こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

不 健 全 性

2020-09-27 08:30:17 | Weblog
問題の筋はとても単純

CO2の物性について

簡単なリサーチすら

何一つしていなかった

調べてさえいたのであれば

このような初歩的な誤り

を犯すようなことには

間違いなくなっていなかった

それこそが知識階級の咎


CO2の比重が空気より重く

そして水に溶けやすい

という性質がCO2にある

という事実を

彼らは夙に

知ることはできていた


だが 世界中の知識人たちは

再確認を打ちそろって

おしなべて怠った


温室効果がある

ということだけを

訳知り顔で受け売りし

検証することもしなければ

確認することも怠ったまま

放置した


地球で起きていた温暖化とは

ニンゲンのもつ通弊となっている

ひとごととして眺めるだけの

そのしたり顔がうみだしたもの



それが如何に有害なものであることか

という事実を

気候危機へと至らしめた経過が

証明していた

その点で国連は罪を免れることはできない

連鎖した実効なき温暖化防止対策が

鮮明にしてみせた

気候変動だったものが

気候危機へと発展してしまっていた

のは

指導体制そのものに

重大な欠陥があったから


CO2に保温効果はあるのだが

上空に達することがそもそもできない

というCO2に固有の事情が

温熱保持効果を失わせている

という事実に誰もまだ気づかない


多くの場合

その重さの故に

海面へと落下するだけとなり

そこでもっていた熱を手放す

温熱保持能力はそのとき

一瞬で

水和して消え去る

そこで海水温を高めると

ただちにそれは気化熱となって

海面にあった熱を奪い

水蒸気に託して

上空へと昇ってゆき

その周辺を温める

これが水蒸気の持つ温室効果

熱となったエネルギーは上空で保存され

しばらくの間熱の状態をたもつ



このため温暖化の原因を

CO2に求めるのは理に合わない


国連とそのとりまきが行った

温暖化の原因と断定したそのことが

CO2を悪役にした

温室効果ガスが気候変動を与えた

のは事実だがそれはCO2

であることを意味していない

本当の悪役は

空気より軽くて

CO2よりはるかに多い

水のガスである水蒸気


そこにできていた誤解と曲解が

止まらない温暖化を容認

する経過を地球表層へと残した


批判精神を失って久しい知識人たちは

刷り込まれた知識を真実だと思い込み

権威主義的な姿勢のままに

世界中にそう決めつけた

気候危機の責任は

事実誤認に陥った国連

以外に存在しない


CO2の削減が急務だと

国連が使嗾したことにより

世界は気候変動枠組み条約を批准承認

したものの

締約国は名目値

の集積にのみ終始することとなり

実質的な削減には至らなかった

第一約束期間がこうして不首尾に終わり

削減義務のハードルを

引き上げたものの

達成基準を実効値で満たした国は

ゼロだった


一昨年のCOP23の段階で

大気圏内のCO2濃度は

予期に反して高まっていた

という事実が確認され

IPCCは京都議定書を見限って

パリ協定の採択を急ぐことにした

だが実施細目を定めることができずに

合意形成となる筈の場であった

COP25は敢え無く頓挫してしまい

何の成果もなく散会となった

約束を守ろうとした国が

まったく現れなかったからである


要するに国連の環境問題は

削減対象をCO2に定めた

というその点にあったのだ

「もう一つ」の主要な温室効果ガス

である水蒸気の関与

を見逃していた

ということが

単純な問題を複雑なものにした


CO2の物性を

すべての知識人たちが

一様に見失っていたことについては

国連自体が未だにまったく気づいていない

そのために国際社会は無駄な努力を強いられ

成果のない削減義務を追いかけていながら

状況を却って悪くした


環境投資のすべてが水の泡と化し

経済成長は有効需要を失って

デフレスパイラルへと落ち込んだ

可処分所得となる筈の経済成長を

無効であることが分かっていた対策

を続けてきたそのために失った人々は

困窮に苦しみながら

異常気象に耐え忍ぶことを

余儀なくされて

貧困生活へと追い詰められることとなり

減っているべきCO2が

却って逆に増えていた

とする事実の意味を思い知らされた


あらゆる為政者の無能を

さらけ出すこととなったのがこの

甲斐なき事態

地球規模で痴呆化した状態を育みながら

無効な対策を熱心に追いかけて

ひたすら成り行きに任せ

強い力に押し流されたまま

そうなった事態を

不思議だとも思わずにいる


反省のないところに

フィードバックはかからない

世界中がこのように

ひとごととして眺め暮らしていたために

国連の誤った方向づけに

異を唱えることさえしてこなかった

こうして温暖化は一方的に進んでしまい

気候変動と騒いでいた間に

いつの間にか気候危機という状況

へと陥っていたという訳だ

これらの変化の一切は

国連の無知

が生み出したものに相違なく

同時に国連の誤謬を指摘していなかった

世界中の知識人たちが

国連の錯誤を

無知故に支援した


化石資源を消費する快適な暮らし

から離れられず

誤った認識である

ということを理解できないまま

そのうちなんとかなるだろう

という安易な姿勢をとりつづけ

懶惰な気分で胡坐をかき

模様眺めを決め込んでいた


気候危機はこのようにして

地表へと産み落とされたものなのだ

問題の所在を知り得た者はだが皆無

方向感覚を失って

ものの流れに身を任せ

時が過ぎ去ってゆくその様子を

懐手して暢気に眺めつづけている

この四半世紀を超える歳月を

後世の人たちは一体なんと思うのだろうか


雨を降らせているのは雲であり

CO2でないことは明らかだ

大気圏を上昇できるのは

空気より軽い温室効果ガス

でなければならず

重いCO2には不可能なこと

大気圏の温度分布は

階層によって大きく異なり

当初保存していた温熱は

上空へと昇るにつれて冷やされる

こうして温室効果だったものは消えてなくなり

垂直移動の過程で冷やされながら

保持していた熱を失い

温室効果と離別する定め


こんなことにさえ国連は

相変わらずまったく気づかない

過剰摂取した知識の量が禍いとなり

謙虚さを失ったことで

健全性まで奪われる

ドライアイスの白煙を見て

それが空気より重い

ことをよく承知していながら

CO2が重力に逆らって

空気圏を昇っていき

熱を高い状態に保持したまま

大気圏内を安定的に温めている

と狂信的に思い込んでいる己の姿

にも気づかない


この文明に固有となった最新の愚かさ

というものが

自然災害を年ごとに

狂暴化させるようになっていき

止まらない温暖化をこうして生み育て

気候変動を気候危機へと変えたのだ


国連が健全な判断能力を失って

CO2が空気より重い事実

を確かめようとしたことはなく

温室効果の有無だけを見て

大気圏上層に於いても

高い熱を保持し続けている

と根拠なくそう決めつけた

権威化した愚かなる知識階級が

安易な決めつけを行って

世界中に誤った情報を

このようにして効率よく刷り込んだ


温暖化の機序となったのは

環境の劣化以前に

教育の失敗という負の結果

が寄与している


高等教育の仕様に染まると

知識の量は増えるにしても

知識の質は却って劣化する

考える力を失うと

判断能力にその影響は及び

認識の当否判断をすることさえ

覚束なくなり

批判精神を奪い去る


間接情報を鵜呑みにし

権威主義的に振舞って

世の中に不埒な行為を押し広げる

その主体となった張本人が

言うまでもなく

その国連


消化不良のまま知識の量的拡大

へと突っ走り

知識の質を

善と信じて貶めた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする