中学受験で一番大切な科目は?と聞くと
ほとんどの方が「算数」と答えます。たしかに、「算数」は重要です。入試問題を自由に解けるようになるまで多くの学習時間が必要ですし、実力の差が大きくつくのも算数です。
しかし、実は御三家レベルの合格の鍵は国語力なのです。算数は良く出来てトップクラスだが国語(読解力)は普通レベルというお子様は御三家クラスの合格は難しいです。御三家クラスの受験者になると算数は皆かなり出来るので、国語の読解問題の出来不出来で合否が分かれるからです。(御三家クラスの受験者は漢字や語句の記憶などは当然できています。)
無論、どの科目もトップクラスで、良く出来た上で、さらに、1科目が飛び抜けて出来るというお子様なら開成、桜蔭に合格しやすいと思います。だから、開成、桜蔭を狙う方は苦手科目を作らないことも確実に合格するための鍵です。
だから、算数はもちろん大切ですが、国語の読解力を同時進行で育成することを強くお薦めします。
ちなみに、御三家レベル以外なら算数だけ飛び抜けて良く出来ていて、国語があまり出来なくても合格できないことはないです。なぜなら受験者のレベルが御三家ほど高くないからです。得意な算数でうんと稼げば、仮に国語が受験者の平均以下でも合格できることがあります。さらに、極端な話、算数だけで受験し、算数だけで合格出来るという入試枠を設けている私立中学がありますから。