ウエルストリームのある日の会話(休み時間)
小学部の生徒:井澤先生!知っている?
ウエルの卒塾生の○○と言う人、さとえを卒業した後、開成に行ってるんだって・・・・・
井澤:知らなかったな~。○○君、相当頑張ったね。
生徒:なんで知らないの?
井澤:○○君かその御父母様から電話をくれれば知ることができるけれど・・・・
生徒:ウエルから電話すればいいじゃない?
井澤:電話しないよ。
生徒:なんで?
井澤:園時代の1~2年半だけ通っていた塾の先生から6年後ある日突然電話がかかってきて、「お子さん、どちらに進学されましたか?」ー御父母様がビックリするよ。
そして、「その節は大変お世話になり、さとえ小に入学しました。しかし、入学後は貴塾には一切通ってないので、中学受験の結果は直接関係ございません。」が本音だと思う。だから、その○○君の御父母様から電話がかかって来ないのが普通なんだ。
生徒:でも幼児のときにしっかり勉強したから、さとえに入れ、その後開成に行けたんだから関係なくないよね~。
井澤:有り難うね、そう言ってくれて。
でも、先生はこう思うよ。
今、○○君が開成に行っていると聞き、幼児の頃の顔とその御父母様に顔が浮かんできました。そして、幼児の時からとってもよく御出来になっていました。さとえ小入学後も6年間努力を怠らず、しっかり4教科の勉強をされたのでしょう。素晴らしいです。開成はただ頭がイイだけでは合格できなくなっています。頭がイイ上に4教科にわたって地道な努力を数年にわたって積み上げた人の中からわずか1点差で選抜されているのだと思います。厳しい世界です。
つまり、○○君が今開成に行っているのは
1)まずは本人の努力とそれを支え続けてきたご家族様の努力
2)さとえ小の先生方の力
3)中学受験対策で通っていた中学受験専門塾等の先生方の力
4)彼の合格を願い、応援してきた多くの人々とその他の存在
のおかげですよ。
生徒:井澤先生は4)のその他の存在なの?
井澤:そうだよ。それでいいんだよ。
このときの会話では言いませんでしたが、「たとえ、その生徒自身がまったく気づかなかったとしても、事実として生徒に少しでもプラスの影響を与えたのなら、私の人生の仕事(使命)としてはOKですから。」