怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

11月29日瑞穂公園テニスコートは人が集まらず

2014-11-29 22:01:46 | テニス
この日は朝から雨。結構降っていました。
それでも予報は昼から上がる。午前中に図書館へ行って帰りには雨が上がっていました。
雲はまだ低いのですが、跨線橋の上から神宮東公園越しに中京テレビのタワーが見えました(写真では分かりにくいですがちゃんと写っています)。

写真では見えませんが東山タワーも見えて、晴れ間もあります。
公園を歩くと池の周りには鴨が陸に上がってきています。前にも書きましたが、いつの間にか公園のこの池は鴨池に。

3~40羽はいると思います。
白鳥公園を散歩した時には鴨は見あたらなかったのですが、どうして?
天敵とかエサの関係でしょうか。毎朝散歩の途中で鴨に餌をやっている人はいますけどね…
お昼過ぎには雨は上がってまあ大丈夫だろうと1時40分に家を出て歩いて瑞穂公園テニスコートへ。
途中神宮東公園テニスコートを見てみると誰もいない。

何か悪い予感がするのですが、コート面は濡れてはいるけど水が溜まっているわけではない。十分できそうなんですけど人がいない。
まあ、歩き出したのでそのまま瑞穂公園テニスコートへ向かったのですが、太陽も顔を出してきて天気はどんどん良くなってくる。
山崎川まで来ると川は増水して濁っていますが、いい天気です。

5分前にコートへ到着したのですが、1059さんが一人ぽつんと待っている。
あとは今日誰もいないの?
ヤッターマンは来れないとのこと。はげ親父へ電話してみたのですが、まだ家にいて、今からだと1時間はかかるのでボツ。森の熊さんは電話するも出ない。OBさんは連絡つかずなのですがいつも通り仕事でしょうか。
結局2時35分過ぎまで待っても二人だけ。コートを見ると1番コートではテニスをしていますが川側の3番コートは水がついている。多分6番、8番コートも水がついていて、水を搔き出さないとできないのでしょう。
1059さんと二人でやるかとも思ったのですが、受付に行ってキャンセルできますかと聞くと、この状態なのでいいですということなので迷わずキャンセルしました。
時間が余っているので1059さんとコーヒーを飲みにいってだべる。その後、歩いて帰りました。1059さんも時間があるので家まで歩こうかと言ってました。
先日実家に帰ったらいい加減呆けてきた母に床屋へ行きなさいと1万円を渡されそうになったのですが、基礎年金暮らしの80過ぎの母親に金はあるかと床屋代をもらうはさすがにちょっとむかつきながら断りました。
まあ時間が余って丁度いいので、帰りには床屋にいってきました。これで頭部方面は年を超すことができそうですが、このところ床屋の鏡でしげしげと見ると頭髪がめっきり少なくなってきているのが実感できます。さみしい~。顔の皮膚もどことなくたるんでいて法令線もくっきりしてきた…現実を直視したくないので普段あまり鏡を見ないようにしていたのですが、床屋では自分の顔しか見ることがないので否が応でも現実に向き合わざるを得ません。なんだかな~


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「おばさん未満」酒井順子

2014-11-29 08:56:21 | 
30代から40代へ。
若かりし頃は40歳といえばもうおばさん、どんな感じで生きているのか想像だにできなかったのですが、現実になれば何の感慨もなく飛び込んでいる。
「負け犬の遠吠え」で名をあげた酒井順子も独身のまま40になりなんとするときにいろいろ思うことあり。
読んでいると自分がひたすら馬齢を重ねていた日々が思い出されて、改めて歳を取る悲哀を感じるのです。
でも当然ながらというか、ファッションについての記述は言葉が理解できない。
激しく共感したのは「たるみ」の話。浅香光代が野村沙知代とバトルしたとき二人を比べると浅香光代はしわも法令線も目立たないのだけどちゃんと年相応に見える。どうしてかなと思うと気が付かなくても顔のたるみを認識してしまうからとか。いかに若づくりしてもたるみは隠せない。
顔のたるみだけでなくて二の腕のたるみとかも目についてしまう。後姿でも老いがわかるというのは肘とか膝にしわが出ている。
この話わかるな~。
このまま馬齢を重ねていくのに抗い努力した記憶があるのですが経年劣化に伴い重力の力には勝てなくなっていく。
風呂に入ってしげしげと我がたるんだ肉体を見てみると歳だなと改めて感じてしまう。
40になって老いの現実に直面しながら、なんとか自分を納得させているというかさせようとしている姿には共感します。
年代の違いと男性と女性の感性の違いがあって理解しがたいこともたくさんあるのですが、還暦を迎え歳に抗いようもない自分でもわかるわかるということは多々あります。
中年というのも気恥ずかしい、もう老年となり改めて自分の人生の来し方というか、認めたくないけれど認めざるを得ないたるんできた皮膚やお腹を考えさせられた本です。

