和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか (講談社現代新書)著者：佐野 真
講談社(2005-07-20)
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初回（コロラド・ロッキーズ打線）を3者連続三振の左腕・和田毅（シカゴ・カブス）。メジャーリーグ（今シーズン）3試合目の先発（登板）。【2回表】も3者凡退に打ち取り、【3回裏】に（カブスの攻撃で）打席が回ってきた。
2-OUTランナーなしで左打席に入って、2球目と3球目を強振してファウル！ 4球目「ボール」の後、5球目もファウル！ そして6球目を遂に捉えた和田！ ライトに痛烈な打球を飛ばすが、ライトのカルロス・ゴンザレス（ベネズエラ）がダイヴィングしてキャッチ！ 惜しくもメジャー初ヒットはならなかった。それにしても、良いバッティングをしている。
その和田。【7回表】まで投げきって、5安打（1四球）6奪三振（97球）1失点。【8回表】のマウンドにも上がったが、投球練習をし終えた直後に交代命令。リック・レンテリア監督の粋な計らいで、地元の観客のスタンディングオベーションを受けながら、三塁側ダッグアウトに引き揚げたのだろうが、地元のテレビ局はそれを全く映さず……（無念）。
「2対1」の1点差でマウンドを降りたが、その後に味方が援護を加えてくれて、「4対1」で勝ったカブス。和田にメジャー初勝利が授けられた。
（カブスでの）背番号は「67」。ボールの出所が見難い＝技巧派左腕の代名詞のような男が、（今シーズン）日本球界に《彗星》のように現れた（ボールの出所が見え難い）技巧派左腕と同じ番号だというのが、偶然とはいえ面白い現象だ。阪神タイガースの左腕・岩崎優（2013年ドラフト6位）。彼（若者）は代名詞＝元祖に迫れるか？
和田メジャー初勝利「０から１になれた」（nikkansports.com）
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