怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

8月28日松江・堀川めぐり

2016-08-31 07:09:45 | Weblog
雨が激しくなる中、このままホテルに帰って寝るのもなんだかな~
天気がよければぶらぶらと松江の町をゆっくりと歩いてホテルに帰ろうと思っていたのですが、この天気では如何ともしがたい。
解散場所がちょうど堀川めぐりの出発点で、船には屋根と横にシートがついているので濡れる心配はない。雨の中を船でゆっくり堀川をめぐるのもいいかと1周することに。営業終了ギリギリで受付をして待つ間もなく乗り込んで出発。時間があれば何度でも乗れる1日券となっていて1230円でした。もっともこの時間では1週するしかできませんけどね。

船は手漕ぎではなくて船外機エンジンなのですが、1周3.8キロを40分ほどで回るので非常にゆっくりでエンジン音も静かです。

船頭さんがマイクで案内しながら進むのですが、途中民家の裏を通るところもあって、その時はマイクのスイッチを切って静かに進みます。
堀に木がつき出していて緑のトンネルのところもあって、いい感じです。雨で葉が洗われ緑が一層鮮やかになっているとか。

橋の下を潜るときとか暗渠を抜けていくときも何度かあって、その時は屋根が下がってきて乗客は頭を低くしてやり過ごさなければいけません。

特に暗渠は40メートルほどあって結構緊張します。
いや~今度は晴れた時のまた乗りたいものです。冬にはこたつも入るそうです。でも残念なことに船内は飲食禁止。ビールも持ち込めないみたいです。
船から降りたら幸運なことにタクシー乗り場に1台だけ停まっていてタクシーでツウメーターでホテルへ。結構濡れてしまったのですぐに着替えてちょっと休憩。
真田丸を見てから夕飯に出かけますが、この日は日曜日なので結構休みの店が多い。なおかつまた濡れるのは嫌なので駅前で済ませることに。
結局駅ビルの中「磯の家」という店に行きましたが、これは失敗。
刺身は美味しかったのですが、女の子の愛想が決定的に悪い。カウンターの中の店員も無愛想。折角松江まで来たので気持ちよく飲みたいものです。ボランティアガイドさんも船頭さんもタクシーの運転手も非常に好感度が高かったのに、ちょっと残念。松江の好感度ダウンです。こんなことなら隣にあった全国チェーンのはなの舞でも行っておればよかった。
気分転換に〆のそばを駅ビルの中の店で食べたのですが、これは美味しかったので気分を直し、コンビニでお酒(松江の地酒「豊の秋」)とつまみを買ってホテルに引き上げました。
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8月28日松江

2016-08-30 22:00:00 | Weblog
日曜・月曜と島根県に行ってきました。
台風が迷走していて天気は不安定。台風からまっすぐ北へ伸びた雲がちょうど中国地方を覆っていて名古屋は曇っていただけなのですが、前途は暗澹。
50+のツアーで新幹線の車両で集合。結構人気みたいで翌日の足立美術館と出雲大社へは2台のバスで行くことになっています。前回山口県に行ったときはツアーコンダクターも50+に絶対負けない年齢でしたが、今回は愛想のいい若いお嬢さんでした。ラッキー!
岡山で乗り換えて「特急やくも」で松江へ。

松江には12時40分着なので岡山で駅弁を買って乗り込みます。やくもには車内販売も自販機もないのです。一応電化されているのですが、中国山地を分水嶺を超えて横切っていくだけによく揺れる。振子電車なのでしょうか。
松江に着くと駅前のホテルにチェックインして荷物を置いて歩いて松江城と松江の町を散策。ちょうどこの頃から待っていたように雨が降り出してきます。なんだかな~
風も吹いてきて100円ショップで買った合羽を着たのですが、ちょっと無理して着ようとしたらカギ裂きができてやっぱり100円か。中国製かのう。
松江城には観光ボランティアの方がついてきて説明してくれます。

みんなでぞろぞろ歩いていくので公称30分なのですが、一人でさっさと歩けば15分くらいでお城に。結構立派なお城で堀も大きく石垣も高い。

なんといっても50+なので当然高齢者ばかりのご一行様。こういうグループに一緒に歩くのは違和感があって遠慮したいと思うのですが、かみさんに言わせると十分集団に溶け込んでいるとか。