それにしても体型だけでなく、言葉とか振る舞いとか考え方とか気が付かないうちに歳を取ってきているのですが、いまだ自分自身では確たる自覚がなくて、こういう本で気が付くなんて言うのは何なんでしょうか。多分心の中では気がついているのですが決して認めたくないというバリアーがあって意識に上らないようにしているのでしょう。今や誕生日が来てもうれしくないというかまた一つ歳を取ってしまったかと暗鬱な気分になるのですが、定年退職もし年金ももうすぐもらえるという現実は如何ともしがたい。否応なく認めざるを得なくなったら、これはもう「老人力」が付いたと居直るしかないのかな。
ちなみに表紙のイラストは「水森亜土」、久しぶりに目にした名前です。
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「ぐっちーさん日本経済ここだけの話」山口正洋

2014-11-27 07:52:38 | 
投資銀行家のぐっちーさんは、ちょっと意外(本人もそう言っています)なことに「アエラ」に連載を持っていて、その連載をまとめて本にしたものがこれ。

商社、欧米金融機関そして今は投資銀行とまさに生き馬の目を抜く金融の実務畑を歩いてきた人の日本経済論です。最近ぐっちーさんの議論には結構はまっていて「なぜ日本経済は世界最強と言われるのか」もこのブログにアップしていますし、3人共著の「ヤバい日本経済」もアップしたばかりです。言っていることは当然ながら「ヤバい日本経済」と同じですが、3人の放談という形でないだけにぐっちーさんのピュアな考えがよく出ています。
新聞、テレビ、雑誌の情報なんて「ゴミ」で、プロから見れば「ウソ」としか言えないような情報があふれている。そんなウソを見破る鑑識眼を身に着けることが必要ですが、プロの金融家は往々にして「本当のこと」を人には教えず自分だけ儲けようとする。その意味ではこの本はたまたま「アエラ」に連載を頼まれて、「経済ニュース」の真実がわかるように書いてしまった、ある意味貴重な情報です。
今まで漠然と正しいと信じていたことは「天動説」として次々とひっくり返され、それでもまだ「ほんまでっか」と思う部分があるのですが、目からうろこです。
マーケットについては、上がるとか下がるとかいろいろわかったようなことを言う人が多いのですが、目先の市場予測はほぼ不可能。分かっていたらみんなそうするのでしょうし、そもそも人に言わない。メディアの情報にも騙されてはいけません。大新聞の三大ウソは「円高悪玉論」「財政破綻論」「格差拡大論」とか。
輸出依存度が15%にも満たない資産国家日本にとって円高こそ国是。日本企業の中で海外売り上げが50%を超えている企業は10%しかない。ソニーとかシャープが競争力をなくして苦境に喘いでいるのは円高のせいではなく経営力のなさの表れ。その証拠に円高でも高い利益を出している企業(たとえば電気機械でいえば村田製作所)もある。一部の輸出企業(ほとんど大企業)は潤うかもしれないが、今や原発が止まって資源輸入が膨大になっているので円安はマイナスのほうが大きい。円高で日本経済は崩壊すると言われながら日本経済は実質成長を続けてきた。行き過ぎた部分の調整は必要だったかもしれないが、今の円安水準はこれも行きすぎ?
日本国債は格付けも下がり日本財政は破たんするも天動説。そもそも国債の格付け自体怪しいもので世界最大の貯蓄超過国にして外貨準備も十分、国債は低金利で国内で消化されている。ウオッチすべきは国債市場の金利で、日本は下がっている。今は十分すぎる金融緩和を行っていて、もはやお金の使い道は国債しかない状態です。でもある日突然市中金利が上がって国債が暴落って本当にないんですよね…まあ、日銀がついているか。
ちなみにグッチーさんは白川前日銀総裁を高く評価しています。リーマンショック、東日本大震災、欧州金融危機、これらを乗り切りかつ世界経済をも支えていたのです。日本より海外のほうが高い評価なのは当然か。
だから増税は必要ない、しがらみをぶった切って歳出を減らすことで十分と言われると複雑に利害が絡まった歳出を民主主義の世の中できることがいかに難しいか、財務省を弁護するわけではありませんが、その冷厳な認識から増税が必要となるのでは。増税反対という人は歳出の具体的削減策を示してからいうべきと思います。民主党政権で事業仕分けなどいろいろやってもあの程度がいいところだったのが現実なのです。
中国経済には厳しい目ですけど、では日本企業はどうやって生き残るのか。もはや人口減少、高齢化の国内にとどまっていてはダメ。世界市場に打って出ないと活路は開けない。コモデティ化した商品で消耗戦を繰り返すのではなく、ルイヴィトン、エルメスを目指す即ち高付加価値の商品に賭ければといい。日本のある意味ガラパコス化した日本ブランドのハイテク商品を開発すれば世界が絶対に欲しがるはず。日本ブランドの根底にあるのは「おもてなし」の精神。それが高級ブランドとして通用するのです。
ところで著者はひょんなことから縁もゆかりもなかった岩手県の紫波町の町おこしを手伝っているのですが、「地域再生」「町おこし」を成功させるにはちゃんとお金儲けができることができる事業でないとダメ。地方文化が大切だとか伝統を守るのだといっても金を稼がずにそれが持続可能なものになるのでしょうか。一部の志ある人が無理に無理してやっていてもその人がいなくなればおしまいでは持続可能なものになりません。あるいは最初は税金なりの補助があっても何時迄もというわけにはいきません。他人が稼いだ金に頼っていてはその金の切れ目が縁の切れ目でさようならです。自分たちのやりたいことをやるには自分たちで稼ぐ、そのビジネスモデルを作ることが必要です。経済的合理性の検討こそ一番考えなくてはいけないことだと。
この議論は激しく同意します。地域おこしに限らず福祉とか文化とか崇高な精神で取り組んでいるからと経済的合理性を無視して事業を行い、結局社会の無理解を恨んで潰れていくことがいかに多いか。
章の間には、池上彰さんとか、榊原英資さん、さらには押切もえさん(なんで~?)の対談も入っていて楽しんで読めます。
アベノミクスの評価を考えるときにも参考になると思います。
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11月22日からの3連休はいい天気

