怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

それでも続く外出自粛

2021-05-29 20:41:39 | Weblog
豚児は症状が悪化することなく無事10日間の療養生活が終了。
これで行動制限がなくなり、仕事に出勤してもいいとのこと。
ところが同居していた私たちは、濃厚接触者として療養が終了した時から14日間が健康観察期間となって不要不急の外出を控えるようにとのこと。

と言うことは6月6日までは外出自粛。発症した感染者よりも外出制限が長くなるのはどう考えても腑に落ちないのですが、そもそも豚児が症状が消え平熱に戻った時点でどれほど感染力が残っていたのか。家庭での隔離は外部から判断できないのでいくら完璧に隔離したとしても評価しないで危険率を見込むとしても療養終了よりも前に感染可能性は消えているのでは…とすれば療養期間終了から1週間もたってPCRで陰性になっていれば無罪放免でもいいのではと思うのですが、なんだかな~
その後保健センターの保健師さんから電話があったのですが、当然ながら配食は療養期間が終わったので終了。でも配食サービスの会社への連絡はこちらからしてください。もし連絡しないと続いたのでしょうか?忙しいからそこまで手が回らないということですね。食事は来ないので必要最低限の買い物はやむを得ない、不要不急ではない。それでは、一人で誰とも話さずに公園に散歩に行くのはどうでしょうかと聞くと不要不急の外出は控えてくださいと言うだけ。仮に私が感染していても、一人の公園の散歩で感染を広げることは考えられないけど、話が正しいかどうかも分からない個別のケースにいちいち判断をしてると不要不急かどうかの線引きが難しいし、収拾がつかなくなる恐れがある。ここは原則を言うしかないのでしょう。後は自己責任で自分でリスクを負って判断するしかないということですね。
そう考えると今回のコロナ対策では、静かに一人または二人で感染対策しているお店でお酒を飲んで何が悪いかと思いますし、演劇は良くて誰ともしゃべらない映画館が何故いけないのか理解できません。映画館に行くのに人流が増えると言われるとロックダウンして仕事もやめなさいと言うしかないのでは。デパートの人のあまりいない高級ショップで買い物すれば危険なのか。個々の規制にエビデンスがどれくらいあるかと言うと怪しいものです。
そうは言っても規制する立場なら、個々の事例にとらわれることなく出来るだけ大きく網をかけて例外は極力少なくしないと現場は対応できないか。悩ましく難しいものです。
ところで26日には保健センターからPCRのキットを送ってきました。

27日の朝に検体の唾液を入れて冷蔵庫に保管。やがて区職員と検査センターの人らしき二人連れが受け取りに来て、顔を合わさないようにドアノブに吊り下げてお渡し。
説明では29日の午後に結果が通知されるとのことでしたが、28日の夕方に電話があって、予定より早いのでちょっと悪い結果が頭によぎったのですが、無事陰性でした。もっとも14日間の健康観察期間は変わらないので不要不急の外出はしないでと念押し。6月6日の最後に日に健康状態を確認しますとのこと。
それでも、これで先ず感染の可能性はなかったみたいでホッと一息。5月中は静かにしていても6月になれば濃厚接触がないように散歩ぐらいはできるかな。こんなお気楽なことはもし陽性なら言えないし、本当に陽性になっていたらこのブログを書く気力なかったでしょう。本当によかった。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自宅軟禁は続くよ、どこまでか

2021-05-27 07:02:00 | Weblog
朝食は毎回食パン1枚に学校給食のようなジャムの小袋。牛乳パックに小さなフルーツゼリーにスープのパック。私はスープのパックは食べずに冷蔵庫にあるヨーグルトとリンゴジュースにしました。スープはレストラン用のクラムチャウダー、カボチャのスープ、コーンクリームスープのローテーション。美味しかったのですが、朝はヨーグルトとリンゴジュースがルーティンだったので、スープは残りがち。まあ、長持ちしそうなのでゆっくり食べればいいか。