お城に入ると石垣にハートのマークの石があってこれが人気とか。

さていよいよ天守に。ここは有料で560円なんだか中途半端ですね。
これで国宝5天守はコンプリートになります。目指せ現存12天守制覇。

ここ松江城は最近新たな発見があって国宝に指定されたばかり。

その発見というのは柱に貼る祈禱札ですが、柱の穴と祈祷札の穴がぴったり一致して、これで築城年が確認できたからとか。

今は復元の札が貼ってあり現物は歴史館で展示しているとか。最も何が書いてあるかはさっぱりわかりませんですけどね。
天守の上からは松江市内が一望でき、雨が降っていなければ宍道湖だけでなく大山もよく見えただろうに…

ここから雨の中、小泉八雲旧宅とか武家屋敷の街並みを歩いていくのですが、ここら辺りから流れ解散状態でそれぞれ気に入ったところを見学します。一応ガイドさんについて解散場所まで行ったのですが、約2時間余りフレンドリーかつ親切に案内してくれたガイドさんには感謝。
でもまだ4時30分。これからどうする?続きます。
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「夜を守る」石田衣良

2016-08-26 07:05:18 | 

ガーディアンエンジェルというボランティア団体がある。アメリカのニューヨーク発祥なのだが、犯罪が多発する街をパトロールしつつ清掃などを行って、住みよい街にしていこうとしている。
石田衣良はそのガーディアンエンジェルもどきを上野アメ横を舞台に誕生させ活動させたらどうなるか、この小説で描いている。

相変わらずテンポよくて現代の都会によくある問題、例えばDVとか、引きこもりとか外国人窃盗団を手引きする落ちこぼれとかなどなどに切り込んでいる。必ずしも快刀乱麻というわけでもないのだけどガーディアンとなった個性的な若者4人が悩みながらいろいろな人の手も借りながら問題を解決していく。最初は放置自転車の整理をするぐらいだったのが、その活動がだんだん地元の人たちにも認められていき、声をかけられ、差し入れを貰えるようになっていく。
夜の8時から12時近くまでボランティアだから何の報酬もないのだけど、人のため地域のために働くということが気持ちよくて、それが報酬。
メンバー4人はみんな昼間はそれぞれ仕事を持ち(区役所であり、衣料品店の2代目でありレンタルビデオ屋のアルバイトであり、一人だけ天才は障碍者施設で生活しているのでよくわからないのですが)働いているのだけど、どうやらこのガーディアンの活動のほうがうんと充実しているような。
リーダーのアポロはどことなく池袋ウエストゲートパークのまことを髣髴とさせるキャラクターですが、まことと同じ様に魅力的です。舞台を池袋から上野に移して、ちょっと色を変えてみたということなのでしょうか。
そこそこいろいろな女性も登場してくるのでメンバーの中に色恋沙汰もあるかと思うのですが、そこは期待していたのですが、特になし。
ついでに言えば一時メンバーになったはずの「はやて」は一回こっきりの登場ですが、どうなったんでしょう。ダンスユニットはやっぱりコンクールには出なかったのかな?フリーの立ちんぼうのレイカの扱いも何となく中途半端だったり。もうちょっと続きがあってもよさそうだけど、プロローグから8話で一応完結しているのですが、続編もありでしょうかな。
でもノンストップで読み切ってしまう面白さがあって、暑苦しい夏の夜に読むには最適です。
このところ石田衣良の小説とご無沙汰していましたが、やっぱり時代への問題意識もうまく取り込んでいて面白い。ところでIWGPの最新作って出ているんでしたかね?確か第9巻までは読んだような…
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8月20日瑞穂公園テニスコートの後はいつものしげすしへ

2016-08-22 20:26:19 | テニス
終って大汗をかいたので着替えてからいつものしげすしへ。
席につくとまずビール
駆けつけ3杯でたちまち1本が空きます。もう1本もすぐになくなります。
肴は、まず前回と同じにし貝が出てきます。

爪楊枝でホジホジしながらうまいこと肝まで取り出さなくてはいけないので結構イライラしつつビールを飲みます。
続いてヒラメのコブ〆も出てきます。

白身の水分が抜けてほのかに昆布のうまみが移って上品な味です。
何故かこの日は料理がどんどん出てきて、次は太刀魚のみりん干し。

さらにげその七味焼きも。これは多分森の熊さんの注文でしょう。

ここらあたりで、焼酎にします。
まだボトルに半分ほど残っていたので氷と水をもらってグビリ。でもみんなに1杯作ると早くも残りわずか。ボトルをもう1本ください。
この日は私は何も頼まなかったのですが、なぜか料理がどんどん出てきます。次はコハダ酢。

