野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

「HERO」逆転(24日・日本人メジャーリーガーの群像)

2007-12-28 22:00:23 | Boston Red-Sox
【NHK】(BS-1)年末恒例の『MLB2007 日本人メジャーリーガーの群像』。今年は3日間だけ。何だか盛り上がっている割には年々、規模が縮小されるような気がするのだが……初日(24日)はボストン・レッドソックスの二人、「松坂・岡島の一年」。
 これを見ていると、まさに「HERO」逆転の構図。メジャーリーグ1年目で大いに苦しんだ≪怪物≫松坂大輔と、誰も予想しなかった活躍を見せた「京都人」岡島秀樹

 松坂に巨大な投資をして、それが充分に回収しきれなかったボストンだが、岡島の思わぬ活躍で収支は「0」。3年ぶりのワールドチャンピオンになれたのだから、寧ろ「プラス」と見ていい。
 特に今シーズンのボストンは、長年、中継ぎエースの座に君臨していた≪鉄腕≫マイク・ティムリンが故障者リストに入って、苦境に立たされた。さらに中継ぎの左腕として期待していたハヴィアー・ロペスが「不調」で、シーズン途中で解雇。その二つの≪誤算≫を補って余りあったのが、岡島だった。岡島がいなければ、ボストンの世界一はありえなかった、と断言できる。

 しかし来シーズンは「登板過多」による疲労の蓄積が予想され、今シーズンと同じ活躍は見込めないだろう。岡島は<スーパーマン>ではないから、それは無理。他チームからも研究され尽くされるだろう。研究しても、あの≪魔球≫チェンジアップはそうそう打てないとは思うが、疲労の蓄積でキレが鈍る可能性は「大」。それはシーズン後半に顕在していたし、その後、休養して、一時は持ち直したが、ワールドシリーズ最終戦になって「顔」を覗かせた。

 それに対して、松坂はメジャーの慣れないマウンド、慣れないボールに苦しんだが、来シーズンには「慣れる」だろう。当然、そういう予想が出来るから、来シーズンこそは≪本物≫の松坂が見られるかもしれない。しかし、苦闘は続くかもしれない。それだけ、メジャーのレヴェルは高い……他の誰かが挑みたくなる気持ちが分かる、というものだ。(誰?) 

岡島、今季のルーキーオールスターに! 松坂は選出ならず(MAJOR.jp)

Sportiva (スポルティーバ) 2008年 02月号 [雑誌]