こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

自 然 淘 汰

2013-10-20 09:22:16 | Weblog
経済活動というものが

実に活発な展開をみせていた

かつてのごとき

成長が続いている

時代

には

力による問題解決

という方法の選択が一般化するようになっており

世界の保安官

であることを自負するアメリカは

勇躍して

最新の兵器で武装した

世界一強い米軍を

紛争地へと

積極的に派兵して

力によるカリソメの平和と

それによる見かけ上の安定統治

と呼ぶべき状態を

そこに成り立たせておくための主体

となる役割を

率先して果たしてきた

その枠組みを

通用させなくする

時代の変化が

この度

唐突に訪れた


アメリカという名で呼ばれる国が持つ

イメージとしての

要するに実体のない

威光を

ことあるごとに

世界中に見せつけてきた過去が

いまはもう

役に立たないものとなった

ということになる


その経過の一部始終には

ドル経済圏の拡大を許し

武力による偽りの平和

という不安定な状態の便宜的な温存を

導くための

政治と経済の反応場

に於ける

身勝手な都合の関与が

表裏一体となって生じていた


財政から豊かさが緩慢に失われていき

いまになって

やっと

損失をしか生まずにいた過去の経緯のもつ意味が

改めて

問い直されようとする直前の段階が

にわかに出現する運びとなった


不毛な経過を繰り返してきた時代を通じて

経済は低迷を余儀なくされ

勝者となる国家がない中で

国際金融資本だけが

一人栄華を誇っている


世界を指導する役割を担う国に

最大の戦闘能力が保持されているにせよ

戦争を遂行するに足る経済能力を失ったとき

アメリカは保安官に求められている

武力の行使を

直ちに決断実行することに

ためらい

を見せるようになった


あらたに生じたこの変化は

紛争解決のための従来のアプローチを

もっとも穏便なものへと改めた

そして

武力の行使で失われてきた多くの損失を

これ以上

無駄に発生させないという点で

きわめて合理的な

あたらしい解

の存在を

世界に対して

示すものとなったのだった


国家がもつべき健全な財政を悪化させ

議会運営の場面で円滑さを欠くようになり

政党政治が本質的にもつ限界を

執拗に見せつけられた米国民は

将来に対する危機感を

強く持たざるを得なくなった


アメリカの常套手段となっていた

武力による間髪を容れぬ軍事介入を

実施しないで済む道を

模索する契機ともなったのではあるのだが

保守的な気質をもつ大多数が

問題の本質を覆い隠したまま

不都合な要因を目にする機会を

意図せずに遠ざけようとしていることには

関心がないようだ


シリアに於ける化学兵器の使用

を巡る行き詰った状況から

世界が抜け出すための措置として

力に頼らない解決の方法というものが

国連で注目される結果となった


軍事力に恃もうとする政府のすべては

やがて

経済的に

必ず

行き詰る

アメリカの置かれているその状況は

経過の事実のもつ意味を

明確に物語る


イラク侵攻をイラク戦争へと変えた

共和党ブッシュ政権の勝利への執着が

エネルギーコストを長期間高めさせ

世界経済から豊かさを

奪い去る最大の原因となっていた


地下資源の決済を実施するための通貨

であるドルの供給と回収を目的とする

国際金融資本だけがどんどん肥え太っていき

世界中の資源消費国のすべてが

一様に豊かさを徐々に失っていったことにより

現状の貧しさに

世界中が耐えなければならない時代となったのだった

その対策としてこれまで採用されてきたのが

消費税率の変更という

よく知られてる

おなじみの措置だった


エネルギー資源を輸入した国は

おしなべて

貧しくなる運命へと陥落する

それは

資源産出国が

どこの国でも通用する便利な通貨

である汎用性を身に付けたドルでの決済を

要求しているからに他ならない


ドルの供給を請け負っている

国際金融資本の一部分が

ドルと引き換えに得た外貨を用いて

ローカル市場で

積極的にそれを運用し

利益を最大化させたものを

速やかに回収する

その行為が為替市場で

差益を通貨交換の往復

の悉くで生み出しているからこそ

所謂ドル資本

と呼ばれてきた

現在の

国際金融資本の利益の積み増し

に大きく貢献する

という経過を生んできた


ローカル市場で回るべき資本が消え

資本提供者の本国

であるアメリカへと

ドルが無事帰還を果たしたとき

そこで経済を回すための手段となっているべき

地域固有の資本が失われ

ローカル市場を提供してきた国家と国民は

同時に貧しくなってゆく

というメカニズムへと嵌り込む


国家というものは

財政の悪化を増税で乗り切ることしか知らず

国債をやたらと発行して

国内で回るべき資本を埋め戻そうとする

税収を向上させるには

経済を活性化させる必要がある

のだが

それにはエネルギー消費の増大が不可欠

こうして

温暖化とそれに伴う環境の劣化

そして貧困の増大が避けがたい要因となったことにより

国債の信用力が失われると

世界恐慌の前駆症状というべき事態が

どこかの国で突発的に発生する

情勢が生じるようになったのだった


リーマンショックとEU危機は

ドル余り現象の結果の一つとして

与えられたもの

サブプライムローンと呼ばれた異常な貸越し競争が

膨大な規模の不良債権を現実化させ

G7をG20へと拡大させた

その後三年の歳月が経過したとき

ギリシャの経済基盤が

EUの基準を満たしていない事実が発覚し

その国債が一斉に信用を失って

長期金利を引き上げるという変化を生じさせた


この経過がきっかけとなり

財政がもつべき健全性

への信用をなくした国の債券が売られ

金融市場に於いて

信用経済を成り立たせていた

背骨にあたる部分の脆弱さ

が俄かに問題化することとなったのだった

これがEU危機を生んだ周辺の事情


いずれの変化も

拡大したドル経済圏の内部で

引き起こされたことである


エネルギー資源を輸入しなければ

経済成長は生まれない

財政を健全化しようと努めれば

経済全体を賦活しなければならない

それにはエネルギーが必要なのだ

地下資源を燃やして電力を確保する過程で

ドルの過剰流動性が顕在化することとなり

温室効果ガスの濃度上昇

という負の変化も同時に問題化させてきた


文明はこれら一連の劣化するためのプロセスを

実効を伴わない無意味な対策を講じることて

乗り切った積りになっていた

まことに無能かつ無責任なことである


二酸化炭素の大気中濃度は

相変わらず

一貫して増加しつづけており

付加価値税の税率も

同様に国民の暮らしを圧迫し続けるような経過を

辿っている


問題の本質は

エネルギーを確保するための手段を

誤って選択したというそのことにある

自然エネルギーと呼ばれる再生可能エネルギーでは

安定した電力を確保することがそもそもできず

経済に寄与する電力の供給源とは

到底成り得ない

その事実を理解することができず

曖昧な思い込みでしかない

勝手な認識をもちこみ

発電能力のデータだけをみて

安定供給するための基本的条件の内容を

まったく見ようとしてこなかった


問題の本質が見えていたのであれば

偏った豊かさ

を国際金融資本などの1%に過ぎない新興勢力に与えるために

対極となることを強いられた貧困の世界規模の蔓延と

それによるバイアスがもたらす経済と財政危機

および

気候変動を加速する一方の温暖化と

降水量の増加と洪水の頻発などを

未然に防ぐ

程度のことは夙にできていた


考える力を文明が失った時

自然界からの警告を意味する

淘汰

がおきることになっている
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