さらに焼き物が出てきますが、料理名がよくわからない。

まあ、食べておいしければいいか。
今度は箸休めにクラゲ酢。

これは食感を楽しむものですね。
しこしこして酢がさっぱりしています。
ここらでヨイショがおなかが空いたと言い出し、それでは以前は猫背気味のウッチーが何時も頼んでいたお任せコースをどうぞ。

この日のヨイショは3戦3勝。気合が入っていて無敵でした。テニスは全勝で美味しい寿司を食べて、これはもう人生の頂点かもしれないという議論もありましたが、頂点とするとずいぶん低い頂点となります。
焼酎はここで全部飲んでしまい、残りの人もそろそろ〆としてバッテラと鉄火を。

熱いお茶が出てきますが、この季節、家では熱くておいしいお茶を飲む機会がほとんどないので、ふうふうしながら飲むお茶は美味しい。
お勘定は21220円。一人3千円で220円は基金から出しました。
まだまだ日は高く暑い最中でしたが、酔った勢いで昼間から大きな声で歩いて帰る集団でした。

私は同じ仲間とみられないように途中から道を渡って帰りました。
ところでこの暑さで大汗をかいたせいか歩いて帰るにもトイレに立ち寄ることなく家まで着きました。
やっぱり汗とおしっこは同じものだった?


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8月20日瑞穂公園テニスコート

2016-08-21 22:31:34 | テニス
連日暑い日です。
この日は少し早めに家を出て歩いていったのですが、汗がだらだら。できるだけ日陰を選んで歩いていくのですが、如何せん東を向いて歩いていくのでまともに太陽の光を浴びてしまいます。
10時ちょっとに瑞穂公園テニスコートに着いたのですが、早くもコートは選んであってこの日は8番コートでした。すでにOBさんがいましたが、意外なことに一番に来てコートを取ったのははげ親父でした。膝に水がたまってしばらくは再起不能かと思ったのですが、緊縛したら水が出たとかで早くも復帰でした。
10時30分には森の熊さん、1059さん、ヤッターマン、タケちゃんマンと来て順番に乱打をやります。
気温は10時30分で早くも35度を超えている。
乱打を少しやるだけで頭がクラクラします。
熱中症にならないように水をよく飲み、持参の保冷剤で首筋を冷やしながらのテニスとなりましたが、それにしても暑い。
一休みしていると遅れてヨイショが登場。
これで8人になりました
それではじゃんけんして試合にしましょうか。
最初の試合はOBさんと組んで、ヨイショ、森の熊さん組と対戦。
当たり前ですがコート上は全く日陰はなく、立っているだけでも意識が朦朧となってくる。別に条件は一緒なのですが、そこは虚弱体質なのでミスを重ねてしまいます。試合はデュースに縺れ込む長いゲームが続き、そうなるとつまらないミスをする方が負けることになって、0:4とすべて落とす結果で惨敗に。
暑さで朦朧とした頭の中で、俺コレステロール高いし、脳こうそくとか心筋梗塞とかの文字が浮かんできて、事務所にはAEDがあったよな~使い方みんな知っているかな~と妄想が止まらない中でのテニスでしたのでこんなもんかと言っておきましょう。
試合が終わるたびに水を飲んで水筒がすぐに空になります。氷を一杯詰めてきたので氷が残っているうちに水を継ぎ足していき、この日は3回継ぎ足し2リットル近く飲んだことになりました。
そんな中でもヤッターマンとはげ親父はビールを飲んでいます。
次の試合は森の熊さんと組んでヨイショ、OBさん組と対戦。この試合は一進一退だったのですが、最後の試合を粘り切れずに落として1:3の負け。この日はいつも以上にヨイショの気合が入っていて積極的だったので、気合負け!まあ1ゲーム取れたので良かったか。
最後の試合はヨイショと組んで森の熊さん、OBさん組と対戦。この頃には少し体が暑さになれてきたような気がしてきて、ヨイショの厳しい叱咤に耐えながら何とか粘ることができたせいか3:1で勝利。ここにきてOBさんは暑さにやられて体が動かなくなってきた(本人談)ことが大きく影響したかもしれません。
終って気温を計ったらこの時点では38度でした。