こうして私たちが自宅軟禁になると問題なのは実家の母親。要介護2で週2回ディサービスに通っているのですが、いつもは私が朝行って支度をさせて送り出し、その間に掃除洗濯をして、必要なものを買い物して、冷蔵庫に食べるものを用意しておくのですが、送り出すこともできない。とりあえずケアマネさんに連絡して5月中のディサービスは停止にしました。そうすると母は入浴もしないし、(自分はきれいにしているので必要ないと言い張るのですが)掃除洗濯もしない。最低限食べることはできるようにしなければいけないので、ここは弟と妹に頼るしかない。それぞれ週1回づつ実家へ行き食べ物を買うように依頼しておきました。妹にはできれば母の入浴着替え迄依頼したのですが、結果妹はミッション失敗。強情な母に命じるのは無理でした。いくら話しても理解されないのは悲しいのですが、こういう事態となると本当になんだかな~です。
基本、外出はできないのですが、ゴミ出しと郵便受けを見るのは必要なので、エレベーターを使わずに階段を誰にも会わないように、仮に会っても話すことなく往復ぐらいが唯一の外出と言えます。おかげで毎日の歩数は3千歩がやっと。
毎日の食事は鶏肉を中心にたまに豚肉、魚で、コロッケ、ハムカツもあり味付けはいろいろ工夫してありますが、代わり映えはあまりしない。容器はいつも同じのレンジ対応の使い捨てのもので全体にビジュアルは茶色ですよね。

まあ、牛肉は無理だよね~。無料で家まで配達してくれて、それなりに美味しいので全く文句はありません。
写真で横にたまにつまみにした卵焼きとか酢サバが写りこんでいますが、冷蔵庫にあり賞味期限が迫ってきたものはドンドン食べるしかない。
夕飯時に酒を飲むので物足りない面もあり、消毒液とかペーパータオルも必要なのでイオンのネットスーパーで、つまみになりそうなものとかヨーグルトにリンゴジュースなどなどいろいろ購入しました。どうもすぐ配達とはいかないみたいで注文してもお届けは2日後。配達要員の都合なのでしょうかキャパがあって、このご時世なので忙しいみたいです。
それでも幸いなことに、豚児の症状は悪化することなく熱も3日ほどで平熱になり、順調に回復していきました。7日目ぐらいに保健センターからホテルが空いたとの連絡があったのですが、今の状況ならあと少しで療養終了なのでそのまま自宅療養に。
困ったのは、経年劣化で夜中にトイレに一度は起きるのですが、その時には寝ぼけ眼で消毒液がどこにあるか探してノブを拭くのがついついいい加減になりがちなんですよね。
それでも接触を極力避けていたので私たちはずっと平熱でこれといった症状が出ることがなかったのは不幸中の幸い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晴天の霹靂の軟禁生活

2021-05-25 14:00:20 | Weblog
思い起こせば14日の金曜日のことなのですが、同居している豚児が熱があると言い出した。実は同じ様に3月にも熱発をしていて、その時はあちこち電話して重工病院の発熱外来にかかり、PCR検査をし、インフルエンザの検査もしたのですが、いずれも陰性。どうも単なる喉の炎症みたいだったのですが、時節柄、会社から2週間の出勤停止となってしまった。またもやと言うので、どうせ単なる風邪ぐらいに思っていたのですが、発熱外来にかかってPCR検査を受けたらまさかの陽性。
保健センターからも連絡があり、10日間の隔離を命じられました。当然ながら同居している私たちも濃厚接触者なので外出禁止に。
とりあえず私たちにもうつると悲惨なことになるので、豚児は自分の部屋から一歩も出ずに、トイレの時はスマホで連絡してから行くことにしてアルコール消毒液持参でドアノブとかは消毒することに。

お風呂は一番最後に入ることにして、これまたドアノブ水栓等は消毒することに。
私たちも外出できないとなると食事はどうすればいいのかということなるのですが、それは3人分配食サービスが受けられるというのでお願いします。無料なのですが、メニューを選ぶことはできない…当たり前か。
ホテル療養もできるのですが、この時点では希望しても空きがなくてしばらく自宅療養するしかありません。
ここから濃厚接触者の身としては自宅軟禁状態になるのですが、アウンサン・スー・チー氏のように豪邸で庭も広いのならともかく、90平米足らずのマンション暮らしなのに外出不可と言うのはちょっと辛い。当然ながらテニスには行けないし、散歩も不可。
家でテレビでも見るか本でも読むしかないのですが、図書館で借りてきた本も3冊だけで、こうなったら昔読んだ本を読み返すか。
食事は配食サービスが午前中に昼食分を、午後に夕食と翌日の朝食を、顔を合わすことがないように玄関のドアの前に届けてくれます。
15日の夜はしばらく食べられないかもと宅配すしを食べ、最初の配食サービスの食事は16日の昼食。