2014-11-25 07:37:45 | Weblog
11月からの22日からは3連休でしたが、天気も良くて暖かい日々でした。翌日火曜日からは雨なので奇跡のような3連休でした。でもその割には大したことしてませんけどね。
23日は完全休養日でしたが、あまりにもいい天気でしたので午前中から図書館行くがてら神宮東公園を散歩
公園の木々も紅葉がかなり見ごろに。

芝生広場では何を勘違いしたのかテントを張ってお弁当を食べている家族連れも。
日差しは暖かくコートを着ていると汗をかいてしまうような陽気でした。

こんな天気の日は公園でおにぎりでももって近場のハイキング気分もいいかもしれません。でも私は公団の神宮東団地に住んでいて今は近くのマンションなので近すぎてキャンプ気分にはなりません。子供たちが小さい時もおにぎりを持っていったら公園で食べるよりは家で食べたいといわれて、そのまま家へ持って帰って食べた記憶があります。公園で転げまわて土だらけになっていたのでムベなるかなというところです。
午後もいい天気なので熱田神宮まで散歩。
この時期、熱田神宮は七五三の家族連れで一杯なのですが、午後だとちょっと数が減ります。今年は和服姿の子供は多かったのですが、以前のように鎧兜とか十二単的な子はいませんでした。でも参道は砂利道なので子供が草履で歩くのはつらそう。格好つかないけど足元は靴のほうがいいですね。

日曜日の午後というかいつもですけど中国人の団体観光客がたくさんいました。草薙の剣が祭神ですが中国としてはそれは問題ないのでしょうか?
翌月曜日もいい天気
この日は朝からスポーティブ・ライフin瑞穂というイベントが瑞穂運動場であって自転車で駆けつけました。
朝9時10分から陸上競技場でラジオ体操があったのですが、芝生の上で体操できるのは、なかなか入れないので贅沢。
ラジオ体操も指導者のきめ細かい指導で、踵をどうするとか腕はちゃんと体側につけるとか手のひらは空に向けるとか、改めてラジオ体操とはこんな風だったのかと感心。真剣にやると汗が噴き出してきます。

たっぷり30分ほど体操をして最後は40年ぶりぐらいのラジオ体操第2。やりなれないこともあって動きが難しくて前の人を見ながらうやむやのまま何とか終了。

でも体のあちこちが伸びたような気がして結構気持ちいい。
午後にはマスコットキャラクターも集合して、久しぶりに「みずほっぺ」と再会。

体の構造上動きは悪いのですが、かわいさは一番かな。
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11月22日東山公園テニスコート

2014-11-23 08:27:29 | テニス
3連休の最初の日はいい天気
午前中に実家へ行ったのですが、外は寒いかとフリースにウインドウブレーカーを着こんだら暑い。少し歩くだけで汗をかいてしまいました。
前日ボージョレヌーボーを飲んでカラオケで大騒ぎした余波が残ってて頭が痛かったのですが、そのせいかどうか道を歩いていたら、植え込みのふちに携帯を置き忘れてあるのを見つけてしまいました。
携帯電話って拾っても持ち主に連絡とるのは難しいんですよね。警察へ届けようとしたらその携帯に電話がかかってきた。写真などを見ると子供のものかな?多分落としたのを気が付いた持ち主かその家族からの電話かなと思い、切れてからこちらから電話したらビンゴ!
道で待っているからすぐに取りに来てくださいと言ったら、すぐに自動車で駆けつけますとのこと。
待つこと5分ほどでおじいさんが飛んできました。無事お渡しできましたが、子供ではなくてお年寄り?だった。
断ったのですが、無理やりお礼ですと千円くれました。決してこちらから要求したわけではありませんから念のため。
拾う神にもちょっとだけいいことがあったかもしれません。
ところでこの日は当初名城庭球場だったのですが最近コートが荒れていて対応も悪いという声もあって、1週間前に東山公園テニスコートが空いてたのでこちらに変更したところです。でも1059さんはこの日用事があって来れないというし、OBさんはいつものように仕事というメール。はたしてメンバーが集まるか…
1時40分に家を出てバスで妙見町に。バスが少し遅れたので5分ほど遅れてコートに到着。この日は2番コートです。コートでは森の熊さん、はげ親父、ヤッターマンの3人が乱打しています。この日は結局4人でした。タケちゃんマンは来なかったのですが、ひょっとするとコート変更のメールを見なくて名城へ行ったかもしれません。はげ親父は最近太って来て、遠眼に見たらだれか知らない人かと思ったほど。何でも3キロ太って60キロの大台に乗ったとか。
午後もいい天気でいつもの歯医者の温度計は20度。写真に撮ると気温の表示が見えませんけどね。

コートに着いたら暑いのではげ親父はTシャツ1枚。森の熊さんも半袖です。乱打をやるだけで大汗をかいてしまいました。
隣の1番コートは車いすテニス。よく見ると車椅子の後ろにも小さな車輪がついています。ツーバウンドまでいいのですが、腕の力だけで打つんで見るからに大変です。

横の動きとか前後の動きにも車椅子を操る必要があるのですがラケットを持って腕の力で車椅子を動かす。感心してゲームの合間はずーっと見ていました。
試合は最初ヤッターマンと組んで森の熊さん、はげ親父組と対戦。
最初の4ゲームはいずれもサービスをブレークされて2:2、4人なのでこの際6ゲーム先取で以降と同じ組み合わせでさらに続けます。ここから奮起して4ゲーム連取。見事6:2で勝利
合間にはいつものようにビールを飲みますが、森の熊さんはまだまだ飲めないようで横で物欲しげ?に立っている。
はげ親父は車なので飲まず。ヤッターマンと二人で500缶を2本飲みました。
この日は秋晴れの本当にいい天気で雲一つない。