倒れずに終了できただけも良しとしましょう。
OBさんは暑さで気分がいまいちというので、このまま帰ります。
残った7人はいつものようにしげすしへ行きます。
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「経済学の宇宙」岩井克人

2016-08-18 07:07:29 | 
確か今年のゴールデンウイークの前だったと思うのですが、「マーケットアナライズ」という番組でゴールデンウイークに読む本を推薦するコーナーがあって、岡崎良介がこの本を推薦していました。岡崎良介と言えば知る人ぞ知るマーケットアナリスト。どちらかと言えば日々鉄火場なようなマーケットの中で生きている人と思っていたので意外な推薦本ということで記憶にありました。
岩井克人の本は読んだことはなくどちらかと言えば異端な経済学者でしょう。まあ、ハードカバーで500ページ近い本ですので連休中に腰を据えて読むのにはいいかもしれません。

連休を過ぎましたが、予約していたらやっと借りることができたので大部の本ですが挑戦してみました。
日経新聞の編集委員の前田裕之を聞き手として、岩井の研究生活を振り返っていきます。
宇野孝蔵の「経済学」を読んで経済学部を志望したのですが、いつの間にかというか根岸隆の「近代経済学」の講義に感銘を受け「近経」に。小宮隆太郎のゼミに入り、それからはとんとん拍子にアメリカへ留学し、次々と論文を発表して経済成長理論で注目を集めるようになります。本人曰く早すぎた頂点です。
それにしてもここで出てくるいろいろな学者の名前と理論の要約を読んでいると一応経済学を理解できないながらもまじめに勉強していた学部の学生時代に戻った気分です。
近経の小宮隆太郎や舘龍一郎の本は必読教科書(国家公務員上級の経済学はここから出題されるという噂だった)だったし、サムエルソンやドーマー、フィッシャーそしてソローなどなど、本でしか知らない学者の人間性とか息遣いまで読み取れます。
残念ながら東大系ですので、私が直接教えていただいた飯田經夫とか平田清明、水田洋、小池和夫(一度だけで登場)などの方々は出てきません。一橋系の都留重人とか宮崎義一とか伊東光晴の名前も出てきません。学者の世界もなかなか垣根が高いか。
ところで早すぎる頂点に立ってからは、主流派の新古典派総合経済学に飽き足らずケインズの研究に突き進み、「不均衡動学」として結実します。
ここから岩井は資本主義経済の不安定性を「不均衡動学」に、シュンペーターを導きの糸に産業資本主義の解明による「資本主義論」、そして問題意識の赴くままに「貨幣論」、「法人論」「信任論」「言語・法・貨幣論」へと思考を進めていきます。
それぞれの議論は大変面白いのですが、いかんせん還暦過ぎたボケボケの脳細胞では半分も理解ができません。
でも現在の状況に切り込んでいく非常に現代的なテーマもあり、岡崎良介が推薦した理由がわかるような気がします。分からないなりに興味があった論を順に記してみます。
当時(今も)アメリカを席巻していたフリードマンや合理的期待仮設のルーカスなどは徹底した「均衡理論」です。しかし、(詳しい説明は読んでもらうとして)資本主義は貨幣経済であることによって本質的に不均衡で、資本主義がこれまである程度の安定性を保ってきたのは、貨幣賃金の硬直性や資本移動の規制、さらには中央銀行や財政当局の景気変動抑圧的なマクロ政策によるものであると。資本主義経済においては効率と安定性とは二律背反の関係にあるのです。市場万能で規制緩和こそ効率と安定をもたらすという議論の対極です。当然ながらこういう論はレーガンとサッチャーの時代のアメリカでは受け入れられません。
利潤は何から生まれるかというと「差異」からというのが基本原理。これは商売をやってみれば分かります。ところで産業革命以後の産業資本主義では労働生産性と実質賃金率との差異が存在することによって利潤が生じます。産業資本主義の現実をみてマルクスは労働価値説を考えたのですが、利潤の源泉となったその「差異」は産業革命による工場システムの発明と農村に滞留する過剰人口の存在という二つの歴史的要因がマクロ的に作り出した「差異」です。マルクスの資本主義論は「発展途上国」における資本主義論に過ぎなく資本主義の一般理論ではないと。そういえば革命がおこったのは遅れてきたロシアであり帝国主義に食い荒らされていた中国であった…この議論を70年ごろにやっていたら総攻撃を受けたでしょう。でも案外宇野派の議論とは整合的なのかも。農村の過剰人口が枯渇した先進国では、その「差異」を発展途上国に求めていったのです。
ではポスト産業資本主義では利潤を確保するためにどこに「差異」を求めるのか?
他の企業より効率的な技術、他の企業より魅力的な製品、他の企業が参入しない市場、他の企業とは異なった経営組織、すなわち「革新(イノベーション)」を追求せざるを得ないのです。
ここから岩井は日本に帰ってきて貨幣論に取り組みます。
