こ と の 端

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人 の 仕 業

2020-09-06 08:01:27 | Weblog
台風は発達した低気圧の極致

海洋上で発生し

相対的な気圧の低さが

上昇気流を生み出している

低気圧は上へと向かう

空気の流れ


上昇気流は

海面の温度が高まったとき

上へと向かう大気の流れ

となって現れる


海面温度の高まりが

水を蒸発させてガス化し

できた水蒸気を

天空高くへと

運びあげる


海水温が何かの理由で高まると

上昇する気流がそこで生まれる

上へと向かう流れが生じ

その密度が高まると

蒸発するガスの量が増え

周辺の気圧を引き下げる

水蒸気を高空域へと

運び上げているのはこの低気圧

上昇気流はこうして生まれる


温暖化で海面の温度が高まると

海水の蒸発量も高くなる

上昇気流がこうして強められ

地表の気圧を引き下げる

上昇気流は

地表付近の空気

の密度を薄くする

水蒸気は空気より軽いため

空へと昇って集まったものが

雲となる

これが積み重なったとき寒気に触れると

集中豪雨をその下で降らせ

雲が途切れるまで

大量の雨を広域で降り募らせる


海水の温度が上がると水はガス化し

周辺にある空気の密度は薄められ

重力を振り切って

上昇する気流となって気圧を下げる


発達した低気圧は

常圧の大気圏では

重力の作用を難なく振り払う


このようにして低気圧が発達し

上昇気流を更に高める

こうして台風となるべく

発達し続ける循環が形成される

台風が海域を外れると

熱の供給が断たれ衰弱し

やがて温帯低気圧となって

消滅する


風は気圧の高い空域から

低い気圧の空域へと

向かって吹き下ろす

気圧差が大きくなればなるほど

吹く風の力は強くなる


急な坂道を駆け下る

自転車の速度が早いのは

高低差が大きいからに他ならない

吹く風も同様に

気圧の差が拡大すればするほど

より一層強くなる

台風が暴風圏を伴うのは

この気圧差が最大化したその結果


電流が高圧と低圧の違いが生む

電位差に従って流れ下ってゆくのと

それはまったく同じこと


低気圧が上昇気流となって

空高く昇ってゆき

頂点に達して折り返す

このとき生じた下降気流が

高気圧を作り出す

空気の圧力が強まれば

それが気圧を高めるからだ


高気圧は前身の低気圧

が転じたものに外ならず

下降気流となって空気層に対し

圧力となって作用する


大気圏は低気圧という上昇気流



高気圧という下降気流とで

対流圏を成り立たせている


風は高い気圧から

低い気圧へと向って流れる

という条件に縛られる


大気圏という惑星表面の低層域

には

上下方向の流れがつくる対流と

左右方向へ流れ続ける

横方向へと相互に向かう

二つの風の流れでできている


西から東へと向かって流れる風

は偏西風と呼ばれ

その最も早い流れが

高度一万メートル付近を支配する

ジェット気流となっている

その反対方向へと流れているのが

赤道付近に吹いている貿易風


大気圏には東へと向かう偏西風と

西へと向かう貿易風

そして

上へと向かう低気圧が生む上昇気流



下へと戻る下降気流である高気圧

とで間断なく攪拌されている

絶えず揺れ動いている空間

をつくりだしている


上空の気温は寒気の影響を受け

とても低くなっている

温室効果はそのため相殺されている

低空の気温は熱の輻射と

雲の温室効果によって

高められている


大気中のCO2の挙動

がどうなっているのか

ということについては

誰にもまだ分らない

常に揺らいでいるからだ

気温の分布も

常に一定であるとすることはできず

そのために平均気温という概念

を導入せざるを得なくした


空気より重いCO2が

高空へと移動することは当然できず

地表または海面へと

落ちてゆくのが身の定め


蒸気発電を行っている

火力発電所と原子力発電所から

吐き出されている二酸化炭素

と熱水蒸気とは

排煙筒からでた直後は

高温となっている


この熱いCO2が着水したとき

海水に保持していた熱を直ちに移す

と同時に水和する

蒸気発電は冷却水を必要とするため

通例沿岸部に立地する

これが共通の条件となっている


世界中の発電所が

水を使って冷やすことが必要となっている

熱い温室効果ガスであるCO2は

海の温度を高めても

大気圏を温めることはできない


温暖化は大気圏内にある熱が

気候変動の原因となっている

その原因を空気より重いCO2

としたということが判断を誤らせ

