再生可能エネルギーを
世界中こぞって
大いに増やしてきたのだから
それと連動する温室効果ガス
の総排出量
は
当然の帰結
として減っていなければならなかった
実際の数値を眺めると
紛れもなく減少などしておらず
あってはならない
二酸化炭素の濃度上昇
という正反対の変化だけが
厳然として地表へと残された
過去二十年以上に及ぶ長い期間
世界中で一斉に資本投下してきた
環境を復元するための
集中投資のすべて
が無効
であった事実が先般
めでたく確定した
この不毛な結果を眼前にした
国連の環境部会は
過去の温暖化防止活動の一切
が
まったく役に立っていなかった
とする現実を悟らざるを得なくなり
パリ協定の成立
を殊の外急ぐ
という顛末を引き出した
これら一連の
成果なき環境投資の
不毛を極めた一連の過誤
でなりたっている粗末な経過
を漸く認識するに及んで
21世紀末を期限とする
CO2排出量の100%削減
という遠大な目標を掲げ
永い猶予期間を設けざるを得なくなり
その間に実効ある技術革新
を引き出すためのお膳立てを
整えた
気候変動要因の圧縮
を強化しただけでなく
実効を失ったまま続けられていた
環境投資が需要の創出
を
ではなく
環境劣化に伴う
世界規模の需要水準の喪失
を
確定させた
すべての環境投資は
要するに
有効需要の創出に失敗し
世界経済の足を引っ張る
最大の要因となること
しか
できなかったのだった
これが世界規模のデフレ化の波
を生み出した
バックグラウンド
とその正体
成果なき投資のすべては
単に損失の温床
となることしかできない
ということなのだ
失敗の原因を調査しておけば
問題を解決する方法
に関するヒント
はもっと早い段階で
得られていた
ところが当事者のすべて
は
この調査義務を怠った
温暖化を止めるための
有効な方法を特定することが
京都議定書(COP3)以前の段階で
夙に策定されていたのだったが
そこに実効性は
備わっていなかった
思考力の大いなる劣化が
そこには関わっていて
それが
気候変動を
却って加速させる機能
を発揮させることに役立っていた
化石燃料の削減量
を数字で確認しないまま
消費者の側で行う節電努力
や
自然エネルギーなどの外部電源の増設
で温暖化を止めた積もりになっていた
知識階級の劣化は
これほどまでに進んでしまっていた
電力業界の火力発電所では
その間も常に
地下資源の安定的消費
に勤しんでおり
電力の安定的供給を
維持しつづける行為に
余念なく過ごしていた
これこそが温暖化を止まらないもの
にしたその最大の
且つ直接的な
ただ一つの
理由であった
一旦電気となったエネルギーは
電力消費を量的に減らしたとしても
化石燃料の状態へと舞い戻る
ことなどあり得ないことなのだ
ところが国会では
節電で消費を抑制した分の電力を
化石燃料に戻すことができる
とした明らかに物理法則に反する
法律を事前に成立させていて
これを無批判に国民が受け入れた
事実
だけが虚しく残される
こととなったのだった
熱エネルギーから電気エネルギーへと
変化を遂げた以上
たとえ電力消費を減らしたとしても
元の化石燃料へと戻ることは
絶対にできない
ここに重大な認識の過誤
が潜んでいる
更に交流電流には
その主要な成分として
周波数という要因が
不可逆的に関わっている
交流周波数は発電機の回転数で
一義的に決まっているのだ
回転数が変動すれば
周波数もまた
同じ割合で変化する
安定しない乱れた周波数は
交流電力の品位を著しく損なう
品質の保持に拘ってきた
この国の電力業界が
メイドインジャパンと銘打った
日本製品の完成度を
突出して高めることがてきたのは
電力供給網の絶えざる努力
のまさに賜物
電力業界は交流の長距離高圧送電を
ネットワークでつなぎ
日本全国津々浦々に至るまで
遜色と瑕疵のない優れた電力を
休むことなく送り届けることができている
この品質の高さを維持するためには
いかなる周波数変動も
発生させてはならない
という宿命を負う必要があったのだ
フクシマで発生した水素爆発は
メルトダウンした核燃料が
冷却水を循環させるためのポンプ機能を失い
熱暴走を引き起こし
大量の冷却水を
水素と酸素とに熱分解したことにより
水素分子の濃度を5%以上へと高め