当然ながら生ものはないのですが、野菜とお肉がバランスが取れて食べてみてもそこそこ美味しかったので一安心。ペットボトルのお茶が付いていて、これは人数分あるのですが、飲み切れずにこれからどんどん貯まってしまいました。欲を言うとインスタントでいいので味噌汁があれば…
部屋でゴロゴロしているだけですが、不思議なことに時間が来るとお腹は空いてきます。
夕食は鶏肉のピカタ?とにかく予算の関係でしょうが鶏肉が多くて、これははげ親父だと困るのでしょうね。

色合いも全体に茶色っぽい。そこらあたりは我慢するしかないのですが、なんだかな~
ご飯は結構多めで、最初の日は食べたのですが、次の日からは冷蔵庫に残っていたつまみの類を出しておかずと一緒にお酒を飲み、ご飯は食べず。捨てるのももったいないので冷凍して冷蔵庫に入れるのですが、やがて冷凍室は冷凍ご飯で一杯に。
豚児は2日ほどは熱も39度台まで上がり、自宅療養と言っても訪問診察がある訳でもなく、薬も最初の診察でもらった解熱剤とトローチだけしかない。さすがに状況が悪くなったらどうしようかと心配して慌ててネットでパルスオキシメーターを購入。どれがいいのかさっぱり分からなかったのですが、あまり安いのも信頼性に欠けるかと1万円前後の品で最安値の店舗から購入。

18日には届いたのですが、その頃には熱も下がりつつあり、早速測ってみたのですが正常値。ひとまずの安心料でした。
とは言っても自宅軟禁生活は続きます。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

又吉直樹「人間」

2021-05-22 21:25:48 | 
「火花」「劇場」に続く又吉直樹の作品ですが、又吉の太宰治への傾倒ぶりがよく分かる小説です。

さすが芥川賞作家なのですが、それにしても小難しい。
毎日新聞に連載されたものなのですが、どちらかと言うと新聞小説はワクワクしながら読む類のものだと思うのですが、毎日、朝これを読むのは結構しんどいのでは。確か高村薫の「晴子情歌」だったか日本経済新聞に連載していたのだがあまりに観念的というか朝の連載にそぐわないと言うので連載打ち切りで騒ぎになったことがあったと思うのですが、単行本で続けて読むのなら問題なくても毎日少しづつと言うには、切れが悪いというか重いというかコマ切れの前回の分を思い出すのがしんどい…
それでも単行本で読んでみたので、その重さやしんどさを楽しみつつ350ページ余りの本を、さすがに一息1日では無理でしたが2~3日で読むことができました。
主人公の永川が若き何者でもない時を過ごしたハウスという芸術家の卵の集まる梁山泊のようなアパート?下宿?での日々の回想から始まります。漫画家で言えば「トキワ荘」とか最近話題の若き日の竹宮恵子と萩尾望都が住んでいた「大泉サロン」とか。金がないからか若手芸人でもルームシェアしている話をよく聞きます。多分又吉本人とか近しい人にも似たような経験があってその雰囲気を色濃く反映しているのでしょう。
自意識だけが高くて、世間からは評価されず、評価されないのは世間が悪いと尖がって、それでも夢を諦めず、毎日飲んだくれて過ごす日々。ここではナカノタイチと言う俗人を狂言回しに、今は細々と文章とイラストを書いている永川を中心に物語は進みます。彼が世に出るきっかけになった「凡人Aの罪状は、自分の才能を信じていること」という作品。意味深なタイトルです。この作品が注目されて本を出すことになるのですが、なかなか書けない永川があるきっかけで仕上げることができます。その事情を巡ってこのハウスのリーダー役の飯島と当時付き合っていためぐみ、そして仲の良かった奥と人間関係が絡み合って悲劇的な展開に。結局この事件がきっかけで永川はハウスを出ます。
それから何年かたって、奥は影島というお笑い芸人になっていたですが、彼は本も出し評判になっていた。このあたりの芸能界の事情とかは又吉自身が芥川賞を受賞して以来の経験したこと感じたことがぶつけられています。影島も永川も又吉の分身で、受賞以来日々考え、思い、感じ、違和感を感じつつ戸惑っている自分自身を二つに分けて議論をさせている。お笑い芸人を続けながら作家としても執筆を続けていくことのしんどさと苦悩を正直に吐露していると思うし、周囲もどう扱っていいかと悩みつつ対応しているのだろうけど、その扱いが本人にもわかるだけに余計悩ましくなる。その葛藤を太宰治の「人間失格」を媒介に二人に語らせている。それにしても太宰が「人間失格」を執筆してから7~80年以上たつのだろうが、そこに表現されている苦悩は現代に生きる私たちの心に響き、表現者としての又吉の苦悩にシンクロしている。時を超えて色あせない文学のすごさを改めて感じます。
永川と影島のバーでの議論は又吉の太宰へのオマージュと言っていいのだろうが、力が入っているので読者も気合を入れて読まないといけない。
最後の章は影島は失踪してしまい表舞台から去るのですが、永川の書いた作品が賞を受賞して父の故郷の沖縄でお祝いのパーティーを行う話になります。子どもの頃からの思い出を交えながらに沖縄で独り暮らしの父と大阪で暮らしている母との何処となくハチャメチャでおかしな関係が親類縁者とともに描かれていて、沖縄の濃密な人間関係と風土が感じられてホッとします。ここで癒されつつも、また悩み深い生活に戻っていくのだろうと思わせて、いささかカタルシスのない終わりですが、歯切れは悪いのですがそれでも生きていく、それが人間と言うことでしょう。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「戦国日本と大航海時代」平川 新

