絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

御朱印帳、これはなかなか良いです。(No.627)

2017年05月27日 09時02分54秒 | アート・文化

 

  もともと歴史が好きで、今はやりのパワースポットにも関心があるので、どこか観光地へ行くと必ずその地の神社・仏閣に参拝しています。家内は以前から御朱印帳を持参して、参拝した証(記念?)として、御朱印を頂いていて既に2冊目に入っていますが、私自身は御朱印帳すら持っていませんでした。

  伊藤若冲の作品が表紙に印刷された趣味の良い御朱印帳を見つけ、購入したのをきっかけに始めてみました。そして、御朱印帳に御朱印を頂き、後日そのページを開いたとき、その神社の清められた神域の様子が心にありありと浮かんできて、その日に祈願した心願の内容まで甦ってきたのです。これはなかなか良いです。ちょうど高校時代の写真を見ると、その当時の思い出が次々と甦ってくるのと似たような感覚です。

  もし我が子が小学生なら、御朱印帳を題材にして、その神社の成り立ち(沿革)、そして、どういう神様が祀られているのかを子供の興味をひくように楽しく説明し、日本史の中での位置づけを教えると思います。そうして、歴史に興味を持たせ、歴史も大好きで、勉強大好き少女にしようと思います。

  御父母の皆様、御朱印帳お薦めですよ!自分自身の旅の思い出にもなるし、さらに御朱印帳をうまく活用すると、お子様が歴史好きになり、勉強大好き少年・少女になります!

 


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3/18から始まった「大エルミタージュ美術館展」にさっそく行って来ました。(No.608)

2017年03月20日 21時28分34秒 | アート・文化

3/18から始まった「大エルミタージュ美術館展」にさっそく行って来ました。

  三連休の中日の午前中でもあり、けっこう空いていて、すぐに入れました。だから、ゆったりと思う存分鑑賞できました。夫婦で落ち着いた時間を過ごせるので美術展は良いです。

         

  エカテリーナ2世が収集した膨大な作品群の中からオールドマスターズと呼ばれる巨匠の200~300年前の作品中心で、どれも見応えありです。イタリア、オランダ、フランドル、スペイン、フランス、ドイツ,イギリスのたくさんの画家達の作品が一堂に会し、展示されています。

  手持ちのブリューゲル画集中のお気に入り作品の一つである≪スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色≫も展示されていて、実物を間近に鑑賞できて一人感動していました。 

  また、≪ヴェネツィア、運河に面したドゥカーレ宮殿前の眺め≫(1710年頃)を鑑賞して、描かれている人の服装や船こそ違いますが、現在のヴェネツィアの港の様子や元刑務所などの建物が300年前とほとんど同じであることに気づき驚きました。日本に300年前とほとんど変わらない建物が建っている港があるでしょうか?

  クラーナハの≪林檎の木の下の聖母子≫をはじめとして、レンブラントの≪運命を悟るハマン≫、ルーベンスの≪マリー・ド・メディシスの戴冠式≫等々、期待以上の作品が多数展示されていて、本当に行って良かったです。お薦めです。

  じっくり鑑賞した後、ミュージアムショップで図録を購入し、そのまま六本木ヒルズ内で昼食。「ベジタブルハウス ヤサイヤメイ」という野菜料理専門店に入ってみました。予約していなかったので少し待たされましたが、新鮮な野菜のお料理を美味しく頂きました。

       http://www.roppongihills.com/shops_restaurants/restaurants/00177.html

  こちらもお薦めです。


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深く検討せずに対応を決め「なんて愚かなことを・・・」(No.547)

2016年09月19日 10時46分47秒 | アート・文化

「真田丸」人気もあり、今空前のお城ブームです。

 現存天守閣は姫路城、松本城、松江城、犬山城など12だけ。全て貴重な日本の宝です。明治まで生き残っていた城の多くが廃城令により壊されてしまいました。時の明治政府には残存する城が貴重な日本の宝との認識がなかったようです。というよりも城が残っていると内乱が起きたとき鎮圧に苦労するので壊したのでしょう。

 文化財の保護と治安のどちらを優先するか?この両者は本来対立するものではないので両立を図るべきだったのですが、時の政府にはその余裕がなかったようです。

 現代の価値観で、「なんて愚かなことを・・・・」と思えますが、その同時代の人々にはそう思えなかったということです。

 

 実は現在も未来の視点からすると、深く検討せずに対応を決め「なんて愚かなことを・・・」ということがあると思います。これからの時代は明治時代とは違い、国民の教育レベルも上がっているのですから、私達一人ひとりの国民がもっと賢くなり、何が本質で、何が大切かを見抜き、判断をしなければなりません。

 一般人である私達国民一人ひとりも「その判断は歴史の批判に耐えられるのか?」という視点を忘れてはいけないのです。

 


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夜間、道路の真ん中をフラフラ歩いている人々(No.539)

2016年08月20日 00時16分10秒 | アート・文化

   ここ最近夜9時過ぎに車で外出すると、その時間帯、ほとんど人影がなかった街路に歩いている人を見かけます。昼は暑いので夜間ウオーキングをしているのかと思えば、皆スマホを持ってなにやらつぶやきながらフラフラと車道を歩き回っています。特に公園の近くに多く出没します。街灯が少ない暗い道、右左折で曲がったところの道路の真ん中を歩かれると、本当に危ないです。あまりスピードを出さないので、幸い事故にはなりませんが、けっこう危ないです。歩き回っている人の年齢も様々で高校生くらいから老人までいます。まさに老若男女とわず、夜間歩きまわる人々が増えています。夜間運転される方はいっそう注意しましょう。

 

 もうお気づきですよね。ポケモンGOをやっている人達です。部屋に籠もってやるゲームと違って、戸外を歩き回らないとポケモンをゲットできないというゲームなので、健康的と言えば健康的ですが、道路の真ん中を夜間スマホを見ながらフラフラ歩くのはやめたほうが良いですよ。

  そのうち、ポケモンGOに夢中になって車道をフラフラ歩き、不運にも事故に遭う人が出て、マスコミがポケモンGOの影響として報道するような気がします。

 

  ポケモンGOを夢中になってやっている最中に何が起きても、結局は「自己責任」ですから、結果の不利益も自分が被るのです。しかし、自分が不利益を被るだけならまだしも、周囲の人々や地域住民に迷惑をかけることは回避してもらいたいものです。

 

  それから、子供にポケモンGOをやらせたくないというご家庭では、家族全員がポケモンGOをやってはいけません。家族の誰か一人でもポケモンGOをやっていたら、子供だけにそれを禁止するのは無理があるからです。

  それに、あらゆる面で親は子供のお手本となったほうが、反面教師となってしまうより、素直に育つからです。


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ゴッホとゴーギャン展、おすすめです。(No.535)

2016年07月29日 13時20分33秒 | アート・文化

ゴッホとゴーギャン展、おすすめです。今から楽しみです。

 先日行ったルノアール展にもゴッホの作品が何点か展示されていましたし、ゴッホとゴーギャンの作品はバラバラに鑑賞していました。一時期共同生活したゴッホとゴーギャンの作品を同時に鑑賞できる今回の企画ってすごいです。

 前売りセット券が発売されましたのでさっそく購入しました。  

  http://www.g-g2016.com/

 たまの休日の午前中夫婦で美術館に行き、画集に掲載されているような有名な名画(実物)をゆったり鑑賞。その後鑑賞した作品について語り合いながらレストランでランチ。

 娘が小さかった頃は家族3人で美術館や博物館へ何度も行きましたが、娘が成人した今はもっぱら夫婦水いらずで過ごしています。

年間3~4日でも、こんな休日を過ごせると、また、仕事、頑張れま~す。(*^_^*)


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ルノワール展をやっと見に行けました。(No.533)