貨幣とは何か。岩井は理論的には「貨幣商品説」も「貨幣法制説」も誤りで「貨幣とは貨幣として使われているから貨幣である」と自己循環法で定義している。ここでマルクスの価値形態論を読み直しているのですが、そこでは単純な価値形態→全般的価値形態→一般的価値形態→貨幣形態という価値形態の理論的な発展形態を歴史がたどっていくとしています。ここらあたりはマルクス経済学を学ぶと一度は通るのですが資本論の記述がわざとのようにわかりにくくしてあるのか難解で、さっぱり理解不能になっていく部分です。ただうろ覚えとしてマルクスが先験的に「金」を貨幣としているのですが、何か違和感を感じた記憶です。金は当然ながら金鉱山から生産されるものである以上、ここで労働価値説が崩壊してしまいます。貨幣として流通している金の量は太古からのすべての金の生産量の総和ですが、その総和の価値を日々の金生産のために投入される労働量で説明していることになります(ストックの価値をフローの生産費で説明!)。因果関係は逆で貨幣として流通する金全体の価値が、金鉱における生産費用の上限を規定しているのです。
それはさておき、貨幣とは、だれもがそれを未来永劫にわたって受け入れてくれるという「予想の無限の連鎖」によってその価値が支えられているに過ぎない。恐慌において、人々が商品よりも貨幣を欲しているということは、具体的なものの有用性よりも「予想の無限の連鎖」の存続を信頼しているから。資本主義の真の危機とはその「予想の無限の連鎖」が崩壊してしまうこと=「ハイパーインフレーション」です。資本主義の長期的な安定を保つためには貨幣価値の信任を保つことが不可欠であり、中央銀行の伝統的な使命の重要性を改めて認識するものです。この議論は現在の金融政策の評価に鋭い批判になっています。
時代は日本がバブル経済に突入していくのですが、日本経済を分析する中で日本企業が資本主義と矛盾しているのではないということから、ここからの関心は「法人論」へ。
法人とは「本来はヒトではないのに、法律上ヒトとして扱われるモノ」なのですが、ローマの昔から大論争があり、大まかには「法人名目説」と「法人実在説」の二つの立場があります。しかし会社という制度には本来会社を純粋にモノにするという法人名目説的な仕組みと、会社を純粋にヒトとする法人実在説的仕組みが、ともに仕組まれていたのです。ただ、アメリカやイギリスの資本主義は、活発な企業買収を通じて、法人名目説を現実化し、株価の最大化を経営目標とする傾斜システムを作り上げてきました。1990年代以降の英米経済の輝かしい成功によって会社システムは新古典派的な株価最大化モデルと言う「標準モデル」に収斂しつつある。日本でも盛んにRОE重視だとか言われている。
しかし、ポスト産業資本主義における企業は、利潤の源泉が機械製工場から、ヒトの能力や知識に大きく移行しつつあります。お金でヒトは買えないし、創造性は支配できない。お金が支配力を失っていくのです。金融革命などというのは先進資本主義国の中でお金の確実な投資先を失ったことの結果です。これからは会社の中で、従業員や技術者や経営者が自ら率先して差異性を生み出し続けていくことのできるような人的組織を育成していくことが必要になってきます。会社システムの中軸的な形態が法人実在説=組織自律的会社へと変化していく傾向があると。
この議論は会社統治論に発展していきます。
今は「コーポレートガバナンス」ということがよく言われていますが、岩井は「会社統治」という言葉を使います。会社統治とは法人化された2階建ての「会社」の問題であって法人化されていない単なる「企業」の問題ではない。企業では必要な資産はオーナー個人の資産であり、オーナー自身が経営に携わり、仮に経営者を雇う場合は代理契約を結ぶものです。すなわちオーナーと経営者との関係は「契約関係」なのです。
しかし、この契約理論=エージェンシー理論を会社統治に応用すると混乱が生じます。そして今のアメリカの主流理論はこのエージェンシー理論を応用したものになっています。ここから経営者へのアメとムチとしてストックオプション制度や企業買収の奨励が出てきます。しかし岩井はこれを企業の経営者と会社の経営者を混同した理論的誤謬と言います。
会社は法人であり、現実に経営を行う生身の経営者が不可欠であり、企業のオーナーの代理人とは違い、株主の代理人でもない。
では会社の経営者とはいったい何者なのか?
会社と「信任関係」にある人間というのが答えです。
契約関係というのは原則的には対等な人間同士の関係です。信任関係とは、医師が患者に対して患者の利益になる治療を忠実に行うように、信任預託者に対して「忠実義務」を負うことによって維持されています。企業統治には「倫理」性が求められているというのです。今はエージェンシー理論によって経営者に「忠実義務」ではなく「自己契約」する自由を与え、お手盛りで報酬額が決められ、経営者報酬の急膨張を引き起こしています。
話はこれからどんどん拡散していき、カントからアリストテレスまで行きついていきます。もはや私のスカスカ頭にはついていけない領域なので、興味が出てきた人は是非この本を読んでください。でもここまでで4000字を超えていて、このブログ、本の紹介は理屈ぽすぎてスルーという人が多いみたいなので、ここまで読んだ人もあまりいないかもしれませんね。
500ページ余りのハードカバーですが、難しいところは適当に飛ばして我慢して読むと現在のグローバルリズム、主流派経済学に対する強烈な理論的反論になっているのがわかると思います。だからこそ岡崎良介がゴールデンウイークに読む本で勧めたことに違和感があるのですが、市場の後ろにある世界史的流れも知る必要があるということでしょうか。ゴールデンウイークではなく盆休みにやっと読めたのですが、知的刺激に満ちた久しぶりに学生時代の感覚が戻ったような本でした。
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8月14日瑞穂公園テニスコートの後はいつもの

