きままに・・ 風便り

気の向くまま、足の向くままに日々を綴ります。

日本語講座

2021年03月13日 22時33分04秒 | 徒然に。。。
「 テキストと資料 」

今日の講座は、贈答と相聞について教えていただきました。

今頃は、プレゼントに何が欲しい?答えの一番人気は商品券!だそうです。
一般的には無難な品ですが、、、。
でも、たまには自分のセンスで選んだ物で、相手の喜ぶ顔を見れたら最高!だなって思うことあります。

贈答のルーツは、平安時代の頃の手紙・和歌のやり取りが始まりだそうです。
相聞は、万葉集の部立てのひとつ。主に恋愛ものが多い。

☆相聞の和歌:例
あかねさす 紫野行き 標野(シメノ)行き 野守は見ずや 君が袖振る
(額田王)
むらさきの にほえる妹を 憎めらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも
(大海人皇子)

☆贈答の和歌:例
兼好法師は作家生活の為に引きこもりで収入が無く、頓阿法師に金銭の無心のを折句を贈ります。
お二人とも女性に仮想して折句をやり取りしていますが、普通に読むと無心の和歌には見えません。

Aは兼好法師から頓阿法師への折句 Bは頓阿法師から兼好法師への返歌。
A 夜も涼し 
  寝覚めの仮庵 
  手枕も 
  真袖も秋に 
  隔てなき風
(意味) 夜も涼しい 寝覚めたこの仮の庵では 手枕も 袖も 隔てなく秋風が吹いてゆく。

B 夜は優し
  ねたく我が背子
  果ては来ず
  なほざりにだに
  しばし訪ねひませ
(意味)夜はつらい くやしくもあなたは ついに来ない なおざりでもよいから しばらく訪ねてください。

答えは、縦列の先頭の一文字(↓)、末尾の一文字(↑)を拾います。
A よね(米)たまへ ぜにもほし
B よね(米)はなし ぜにすこし 

訳すると、A 米ください ぜにも欲しい。 B 米は無いけど銭は少しあるので贈ります。
和歌としては色気たっぷりですが、、、電報のような味の無い急を要するものが隠れています。
相聞の例は有名な和歌ですが、贈答の折句は初めて知りました。
歴史は面白い、先生に感謝。

先生からのプレゼントは特殊切手の貼られた素敵な葉書。
宿題は、贈る相手を決めて葉書を書く。
今回の三回目の講座で8名の生徒が集まり、自主グループとして活動していくことになりました。
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