何人かの方からご連絡を頂きました。
「お薦め頂いた「えほん遠野物語 やまびと」をこどもと一緒に読みました。」
「素敵な本をお薦め頂き有り難うございました。絵本の絵もとっても素晴らしかったです。」
「読んだ後、子供が怖がっていました。」
そうなんです。けっこう怖い絵本です。しかし、それが良いのです。「怖い」という感覚(恐れ)があるからこそ人は身を守れるからです。
だから、お子様を「怖い物知らず」にしてはいけません。世の中には「とんでもなく凶悪な人やとんでもなく不誠実な人、とんでもなくずるい人・・・」が現実にいますから。気をつけなければいけません。
だからと言って、毎日びくびくして暮らす必要はありません。「世の中の人はみんないい人ばかり。」と教え込むというような無防備にはせず、現実には悪い人もいるのだから注意を払って生活をするように指導しましょう。そうすれば、不幸な事件に巻き込まれる可能性が低くなります。
我が子を本当に守れるのは親だけです。まず親自身がしっかりしないといけません。
「イイ人」と思われたくて「人類皆兄弟、みんないい人ばかり、悪い人はいない。悪い人に見えるだけで、どんな人も話せばわかる。」そう信じ、そう言うのはその人の勝手です。しかし、そんな空想的理想主義だけでは、世の中に実際にいる凶悪な犯罪者から子供を守れません。子育ては「現実」なのですから。