一辺の壁の厚みが
四メートルもある原子炉建屋の外壁
のもつ強度の高さが
爆発の威力をより一層激しいものにした
ディーゼルエンジンの燃料である軽油タンク
が津波で押し流された
ということが核燃料のメルトダウン
を発生させた機序なのだ
電力会社でさえ周波数の安定性を重視して
ミスファイヤーを起こすことのある
ガソリンエンジンではなく
点火する必要そのものがない
ディーゼルエンジンを採用するほど
周期性の安定確保に拘っていた
ということなのである
それほど周波数の維持
は交流送電の品質に
強い影響を与えているものなのだ
ことほど左様に
乱れた周波数は
交流電流にとって
極めて有害ものとなる
この背後のもつ特殊な事情が
節電と再生可能エネルギーの大量導入を
無駄なものへと確定させた
電力会社は節電の有無に関わらず
発電機の回転数を減らすことが
本質的にできない
この事情は
再生可能エネルギーを
どれほど多く導入したところで
地下資源の燃焼量を
まったく減らすことができない
ということを意味していた
電力業界の通弊となっている
強固な秘密主義
というものが国会で
物理法則に反する法律を成立させ
止まらない温暖化を
遅れて導いた
ということになる経過
がこうして残された
再生可能エネルギーを
高値で買いとっている業界
が蒙った損失を
国民が後追いで補填する
という慣行なども
秘密主義の副産物
国民がこれによって失った
可処分所得の総額が
GDP成長率を長期間低迷させる
その原因の一つとなった
批判精神を失うと
環境劣化を早め
経済成長を抑圧する
という強い傾斜が
国民の暮らしを
圧迫する
環境投資の失敗は
思考力を涵養してこなかった
教育の高度化プロセスが生んだ
負の所産
思考力の不在が
批判精神を劣化させ
それがパリ協定の誕生
へと結びついた
という一件
原因を発生させた側が
結果を引き受けるのは
あたりまえ
事実誤認を避けるには
問題認識能力を高めておくのが
何にも増して必要なこと
思考力はそのための基礎として
とても有効
知育偏重型の教育が
止まらない温暖化
を遅れてここへと連れてきた
世界中こぞって
大いに増やしてきたのだから
それと連動する温室効果ガス
の総排出量
は
当然の帰結
として減っていなければならなかった
実際の数値を眺めると
紛れもなく減少などしておらず
あってはならない
二酸化炭素の濃度上昇
という正反対の変化だけが
厳然として地表へと残された
過去二十年以上に及ぶ長い期間
世界中で一斉に資本投下してきた
環境を復元するための
集中投資のすべて
が無効
であった事実が先般
めでたく確定した
この不毛な結果を眼前にした
国連の環境部会は
過去の温暖化防止活動の一切
が
まったく役に立っていなかった
とする現実を悟らざるを得なくなり
パリ協定の成立
を殊の外急ぐ
という顛末を引き出した
これら一連の
成果なき環境投資の
不毛を極めた一連の過誤
でなりたっている粗末な経過
を漸く認識するに及んで
21世紀末を期限とする
CO2排出量の100%削減
という遠大な目標を掲げ
永い猶予期間を設けざるを得なくなり
その間に実効ある技術革新
を引き出すためのお膳立てを
整えた
気候変動要因の圧縮
を強化しただけでなく
実効を失ったまま続けられていた
環境投資が需要の創出
を
ではなく
環境劣化に伴う
世界規模の需要水準の喪失
を
確定させた
すべての環境投資は
要するに
有効需要の創出に失敗し
世界経済の足を引っ張る
最大の要因となること
しか
できなかったのだった
これが世界規模のデフレ化の波
を生み出した
バックグラウンド
とその正体
成果なき投資のすべては
単に損失の温床
となることしかできない
ということなのだ
失敗の原因を調査しておけば
問題を解決する方法
に関するヒント
はもっと早い段階で
得られていた
ところが当事者のすべて
は
この調査義務を怠った
温暖化を止めるための
有効な方法を特定することが
京都議定書(COP3)以前の段階で
夙に策定されていたのだったが
そこに実効性は
備わっていなかった
思考力の大いなる劣化が
そこには関わっていて
それが
気候変動を
却って加速させる機能
を発揮させることに役立っていた
化石燃料の削減量
