山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

北岳(バットレスに挑みたい)

2015年10月12日 | 山野歩
2015年9月19日(土)~23日(水)
『T山の会』
<北岳>
■参加者:安部ちゃん、梅安さん、最くん、ゆうさん
<バットレスに挑みたい>
◆19日
甲府駅→「広河原山荘」天幕設営(16:30)、就寝(20:00)
◆20日
起床(6:00)・入山(7:45)→8:50「第一ベンチ」9:00→9:30「第二ベンチ」9:40→10:30「白根御池小屋」(天幕設営後偵察)12:30→13:30「大樺沢二俣」(トイレ有り)13:40→13:50「バットレス沢」→14:00「C&D沢」→15:35「白根御池小屋」(天幕)
◆21日
起床(3:00)(天幕)5:10→5:40「大樺沢二俣」5:50→7:20(梯子現れる)→7:54「八本歯のコル」→8:20「八本歯ノ頭」8:30→8:40「間ノ岳分岐」8:50→9:40「吊尾根分岐」9:50→10:10「北岳」10:40→11:15「北岳肩ノ小屋」11:25→「小太郎尾根分岐」12:00→(草すべり)→13:30「白根御池小屋」
◆22日
起床(6:00)「白根御池小屋」8:45→11:30「広河原山荘」天幕設営→(広河原園地・散策)→(天幕)
◆23日
起床(5:30)→「広河原バス停」

山行目的は「北岳バットレス」のクライミングであったのだが、リーダーである最くんの判断で中止となり、偵察と一般道からの北岳登頂、そして山野散策へと変化した。それは、僕達の練習不足と僕の体力不足が主たる理由で、最くんには誠に申し訳ない結果になったのだが、最くんの判断は正しかったに違いない。その決定がなされたときには、四尾根を三十数年振りに攀じることを楽しみにしていた僕の脳裏には、「残念」という言葉と「安堵」という言葉の、二つの言葉が表裏を成していた。
20日は「白根御池小屋」へとロープ等登攀用具を担ぎあげ、午後より、「バットレス沢」「C沢」「D沢」と、「中間尾根」の確認の為に空荷で往復しただけなのだが、天幕に戻った我が脚腰にはかなりの疲労が溜まり、天幕中で脚を曲げ続けているという姿勢が出来ず、何時こむら返りが起こっても不思議ではない状態が続いた。また、翌朝目覚めシュラフから抜けだそうとするときの我が腰の痛みは半端ではなかった。ところで、偵察のためD沢を上り始めた最くんの足取が俄かに軽くなりスピードが急に増したのは、最くんのクライマー魂が頭をもたげたからなのだろう。21日は、我が脚に痙攣が生じることなく、「八本歯のコル」より「北岳」へと登ることができたことは、僕にとって嬉しい大きな収穫となった。
21日早朝の大樺沢沿いの途、瞬時のことではあったが、雲が赤く染まったモルゲンロートを樹間より観賞し、「八本歯ノ頭」からは、雲海に浮かぶ清爽の気溢れる壮麗な富士山を拝むことができたことに感謝するばかりであった。八ヶ岳やオベリスク(鳳凰三山)、間ノ岳、農鳥岳も明確に望むことできた。また、僕達が「八本歯のコル」に居るときに、しっかりとした歩みで北岳方面より左俣コースへ下りて行かれる80歳代の御婦人の泰然とした姿は、僕にとって今後の指針の一つになるのかもしれない。
山の楽しみの一つに高山植物との出合いがある。僕の拙い知識では、出合った高山植物の名称を的確に挙げることは難しいが、広河原行きのバスが林道で二度停車して、「ホウオウシャジン」の開花する様子を我々に見せてくださったが、もし次回、その花を見る機会があっても、それが如何なるキキョウ科の花なのか、僕には判からないだろう。
6月から7月に掛けてなら、この山域では多くの高山植物を楽しむことができるのだろうが、今回の9月下旬の山では両手で数えられるくらいの花にしか出合わなかった。今回の山行で僕が気付いた数少ない開花していた花は、フジアザミ、ノコンギク、キタダケトリカブト、ハクサンフウロ、キツリフネ、ミヤマナデシコ、キタダケヨモギ、そしてセリ科の花くらいだったろうか。また、広河原キャンプ場にある1本の樹木に、「イタヤカエデ」という名札が付いていた。「イタヤカエデ」は、葉っぱの形状に特徴があって僕でも覚えられそうだ。樹木についても、知りたい覚えたいと嘗てより思っているのだが、それは不可能に近い。知ることができたなら、山野を歩くことが更に楽しくなるのは間違いがない。また、天幕中で最くんが話していた、木の実も含めて、食用となるキノコや山菜の学習もやってみたくなった。
最後に、もし可能なら、今回のメンバーでもう一度バットレスに挑みたいと思考する。
コメント
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