元でもない
その他の通貨が
ドルの役割を担うよう
文明全体から求められるようになる
通貨価値を裏付けるものが
ドルショック以降
金から石油へとシフトしたことから
ドルの通貨価値を保障する機能を
地下資源を取引する決済システム全体が
アメリカにだけ認めることを許していた
その枠組みのことを
IMF体制と呼ぶ
地下資源の殆んどは
炭化水素からできている
このため
環境負荷があることを承知の上で
大量に消費することで
経済活動を活発化させてきた
産油国が原油の輸出に応じられる通貨
でなければ
ドルの代わりを果たすことは
できない
国際経済はアメリカが金本位制から一方的に離脱したときから
金の持つ絶対量の束縛から解放され
青天井で流通可能な通貨となった
この経過がドル余り現象の生みの親
議会制民主主義の先進国であるアメリカで
ドルの持つ機能を操作する権能を確保することが
意思決定の手段として
戦略的に使われるようになったとき
国際経済を破綻させる原動力へと
その性質が反転する
つまり
民主的な制度それ自体が
国際経済の行く手を阻む装置と化す
ということなのだ
想定しうる最悪の事態を事前に回避するためには
米議会で多数派を占める野党勢力が
少数派で成り立っている政権与党に
一定の譲歩を実施することが
滞りなく
できていなければならない
駆け引きは大詰めの段階へと夙に差し掛かっており
予算案が仮に可決されたとしても
その後すぐ
国債発行枠がもつ上限の引き上げも
また
迫っている
いずれにしても
国際経済の今後は
米議会での審議の結末が
左右する
オバマ政権がデフォルトを宣言すれば
アメリカがもつドルの発行権は
債務の返済を急がせるための手段
へと変化する
地下資源の産出国が
基軸通貨としてのドルの関与を見限ったとき
国際経済の枠組みは
一新されることとなる
アメリカは世界の指導国の立場から
破産管財人による監視を受ける立場の国へと陥落する
そのとき
IMF体制もまた
無傷ではいられまい
両者は相互に
補完しあうという濃密な関係
で成り立っている
隆盛を極めた信用経済は成り立たなくなり
金や原油などの現物資産の担保がなければ
国際的な決済業務を遂行することも
できなくなる
日本でも国会が
赤字国債を発行するための特例措置法案を否決したとき
同じ結果に見舞われる
いうなれば
民主主義という制度を
恣意的に扱ってきた国の議会のすべてが
経済ダイナミックスの破滅を
自らに強いる
という顛末を生む
世に
これを
自業自得
と呼ぶ慣わしになっている
いま
破滅へと至る一本道を
急ぎ足で
辿っている
世界の経済を成り立たせている最大の因子は
基軸通貨として機能しているドルと
その発行権をもつアメリカ
と呼ばれている国
地下資源の決済は
世界中どこでも使える
汎用性のあるドルが指定され
エネルギー需要を満たすためには
ドルを買って
代金の清算を行うことが
義務化した
ドルの需要があるのに
供給を怠っていると
通貨の価値は高くなる
反対に供給が過剰になると
ドルの価値は低下して
過剰流動性が顕在化する
アメリカの歴史には
王侯貴族の類は不在
そのことが
民主主義の先進国へと
アメリカを位置づけた
民主主義という名の
よく知られているシステムがもつ固有の欠陥が
議会運営のかけひきを巡って
俄かに浮上する事態を
迎える時代がやってきた
国が使うための新年度の予算案の決議を
議会制度に備わっている
意思決定のその方法が
駆け引きの道具として用いられたことにより
官公庁の休止可能な分野の
すべて
で
予算の執行が
一時的に
一部停止される事態となった
公的機関の活動が
すなわち
成り立たなくなった
ということなのだ
公務員の多くが自宅待機を迫られ
仕事があるのに
何一つ
遂行することができない
という状況が
米国の公的機関へと与えられた
新年度の予算案が議会で可決されなければ
国債の利払いを実施することもできず
債券を新規に発行することも
当然できない
ドル建ての公債は
その価値を失い
資産としての機能性を
放棄せざるを得なくなる
国が背負った借金の返済を
実施することができない
という債務不履行(デフォルト)に国家が陥った時
最も安全な資産だとされていた米国債が
一瞬にして
ただの紙切れと化す
通貨発行権を用いて
債務保証の代わりとして
困難な状況を乗り切ることが
仮にできたとしても
アメリカのもつ
絶大な信用
で成り立っている
世界経済というものは
極めて深刻な影響を
地球全域で
被る
議会制民主主義の手法が
市場経済を成り立たせているそのメカニズムを
自らの手で
破壊する
ということ
信用を失ったドル資産から
安全な通貨への乗り換えが急務となり
為替市場はドルの崩落に備えるための
新たな資産となる何か
を求めて
活発に変化する
アメリカに自浄能力が不在なら
基軸通貨の発行権は
失われる
代わりを務められる通貨は
現状で
まだ
ない
そこで
どこかの国の通貨が
暫定的にドルの代理を務め
国際的な決済業務に
支障がでないよう
特段の配慮が
市場から
IMF体制の枠組みに
求められるようになる
世界中のあらゆる国で通用する通貨でなければ
基軸通貨とはなり得ない
エネルギー資源の産出国が
汎用性の高い通貨であったドルを歓迎したことから
ドルがポンドに代わって
戦後の基軸通貨としての役割を
円滑に果たす時代が永らく続いていた
ドルという名の通貨に与えられていた信用が
米議会による対立の激化で
失われた時
世界の資本は
特定の通貨または
安全な金融資産を求めて
右往左往するようになる
中国の経済バブルは
既に終わりの始まりを迎え
ドルが信用を失墜した時点で
最も多くのドル資産を保有する中国の信用も
また
同時に失われてしまうだろう
人民元を信用する中国人は
いない
流通している自国の紙幣が
信頼できないものであるからこそ
安定した価値を持つ貴金属をもちたがる
中国ではそのような歴史的経過が
数千年に亘って残されている
一方
ユーロの脆弱性は
G7をG20へと拡大させた
リーマンショック後のEU危機で
明白になっている
米政府がデフォルトを宣言したとき
ユーロでも人民元でもない
その他の通貨が
ドルの役割を担うよう
文明全体から求められるようになる
通貨価値を裏付けるものが
ドルショック以降
金から石油へとシフトしたことから
ドルの通貨価値を保障する機能を
地下資源を取引する決済システム全体が
アメリカにだけ認めることを許していた
その枠組みのことを
IMF体制と呼ぶ
地下資源の殆んどは
炭化水素からできている
このため
環境負荷があることを承知の上で
大量に消費することで
経済活動を活発化させてきた
産油国が原油の輸出に応じられる通貨
でなければ
ドルの代わりを果たすことは
できない
国際経済はアメリカが金本位制から一方的に離脱したときから
金の持つ絶対量の束縛から解放され
青天井で流通可能な通貨となった
この経過がドル余り現象の生みの親
議会制民主主義の先進国であるアメリカで
ドルの持つ機能を操作する権能を確保することが
意思決定の手段として
戦略的に使われるようになったとき
国際経済を破綻させる原動力へと
その性質が反転する
つまり
民主的な制度それ自体が
国際経済の行く手を阻む装置と化す
ということなのだ
想定しうる最悪の事態を事前に回避するためには
米議会で多数派を占める野党勢力が
少数派で成り立っている政権与党に
一定の譲歩を実施することが
滞りなく
できていなければならない
駆け引きは大詰めの段階へと夙に差し掛かっており
予算案が仮に可決されたとしても
その後すぐ
国債発行枠がもつ上限の引き上げも
また
迫っている
いずれにしても
国際経済の今後は
米議会での審議の結末が
左右する
オバマ政権がデフォルトを宣言すれば
アメリカがもつドルの発行権は
債務の返済を急がせるための手段
へと変化する
地下資源の産出国が
基軸通貨としてのドルの関与を見限ったとき
国際経済の枠組みは
一新されることとなる
アメリカは世界の指導国の立場から
破産管財人による監視を受ける立場の国へと陥落する
そのとき
IMF体制もまた
無傷ではいられまい
両者は相互に
補完しあうという濃密な関係
で成り立っている
隆盛を極めた信用経済は成り立たなくなり
金や原油などの現物資産の担保がなければ
国際的な決済業務を遂行することも
できなくなる
日本でも国会が
赤字国債を発行するための特例措置法案を否決したとき
同じ結果に見舞われる
いうなれば
民主主義という制度を
恣意的に扱ってきた国の議会のすべてが
経済ダイナミックスの破滅を
自らに強いる
という顛末を生む
世に
これを
自業自得
と呼ぶ慣わしになっている