2021-05-21 13:07:19 | 
秀吉の朝鮮出兵は秀吉の誇大妄想の引き起こしたまったくの暴挙だったのか?
侵略される朝鮮にとっては迷惑極まりない許されざる暴挙なのでしょうが、国内的には戦国時代が終わって国内統一を果たしてから溜まりに溜まったエネルギーを吐き出す先を求めてが今の一般的な理解かな。

ところが当時の世界情勢を見てみると、大航海時代のスペイン、ポルトガルの世界分割が進行中で、ポルトガルはインドのゴアから中国のマカオへ進出し、スペインはフィリピンのマニラに進出。日本への進出も図ろうとしていた。その先兵はイエスズ会とかフランシスコ会の宣教師であり、貿易の利益を誘引にして政教一体で九州ではいくつかの大名を取り込んでいた。ただ、東の果ての日本は遠く、その武力は侮れず、南米、インドやフィリピンとは違い、力で制圧するには難しいととらえられていたみたいで、まずはキリスト教の布教から勧めようという戦略。キリシタン大名を支援して日本をキリスト教国に改造して、その勢力下に置き、明国征服に動員しようと虫のいい考えも。
昔から中国朝鮮経由でヨーロッパとも交流があったので、中南米のようにスペインから持ち込まれた天然痘などの疫病によって人口が激減して国力が衰退することもなかったというのは武力制圧を阻止するには幸いした。
秀吉はそのようなスペイン、ポルトガルに対抗してアジアの覇者になる気概があった。それが誇大妄想と言えばそうなんでしょうけど。だから朝鮮出兵は明征服への通過点。だからこそ禁教令を出し宗教を先兵とする日本への浸透を拒否した。もっとも日本軍のいつもの弱点、ロジスティックの軽視と制海権の喪失によって、朝鮮出兵は実質的失敗に終わったのですが、その軍事的実力はポルトガルもスペインも認めざるを得なくて、日本への軍事的侵攻は無理という認識に至る。戦国乱世を終わらせた秀吉はスペイン、ポルトガルへの報告では「帝王」と呼称されていて、日本は「帝国」。そうすると天皇は「教皇」?跡を継いだ家康も皇帝と称されていた。大名は王と称され、これはスペイン王とか同格。いかにアジアの中で日本の軍事的政治的実力を重視しているのかという一つの証拠と言えます。
それでも秀吉は南蛮貿易の利益は捨てがたく地方大名のキリスト教庇護とか南蛮貿易は見てみぬふり。秀吉も禁教令にもかかわらず南蛮貿易は維持している。
その後の家康についてもキリスト教布教は禁じながら南蛮貿易は捨てがたく、むしろマニラから江戸への航路の開設を要求していたりしている。家康は政教分離路線だったのだが、スペインもポルトガルも政教一致。オランダ、イギリスと異なり貿易だけのいいとこどりは国として許容していない。
それでもその頃はまだまだ大名の独立性があって、九州の大名を中心に外交を独自に行っている例もみられる。その典型例が東北の雄たる伊達政宗の慶長遣欧使節。
昔から疑問だったのですが、江戸幕府がキリスト教を禁じているにも拘らず、なぜ伊達政宗が遣欧使節を派遣できたのだろうか。
家康は国としてはキリスト教布教は認めていないが、伊達が自分の領国だけに事実上宣教師の活動を認めスペインと貿易を行うことについては了解していたみたい。だからこそメキシコを経ての遣欧使節団を認めた。遣欧使節団の支倉の使命はある意味二枚舌を使い布教の自由を認めるので貿易を認めてほしいというもの。家康としてはうまくいけば仙台との交易に江戸も絡めることができるという思惑もあったのでしょう。そこには宣教師たちの功名争いなども絡み情勢を布教に有利に報告したりといろいろな思惑が錯綜。
ところが家康がなくなり秀忠の代になると政教分離路線は顧みられることなく、スペイン、ポルトガルとの貿易は全面的に禁止されてしまう。日本の情勢は逐一宣教師より本国に報告されている為、支倉は成果を得ることなく帰国せざるを得なかった。仙台藩も支倉が成果なく帰国した時点で藩内でのキリスト教を禁じている。
こうしてみると伊達政宗と言うのは興味深い人物なのだが、東北ではなくてもう少し早く生まれていたのなら天下に覇を唱えていたかも。
最後に著者は何故日本が植民地にならなかったについて、秀吉の朝鮮出兵に日本の軍事的実力を思い知り膨大なコストがかかると思ったことが一つの要因と言っている。
しかし鎖国して200年以上、太平の世をむさぼり、軍事的技術革新を怠ってきた江戸末期の日本についてそれは過大評価では。
むしろ、大江志乃夫が「近代日本とアジア」で書いているようにインド、中国とセポイの乱とか、アヘン戦争で大きな抵抗にあってきた経験から武力による制圧は費用対効果の面で会わないという認識が根底になったのでは。
大航海時代当時のスペイン、ポルトガルと日本がどういう外交を展開していったのか興味深い議論でした。新書ですが、結構中身は濃いのでご一読を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月16日瑞穂公園テニスコートは早々と梅雨入り

2021-05-17 11:37:39 | テニス
このところ天気はぐずつき模様で南九州では早くも梅雨入り。
この日も朝起きたら雨。

10時ごろには一時的に小やみになるみたいですが、雲の動きを見てみると断続的に雨が強くなることも。
当然ながら雨天中止にせざるを得ないみたいです。晴れ女のえみちゃんはどうした。
今週は雨模様が続くみたいで、お昼過ぎにはこの地方も早々と梅雨入り宣言。

例年だと6月に入る頃に梅雨入りだと言う記憶ですが、これも温暖化による異常気象の一環か?
せっかくコートを予約で来てもなんだかなーでした。
でも私は落ち着いたら報告しますが、ここ3週間ばかりはテニスに参加できないので、不幸中の幸いと言うべきかどうか。ちょっと違うか…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[米中もし戦わば」ピーター・ナヴァロ

2021-05-15 07:26:25 | 
ペンス副大統領の演説がアメリカの中国の見方の歴史的な転回点とされていますが、実はオバマ政権末期から中国警戒論は高まってきていた。
最も具体的かつ効果的な動きはほとんどなかったのですが、トランプ政権になってあきらかに潮目が変わってきた。親中国ではないかと警戒されていたバイデン大統領になってもその流れは変わっていない。
オバマ政権末期の早くから中国警戒論を訴えていたのが、ピーター・ナヴァロ。

この本は着々と勢力圏を拡大してアジアの覇権を手に入れようとしている中国に対してアメリカはどう対処していくべきかを述べたもの。
400ページ余りの本ですが、45の問題とそれに対する回答と解説と言う形式で思いのほかズンズン読むことができました。経済学の教科書にあった記憶ですがアメリカの教科書としてはよくある様な形みたいですが分かりやすい。設問は短く、回答も選択肢から選ぶもの。おのずと回答は察せれるのですが、対立する考え方もちゃんと述べられていて冷静に理詰めで結論に導いています。
因みに英語の表題は「crouching tiger what china's militarism means for the world」直訳すれば「蹲る虎 中国の軍国主義は世界にとって何を意味するのか」ぐらいでしょうか。
軍事面での分析もあるのですが、いかに戦争をしないでアジアにおけるアメリカのヘゲモニーを保ち中国を封じ込めるかということを論じています。
表題からは、米中が戦うとした場合のどういう戦況になるのかという本かと思っていたのですが、むしろ戦わないようにするためにはアメリカはどうすればいいかというもの。対中国と軍事的に一戦交えて決着をつけるのではなく、戦わずして中国の拡張主義をどう抑え込んで行くかその道筋を説いています。
米ソ冷戦時代のソ連と違って今の中国は世界経済の中に組み込まれ、世界の工場として大きな役割を果たしています。その中で着々と国力を蓄え、今やGNPで世界一になる日も遠からずと言うまでになっています。もちろん世界の工場として確固たる地位を占めるまでには、アメリカをはじめとする先進各国は共産党一党独裁化の安い労働力を使うことができ膨大な利益を得ていたのですが、中国は経済成長とともに民主化が進むという今となっては幻想を抱いていたのですが、経済成長によっても共産党独裁は揺るがず、アメリカのアジアにおける覇権に挑戦するようになってきたのです。自由貿易体制の利益だけは取り込み、民間利用の名の下で都合のいい転用、サイバースパイなどを通じ最先端軍事技術を盗み剽窃し、軍事費を伸ばしていく中で国際条約を無視し、徐々に既成事実を積み上げて領土を膨張させています。さらに言えば中国との貿易で巨大な利益を得てきたのはIT巨大企業なのですが、それによって製造業の空洞化を招き二極化が進み中産階級が没落し、それがトランプを登場させた原動力になっています。
その中国の軍事思想にはいまだ毛沢東の「数で敵を圧倒する」「数が質となる」やスターリンの「量も質のうち」という考えが影響しています。実際今のアメリカの覇権を支えているのは機動的な空母艦隊であり、日本、韓国、グアムに展開する米軍基地なのですが、膨大な量の非対称兵器(それらが破壊しようとしている対象に比べて非常に安価な兵器)によってそれらを牽制し、自由な展開を妨げ、無力化できるところ迄来ています。
ただ、その中国の経済力は原油をはじめとした食料・原材料輸入のため海上交通に大きく依存している。マラッカ海峡がアキレス腱になるように海上封鎖をされると経済は大混乱に陥る。もっともそれは世界の工場たる中国に大きく依存している欧米経済にも大きな打撃を与えるのですけど。もしかすると民主国家の欧米の方が経済危機への耐性は低いかもしれないので、ダメージから言うと中国に分があるのか。
もともと中国は陸の帝国で内田樹に言わせれば歴史的に海へ進出する意欲はなかったというのだが、大きく貿易に依存する現在の経済構造は歴史的正当性はともかく第一列島線を固有の領土として死守しそこを突破して第二列島線まで影響下に置こうと言う意欲をもたらしている。尖閣列島はまさに風前の灯火…もともと「明」とか「清」の中華帝国の領土こそが中国の固有の領土で、その復権を目論むなら沖縄でも当時の琉球は清の属国だったのでうちのものだと言い出しかねない。
ではアメリカは太平洋の覇権を中国に譲り渡すことができるのか。今やっとその異形の独裁国家の危うさに気づき何とか封じ込めようとしている。その場合アメリカ単独ではもはや封じ込めることはできないので、日本の立ち位置が問われる。政治はアメリカ・経済は中国と言ういいとこ取りは許されない以上、日本は実質的な属国であるがゆえにアメリカについて行くしかないのでしょうが厳しい局面に立たされるのは必至。
力と経済が錯綜する国際社会の複雑さとその中での日本の行く末を考えさせられる本です。私個人としては中国の急速に進む高齢化が結構制約条件になるのではと思うのですが、それが目に見える形で制約条件として顕在するのは20年後くらいか。今の中国の高齢化率は15%くらい。日本の高齢化率が15%を超えたのは1995年ごろ。そこから失われた20年が始まったことを思うとこれから経済的には減退していく…
一緒に写っている1冊は椎名誠の「おなかがすいた ハラペコだ。」です。椎名誠の愛読者としてはほとんどが知っているようなことばかりを書いてあるのですが、椎名誠さんも齢70過ぎ。若かりし時のように熱帯雨林からシベリヤへサンゴ礁の海から広大な砂漠へと東奔西走することは無理でしょう。小樽の別荘も手放したようですし、今はもっぱら近場で焚火を囲んだ男ばかりの釣りとキャンプ三昧。
過去の経験をうまくまとめたエッセイにしてありますが、実はこの本、日本共産党中央委員会発行の「女性の広場」の連載を加除修正したものです。なんとなく椎名誠と日本共産党は結び付きにくいのですが、物書きとしてはオファーがあればどこでも喜んで書くのが性なのでしょうか。まあ、両者あまり敵対的でもなかったのでしょうけど、椎名誠が日本共産党系文化人とは思えませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月9日熱田神宮公園テニスコート

