こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

幻 影 装 置

2017-09-17 09:56:29 | Weblog
他者を排除するための

その主要な一つ

方便とでも申すべき

高等教育の更なる高度化は

判断能力を失っていること

を自覚することができない

優れた頭脳を

思慮なく再生産しつづけることとなり

判断能力を失ったまま

その病状に気付くことなく

往時のあのバブル経済に

粗雑な一撃を加えたことで

消滅させてしまったばかりか

その事実をすら

察知できない

知識階級を

その後二十七年間に亘って

生み育ててきた


同じ理由で

世界規模の判断停止を

地表に於いて引き起こし

削減する筈の

温室効果ガスを却って拡大し

その大気中濃度

を一貫して高めつづける

という愚かで最悪の経過

を導いた


この事実は

たったマイナス6%に過ぎなかった

削減目標の達成を成就できなかった

京都議定書を失敗へと誘導し

マイナス100%

という実現不可能な数値目標を

パリ協定で掲げさせる

という哀れな顛末を成立させた


問題認識能力が欠如していた

とする事実の連鎖

がここに見られる

教育の高度化は中国の官僚試験である

科挙

の頃から

非生産的

という点で

まったく変わらずに消え残り

浅くて薄い認識でお茶を濁す

慣例を放置容認させてきた


その結果

民主主義は劣化の一途を辿り

政治経済は国際化の反応場に於いて

一層の不具合を引き出すこととなり

世界中にその不始末を

一斉にばら撒いた


他者を差別化するための教育が

生産的と呼ぶべき成果

を齎すことなど

到底ありえない

当然のことながら

世界は高度化した教育を

善と信じて推進し続けたその果に

より一層 窮屈な体制へと陥り

自ら縛られて

抜け出せなくなってしまったのだった


経済は爾来永く停滞するようになり

政治は対立軸の方向なき乱立

で一斉に満ち溢れ

破壊活動さえ正当化する時代

へと自動的に繋がった


この国では

国益を考慮することなく

目の前の党益と省益

の確保にのみ熱中した

永田町と霞が関からなる

国の指導体制の両輪に属する住人

つまり似非知識階級は

打ち揃って

国の劣化を意図することなく

粗漏のまま急がせた


民主主義の成否を決めるのは

教育に他ならぬ

大多数の判断能力に

特定のバイアスがかかっている時に

平衡状態へと推し戻す力

は健常な判断能力と

それが生み出す

私利私欲のない批判精神

を国家へと植え付けるための

最良の土壌となる


利己的な欲求は

判断を往々にして誤らせ

往々にして国民を一様に苦しめる

初期の成果がなかなか得られないときには

そこに判断の誤り

が潜んでいる

と思いつくことが

当事者に於いて

できていなければならない


止まらない温暖化を生み育てたのは

交流と直流の違いを

弁えることなく

交流がもつその欠陥を

直流の導入で糊塗してきた

というその知識と精神の拙さにある


また一向に浮揚しない景気対策

となったアベノミクスの欠点

を認識していなかった

似非エコノミストに分類すべきその全員が

意味のない制度となった

アベノミクスを温存しようと謀らせた


無駄な延命工作を

未だに傍観し続けている

その粗末な経過の来し方

にこそ

行く末を暗示する機能を宿らせ

深刻な問題の本質を

そこに潜ませていることを許す

仕組みを構築させた


遡るとそこに

バブル経済の崩壊を発生させた

判断の壮大な誤り

が過去の事実として

歴史を装飾する効果

を与えていた

ということが見えていてよい


生産性に寄与しない

他者の排除だけ

を目的としてきた高等教育のあれこれ



巡り巡ってさまざまな不具合を

多方面の多分野へと

一斉に生み出す

事態を今

という時代が連れてきた


経過の意味が見えていたなら

教育のあり方を見直すことで

制度の運用を改善し

良好な結果を引き出す

方法があることくらい

一目して瞭然たるものが

あった筈


問題というのは

