ネコちゃん大好き人間の私ですが、「ネコが漫画やアニメに出てきて重要な役割を果たす」そういうマンガ、アニメが大好きです。例えば、夏目友人帳の「先生」です。普段はおじさんのようにしゃべる怠惰に見えるネコの姿ですが、それは仮の姿で「いざっ」というときは変身して主人公夏目を助ける。こういう重要な脇役としてネコが出てくるのは従来からありました。
最近読んだ猫系漫画の中で一推しはネコ達がラーメン屋さんを切り盛りする「ラーメン赤猫」です。ぱっと聞くと、猫がラーメン屋さんをやる?-荒唐無稽に思えますが、一人一人(一匹一匹)が擬人化され、キャラが与えられ、人間社会のドラマのようです。
人情(猫情)の機微が描写されています。コミックスが2巻まで発売されており、私は電子書籍で読んでいます。(書庫がかなり一杯なっているので新規購入漫画はだいたい電子書籍です。)
ところで、いつも思うのですが、漫画・アニメ業界のストーリーのレベルはテレビ業界(創作シナリオ)のそれよりはるかに高いと思います。だから、過去20年間で大ヒットしているテレビドラマ多くがその原作は漫画なのです。それは単に人気のある漫画を原作にすれば、その読者層がテレビドラマをみてくれて、一定の視聴率が約束されるだけではありません。ストーリーが圧倒的に面白く、原作を知らない視聴者も次々とファンになるからです。
それはその漫画が世に出るまでには原作者、作画担当者、アシスタント、編集者、編集部が膨大な作業と時間をかけているからです。そして連載が開始されても、漫画業界で生き残るために熾烈な競争があり、それを勝ち抜いた作品のみが連載を継続でき、結果コミックス(単行本)として出版されているからです。この辺の事情はコミックスのバクマン。(BAKUMAN)に描かれています。そういう作品だからこそ世界に通用しているのです。漫画・アニメは世界に誇る日本のサブカルチャーです。