2016-08-17 07:18:02 | テニス
終って6人でいつものしげすしへ。
まずはビールで乾杯あ~美味い。すぐに2本空いてしまい、もう2本。
つまみはFACEBOOKに書いてあったお勧めのにし貝のボイル

思った以上に貝が小さくて、爪楊枝で引っ張り出すのですが、結構イライラ。
爪楊枝が途中で折れてしまい引っ張り出せないものもあります。でも苦労して出すと美味しい。誰か隣で出してくれるといいのですけどね。
この間ヨイショがアナゴのすしが食べたいとわがままを言っていたので、先輩の言うことは尊重してアナゴの白焼きを頼みます。

これには、たれと塩とわさびがついていてお好みで好きなものをつけて食べます。
オーソドックスにはたれでしょうが、ここは塩とわさびが美味しい。
まあ、アナゴ抜きのたれとワサビだけでお酒は飲めますけど。その声が聞こえたのか大将は苦笑い。
げその刺身も出してもらいます。

これはショウガ醤油ですね。
FACEBOOKのもう一つのおすすめの間八の甲焼きも。

ホジホジするとどんどん身が出てくるので、森の熊さんが解体します。
現場は悲惨な状況になっていますが、骨についている身が美味しいんだなあ。

はげ親父がいないので誰も目玉は食べようとしません。
ここらで残っている焼酎を水と氷と一緒に出してもらいます。
みんなに作るとたちまちなくなってもう1本下ろしてください。
FACEBOOK最後のお勧めのタコぶつを頼んでお勧めの3階級制覇。

