こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

誘 導 操 作

2017-09-24 09:01:08 | Weblog
実効なき温暖化対策

と未だにそう呼ばれている

交流電源を起源とする

世界中で実施されている送電系統

の普遍化というものが

インフラとして機能し続けている以上

再生可能エネルギーの大量投与

というよく知られた

既存の方法では

失った環境の復元を果たすことが

いつまで経っても

実現できない



太陽光発電を増やす行為



化石燃料の消費抑制とのあいだには

どのような相関も存在していない


有害な商用電源に

有益な自然から得た外部電力

を大量にとり込ませても

地下資源の消費量を減らす効果は

何一つ

得られない


交流電源は周波数で成り立っており

回転軸の円運動量を

常に一定の状態で保っていなければ

高品位の電力供給を

維持していることが

本質的にできない

という事実を

見ようともしてこなかった


この粗末な現実を知ったところで

代替電源たり得る装置が

見当たらない以上

現在の水準を維持する以外に

有効な方法は与えられていなかった

これが止まらない温暖化

を世に導いたその背後の理由


50ヘルツの交流電流は

毎分3000回転する状態を

維持することで

電力供給を滞りなく

維持することがよくできている


この周波数に関する安定性

が失われてしまうようだと

たちまち周波数変動を

引き起こすこととなる

乱れた周波数は

電気製品の精密制御を不可能にして

製造した商品などの品質を劣化させ

その価値を大きく引き下げる

だけでなく

電圧変動の原因となって

電力輸送の局面で

さまざまな障害を惹起する


電力会社は乱れた周波数の交流電力を

供給してはならない

という制約にいつも縛られていて

発電機の運転を

滞りなく実施している義務を

国から課されている


環境負荷のない

優れた自然エネルギーを

どれほど大量に導入したところで

熱エネルギーによる蒸気発電を実施している以上

回転運動を減らす行為を

国から強く禁じられているため

発生させるその周波数は

いつ

いかなる時であっても

常に一定でなければならない

という課題に

世界中の電力会社は

完全に支配されている


商用電源のすべては

回転運動を些かたりとも減らすことが

要するに

許されない

という宿命を負わされているのだ


環境的に健全な電力を獲得することが

仮にできたとしても

蒸気発電を実施している限り

燃焼炉の火を落すことが

つまり

まったくできなくなっていた


発電機の円運動量の減少は

とりもなおさず

周波数の低下となって

顕在化する

複数の周波数の混在する交流電流からは

電気エネルギーを取り出すことが

固よりできない


このため世界中の電力会社は

地下資源の燃焼量を減らすことが

そもそもできなくなっていたのだった

環境問題が劣悪化するようになってからも

燃焼炉の火を落とすことができない

というその事実を公表してこなかった

という過去の経過が

止まらない温暖化

という条件を

文明へと押し付けたことにより

京都議定書をパリ協定へと

シフトさせる結果を生んだ


火力発電を廃止することができなければ

パリ協定の遵守

は即ち不可能


太陽光発電を増やしても

それが地下資源の消費抑制に寄与した

とするデータは

一貫して不在のままであり続けている

地下資源の輸入量が減ったことを

証明する資料は

どこにも見当たらなくなっている

意図的な韜晦

が行われているということなのだ

その一方で

二酸化炭素濃度は

着実に高まり続けている


電力会社が秘密主義に囚われている以上

気候変動因子はその濃度を高める一方

とならざるを得ず

減るようなことは

絶対におきない

という時の厚みを積み上げていた


パリ協定を批准した国は

火力発電に代わる新しい電源系統を

大急ぎで見つけださなければならない

という状況へと

最終的に負い詰められる


新電源の開発が可能となっても

経済効果が得られなければ

文明をまたしても

追い詰めることとなる


コストの高い代替電源を

市場メカニズムにとり込むことは

つまりできない

ということなのだ

経済成長を阻害する電源は

それが環境復元効果

を備えたものであるにせよ

受け容れられて定着する

という結果を

市場へと導くことはできない


環境負荷のない

それでいてコスト効率の高い電源モデル

を見出すことができない限り

気候変動を回避する方法

と遭遇する機会は

与えられない


交流電流と直流電流との違いを弁えず

木に花を接いでみたところで

美しかったものを

ただ単に枯らすだけ

実効を引き出せない太陽電池は

電力会社に買わせなければ

投資を回収することも

できない


市場形成能力の欠如

という状況が

総ての消費世帯に

太陽光付加金を強制的に負担させる

現在の制度を

国に認めさせ

二酸化炭素を減らせない制度欠陥を放置して

無駄を許容することで

損失を増大させる結果を引き寄せた


経済効果のない投資のすべては

このようにして

最終的に無駄となるばかりか

損失を徒に積み上げるものとなる


利益を生む優れた投資というものは

有効需要を作り出すことにより

最終的に経済を賦活する効果

を簡単に引き出す

現在実施されている環境投資の一切は

実効を確認することが

未だに何一つできていないのだ


この無駄な投資が積み重なって

デフレ経済を

世界規模で展開させる動力源となっていて

赤字財政で苦しむ国家を世界中に乱立させ

消費増税を重ねる行為を国民へと押し付け

経済全体に強い負圧を

未だにかけ続けている


知識が大量にあったとしても

その意味を理解していなければ

有効解を導くことは

できない


経済と環境に関する問題の本質は

認識の正当性を検証しないまま

直流電源を増設すれば

自動的に交流電源が減る

と思い込んできた

その認識の過ちにこそ存する


環境電源をただ単に増やすことで

火力発電が減った事実を

確認したとする事例は

これまで皆無

きれいな電気を増やしたら

汚い電気が勝手に減る

とそう勝手に思い込んでいた

単にそれだけのこと


教育の高度化は知識を量的に拡大させたが

その使い方を教えてこなかった

知識の意味を知らされていなければ

応用する分野の広がりを見る術は

当然のことながら

与えられない


勝手な思い込みであることに

国民を気付かせなかった

ということが秘密主義の結果として

国民を長期間錯誤させ

低迷する経済と環境の一方的劣化

とを同時に生みだす原因となったのだった


電力会社が一貫して続けている

その不誠実な秘密主義

というものが

環境の劣化と

低迷する経済の蔓延とを

世界規模で同時に生み出した

ということになるハナシなのである


交流の知識があれば

地下資源の燃焼を減らせないことくらい

いうまでもなく

誰もが心得ていた筈のこと

その意味で電力業界と

監督官庁の罪は意図的であるが故に

許されざる行為となった


パリ協定が奏功するか否かは

目下のところ

電力業界の誠意一つ



かかっている


問題の所在を知れば

対策を講じることが

可能になる

問題認識能力の不在が

異常気象をこれほどまでに

短期間で募らせた


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