二日酔いのへたれ頭の上にも秋空が広がっていい気持ちです。
次の試合ははげ親父と組んで森の熊さん、ヤッターマン組と対戦。
最初の4ゲームでは頑張って何とか2:2と前回と同じ展開に。
次の4ゲームも前回と同じ展開で3ゲームを連続して落としてしまいました。最後の1ゲームは何としても一矢報いたいと粘りに粘ってデュース、デュースの連続。疲れもたまり最後は力尽きて落としてしまいました。結局2:6で負け。
ここで時間となってこの日は1勝1敗でした。
この日は飲むのは二人だけだったので帰りに「浜木綿」に行くことなくまっすぐバスで帰りました。
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「大人の友情」河合隼雄

2014-11-22 08:08:12 | 
久しぶりの河合隼雄先生の本です。

友人とはいるようでいないようで、友人とは「夜中の12時に、自動車のトランクに死体を入れて持ってきて、どうしようかといった時、黙って話に乗ってくれる人だ」という定義なら、私には友人はいないかな。深い信頼関係に結ばれ、話に乗って何とかしようという姿勢を感じる前に、すぐに警察に通報されておしまいのような気がする。私自身そんな話が来ても乗りたくない。
でもそこまでいかなくても、馬が合い、好きな時も嫌いなときもあるのだけど、信頼関係を育んできた友人はいる(と自分だけかもしれないけれど思っている)。
賢い人には友がいないという諺があるが、計算づくではなく損得抜きにお互いの存在を認め合えれば、人間はどれほど安定しておられるのか。
ただお互いの関係を共有すればするほどその距離感は難しい。一心同体だと思ってもすぐに破局してしまうこともある。相手とともにいる、あるいは「あの人がいる」と想うだけで「ほっとする」ような関係こそが友情の根本なのでしょう。
この本では、実際の人間関係では、中原中也と小林秀雄、野上弥生子と田辺元、さらに小説では「走れメロス」のメロスとセリヌンティウスの心の動き、夏目漱石の「坊っちゃん」の坊ちゃんと山嵐、「心」の先生とKの関係などなど、いろいろな例を出して考察している。
友情とは難しいもので、友人の悲しみには同調するのに、喜びに対しては思いがけない嫉妬が動きはじめることがある。また、慰めあって互いに安心してしまうと、結果的に現状を打開して行動することを妨げ成長の足枷になってしまうこともある。
ましてやそこに女性が絡むと悲劇になる場合もある。「心」の先生とK、小林秀雄と中原中也、いずれもお互いを同一視し合っていたことによる悲劇で、本当は小林秀雄と中原中也は愛し合っていて奪われた恋人はたまたまそこに居合わせただけとの解釈は面白いけどそれでは間に立つ女性の立場はないですね。
友情も同一視や理想化をする強さが大切ではなくて、常に裏切りの可能性を持つ関係を認めながら「やっぱり、ええやつやな」と感じるぐらいの深さが大切なのかもしれません。
ところでこの本では、男と女の間に友情はあるのか、同性愛、中高年の茶飲み友達などにも考察が及んでいます。
当たり前ですが人間にとって恋愛感情というのは非常に強くて、相当な友人関係と思っても恋愛関係の前にはすぐに破壊されてしまうことが往々にしてあります。それでも男女間であろうと心の関係がだんだんと深まってゆくとき、体を通じることなく心の関係として深まってゆくということは可能であると言っていますが、そこには慎重で抑制力のある名人芸のような態度が必要でしょう。
同性愛について言うと、「心」の先生とKは同性愛関係と呼んでも差し支えないけど、それは性愛を伴うものでないと言われるとふ~んとなってしまいます。夏目漱石はそんなこと意識していたのでしょうか。最近でこそ公然とカミングアウトされますが、以前はほぼ犯罪でしたよね。友情の背後にはエロスやセックスが働くことは認めざるを得ないのですが、心がときめいても必ず身体反応が伴うものではない。また心がときめかなくても深く静かに永続する友情もある。
茶飲み友達の考察でも出てくるが、日常行為の中で積み重ねられた愛は切っても切れぬ強さが長続きする。夫婦であれ恋人であれ、それが永続するためには友情を支えとするものであるし、深い思慮と抑制が永続する深く輝く関係へと導く。そしてその背後には何らかの断念の構図がある。
う~ん、まだまだ人間ができていない私は深い思慮も抑制もなく、ひたすら煩悶するしかありません。
友情とはなんて言い出すと青臭い感じですが、現代のイライラ、ぎすぎすした人間関係に潤いを与えてくれる大切なことで、友と友を結ぶ存在としての「たましい」などということに、少しでも思いを致すことによって、現代人の生活はもっと豊かで、幸福なものになるのでは、というのはいかにも河合隼雄先生らしい結びです。
この本は「論座」に連載されていたものをまとめたもので、友情を縦糸に、人との付き合い、贈り物のむつかしさ、男女間の恋愛と友情、裏切り、碁仇とか多岐にわたった事柄が考察してあります。いつもの河合節が全開ですが、それだけに楽しんで読むことができました。
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「ヤバい日本経済」

2014-11-20 07:45:51 | 
「ヤバい」というのは危ないということではなくて、すごいという意味で使っています。
3人の著者は学者ではなくて、投資銀行にいたり、双日の研究所とか楽天証券の研究所にいますが、それだけに金融・経済の実務を熟知していて、その観点からの日本経済論というかいささか脱力気味で脱線気味の放談という趣です。

今の日本経済は相場の頂点が12時で底が6時だとすると10時。永く9時の段階を超えられなかったのですが、アベノミクスの円安株高でようやく針を進めることができた。これからどんどん12時に向かって進んでいくというのです。ちなみにアメリカはというと11時、こちらもまだまだしばらくは大丈夫です。
日本経済にさらに勢いをつける改革は、外国人に不動産取得を認めること。北海道のニセコを見なさいというわけです。シンガポールじゃないけど保税倉庫を作ったら外国の金持ちが美術品なんかを運び込むのは確実とか。更に言えば5億円国債を買ったら日本国籍を認めれば、財政問題も片付く…まあ、5億円もぽんと払える外国人ならば知的水準も民度もそこらの人よりよほど高いかも。
日本人が自分の国がいいと言っているように住むとしたら絶対に日本に金持が集まってくる。タイの外国人旅行者が2千万人というのですから、日本ならそれ以上の観光客を呼び込めるはずです。それだけのポテンシャルエネルギーを持っているので、観光ビザをどんどん発行して観光客を呼び込むのは大きな成長戦略です。
アメリカ経済は、ようやく住宅着工件数が回復してきて本格的に成長する気配。人口も増えているし、シェールガス革命で沸き立っています。でも中間選挙の結果からも明らかなようにオバマ大統領は国民に見放されています。失業率も下がってきて、経済も順調、医療ケアにしても政策としてはそんなに悪くないと思うのですが、調整型なのが指導力がないと嫌われているのかな…全くつまらない人と言われている始末。
でも長く続いた金融緩和がいよいよ終わるのですが、出口戦略にはすごい時間がかかるので、ここをうまく軟着陸するのは結構難しい、となると日本の場合も異次元の金融緩和の出口はどうなるのか心配になるんですけどね。
ちなみに円安がどんどん進んでいますが、購買力平価で107円、産業界的には95円くらいでも大丈夫となると居心地のいいのは1ドル100円ぐらいかと。物価にも影響するし貿易赤字も増えていくので、あまり円安になるのもどうか。いまや日本は輸出で成り立っている国ではなくて資源輸入が莫大になっているだけに円安になると成長するなんて言うのは?昔私が中学生のころは資源のない日本は加工貿易の輸出で成り立っているといわれていたのですが、もはや日本経済の構造は大きく変わっていたのです。浜田宏一先生は留学前の日本のイメージがこの年まで刷り込まれているのでは?
中国について言うと、中央政府と地方政府のいうことが全く違ってきている、方向性が見えてこない状態で2010年ぐらいから潮目が変わってきているとか。大気汚染も深刻で企業会計は透明性がなくて問題が多い。ただ不動産バブルがはじけないのは買い手が手金で買っているからで、不良債権になっても海外の金融市場には大きな影響はないとか。
それでもあと10年もしたら中国は日本を下に見ることになるのでしょう。そうなるとあまり細かいことで突っかかることがなくなる?したたかで強欲な中国(こっちのほうが世界標準みたいですけど)に対抗するには、うまく台湾を間に入れることともっと中国語を学ぶことです。
それにしても資産1億円以上のお金持ちにアンケートを取ったら7割の人が国外で暮らしたい、さらに驚くことにそのうちの3割はすでに海外で暮らす準備ができているとかという国の将来はどうかなと思いますよね。日本人なら9割は国内にいたいとなるでしょう。
BRICSについても触れられていますが、ブームは完全に過ぎ去った。韓国は対外債務が大きく、サムスン、ヒュンダイという限られた企業に依存して一連托生の経済です。その意味では非常に不安定で、中国経済が変調するともろに影響を受けてしまうのでは。
ロシアについて言えば「付加価値」という概念が理解できていない。資源はあっても付加価値を自分たちの手で高めて商売するということができない国。アメリカのシェールガス革命の影響で原油や天然ガスの価格が下がれば何ともならない。ウラジオストックと新潟をパイプラインで結べば日本、ロシアともにいい結果になるのでは。
アジアの諸国ではインドネシアが結構重要。日本企業が結構進出しているし、ここが崩れると東南アジア全体が足を取られることになる。
まあいろいろ書いてありますが、対談形式なので肩ひじ張らずにスラスラ読めます。
これからの日本経済、しばらくはいいみたいですから株価2万円も近い将来超えていくかも。あまり固くばかり考えないで、こういう見方もあるかもと投資の参考にするといいかと思います。
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拾う神は面倒くさい

2014-11-18 20:43:40 | Weblog
昨日帰宅途中で買い物があって、神宮前のパレの中をぶらぶらと歩いていました。
と、通路の真ん中に定期入れが落ちている。一応中を確かめると名鉄の定期にクレジットカードが入っている。ヴィトンの定期入れでカードも何枚かがありこのままねこばばという考えもちらりと横切ったのですが、定期券は帰るときに気が付くでしょうが困るだろうし、拾うところを誰かに見られていたらアウトなので、ここは正直に届けます。
レジに持っていくとサービスカウンターへお願いします。
サービスカウンターは運悪く2人の先客がいたのですが、待っているのも何なので「これ落ちていたのですが」と声をかけると、一人のお客さんがこちらの人を先にやってと言ってくれました。
サービスカウンターには従業員は2人いて、新米らしいおばさんが対応することになったのですが、どうしていいかわからずおたおたしている。
黙って受け取てくれればいいのですが、それもできずにお待ちください。先輩らしい人に聞くのですが、中を確かめてと言われていかにも要領悪く中を出しています。
こういう時のマニュアルはないのでしょうか。とにかく落とした人が気が付いているかどうかわからないのですから、すぐに館内放送すればいいのにと思うのですが、そういっても上の空。なかなか埒が明かないので少しこちらも苛立って、帰っていいですかというと、どうしたらいいのかわからなくて先輩職員に聞いている。放棄するかどうかを聞いておかないと言われ、そのまま聞いてくる。拾い主への謝礼などは放棄するかということだと思い、いらないから早く帰してくださいといってその場を撤収しました。
マニュアルがあるのかどうかわかりませんが、あの場合、いつどこで拾ったかを聞いたうえで(聞かれなかったので私から言いました)中身を確認してから、拾い主の住所と名前、謝礼を放棄するかの確認を取るということでしょう。その上で速やかに館内放送をすればすぐに持ち主のところへ帰るのではないでしょうか。どうもバタバタした割には無駄な時間ばかりかかって最後は少し苛立ち、せっかく拾って届けたのに後味悪いものになりました。
ちなみに1月ばかり前にも路上で財布を拾い、この時は出勤途中だったので一応職場に出勤してから、休憩時間に熱田警察に届けに行きました。さすがにここでは手際よく処理してくれましたが、わざわざ熱田警察まで行かなくてはいけませんでした。拾ったほうが時間と手間をかけて届けるのは面倒くさいだけです。キャッシュカードが入っていたので多分落とし主に連絡が取れて無事戻ったと思うのですが、落とした人が届けもしなかったらどうなるのでしょうか。警察がちゃんと連絡を取ってくれるのでしょうか。せっかく届けたので謝礼はいらないのでちゃんと届いたということがわかるといいのですけど…
正当な権利だから謝礼をよこせということもできますが、それもなんだかね~。少しいいことをしたと自分で自分で誉めておいて慰めています。
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11月15日瑞穂公園テニスコートの後はいつものしげすしへ

2014-11-17 07:42:03 | テニス
未だ病癒えない森の熊さんを除いて4人でいつものしげすしへ。
まずはビールを2本。
つまみは昨日ファイスブックに載っていたお勧めから「ママカリの酢漬け」と「さんまのつみれ」

つみれはサンマの青臭さは全くなくて美味しい。1059さんがスープを飲み干してしまいました。
最近は大将がほぼ毎日フェイスブックを更新していてお勧めを載せています。この日は見ていなかったのですが、後で確かめたらカツオでした。
ビールはすぐになくなってもう2本追加。
ところがビールがまだ半分も飲んでいないときにはげ親父はお酒を注文。いきなりお酒モードに変更になりました。
刺身を何かとサンマとカツオで迷ったのですが、結局サンマに。

大将がサービスでママカリの骨せんべいを出してくれました。
1059さんは油濃くないのでこれは焼いたものだというのですが、そんなはずはない。大将に聞いたらやっぱり揚げたものです。でもこれにはコツと言うか技があって、まず骨を煮てまだ暖かいうちに上げるとカリッとするとか。

小さな魚ですので骨は軽くぱりぱり食べれて美味しい。
それならばお酒もお替り。
ぶり大根と銀杏を追加。

ぶり大根は写真で分かるようによく煮込んであってよく味が浸み込んでいて大根もぶりも柔らかい。
マグロのほほ肉のステーキも追加しましょう。

さらにお酒をお替り。
休憩時間になる2時に近づいたので、もう1本という声もある中〆のサバのばってらに。

最後にカキが出てきて、これはあま~い。

お勘定は一人2200円でした。
帰りも当然ながら歩いて帰ったのですが、途中バローでトイレ休憩したら久しぶりにきくちゃんと遭遇。テニスにも来てくださいとお誘いしたのですが、最近は親の介護で忙しいとか。高齢化著しいわがメンバーはその時期をほぼ突き抜けている人ばかりですけど…

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11月15日瑞穂公園テニスコート

2014-11-16 08:38:31 | テニス
気温は低いですけどいい天気です。
実はこの日は私の名義でしたけど何故か14時30分からと勘違いしていました。9時過ぎてからOBさんからメールがあって、またまた風邪を引いたから欠席とのこと。どうも一度人間ドックで詳細に調べてもらったほうがいいのでは。
でもOBさんのメールで時間を見直して実はこの日は10時30分からと気が付きました。
慌てて支度をして9時45分に家を出ます。せかせかと歩いて何とか10時30分丁度に瑞穂公園テニスコートへ。
この日は9番コート。すでに森田、1059さん、ヤッターマン、はげ親父が乱打をしていました。
私はしばらく入念にストレッチをしてから乱打に入れてもらいました。太陽が出ているので少し体を動かすと汗が出てきます。寒いかと着込んできたのですがどんどん脱いでポロシャツ1枚に。
一休みしてからいつものようにじゃんけんして試合に。
最初ははげ親父と組んでヤッターマン、1059組と対戦。最初からデュースの続く長い試合になったのですが、最初の2ゲーム連取してこれはと思ったら途端に2ゲームとられてしまい2:2の引き分け。まあ最初はこんなもんでしょう。
一休みしてビールを飲むのですが、いまだ薬を飲んでいる森の熊さんが羨ましそうに横で見ている。そろそろビールぐらいどうですかと言っても首を横に振る。心持ち体も回復してか、おなか周りも戻った気配ですが、今が肝腎なのでしょうか。少しくらいなら飲んだほうが気分転換になってよさそうですが、少しで止まらないから、君子危うきに近寄らず・・
次の試合は1059さんと組んでヤッターマン、森の熊さん組と対戦。このころから風が出てきて微妙に影響してくる。隣に市営住宅があるせいか風がコートの中を舞うので思わぬ影響が出てくる。そのせいと言いたいのですが、実力でこの試合は1:3でした。
続いて森の熊さんと組んではげ親父、1059組と対戦。一進一退の展開でしたが森の熊さんの足を引っ張ってしまい結局2:2の引き分けに。勝てる試合だったのに…
最後の試合はヤッターマンと組んで森の熊さん、はげ親父組と対戦。この試合は正しく一進一退と言うか順番に1ゲームづつとって2:2の引き分け。
ここで12時20分すぎ他ので終了。コート整備して帰ります。
終わると森の熊さんは誘惑に負けないように素早く帰っていきました
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