サービスで大将が大根の皮のきんぴら?を出してくれました。

〆にはバッテラと鉄火。ヨイショは本当はマグロの握りが食べたかったみたいですが、みんなでシェアしながら食べるので鉄火巻きで我慢してください。

最後にスイカが出てきてお勘定。

一人3千円で1000円ちょっとのお釣りは基金に入れました。
焼酎はまだ半分ほど残っています。

天気がよければまた来週。

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8月13日瑞穂公園テニスコート

2016-08-16 07:05:03 | テニス
この日は朝起きると雲が多くて曇り。連日の猛暑なのですが、この分なら暑さもほどほどかも。
そう思いつつ朝のメールチェックとfacebookチェックをしてみると、はげ親父は前日に実家の草取りでハチに刺されたとかで、腫れあがった写真をアップしている。お気の毒にと思っていたら今度は靭帯が伸びて膝に水がたまったという写真がアップ。.いっそのことハチに膝を刺されていれば、靭帯も縮んで水もたまらなかったかも。でもこれではテニスは長期離脱になりますね。飲む機会が減って体にはいいかも。
この日は16時30分からなので、エアコンの効いた部屋でゆっくりとしてオリンピックと高校野球を見ていると暑い中出かけるのが億劫になってきます。前日はお盆で帰ってきている兄弟が実家で宴会をしたので二日酔い気味だしと気分は萎えるのですが、3時30分過ぎにちょうど高校野球の試合が終わったので意を決して家を出ます。
午前中は曇っていたはずなので午後はいつの間にかいい天気になって日光が痛いくらい。瑞穂公園テニスコートまで歩いていくのですが、できるだけ日陰を選んで道の端に寄って歩きます。
コートに時間少し前に着いたのですが、この日は1番コート。

1番コートは西日を遮るものが何もなくて暑い。1059さんに森のくまさん、ヤッターマンとОBさんがもう乱打を始めていましたが、コートサイドに座っているだけで西日をまともに受けて暑い。準備運動を樹の影でやっていると今度はやぶ蚊が襲ってくる。まあ、ハチでなくてよかったか…
そのうちにヨイショも来て入れ替わって乱打に入れてもらいます。
さらにヨイショの友だちの妙齢のバードさん(愛称は今度考えますがとりあえず)が来ます。バードさんはテニスは久しぶりの初心者ということでまずはボールがまともに当たるように。
しばらくやってから、例によってじゃんけんして試合に。
最初は私とバードが組んで森田、ヨイショ組と対戦。まだまだバードはサーブを入れるのに一苦労ということもあってここは軽く0:4です。まあ、こんなもんでしょう。
暑いので熱中症にならないようにとやたら水を飲み、氷でいっぱいにした水筒が空くと水を継ぎ足していくとまだ氷が残っているので冷えます。この日は都合3回水を継ぎ足したので2リットル近く飲んだことになる。あんまり水ばかり飲んでいると終わってから飲むビールがまずくなるのすが、ここは仕方ない…
続いては連続の試合になるのですがОBさんと組んでヤッターマン、1059組と対戦。暑さなのか途中みんなカウントがいくつかもわからなくなる中で、一進一退の展開となり結構善戦して2:2の引き分けに。
暑さでヘロヘロになりながら次の試合は1059さんと組んでОBさん、バード組と対戦。このころになるとバードもショットが安定してきて思わぬ打球がポイントになることも。サーブも入るようになったこともあってなんとまたしても2:2に。ちょっと優しすぎたのか…
11日にも千種公園でテニスをしているので、そろそろ私のひじも限界に近くなっているのですが、最後の試合は再びОBさんと組んで森のくまさん、バード組と対戦。このころになるとだいぶ日も傾いてきて暑さも和らいできました。その分少しボールが見づらくなってきましたが、支障あるほどではありません。結果はというとこれはもうよく覚えていません。たぶん3:1ぐらいかなというだけですね。
少し時間が早いけれども、ここでコート整備して終了。
バードさんを除く6人でいつものしげすしへ向かいます。