を数字で確認しないまま
消費者の側で行う節電努力
や
自然エネルギーなどの外部電源の増設
で温暖化を止めた積もりになっていた
知識階級の劣化は
これほどまでに進んでしまっていた
電力業界の火力発電所では
その間も常に
地下資源の安定的消費
に勤しんでおり
電力の安定的供給を
維持しつづける行為に
余念なく過ごしていた
これこそが温暖化を止まらないもの
にしたその最大の
且つ直接的な
ただ一つの
理由であった
一旦電気となったエネルギーは
電力消費を量的に減らしたとしても
化石燃料の状態へと舞い戻る
ことなどあり得ないことなのだ
ところが国会では
節電で消費を抑制した分の電力を
化石燃料に戻すことができる
とした明らかに物理法則に反する
法律を事前に成立させていて
これを無批判に国民が受け入れた
事実
だけが虚しく残される
こととなったのだった
熱エネルギーから電気エネルギーへと
変化を遂げた以上
たとえ電力消費を減らしたとしても
元の化石燃料へと戻ることは
絶対にできない
ここに重大な認識の過誤
が潜んでいる
更に交流電流には
その主要な成分として
周波数という要因が
不可逆的に関わっている
交流周波数は発電機の回転数で
一義的に決まっているのだ
回転数が変動すれば
周波数もまた
同じ割合で変化する
安定しない乱れた周波数は
交流電力の品位を著しく損なう
品質の保持に拘ってきた
この国の電力業界が
メイドインジャパンと銘打った
日本製品の完成度を
突出して高めることがてきたのは
電力供給網の絶えざる努力
のまさに賜物
電力業界は交流の長距離高圧送電を
ネットワークでつなぎ
日本全国津々浦々に至るまで
遜色と瑕疵のない優れた電力を
休むことなく送り届けることができている
この品質の高さを維持するためには
いかなる周波数変動も
発生させてはならない
という宿命を負う必要があったのだ
フクシマで発生した水素爆発は
メルトダウンした核燃料が
冷却水を循環させるためのポンプ機能を失い
熱暴走を引き起こし
大量の冷却水を
水素と酸素とに熱分解したことにより
水素分子の濃度を5%以上へと高め
一辺の壁の厚みが
四メートルもある原子炉建屋の外壁
のもつ強度の高さが
爆発の威力をより一層激しいものにした
ディーゼルエンジンの燃料である軽油タンク
が津波で押し流された
ということが核燃料のメルトダウン
を発生させた機序なのだ
電力会社でさえ周波数の安定性を重視して
ミスファイヤーを起こすことのある
ガソリンエンジンではなく
点火する必要そのものがない
ディーゼルエンジンを採用するほど
周期性の安定確保に拘っていた
ということなのである
それほど周波数の維持
は交流送電の品質に
強い影響を与えているものなのだ
ことほど左様に
乱れた周波数は
交流電流にとって
極めて有害ものとなる
この背後のもつ特殊な事情が
節電と再生可能エネルギーの大量導入を
無駄なものへと確定させた
電力会社は節電の有無に関わらず
発電機の回転数を減らすことが
本質的にできない
この事情は
再生可能エネルギーを
どれほど多く導入したところで
地下資源の燃焼量を
まったく減らすことができない
ということを意味していた
電力業界の通弊となっている
強固な秘密主義
というものが国会で
物理法則に反する法律を成立させ
止まらない温暖化を
遅れて導いた
ということになる経過
がこうして残された
再生可能エネルギーを
高値で買いとっている業界
が蒙った損失を
国民が後追いで補填する
という慣行なども
秘密主義の副産物
国民がこれによって失った
可処分所得の総額が
GDP成長率を長期間低迷させる
その原因の一つとなった
批判精神を失うと
環境劣化を早め
経済成長を抑圧する
という強い傾斜が
国民の暮らしを
圧迫する
環境投資の失敗は
思考力を涵養してこなかった
教育の高度化プロセスが生んだ
負の所産
思考力の不在が
批判精神を劣化させ
それがパリ協定の誕生
へと結びついた
という一件
原因を発生させた側が
結果を引き受けるのは
あたりまえ
事実誤認を避けるには
問題認識能力を高めておくのが
何にも増して必要なこと
思考力はそのための基礎として
とても有効
知育偏重型の教育が
止まらない温暖化
を遅れてここへと連れてきた