こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

膨 張 圧 縮

2017-06-04 08:51:44 | Weblog
高度成長期以降実施されてきた

景気浮揚政策のすべて



悉く

無効であった


政府がおこなってきた仕事

というものは

おしなべて

不毛な結果となって

国民へと残された


その結果

多くの未解決の課題が

山積する事態となった


消え残っている不具合

の一切



人為的に引き起こされたもの

認識能力の不在



多くの損失となって

国家と国民

へと繰り越された状態で

大量に残された


金額ベースに還元すると

一千兆円を遥かに凌駕した

規模に達する

政府債務の総額

を眺めるだけで

国会の成員すべて

が関わった過去の不始末の

累積の塊が

数字の規模に反映されていることが

一目で分かることだろう


経済政策の総てが

政府判断の誤りから

失敗の積み重ねを生み育て

有効需要の創出

を導いていた筈の所期の成果が

まったく機能しないまま

はかばかしい経緯を

残すこともなく

ただ

有効需要の喪失へと

一途に

繋がっている

これが高度化した教育システムの

第一段階に於けるその結果

知育偏重教育は

知識の量的拡大を急いで

その意味を斟酌する余裕を

手放した

こうして思考力を徐々に失ったことにより

判断を誤ったことにすら気付かない

知識階級の量産と再生産とを

より盤石なものにした


バブル経済の崩壊を誘発した

針の一突きとなった

不動産融資に対する総量規制の実施

という判断の過ちが

不作為の三年と呼ばれる

空白期間を日本経済に強いることとなり

その何もできっずにいた期間の挿入が

失われた十年と後に呼ばれる

不毛な期間を導く原因となったのだった


問題認識能力に欠けていた

現在へと至る歴代の政府内閣が

事実関係の確認を怠り

十年で終らせるべき低迷期間を

倍の二十年へと引き上げただけでなく

成果なき経済政策の典型となった

アベノミクスを捻りだし

不毛な経済状態へと止まらせ

失われた期間を三倍の三十年へと

今まさに

押し広げようとしている


根拠のない株高を

官制相場が演出し

株式市場に不健全性を持ち込んで

卑猥な相場を誘導し

必然性の希薄な上げ相場で

景気が回復したかのように

思わせようと謀っている


不自然な投資ゲームに

国民を巻き込み

発生させた損失を

官制相場の演出で取り戻す

といういかにも不自然な経過が

2013年以降

数えきれないほど

多く株式市場や

為替市場で

展開されるようになっていた


経済政策が健全な判断の下で演算され

且つ

その方法が正しいものであったのなら

日本市場はすぐさま活性を取り戻し

国内だけでなく

国際経済を賦活する効果を

新自由主義経済へと与えていただろう


現状を眺めると

世界規模のデフレ化が

じわじわ浸透するようになっており

これら一連の変化に

世界中の国家がどう対応するのか

という試練のステージが

グローバリゼーションの波

の結果となって

世界市場全体へと押し寄せつつある


膨張拡大した政府債務は

返済能力を逸脱し

デフォルトと呼ばれる破綻症状を

量産化して世界展開するようになる

ドル経済圏の崩壊は

このようなプロセスを経て

そこに生じた蟻の一穴

から始まるものとなる


この債務不履行が伝播してゆく時代には

世界中の国債の価値

と信用度は大きく下がり

金利負担が巨大化する一方となる

これがハイパーインフレの拡散

を誘発するようだと

金融市場全体が

いずれどこかで

立ち行かなくなる段階を

確実に迎えるだろう


経済成長は市場規模の地球化

によって短期間で相対化されてしまうこととなり

成長の余地は

市場規模の大きさで左右され

目に見えない天井によって

飽和点付近で圧迫を受け続ける


コスト効果のソコアゲ

が実現するまでの一定期間

乖離幅が縮小するのを

ひたすら待つ

ことしかできなくなり

経済政策の失敗を

金融政策で修復する

ことが可能であるかのように

指導階層全般にそう思わせた


テロ活動のグローバル化

という変異現象も

同時進行することとなり

死者を量産するための投資

つまり軍事予算の量的拡大

を急がせ

経済成長にとって意味のない

公的資本の偏った防衛予算への割り当てが

その他の予算を圧迫するようになり

政府の規模それ自体を

年々歳々巨大化させてゆく


この経過はそれまでになかった組織

例えば環境庁を設けて省へと改め

新設した復興庁の格上げに先立って

防衛庁を防衛省へと格上げさせてもいたのだった


大きな政府は

必然的に増税を必須とし

前提条件として

体制の基礎として敷く

ことを安易に制度化するものとなる


有効需要に結びつかないすべての投資案件は

有害な結果を

その国にだけ積み残す

経済成長の拡大を目指すなら

無効な需要に対する無益な投資

から

意味のある

有効で有益な需要

を生み出すための

資本の論理を活用した

優れた投資

へと

速やかに切り替えなければならない


大きな政府は財政負担を徒に募らせ

国民を苦しめる増税

を避けがたいものにする

小さな政府となることを目指すなら

無駄な成分を切り離すことが

急務となり

国の可処分所得は

この措置をとることにより

有意義且つ速やかに拡大する

そのための手段として

人工知能(AI)を活用し

残存する記録の

素早い読み出し能力

を援用することにより

選良と官僚の数的削減を図ることが

必然の帰結となって

国の繁栄を賦役するものとなる


AIの利点は

与えられた条件に則り

私利私欲のない

健全な判断が

瞬時にできる

というその点にある


高等教育を受けてきた

知識の量を誇る

優れた知的財産があったとしても

その活用法に関心のない

つまり

思考力が著しく不在の

指導者階層を

大金を支払って賄っている

不都合な制度を

廃することで得られる効果が

この国を反映へと導く

機能していない制度なら

逆転させることが

即有効


先例踏襲主義と呼ばれる旧来の意思決定方法

に拘りたいのなら

前処理をAI化することによって

天下国家の在り方の見極め

を主軸とする

高度な政治判断を

100人程度の少数精鋭集団に

委任することは

十分可能


小さな政府を目指すだけのことで

AIの技術開発は進み

世界中に

その意思決定システムを販売することで

日本の指導力で

世界中の財政基盤を

たちまち健全化する

ことがすぐできるようになる


判断を誤る確率の低い

フィードバック機能をもつAI技術は

膨大なデータから

先行事例を抽出する能力に優れ

しかも人間のように

間違いを犯したり

疲労してダウンしたりすることもない


思考プロセスをAIにまかせ

要素抽出から遺漏をなくし

要因分析を加えた上で

最終判断をヒトがする

という制度にするのが

現段階で

最も優れた合理的な措置


現状の如き国益より

党益や省益の拡大

に余念のない統治機構の温存は

百害あって

一利とて無い

ということが即座に証明されることだろう


AIによる各種判断の正当性

を立証する機会が増えるに連れて

ニンゲンのもつ劣った判断プロセスと

低い問題認識能力の落差などは

時の経過とともに

極大化していき

四年たってもインフレ目標に

まったく近づけずにいる

アベノミクスの問題点を

AIに学習させると

有効解を絞り込むことが

すぐできるようになる


そうなった段階で

政府内閣には問題解決能力が

僅かとはいえ

備わる


この変化は

国民にとって

決して不利益なものとはならず

有効解を絞り込むための

補助的手段となって

国家の繁栄と

国民の幸福とに

大いに

寄与貢献するものとなる
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