何時まで経っても解決しない

とまらない温暖化

という現象生み出した


その後短期間で異常な規模

へと増えてしまった降水量は

雲が重畳したときに生みだしたもの

このため

天候異変を引き起こしたのは

CO2ではない

ということになる訳だ


適用可能な未知のメカニズム

が関わっているのだとすれば

それは気化熱の作用ではなかろうか


水に溶けやすい性質を持つ

重くて熱いCO2

が海に落ちれば

海水の表面温度は高くなる

こうして温められた海水は

水蒸気を発生させて気圧を下げる


この時生じた気化熱が

水蒸気に取り込まれたとき

熱を奪って

海面温度を引き下げる

と同時に

空へと昇ってゆきながら

空間温度を高めている

ここで生じた熱の垂直移動が

海面を冷やして

そこにあった熱を

上空へと運び上げ

空気圏を局部的に温める

地表に水を撒くと

そこに蒸気が発生し

地表の熱を奪って

周辺の温度を引き下げ

即座に冷やす


気化熱がそこに生じたとき

熱を奪って冷やすのだが

そのガスが上空を反対に温めることとなる


CO2は海水を温める熱源

だが

大気圏を温める能力を

そのとき既に失っている


エネルギー保存則が

熱の移動に関与した

ということが温暖化を

現象化させたということになるだろう


地表を冷やすことに使われた気化熱は

蒸気となって空へと昇り

雲となったとき可視化され

そこではじめて目に見えるようになる


水蒸気も温室効果ガスであることから

熱を保持して大気圏を温める力をもつ

これが大気の温度を高めるため

まとまった雲が重層化し

過去に経験したことのない大雨

を直後に降らせるようになっている


暖かい水蒸気が

上空の寒気に触れて冷やされると

雲は気体から液体へと性質を変え

重さを獲得して地に落ちる雨となる


地球の水はこのようにして

何度も地表へと舞い戻ることを繰り返す


水蒸気の上昇密度が高まれば

降水量は必然的に多くなる


CO2がもっている温室効果能力は

水面に落ちたとき熱を放出し

海水面の温度を高め

蒸気を発生させ低気圧を生み

気化熱が水をガスに替え

それが上昇する過程で中空を温める

前線を伴った寒気にこのガスが触れたとき

気体だった水を液体の水

へと速やかに戻すサイクルを

こうして成り立たせている


CO2が関わっているのは

この降水サイクルの最初の部分だけ

保持していた温室効果能力は

熱を水へと移した段階で

無害化しているということになる

水和して別の成分

となってしまっているからだ


雨を降らせているのは

気体の水以外に考えられず

水蒸気が集まって雲をなし

ガス化した水の宿命として

温室効果能力を身に着ける


対流圏では低気圧が水を吸い上げ

高気圧が乾燥した空気を

地表へと圧しつける

この循環が台風を派生させ

乾燥した空気となった高気圧が

地表へと熱と一緒に

熱い空気を圧しつける


このとき乾いた空気が好天を齎し

山火事を拡大させる原因

となることがある


燃える火を拡大させているのは強い風

乾燥した空気が作り出す高温の風は

対流が生む気圧の差

ができていなければ生れない

山火事は火炎流となって上昇するのみならず

山林を焼き尽くし

生命の多様性を奪い去る


高気圧が高空域で折り返し

再び低気圧を発達させる

という循環が温暖化を加速させ

気候変動を生み出した


異常気象にかかわっているのは

CO2ではなくガス化した水なのだ

気候変動の最大要因は

水蒸気以外にあり得ない


発達した低気圧は台風となり

過ぎ去った台風は高気圧となって

地表へと舞い戻る

このとき台風一過の晴れやかな好天

を連れてくる


大気圏は

このような要素で

満たされている


人がその循環に

不自然にかかわったとき

加熱された水蒸気が

人工的に生み出され

海水の温度を執拗に高めながら

できた水蒸気を立ち上昇らせて

気化熱を奪って地表を冷やす

と同時に中空を反対に温める


水蒸気の温室効果が

この熱を保持し

上空の寒気に触れたとき

その下に位置する場所に

洪水を引き起こす

エネルギー保存則がそうさせた


この天然のサイクルに

文明が思慮を失って関わったとき

天候異変が訪れる

気候変動を気候危機へと変えたのは

人工的に加わった

いくつもの不自然な

あざとい操作


CO2削減にこだわっていた

そのあまりにも長い時間

を無駄に費やして気づかなかった

というそのことが気候危機を

ついに地表へと定着させた

ということになる訳だ
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