2016年07月22日 14時48分21秒 | アート・文化

  ルノアール展やオルセー美術館展は何度か鑑賞しましたが、今回のルノワール展がここ20年間で最高だと思います。出展作品のすべてが良かったのですが、特に初来日の《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》良かったです。一人ひとりが生き生きと描かれており、登場人物同士の会話が聞こえてくるかのようです。本当に良い芸術作品は「作者の魂?」がその作品に込められているのでそういうものです。

 

 

  ほとんどがオルセー美術館蔵ですが、オランジュリー美術館からも出品されており、《ピアノを弾く少女たち》(オルセー蔵)と《ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》(オランジュリー蔵)を並べて鑑賞できたのも良かったです。

 

 ルノワールと言えば、裸婦、しかも豊満な肉体美を強調したものが多いのですが、そういう先入観にとらわれるとルノワールを本当に理解したことにはなりません。

 言うまでもありませんが、ルノワールの作品には当時の「お金持ち達の注文により描いた絵」と「自分が描きたいから描いた絵」の両方があります。ルノワール自身が描きたくて描いた絵は、その絵に出てくる登場人物や自然のことを本当にルノワールは好きなんだなぁと感じました。絵に描いた人、物、自然に対するルノワールの深い愛情(好意)を感じる作品になっています。自分が大好きな人、物、景色、自然だからこそ、絵(芸術作品)に描いたのです。それがルノワールの芸術であり、印象派の「印象」だと思います。

 まだご覧になっていない皆様、この機会に是非ご鑑賞下さい。

      http://renoir.exhn.jp/


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劇団四季の「アラジン」を親子3人で見てきました。(No.499)

2016年03月25日 13時57分17秒 | アート・文化

  先日久々にお休みがとれ、チケットが手に入ったので劇団四季の「アラジン」を親子3人で見てきました。歌と踊り、スピーディーな展開、観客を飽きさせない工夫。なかなか良かったです。特に今回はジーニー役が光っていました。カーテンコールで「ブラボー!ジーニー!」と叫んじゃいました。

  実は、この歳になって、初めて劇団四季のミュージカルを見ました。本場ブロードウエイミュージカルの焼き直し?というような偏見があり、「どうせ見るなら本家本元のブロードウエイで!」と思っていたからです。劇団四季の公演を一度も見たことがなかったのにこういう「決めつけ、偏見」を持つのはいけませんね。反省しました。今回劇団四季の日本語公演の良さもよくわかりましたので、時間がとれたらまた行こうと思います。 

  人はみな自分でも気づかないうちに偏見を持ったり、決めつけをして、自らの行動を自らで縛ってしまうものです。しかし、せっかくイイ時代に生まれてきたのですから、自己限定をせずにオープンマインドでいろいろな体験をして「豊かな人生」としたいものです。


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4/27~8/22国立新美術館開催のルノワール展の前売券販売が始まりました。(No.484)

2016年01月29日 09時20分43秒 | アート・文化

4/27~8/22国立新美術館開催のルノワール展の前売券販売が始まりました。

《ジュリー・マネ》の猫をモチーフにしたぬいぐるみ付きチケットにもかなり惹かれたのですが・・・結局一番お得な早得ペア券を購入しました。(*^_^*)

  今回のルノワール展は、オルセー美術館とオランジュリー美術館が所蔵する、100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステル等などが展示されます。ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の最高傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(1876年)が日本ではじめて展示されるとのこと。

  さらに、《田舎のダンス》《都会のダンス》がそろって展示され、オルセー美術館蔵の《ピアノを弾く少女たち》とオランジュリー美術館蔵の《ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》の2作品をそろって鑑賞出来るとのことで、ルノワールファンとしては見逃せないですね。

  詳細は展覧会HPをご覧下さい。

  

 


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「モネ展」に行って来ました。(No.471)