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予想通りの戻りでした

2016-08-14 22:06:13 | Weblog
イギリスのEU離脱ショックで一時為替は1ドル100円を切る円高になり日経平均は1万5千円を切るということで、私は真っ青だったのですが、離脱と言いてもすぐにではなく2年かけて議論していく中で具体化されていくこともあり、さらに言えばそもそもイギリスがEUを離脱することがそんなに世界経済にショックなのかという冷めた意見もあり、すぐに離脱前の水準に戻ってきました。
アメリカ経済の現状、日銀の対応などから考えて、これからは日本株の見直しの時期かもしれません。
ところでその時に、このブログで日経平均が1万5千円はPBRが1倍の水準で、下値の目安と思っていいこと、トヨタが5千円を切っていたら、これはもう買いでしょうと書いたと思います。デンソーも3千円そこそこならバーゲンセールだろうとも。
トヨタは6月28日に終値で4975円。
デンソーは7月7日に終値で3350円。
今はというと8月12日の終値でトヨタは6000円ちょうど。デンソーは4056円。
私のブログを本気にしていた人は2割ぐらいは儲けたはずです。
トヨタを5千円で100株50万円で買った人は今は60万円になっています。
デンソーを3千4百円で100株34万円で買った人は今は405600円。
どうだ!
でも私自身はトヨタがもう少し下がるかもと欲を出して4950円の指値で結局買えず。やっぱり離脱ショックで5千円を切った時に5千円の指値買だったんでしょう。
欲を出すとこんなもんです。
日経平均も順調に1万7千円を目指してあがってきていますが、ここから一本調子で上がっていくかというと、イタリアの金融機関の不良債権問題とかドイツ銀行の破たんなどの火種があってこれが顕在化したら一気に暴落ということもあり得ます。その時トヨタが5千円を切ったらこれは買いでしょう。営業利益や配当から行ってもここらあたりが下値と考えてもいいと思います。いい材料が何もない中どんどん下がっている時に買うのは本当に怖いんですけどね。
加えて中国の不良債権問題も何も片付いていなくて、独裁政権の何でもありのメリットで危機を抑え込んでいる状況はいつ火を噴いてもおかしくないのが実態です。
ここでトランプが大統領になって尖閣列島で衝突でも起こったら株式市場どころではない。PBRとか言っている場合でもありません。
そういうリスクをよく考えて判断するしかないのですが、中国は当面抑え込むことに成功し、トランプは大統領にはなれないと思って、ここはせこく行ってみたらどうでしょう。
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8月11日千種公園テニスコートの後は「おおつか」

2016-08-13 10:03:23 | テニス
それではいざ「おおつか」へ。
12時前なのでお客はだれもいない。
勝手知ったる店なのでカウンターを奥へ奥へと抜けて座敷を占拠。さすがにエアコンは入っていなかったのですぐに入れてもらいます。
すぐに生ビールとおつまみに冷奴とポテトサラダ、野菜サラダを注文しましたが、タケチャンマンはいきなり座敷なのをいいことに横になる。顔色も少し青ざめていてやっぱり熱中症?
でも現金なもんで生ビールが来ると起き上がってカンパ~イ。

ビールを一口飲むと顔色も戻ってきました。以前熱中症になった時はビールもまともに飲めずに帰っていったのでこの日はまだまだ大丈夫。
冷奴は2人前を頼んだのですが4つに小分けして持ってきてくれました。

野菜サラダにはトマトやレタスにキャベツのほかにポテサラも入っていて、ポテサラは当然ながらポテサラのみ。野菜サラダを2つ頼めばよかったか。でも私はトマトはいまいちなのでこれでいいのだ。


生ビールはすぐに空いてお替わり。
ここらで揚げ物をとなって串カツを4本。

鮭のバター焼きが280円とえらい安いので2人前。鶏のから揚げをという声ははげ親父がダメなので却下。

私はダメなんですが、ナスのはさみ揚げも追加。

ここらで今度は瓶ビールを2本。

はげ親父は漬物盛り合わせを所望するのですが、1059さん、タケチャンマン、私と漬物は却下。ヤッターマンがいたら口もきいてもらえないでしょう。
それではと焼きメンチカツ。これはハンバーグのオイル焼きみたいなものか…写真を撮るのは忘れたのでよくわかりませんかね。
さらにビールを1本。
ちょっと値が張ります(と言っても1000円ぐらいでしたが)がホタテ貝柱のバター焼きを。

ホタテの粒が小さいのですが、美味しい。
サービスにラッキョウを出してくれたのですが、私はこのにおいがダメ。1059さんも、タケチャンマンも見向きもしないので早々にはげ親父のところへ持って行き食べてもらいました。

お会計は10140円なので140円は基金から出して一人2500円。まったくそういう雰囲気の店でないのですが、昼間からの酔っぱらいでどうも失礼しました。
ここから今池まで歩いて地下鉄で帰ったのですが、不覚なことに栄ではちゃんと乗り換えたのですが、そこで席が空いていたのがいけなかった。そのまま寝てしまい気が付いたらリハセンの駅。慌てて引き返してきました。そのまま寝て環状線を2周とか…たぶんトイレに行きたくなって気が付くと思うのですが、終電車にはまだ早いのでよかった、よかった。


コメント
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