松尾芭蕉についてはたくさんの本が出版されていますが、小学生にちょうど良いものがなかなかありません。ちょっと古い本ですが、見つけました。それは「旅の人 芭蕉ものがたり」です。
大人(親)が読んでも良いほど素晴らしい本です。松尾芭蕉のさまざまな功績がとっても分かり易くかかれています。
例えば、連歌発句の「おかしみ」から発句十七音だけで俳句とし、「侘び、寂び」へ高めたことや、後世になって正岡子規が俳句における「写生」を主張しますが、実は芭蕉がその草分けであったことが分かり易くかかれています。また、芭蕉が俳句を創作する過程(初稿から何度も推敲して芸術性を高めていく。)まで小学生にもわかるようにかかれています。
また、松尾芭蕉は「奥の細道」の途中で亡くなったと誤解している生徒も多いですが、本書を読めばそんな誤解は解消です。本書はいわゆる伝記なのですが、文学史や歴史背景も学べます。
本来小学生高学年以上対象の本ですが、皆様にお勧めです!