2015年12月14日 10時53分29秒 | アート・文化

 天皇陛下と皇太子殿下もご覧になったという「モネ展」に12/12(土)午後、夫婦で行って来ました。

 いやぁ~混みました。余りに多くの人々が来訪したため入場制限をしていたのか建物入口からチケットのもぎりまでなんと40分もかかりました。当日券を持っていたので、チケット購入で並ばずにすんだのでまだ良かったのかもしれません。12/13(日)終了で最後の土曜でしたので無理もありませんが、モネ人気、すごいです。日本人はモネとルノアールとピカソが大好きだとは聞いていましたが今更ながらに思い知らされました。

 印象派を代表する画家クロード・モネが 86歳で亡くなるまで手元に残していたコレクションを、息子のミシェルがマルモッタン・モネ美術館に遺贈した作品が中心で、約90点が展示されていました。「素晴らしい」のひとことです。やはり、本物は違います。迫ってくるものがあります。

 はじめの「睡蓮」は3重4重に人垣が出来ていてなかなか絵の前にたどり着けませんでした。一時は「ルーブル美術館のモナリザの前」状態でした。ポーラ美術館の「睡蓮」も良かったですが、こちらも素晴らしい。

 モネの子ども達の幼い頃の肖像画も素晴らしいです。我が子に対する愛情溢れるまなざしがモネにこれらの絵を描かせたと感じました。

 モネが年老いて白内障にかかってからの作品は視力の衰えの影響を感じました。画家にとって視力が衰えていくことはかなり辛かったはずですが、それでも絵を描き続けたモネにその使命感を感じました。

 人が多すぎていつものようにじっくりとは鑑賞出来ませんでしたが、行ってよかったです。

 


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おすすめの美術館は他にありますか?(No.370)

2015年01月06日 00時28分46秒 | アート・文化

 たくさんありますが、最近行ってきたところでは、箱根仙石原のポーラ美術館がおすすめです。

3月29日まで「紙片の宇宙」といって海外の挿絵本(フジタ、シャガール、ルオー、ピカソ、マティス、ミロ、ダリ等)の特集をやっています。これはこれで有名作家のリトグラフ、木版画等が鑑賞できて、良かったです。また、常設展示にも優れたものがあり、おすすめです。有名どころで、ピカソ、モネ(睡蓮)、ルノアール、ガラ(1点物のガラス芸術品)等が鑑賞できます。箱根周辺に出かけるときは毎回立ち寄っています。「箱根に行くならポーラ美術館」ですね。

   


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やっと「ボストン美術館ミレー展」を見に行ってきました。(No.369)

2015年01月02日 16時08分45秒 | アート・文化

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

今年もいっそう内容を充実させる所存です。ブログ「絶対合格」を掲載し始めて3年以上経ちましたが、まだまだ至らぬ点多々ありますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 尚、厳しいご意見も歓迎致しますのでizawa@wellstream.co.jpまでメール送信願います。

 昨年秋からずっと見に行こうと思っていて、なかなか行けなかったミレー展に家内と娘の3人で行って来ました。正月2日の午前中に行ったので比較的空いており、じっくり鑑賞できました。やはりミレーはイイですね。

 ミレーと言えば「落ち穂拾い」というイメージですが、ミレーの若い頃から名声を得た晩年の作品まで多数展示されており、ミレー作品全体を味わうことができました。また、ミレーだけでなくフォンテーヌブローの森を描いた同時代のコローやルソーの作品もあり、見応えありの展示でした。また、三菱一号館美術館は作品を至近距離で観察できる展示方法をとっていますので細かい筆づかいまで観察できます。ミレー展は1月12日までですが、まだ鑑賞されていない方はこのお正月休みがおすすめです。

 

 

 

今回の展示作品で私の一番のお気に入りは「ソバの収穫、夏」です。この作品を40cmの至近距離から鑑賞できてとっても幸せでした。

 

 

 


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外壁の塗装工事中ですが、営業していま~す。(No.327)

2014年09月12日 09時41分26秒 | アート・文化

外壁の塗装工事中ですが、しっかり営業していま~す。

ウエルストリームが使用しているビルの外壁改装工事が始まりました。

 一年で一番忙しく、かつ、大切な入試直前のこの時期に、よりによって外壁改装工事を始めなくても・・・とは思いましたが、ビル所有者(賃貸人)の意向ですのでやむをえません。

 

     Photo

 

                       Photo_2

 

ネットで覆われてしまうと、閉店しているかのように見えてしまいますが、通常通り営業しておりま~す。

 

また、施工業者には絶対に事故のないよう「安全第一」で念押ししておりますが、送迎時にお子さまの手を離すことのないようお願い申し上げます。

 

御父母様、お客様にはしばらくの間ご不便をおかけするとは思いますが、ご理解をいただき、ご協力を賜わりますようお願い申しあげます。

 

         Syasin

 

  

この「営業中の手書きの看板」は施工業者さんの手作りです。田舎のお蕎麦屋さんの看板みたいで、なかなか趣があって良いでしょう?!特に「業」の字が右上がりで勢いがあって良い?!(*^_^*)

 


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やっとカイユボット展に行って来ました。(No.239)

2013年11月25日 10時04分00秒 | アート・文化

やっとカイユボット展に行ってきました。

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  カイユボットは同時代のモネやルノワールほど日本では一般には知られていませんが、印象派を代表する画家です。そして自身が画家であると同時にかなりの資産家であったので同時代の印象派の画家達の絵画を購入することで彼らを支援していた人物です。そのカイユボットの作品約60点をブリヂストン美術館が日本に初めて紹介しています。

  日本ではあまり有名ではないせいか休日の午後なのにこんでいなかったのでじっくり鑑賞できました。これがまた良いのです。ゆったりした気分で鑑賞するなら絶対平日の開館直後がおすすめですが、私自身は平日は仕事が忙しく無理です。だから休日の午後に行ってこんでいなかったのが幸いでした。

 カイユボットの作品どれもなかなか良いです。私のお気に入りは上のパンフレットの表紙にもなった「ヨーロッパ橋」と「見下ろした大通り」です

  鑑賞していてすぐ気づいたのですがレンズを通した写真のような視点(アングル)で描かれた絵が多いです。つまり、写真家のような視点からスケッチしているように思えます。小石川高校時代、私は写真研究会のメンバーで、写真については少しかじっていたからそう思えたのかもしれません。実際カイユボットの弟のマルシャル・カイユボットは音楽家でありながら写真にも興味を持ちパリの街の風景を沢山撮影していますので、いつも行動を共にしていた兄の絵にも写真家的発想が影響したのでしょう。

  ちなみにマルシャルの写真も多数展示してあり、1890年代のパリの街並みや人々が撮影されていて興味深いです。凱旋門、エッフェル塔などそれ自体は現在とほとんど同じ佇まいに見えます。

  カイユボットの作品と弟マルシャルの写真、どちらもなかなか良いです。12/29までですから、是非行って見て下さい。期待を裏切らないと思います。

 

 


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やっと「奇跡のクラーク・コレクション」に行ってきました。(No.173)

2013年05月06日 10時04分00秒 | アート・文化

ルノワール22点、他にコロー、ミレー、マネ、ピサロ、モネなどフランスの名作絵画が73点もクラーク美術館からきています。どれもこれも珠玉の作品ばかりで、本当に素晴らしいです。よく名作ばかりをここまで集められたものです。このコレクションはもともとクラーク夫妻が買い集めた個人のコレクションというのですから驚きます。クラーク氏は莫大な財産を築いたシンガーミシンの創業者の孫とのことです。

 ルノワールやミレーの作品についてはいろいろな美術展や美術館でその多くを鑑賞してきて有名どころはほとんど見てきましたが、今回は実物を初めて見る作品が多かったです。それもそのはずで、73作品中59作品が初来日とのことでした。

中でもルノワールの「若い娘の肖像(無邪気な少女)」がよかったです。帽子をかぶった清楚な少女の肖像画で、ちょっと恥ずかしそうに目線をずらして唇に人差し指をあてている表情がいいです。