その事実に相変わらず気付かない

というその点にこそあったのだ


批判精神を失うと

当否判断を誤ったことに

誰も気づかない

思考力を失った者は

判断することを避け

権威者による具体的な指示

を待つことしかできなくなるのだ


判断能力の欠如が

社会の病弊を拡大し

成果なき無駄な投資を拡散する行為を

善と信じて延々と続けさせている

営々と努力して積み上げてきた

貴重な富を呆気なく投棄して

無駄な結果のみを高く積み上げ

獲得した茫然自失の状態から

いま以て抜け出せないまま

千兆円を凌駕する

負債の巨大な山を

短期間で築きあげたのは

指導体制に関与していた

その当事者

す べ て


対策として選択した消費増税へとひた奔り

その行為がアベノミクスを失速させる

最大の要因となって

逆向きに機能した

のは歴史の皮肉

要するに愚か者の証明


すべての項目に

判断の誤りが関わっており

それが問題の所在を

より一層見え難くしただけでなく

視野狭窄へと陥ったその状態が

問題の全貌を包み隠す効果を生み

問題認識能力それ自体を無効にし

対策として割り当てられた

国家予算の大部分を無駄に捨てただけでなく

有効需要の創出に失敗し続ける

という浅はかな経過を

十重二十重とひたすら

積み上げてきた


これで財務状況が改善する

と思うこと自体

がそもそも不遜

失われた十年を倍にしただけでなく

そこにアベノミクスの失敗が加わって

国の劣化を急がせた

これが教育の失敗を導き

その具体的で粗雑な経過

つまり生産性の向上に結びつかない

一切の行為を

単なる無駄へと貶めた


教育に汚染された

現行の指導体制は

国民を不幸にする一方

という後継体制を末永く

保持しつづけることとなる


不健全な保守体制というものは

進取の芽を抑圧し

己の延命工作のみを

独善的に推し進めようとするようになる


少子化と高齢化が同時進行するようになり

納税規模は縮退を更に進め

負のスパイラルへと急速に堕ちてゆく

教科書に書かれていない項目について

指導体制は有効な対策を打つことが

何一つできない

戦後統一的に導入された教育制度が

そうなるように

国民全体をそうなるように導いた


バブル経済を崩壊させておきながら

その事実にさえ

未だに気づかずにいる

その不作為の三年を

最も大事な当初に挿入した

ということが

現在の不具合を乱立させた

その起源

指導体制の不明が

現在の逼塞した状況を

国民へと強く押し付けた


初動対策を講じるための最も枢要な

三年間

をあたら無駄にした

ということが

アベノミクスの失敗へと繋がった


バブルが潰れたことに気付いてからも

指導体制はバブル崩壊の対策

が書かれている筈の教科書

を探し求めて

更なる無駄な時間を積み上げていた

六年たったその年の予算に

漸く300兆円規模の公共工事

を主とする国家予算を成立させ

資本注入を急いだのだったが

役に立つ真水の割合が少なかったということが

所期の成果を台無しにしてしまった

この教科書を探しあぐねていた時代を

失われた十年と呼ぶようになったのであり

その後の対策も

悉く海外からの資本流入を容易にしただけのこと

過度な対米追従型の自由化が

その後の日本経済を

永く苦しめることになってゆく


その時代を通算して

失われた二十年

と後に呼ぶようになったのだった

このままの状態で

これからも進んでゆく

のだとすると

失われた三十年まで



あと僅か


経過が通有するその拙さは

おしなべて

教育の失敗

に由来して起きたもの


問題の所在に気付かない限り

国家の再興は

当然ながら覚束ない

それどころか

温暖化による気候変動が募り

国際経済は富と資本を失いつづけ

文明を最終的に亡ぼす

事になりかねない


正しい判断を担保するもの

を見つけだすことができない限り

文明に明日はない

問題の所在に気付きさえすれば

有効解は

おそらく

呆気なく

労せずして手に入る

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