2021-05-11 13:52:01 | テニス
晴れてはいるけど風が結構強い。
この日は13時から熱田神宮公園テニスコート。
12時30分に家を出てテニスコートへ10分前に着いたのですが、受付はすでにはげ親父が済ませていました。
タケちゃんマンは私のすぐ前を歩いていて、13時前にはえみちゃんも登場。
暫くしてカバちゃん夫婦も登場。
6人になったので順番にボレーとストロークに分かれての乱打
13時15分ごろになって1059さんも登場。この日は7人の盛況でした。
この頃は結構雲が出て来て予報では5~6メートルと西北の風も強い。

一応乱打を一回りやってからじゃんけんして試合に。もっとも私はトイレに行っている間にじゃんけんは済んでいて自動的に7番に。
最初の試合は1059さんと組んでえみちゃん、かばちゃん組と対戦。1059さんがまだ疲れていないのか調子よく、それでも肝心なところで私が足を引っ張って2:2の引き分け。
やっているうちに晴れ間が広がってきましたが、風は強いまま。

次の試合はかばちゃんハズと組んでえみちゃん、1059組と対戦。どうも私がつまらないミスをしてばかりで足を引張ってしまい3ゲーム連敗だったのですが、あきらめずに最後のゲームは何とか取って1:3の負け。完封負けでなくてよかったということでした。
次の試合は順番の妙でもう一度かばちゃんハズと組んではげ親父、1059組にリベンジ。1059さんはそろそろ疲れてきたのかパワーがなくなり、ここはかばちゃんハズの若さの抜群の身体能力でポイントを重ねていき、何と4:0の完封勝ち
私はこれが最後の試合になって「終わり良ければ総て良し」
10分前には終わってコート整備をして終了にしました。
終わって、もうすぐ屋外でもお酒を飲んでいると注意されるみたいなので、今のうちに公園の片隅で持参の酒で反省会。
えみちゃんは家庭菜園でとれたエンドウを茹でてきたので丁度いいつまみに。

さすが採れたてをすぐ茹でたので美味しい。
ビールはえみちゃん、はげ親父、1059さんと自分の飲む分ぐらいは持ってきていて、私は純米大吟醸の300瓶といいちこハイボールを持ってきました。

場所はいつもの自動販売機の裏のベンチスペースなのですが、ベンチ一つに一人で離れて座っているので、かなり大きな声でも飛沫は届かないでしょう。

ただ道路のすぐ横で散歩している人が多いのが難点。
まあ、通りがかりの人に咎められることはありませんでしたけど。
暫くして救急車が公園に入ってくるのでなんだなんだとなるのですが、どうやら野球場で誰かケガをしたみたい。

もう少し暑いと熱中症とかあるんでしょうけど遠目で見てみると選手らしき感じで骨折とかの類か?
えみちゃんは家庭菜園でエンドウと玉ねぎが収穫時期で家で食べきれないほどなので、重い思いして持ってきてくれました。みんなで「どうぞ」と言うので私は玉ねぎとエンドウを頂きました。