風景画ではモネの「ジヴェルニーの春」がよかったです。モネと言えば一連の「睡蓮」の作品ですが、この作品はモネの自宅の庭や池ではありません。おそらくモネの自宅近くの雑木林の風景だと思います。春の心地良い風が近景の明るい草原から雑木林を通って軽やかに吹き抜けていくように感じました。

 ドガの「稽古場の踊り子たち」もすばらしかったです。バレエを練習している少女たちの絵でリズムをとる音や少女達の会話が聞こえてくるようです。

クラーク展、お薦めですよ。前回シャルダン展を開催した三菱一号館美術館で5/26までやっています。

これは見逃せませんよ。今回はクラーク美術館が安藤忠雄設計によって増改築工事をするので、特別にクラコレの主な作品を世界中で紹介しているだけですから。通常は米国マサチューセッツ州のクラーク美術館に行かないと見られないそうです。

http://mimt.jp/clark/top.html


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遅ればせながらずっと行きたかったシャルダン展にやっと行ってきました。(No.134)

2013年01月04日 00時09分35秒 | アート・文化

 

1月6日までですからギリギリセーフでした。
    

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 ほとんど朝一番で入場したのでゆっくり鑑賞できました。やはり美術館は朝一番で行くとイイですね、自分のペースでじっくり味わえますから。38点すべてジャン・シメオン・シャルダン。しかも、個人蔵のため普通ならルーブルに行っても見ることができない「羽根を持つ少女」と「木いちごの籠」もじっくり鑑賞できました。「羽根を持つ少女」について、作家の伊集院静氏が1999年にパリで開かれた大シャルダン展を見て、エッセイの中で「この絵によって救われた。」とまで語っています。<o:p></o:p>

 

本当に素晴らしいの一言です。この絵はバトミントンのラケットと羽根を持った清楚で可憐な少女の良さが活き活きと描かれています。この少女がその当時何を思い、何を語っていたのかが伝わってくるようでした。まさしくシャルダンが魂を込めた作品です<o:p></o:p>

 

 興味深いのは2枚の「羽根を持つ少女」の絵が並べて展示されていることです。<o:p></o:p>

 

フィレンツェの美術館が所蔵しているほうは、筆遣い、陰影の付け方、絵の具ののせ方、ディテールの精緻さから、どう見てもレベルが違いすぎて、シャルダン自身の作とは思えませんでした。絵画の素人の私が見ても一目でわかるのですから、これはシャルダン自身の作ではなく、おそらく修行中の見習い(お弟子さん?)か誰かが習作として模写したのでは?と思います。一応そっくりには描こうとしているのですが、短時間で模写したためか、他のシャルダン作品とくらべても次元が違うほど手を抜いているように見えました。<o:p></o:p>

 

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 次に感動した絵は「良き教育」です。母親と子供達の会話が聞こえてくるようでした。<o:p></o:p>

 

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 他に高校時代の美術科の図録に出てきた?有名な絵も4050cmの至近距離で生まれて初めて実物を見ました。すごい!<o:p></o:p>

 

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シャルダンの絵がミレー、セザンヌの絵にどことなく似ている。そう素人でも感じますが逆です。ミレー、セザンヌが若い頃、シャルダンの作品を模写して学んでいたのです。<o:p></o:p>

 

 実際、静物画での質感がよくあらわされている描き方は素晴らしく、自宅にある銅鍋や水差しなどをしげしげと見て、そのデザインの素晴らしさを再発見したくなります。<o:p></o:p>

 

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日本ではルノワールのようには一般には有名ではありませんが、一見の価値ありです。<o:p></o:p>

 

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今ならまだやっています。詳細は以下。<o:p></o:p>

 

http://www.mimt.jp/chardin/<o:p></o:p>

 

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90分もかけてゆっくり鑑賞した後は、ミュージアムショップのStore1894で図録等など購入し、三菱一号館内のCafe1894に移動し、シャルダン展の作品「肉のない料理」にちなんだお料理でランチをしました。1,580円というお値段にしては「真鯛とサーモンのパイ生地包み焼き」かなり美味しかったです。こちらも一押しです。<o:p></o:p>

 

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