因みにエンドウは早速夕飯の時に卵とじにして食べたのですが、採れたてなのかシャキシャキして美味しかったですね。ありがとうございます。
飲むものをみんな飲んでしまったところで終了。こうして飲むことができるのも今回限りで今月中は無理になったみたいです。

歩いて帰りましたが、家についてもまだまだ16時15分前。
公園で持参のお酒を飲むだけなのでリーズナブルでしたが、これでは世間にお金が回らないよね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禁酒令に備えて買い出し

2021-05-08 22:31:34 | Weblog
5月12日からはいよいよ愛知県にも緊急事態宣言が発出されます。
「まん延防止」と何が違うと言うとお店で酒を出すことはできなくなるということ。店に持ち込むことも不可。
こうなるとバーとかスナックはもちろん、居酒屋も期間中は閉店するしかない。
路上飲酒もやめてくれと言うし、これはもう事実上の禁酒令。
酒類販売の卸業者が言っていたが、酒がコロナを感染させる訳ではない。酔っぱらって騒ぐことが悪いのだ。ならばお店で一人静かにお酒を飲んで何が悪いと言いたいけれど、一人で飲む酒はなんだかおもしろくない。残念ながら飲みだすと止まらず羽目を外す人が多いのも現実。そういう人は私の近くにも思い当たります。お前だろうと言われるとどうもすいません。
外食してもモクモクと料理を食べるだけでお店ではお酒は出せないとなれば、家で飲むしかない。
という訳でポイントが残っていた名古屋駅のビックカメラまで酒の買い出しに。
地下鉄もできるだけ離れて座り、誰とも話すことなく真っすぐ酒売り場へ行き選んだのはこの2本。

ジョニ赤とビックカメラ限定の純米大吟醸。ジョニ赤も今だけの200年記念のラッピング。どうも今だけとか限定という言葉に弱いのです。
帰りに金山を通ると連絡通路で何やらやっている。

モニタリングを実施していてPCR検査キットを無料配布しているみたい。

参加の条件を読んでみるとスマホを持ってネット環境が必要。一応スマホは先日購入したのだが、いまだ使いこなせておらず普段はガラケーで使っているので、これはちょっとダメだ。無料ならやってもいいかと思ったのですけどね。
金山の南口に出てみると何やらイベントをやっている。

歌に合わせて歓声こそ上がらないけど拍手とか手拍子で応援。
テントにいろいろな店も出ていてそこそこの人出。

まあ、金山駅自体が閑散としていると訳ではなくそれなりの人出でした。緊急事態宣言発出前夜の緊張感はあまり感じられません。
気の緩みというのか慣れと言うのか、人間、緊張感はそんなに続かないということか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月5日東山公園テニスコートはまたしても中止

2021-05-05 16:24:54 | テニス
今日は5月5日、子どもの日。
でも天気予報は雨。
朝起きて外を見るとまだ雨は降っていないけれど、雲が厚くていつ降ってきてもおかしくない。

思えばせっかく鶴舞公園テニスコート予約できた29日も雨で中止。
1日の土曜日は雨こそ降りませんでしたが、いつ降りだしてきてもおかしくないような天気でした。そのせいか3人しか集まりませんでした。
予報では9時から降り出すそうですが、テレビを見ていたらメーテレ前で8時過ぎに早くもパラパラしてきたと言っています。
念のためにレーダー画像を見てみると10時には全面雨雲に覆われている。

10時30分からは疑う余地なく雨でしょう。
と言うことで今日は中止の一斉メール
実は先日楽天のスマホを購入、使い方がよく分からないのですが、何とかLINEを始めました。
はげ親父に送信してグループに招待してもらったのですが、送り方も不安で、まあ、家にいるのでパソコンで一斉送信。LINE初心者マークのまだまだです。高齢者には意地悪して扱いにくいようにしているのではと思う今日この頃です。
なんだかな~
ところでえみちゃんからメールが来て今日はえみちゃんは欠席だったのですが、出席の時は振らなくて都合が悪くて来れない時は雨なので、私は晴れ女と自慢していました。
天気は果たして10時過ぎには本格的な雨に。

写真に撮ると雨が降っているかどうかよくわからないので朝と同じような天気に見えます…
今日は家に閉じこもってテレビでも見て過ごすしかないみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする