怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

池井戸潤「銀翼のイカロス」で前原誠司を考える

2017-10-29 14:43:38 | 
ご存知半沢直樹シリーズの第4弾。
テレビドラマで大人気のシリーズで、当然私も見ていました。
だからということか、主人公は堺雅人の顔が浮かんできてしまい、中野渡頭取は北小路欣也の顔が浮かぶ。これがいいのか悪いのかよくわからないのですが、想像力に制限がかかるのは事実ですね。

今回は帝国航空の再建スキームが舞台。半沢が苦難を乗り越え倍返しをするので胸がすっとするのですが、フィクションの形をとっているのですが明らかにモデルがあります。
帝国航空はもちろん日本航空。半官半民の国策会社から始まって完全民営化されてもしがらみの中で大胆なリストラを行うこともできずに、外部環境の悪化になすすべもなく経営危機を招いていった。昔JTBの人と一緒に仕事するときがあったのだが、その時の人曰く日本航空の社員はほとんどコネ入社だからと。危機意識もなく高給を当たり前と思いつつ、考えようともしない社員に採算性を無視した政治路線と経営判断の誤り。にっちもさっちもいかなくなって銀行も入っての再建案を作るのだが、ここで政権交代。
小説では蓮舫と前原をごっちゃにしたようなキャラクターが国土交通大臣になる。だがそこに書いてある大臣直属の私的再生検討チームタスクフォースが再建案を検討するために作られ、航空会社に乗り込ん行くのは実際にあったこと。タスクホースの費用、結果として10億円余りになったとのことですが、大臣の私的チームなのに大臣が予算を出すこともなくというか法的根拠も持たないので出しようもなく費用は航空会社持ちにしたことも事実です。銀行に債権放棄を提案して到底納得を得られずに拒否されたのも事実。
その面では小説と言えども限りなく事実に近い展開なのですが、ここで問題になるのが前原国土交通大臣。小説では女性の白井大臣となっていてキャラは蓮舫と重ねてあるけどその言動は明らかに前原誠司が言っていたようなこと。
今からあと知恵で振り返ると民主党政権になって前の自民党政権のやったことはすべて否定したいという気負いが状況判断を誤らせたとしか思えない。政権交代の高揚感からオールマイティ感があったのだろう。当時は圧倒的な世論の支持もあり何が文句あるのかという勢いでした。
でもそこに見えるのは長期視点の公益を見据えるというよりも、舞い上がってしまってやってやるぜという短期的な功名心によった状況判断。
今、希望の党との合併騒動で前原代表の判断が批判されているのですが、短期的な状況判断で舞い上がって突き進んでいってしまった構図は変わっていないのでは。
たぶん前原さんというのは、こうと思ったらまっすぐに突き進んでいって相手のことを信じこんでしまうのでしょう。交渉相手とは政治家でなくても権謀術策を弄するもので詰めるべきところは議論の余地がないように詰めなければいけないのですが、あまりにもナイーブ。最後の修羅場で力を発揮できずにいいように手玉に取られてしまいます。
ちょっと違いますが、YKK秘録に出てくる「知の加藤」と言われた加藤紘一を思い出します。加藤の乱のときの修羅場での醜態は、魑魅魍魎に住む政界ではあまりにもナイーブという気がしますが、前原も魑魅魍魎の政治の世界ではあまりにもナイーブ。政治の世界ではだますより騙される方が悪いなんて言われますが、人が良すぎて上に立つ資質には疑問があります。それでも例えば金融政策についての造詣は深く、いろいろな政策についても先見性はあると思うのですが、「言うだけ番長」で、その政策の実現可能性についてはどうだろう。その意味では前原もちょっと出来の悪い「知の人」なのか。
まあ、今回のことで否応なくしばらくは雌伏の時を過ごさざるを得ないと思うのですけど。
小説に戻れば、現実にはこんなカタルシスはありえなくて、だからこそ最後の半沢が啖呵を切る場面では胸のすく思いで、よくやった半沢となるのですけど、ありえないからこそのこと。
ところでこの本ではタスクフォースが事実上空中分解するところで終わってその後の帝国航空の多難な道を示唆して終わっているのですが、実際もタスクチームはほとんど役割を果たすことが出来ずに企業再生支援機構に委ねられ、法的措置による処理へと進み、紆余曲折をしつつ稲盛和夫が会長として意識改革を行っていく中で再建を果たしていきます。でも銀行団も法的処理に伴い90%近い債権放棄を余儀なくされるということで、銀行としては苦い経験だったと思います。
これはモデルがモデルで、いまだ民主党政権のとんでもなさとして記憶に残っていることもあってテレビドラマとか映画にはできにくいというか無理でしょう。下手にやると政治問題化してしまいますし、そのリスクを覚悟してまでやるところはないよね。
池井戸潤の小説では、「空飛ぶタイヤ」も現実にあった事故を下敷きにしていますのでドラマ化は難しいというか、いまだ出来ていないと思います。記憶に残っているだけに余計面白いのですけど難しいか。
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10月28日押切公園テニスコートは3週連続の雨

2017-10-29 10:26:41 | テニス
2週連続の週末台風接近。
秋雨前線が刺激されてこの日の予報は一日雨
朝起きると雲が低く垂れこめていて雨が降ったりやんだり。
こうなると3週連続で雨で中止
一旦やんでいる時もあったのですが、雲は厚くて回復見込みなくこれはやっぱり無理だな。
誰もやろうという人はいないでしょうけど一先ず中止の連絡をしておきました。
雨がやんでいる時に少し公園を散歩しましたが、神宮東公園テニスコートも当然ながら誰もいない。

水こそ浮いていないけどフェースも濡れているのでとても無理でした。
こうなると今年は40回がやっとでしょうね。
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「生きる力、死ぬ能力」池田清彦

2017-10-27 22:17:17 | 
この歳になっても煩悩は頭の中に渦巻き、死ぬのは怖い。少し調子が悪いとこれは致命的疾患の予兆ではないかとか悪い方悪い方に想像が働き、暗然としてしまう。
ではなぜ人間は死を恐れるのだろうか。動物には死を恐れる概念はないという。痛いとか苦しいとかの感覚は当然あるので避けようとするのだが、死を何か特別のものとして捉えているわけではないみたい。
死を恐れるかどうかは時間の観念と関係しているみたいで、「未来」という観念があるから見たい。動物には過去を覚えていることはあっても、基本的に「現在」しかない。自分の未来があってはじめて、将来の苦しみや悲しみも考えられるのであり、死を恐れるという考えが出てくる。それは、自我の中枢が発達していることと関係しているみたいで、脳の部位でいえば前頭連合野にあるみたい。事故で前頭連合野を損傷した人は現在しか考えられなくなったとか。
自我の中枢が発達するということは、もう一人の自分が自分の過去・現在・将来を考えて自分が変化していくことを意識している側面がある。この一段上の自分は、自分は変化すると思っていないので自己同一性を保っている。この自己同一性の意識こそ自我の本質であって、死が怖いのはこの自己同一性がいつかなくなるのではないかということを恐れているから。
認知症になって自我の中枢が希薄になれば死は怖くなくなってしまう。ボケてしまえば、苦しいとか痛いのは嫌だという感情はあっても死ぬのは嫌だという感情はなくなるのである意味無敵になるかも。

因みに和田秀樹の「老人性うつ」によるとアルツハイマー型認知症は老化現象の一つであり徐々に進行するのだが(急激な進行の場合、せん妄とかうつが疑われ、その場合薬で改善することができる)、問題行動型認知症は1割程度で、多くはおとなしく多幸的というのだが、死への恐怖も認知できなくなって、これはある意味加齢に対する適応反応なんだろう。願わくは歳を取ったら若い介護の人を触りまくる最強の色ボケ爺さんになっていきたいものです。今はまだ知性が邪魔をして不本意ながら禁欲的な生活を送っていますので念のため。
ところで不変の自我も死ぬことによって消えてしまうことになるのですが、死を恐れないためには不変の自我が死後にもあの世に存在すると考えたのです。これが宗教の起源!肉体は亡んでも、自己同一性を持つ自我というのは残る、それによって私の自我というのはどこかに担保されているから安心して死んでいけると。イスラム教徒が自爆テロなんかをできるのは死後の世界が担保されているから。日本人は死ぬのは怖いけど死後の世界も信じていない人は多いと思いますが、結構精神的にはきついことかもしれません。
原理的に言うと、すべての生物は食うか食われるかを前提とした他の生物との相互作用の下で生きているわけで、生物が死なないで生きているやつだけで資源を独占すれば、新しいやつが生まれてくる余地はない。人間が事故以外では死なない長寿を得たとしたらいったいどういう社会になるのか、世代交代も何もない訳ですからとても生きにくい世になると思います。みんな不老長寿を願っているのですが、願うのは自分のことだけで世界中の人が不老長寿になったら、社会は崩壊するかもしれません。
人間の寿命は、一つは細胞分裂の限界(50回くらいと言われている)がテラメアの長さによって決まっていて、だいたい120年くらい。体の中には脳神経細胞とか心筋細胞のように分裂しない細胞もあるのですが、分裂しない細胞はテロメアが短くならない代わりに細胞内に老廃物を貯めていき、これもだいたい120年ぐらいが限界とか。
因みにテロメアを伸ばすことによって不死の細胞はがん細胞。がん細胞はそれだけを取り出して培養すればどんどん分裂して永遠に死なないのです。
どうも人間の最大寿命を120歳より伸ばすのは難しいみたいです。でも日本人の平均寿命は90歳を超えようとしているし、今生まれてくる子どもたちは100歳まで生きるのは当たり前になるなどと言われると婚姻形態とか、子育て、介護の在り方とか、働き方とかもうライフサイクルを考慮した手直しする必要があるのではないかと思いますけど。
自分の命はかけがえのないものなんだけど、生態系の流れの中でみればワン・オブ・ゼム。かけがえのあるものです。自分にとってはかけがえがないのだけど、他の人にとってはかけがえがあるということは認めざるを得ない。病院とか学校とかの社会のシステムでも掛けがえのある人として、要素としてしかなり得ないのです。医師にとっては患者はお客さんであり飯のタネ、そう思わないとやっていけない面があります。病院にいるときによく苦情が来たのですが、患者と家族にとってはかけがえのない命なのであって、他の患者のこととか医師の都合などすべてに優先すべきもの。でもすべての患者がそう主張されたなら病院というシステムは成り立ちません。1病棟40人なりの患者のうちの一人として診るしかないのです。でも私のために全身全霊で治療に向き合ってくれないと許せないという気持ちはあってあまりにワン・オブ・ゼムが見えすぎるとトラブルになりがちです。そういったかけがえのなさは治療とは別の心の問題なんだから、別のところで求めないといけないんでしょうけど急に洗礼を受けるというのもなんだかな…
非常に軽い漢字の文体ですが、色々考えさせられるところが多く、最新の生物学の紹介もあったりして、知的刺激を受けます。でも、これで死を恐れなくなるかというと全然解脱できずに、願わくは色ボケで死の恐怖も感じなくなることエロ爺になりたいものです。
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10月21日瑞穂公園テニスコートは雨で中止

2017-10-22 15:27:55 | テニス
季節外れの台風接近で、週末は雨
先週も天気が悪くて休んでいるので、これで2週連続の雨天中止。先週の午後はほとんど降っていなかったので、人工芝のコートだからやろうと思えばできたと思うのですが、森の熊さん以外はやろうという人はいなかったのです。
でも先週は確認してみたら雨天還付が出来たので、やっぱり中止で正解だったみたいです。
この日は迷う余地なく朝から雨が降っていたので、問い合わせもなし。
私は図書館に行きがてら期日前投票に。多少混んでいるとは覚悟していたのですが、3階のエレベータを降りると投票所の部屋の外まで行列が出来ていました。でも並んでいるとすぐに順番が来て投票で来たのですが、ニュースを見ていたら30分以上並んだとかというところもあって、みんな考えていることは同じか。
どうも今年は雨で中止が多いような気がしますが、年末に腰を痛めたこともあって年間50回は絶望に。やっぱり「無事これ名馬」なんですよね。
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「YKK秘録」山崎拓

2017-10-20 21:13:26 | 
加藤紘一は亡くなり、小泉純一郎も山崎拓も政界を引退して過去の人となりつつある。
それでもYKKと言われた3人が政界を良くも悪くも引っ掻き回していた時代を、その一員であった山崎拓が自身のメモをもとに証言していた記録は貴重な資料になっています。
山崎拓はメモ魔で、衆議院手帳に、会合の様子、会話、態度、思惑まで事細かに要領筆記していたようです。
この本はそんなメモをもとにした政界秘録なので、第一次資料としては出色の貴重な証言です。ただし山崎拓自身の目を通しているので客観性は割り引いて読まなければいけないし、背景説明がないのでどういう状況でこういう会合がもたれ、こんな話が出たかがイマイチ分かりにくい。
小泉政権下で幹事長だった山崎を何故執拗に更迭しようという力が働いたのか、確か下半身スキャンダルがあったはずですが、そのことについては当然ながら山崎拓は触れていません。
誰か政治記者なりが背景説明をそれぞれの章の前に簡単に書くなりして、かつ巻末に年表をつけてもらうとよくわかるのですが、今となってはどうしてそうなったかと思うことが多い。その意味では政界内幕の読み物としてではなくて資料として読むしかないのですが、その分部外者には読みにくさは否めません。

ということで、時代背景が記憶の彼方になりつつある私ですので詳しい内容には触れることはありませんが、読んでみて気になったところを列挙して見ます。
YKKのそれぞれのタイプをなぞらえてみると、小泉は信長、加藤は秀吉、山崎自身は軍師官兵衛と言っているのですが、ちょっと自分に甘いのでは。別のところでは「智の加藤・情の山崎・意地の小泉」と書いているがこちらの方が当たっている。山崎はYKKの接着剤であり、小泉首相の時は精神安定剤だったが、軍師という立場にまでなっていなかったと思う。
山崎は72年に初当選し、89年に防衛庁長官になっているのだが、その前に三井、三菱、住友他の財閥グループごとに後援会ができていて、大臣就任のお祝い会を開いている。見込みのありそうな議員には経済界もそれぞれ目をつけて後援をしてつながりを持っているということですね。
YKKは91年にできているが、その心は反経世会。そこから毎週のように料亭なりで杯を交わすようになるのだが、読んでいると政治家はみんな夜の会合が多くてよく金と体がもつものと感心します。そのために後援会があるんでしょうけど「金龍」の名前は何度出てくるやら。因みに小泉はいつも日本酒3合とか。
支払いと言えば94年の3月3日のYKKの会合は料亭「若林」。これは珍しく小泉の支払いなので彼の行きつけの店での会食となったとの記述があります。やっぱり金を出していたのはもっぱら加藤か山崎ということなんですね。
YKKでカラオケ好きは加藤だそうですが、上手いのは小泉とか。山崎は歌わないほうがいいとかで事実ほとんど歌わないようにしています。ゴルフでは小泉と加藤は80台で回っているのですが、山崎は全くの初心者でダメみたいですね。
小泉は政局を読み目は鋭く突飛なことを言っているようでも時の経過とともにその方向に動いていき折々の見通しは結構当たっている。まあ、間違ったことも多いのだろうが、そういうことは書いてないか。
山崎のボスの渡辺美智雄は92年にすい臓がんの手術を受けているのですが、元気であれば総理大臣になるチャンスはあったのにと思います。自民党が下野した時の総裁選でも勝機はあっただろうし、細川政権末期には秘密裡の接触もあり、羽田政権崩壊時には小沢一郎から自民党から50人連れてくれば首相にという話は現実にあったそうです。党を割るということでは誰もついてこないと断念したのですが、体調万全であればもう少し違った展開になったかも想像してしまいます。結局小沢は海部を担いで敗れ村山首相が誕生するのですが、政界の裏は何でもありということ。
この本の白眉は「加藤の乱」だと思うのですが、そこに見えるのは「智の加藤」の人の良さというか馬鹿正直さ。森内閣不信任案提出に際して小沢に踊らされて、いけると思い込んだら情報統制もせずに突っ走ってしまう。切り崩されるといけないから早く不信任案を提出すべきという意見にも大丈夫だと強気の姿勢だったのだが、見事に切り崩されてしまう。派閥の半分以上が離れてしまった。その点「情の山崎」は、理屈はともかく一致団結してついていくとなった。結局決起集会となるべきホテルには人は集まらず、乱は不発で、加藤と山崎だけで不信任案に賛成投票するとなるのだが、ここでも加藤の弱さが出る。なんと乗ったハイヤーの中でも逡巡して2度戻ってきて、三度目はさすがに山崎もあきらめたのだが、加藤はもう一度行こうとしてやっぱり戻ってくる。矢野恂也が「喜劇のピエロになるより、悲劇のヒーローになるべきだった」とコメントしたそうだ。
この局面で小沢の誘いに乗らなくても、熟柿が落ちるのを待っていれば自民党にもはや玉がいなくなってきたのだから加藤にお呼びがかかったと思うのですが、大局観がなかったということなのか。
しかしこの加藤の乱が自民党の中の流動化をもたらし小泉政権を作る先駆けとなったという山崎の見解は当たっているかもしれない。
小泉政権では幹事長を務めているのですが、小泉がぶっ壊すと言っていたのは政官癒着した利権構造であり、そこを牛耳っていた経世会。いろいろな圧力がかかってきても頑として曲げない精神力には感心します。YKKの目指していたものこそ反経世会だったのですが、ここまで徹底しては小泉でしかできなかったでしょう。
この他にも興味深い記述があちこちに出てきますが、ちょっと時代背景を予習してから読むとより理解が深まると思います。
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リアル・マーケットアナライズ名古屋

2017-10-17 07:54:07 | Weblog
14日は予報でいけば曇り時々雨。
明け方は降ったみたいで、路面は濡れているのですが、朝から雲が低くおおっていますが雨は降っていない
雲の動きを見てみると天気は何とか持ちそう。
実はこの日、私はリアルマーケットアナライズが名古屋駅で開催されるのでそちらに参加予定。

1059さんも卓球の世話役の当番で欠席。
一応みんなには状況をお知らせしたのですが、参加しますという返事が来たのは森の熊さんだけ。
ヤッターマンは面が濡れているのでやめようか消極的な返事。
ヨイショとえみちゃんは欠席。カバちゃんもバレーボールがあるとかで欠席。あとは自己責任で判断してくださいと全員にメールしておきました。
家を12時15分には出て名古屋駅に向かったのですが、12時30分開場なので席はすでにかなり埋まっていて、後ろの方でやっと確保。
会場はTKPガーデンシティpremium名駅西口3階なのですが、演壇がある訳でもなく縦長の部屋なので後ろの方だと前の人の頭しか見えない。

まあ、それでも声はちゃんと聞こえるし、資料は後でホームページからも見れるそうなのでいいとしましょう。欲を言えば資料を印刷したものを欲しかったのですが、聞いているとみんな今朝作ってきたばかりの資料みたいなのでやむを得ないか。
今回は、レギュラーメンバーの鈴木一之さんと岡崎亮介さんにラジオ日経記者の鎌田伸一さん、為替アナリストの深谷幸司さんの4人のパネルディスカッションがメイン。
でもその前に鈴木さんと岡崎さんのプレゼンターションがあって、実は私は鈴木さんのお話が聞きたくて参加した次第。幕間には鈴木さんが客席に出てきてフリートーキングもあって、そうと知っていれば質問を考えて聞きに行ったのに、いきなり話しかける勇気がなく遠くで見ていただけというのが情けない。

鈴木さんのこれからの注目点は自動車の自動運転、シェアリング、電気自動車。電気自動車についていうと中国やフランス、イギリスの動きを見ていると今やすぐにでも電気自動車シフトになってしまうみたいですが、トヨタの2030年の予測ではガソリンディーゼルで45%、ハイブリッドが40%、電気自動車が15%。
電気自動車については以前このブログにも書いたように、バッテリーの問題、充電のインフラ整備、火力発電に依存する以上地球環境との両立などの問題があり、そう簡単にはシフトできない。他の予測でも2025年で電気自動車のシェアはせいぜい10%ちょっとぐらい。電気自動車でも熱マネジメントは結構難しくて隘路になるとか。
それでも自動運転を含めた電気自動車関連では、リチウム電池、セパレータ、微粉末、カメラなどなど世界的トップ企業がいろいろあるのでねらい目でしょう。電気自動車になるとプラグとかマフラーは必要なくなるのですが、その意味では日本特殊陶業やフタバ産業がどうなるのか。今のところ株価はしっかりしているし、まだまだ20年ぐらいは内燃機関が占める位置は大きいので、その間に培った技術でどう変身していくのか、注目です。
ところで不祥事が発覚の神戸製鋼については触らない方がいいと。これから色々出てくるかもしれませんが、最終的には切り売りしなくてはいけない部門もあるかも。その時にはそこを買い取ろうとする企業、鉄鋼ならJFE、機械部門ならコマツなどを注目すべきでしょう。
為替についてはアメリカの長期金利をウオッチする必要が。具体的には2.8%が要注意。1年で1.5%上がれば企業は悲鳴を上げる…
最後には鈴木さんが色々注目株を提示してくれましたが、やっぱり後ろからはよく見えない。

後ろの人は見えないだろうからと読み上げてくれましたが、たくさんあってメモもできなかった。ホームページにアップするとのことなので一度チェックすることにします。
4時までみっちりあって終了、終わって外へ出てみても☁ってはいたけど雨は降った様子無し。これならテニスできただろうけど、誰も行かなかっただろうな。
私は折角名古屋駅まで来たのでビックカメラでお酒を買って帰りました。
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池谷裕二「脳はなにげに不公平」

2017-10-14 08:47:35 | 
最近の脳科学の進展は目覚ましいものがあります。それはfMRIをはじめとする医療機器の進歩によって侵襲することなく脳の中の動きを見ることができるようになったことが大きいのですが、それだけ脳科学という分野が発展途上で新しい知見がどんどん出てきているということ。それでもまだまだ脳の中は不可思議がいっぱいで分からないことだらけなのですが、日々、私たちが常識的に思っていたことが覆されるような成果が出てきています。
結果としてそういった最新の研究成果を分かりやすく紹介しつついろいろな事象にコメントする脳科学者がテレビのコメンテーターとして活躍するようになってきた。
「ホンマでっかTV」の沢口さんとか中野信子さん、「ニュースキャスター」に出ているこの本の著者の池谷裕二さんなどはいつの間にか色々な局で露出が増えています。
でも私が池谷裕二を知ったのはテレビに出るよりもっと前で「進化しすぎた脳」を読んでから。以来気が付くと著書をフォローしています。
で、この本は「週刊朝日」の連載をまとめたもの。従って1項目で3ページほどのトピックスがいろいろ出てくるので、気が向くとちょこっと読んだりできて至って気楽に読めます。でも内容は最新の研究成果を踏まえているので知的好奇心を擽られることが多いのです。

詳しくは本を読んでいただくとしてダイジェストのダイジェストになりますが、興味を持った事柄だけでも列挙してみます。
・マネをすると好感度が上がる。「マネをする」ことは「あなたに共感している」「共感されて心地よい」などと相互に心を通わせるための表現手段とか。
・これはハエの実験ですが、「ハエでもアルコールが快楽」で「ハエでも交尾が快楽」。そして「アルコールと交尾という異なる快楽が相互に埋め合わせ可能」とか。そして人の脳にも同じようなペプチドがあるので酒とセックスは代替可能?代替物で満足するという能力はハエにもあるのだから進化的には起源が古い強力な生存戦略か。
・自分についてのことを話すとき快感の脳回路が活性化している。私がこうしてブログを書いているのも「自己暴露は快感」という基本的な脳生理からということです。
・カルフォルニア大学のビフ博士の実験によると上流階級ほどモラルが低いとか。でもそれは生まれつきではなくて下流層の人に「自分は社会的地位が高い」と思って行動してもらうと貪欲さが増し、非道徳的になるとかで、地位が人を作っている。上流階級というのは貴族的矜持があるのではなくて欲望に忠実みたいです。。
・「赤色は女性の魅力を高める」という心理学的データがありますが、同性には効果がなく異性へのアピールという点に効果がある。女性の「赤さ」は妊娠しやすさの信号であり、赤色の服を着るということは潜在的な性的アピール!さて赤い服を着た女性がいれば近づくべきか敬遠するべきか…
・人に見られている時の脳活動を測定したデータによると見られと脳の報酬系が活発化したとか。目が合うことは本質的に快感なのです。因みに野生動物では威嚇のサインになったり、狙われていることのサインなので嫌いますけど。
・私は英語がからきしダメで、あえて言えば英語の点が足かせになって志望校を下げたと思っているのですが、ある調査によると第二言語の習得は環境よりも遺伝的要因が強く、後者の寄与が71%とか。そして第二言語の学習能力は母語の獲得能力とはほぼ無関係。英語が苦手なのは勉強法が悪い訳でも気合が足りない訳でもなく親が悪かったということです。
・ヒトゲノムの解析が進み親から子どもにDNAがコピーされる時どのくらいの頻度で複写ミスが起きるのかというと12億分の1の確率。ゲノムの総DNA数は約60億個ですからその他の要因を含めると親のDNAのうち約70個は子どもには別物に入れ替わてしまうことに。そしてその変異の原因はほぼ父親の精子にあるそうです。なおかつ父親の年齢が高いほど変異の数も多いとか。変異が多いほど進化するという訳ではなくて、大部分の変異は死産や奇形児の原因になるとか。そうすると私の年齢になるとまだ生殖能力はある(この20年以上実績がないのであると信じているだけですが)といっても遺伝的変異の確率が高くなることを覚悟しないといけないのか。まあ、もうずいぶん前にあきらめているので何の問題もないのですけどね。
・進化の過程では何かを得ると何かを失うというトレードオフの関係が普通にあるのですが、記憶力と想像力は反比例し、トレードオフの関係にあると言えそうです。サルは短期的な記憶力とか瞬発力は人よりも優れているのですが、総体的な知能レベルではヒトにはるかに及びません。ヒトは正確な記憶力や瞬発的な判断力を失うことで、高度な知能を進化させたのです。私たちの知能はいい塩梅にチューニングされているので、むやみに特定の能力を高めると長期的には知能全体のバランスを崩してしまいそうです。
・睡眠は昆虫から哺乳類まですべての動物にみられる普遍的な生理現象です。では何のためにあるのかというと厳密には解明されていないのですが、ある説によると、敵に見つからないように静止し、かつ餌を獲ることが難しい時期をやり過ごすために最適化された合理的な行為とか。では人間にとって睡眠とは?
・睡眠不足は活動によるエネルギー消費が増加する以上に食べ過ぎてしまい、肥満を引き起こす!睡眠不足になると「食事を節制しよう」という自制心そのものも減ってしまい、結果、寝不足は太る。
・老人性うつはよく認知症と間違えられるのですが、ボケたと思われる人の7~8割はうつである可能性があるとか。加齢に伴ってウツが増えるのは神経伝達物質の減少という気質的な経年劣化。健康な高齢者は物事が必ずしも自分の思い通りにならないことを知っている諦める能力を持っている。
・相手の苦痛を取り除こうという努力、利他的な行為が同情ですが、これはヒトならではの行動。脳活動から見ると同情は快感とか。人助けは心地よいものなんです。
・直感的に決定すると自己中心的な行動よりも他人を利する行動が増えます。ヒトは生まれながらにして「善」であり、性善説が正しい。「悪」は直感的な結論を一歩踏みとどまって「考える」ことから生まれる。因みにイヌはその欲望をえさの獲得に向けていて欲望に忠実。利他性もない。性善説は成り立たない。でもサルになると他者のための行動も見られて性善説が芽生えている。ヒトもそれぞれなんでしょうけどね。
・感情は表情よりも身体に現れる。表情にはそれほどのレパートリーがなく、感情が判定しにくいのですが、ほとんどの人は表情に感情が現れると信じているのです。
これ以上書いているときりがないのでこれくらいにしますが、興味があればぜひ原本を読んでみてください。
ところで池谷さんは毎朝最新の関連論文を100報ほどチェックしていて、当然ながら多くは論文題目だけなのですが、気になった論文はフォローしていき、こうやって週刊誌のエッセイなどのネタになるみたいです。インターネットの時代はこうやって毎朝最新の論文に触れることができというわけです。雑誌が届くまでボーっとしていることはできないので、それはそれで忙しないというか大変ですけどね。
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10月9日鶴舞公園テニスコートの後は6人

2017-10-12 21:58:10 | テニス
12時30分までやるというカバちゃん1号2号はそのまま残し、用ありで帰るという1059さんを除いて私たちは終わり次第三々五々いつもの紫禁城に。
一番早くあがって、真ん中の席を占拠しているタケちゃんマンは焼酎を飲んでいます。

先週に入れたのがまだ残っていました。
つまみにはげ親父が来る前に食べようと唐揚げを頼んでいただきます。

ニンニクが効いて美味い。
みんな揃ったところでまずはビールで乾杯。
この日は瓶ビールで攻めていきます。
とりあえずのつまみは枝豆に烏賊の四川炒め。

瓶ビールを6~7本飲んで次は日本酒にしようか。
その前に火鍋を4人前。

このところあまり辛くないので安心して食べることが出来ます。
肉は冷凍の羊肉を薄切りしたものですよね。

あまり考えることなくというか酔っぱらった勢いで手でドバドバ鍋に野菜を投入。
まあ、煮てしまえばどちらにしても美味しいのです。

お酒は八海山をいただきます。

表面張力で盛りあがるまで注いでもらいます。
chowちゃんも注ぐのが上手くなりました。
この日はryuちゃんもいたのですが人手不足なのか店長自ら厨房で鍋をふるっていました。子どもはバスケの試合とかでスマホを見ながら気にしていました。
鍋の他にはシュウマイを人数分。

さらにヤッターマンのいつもの麻婆豆腐

そうとなれば私の定番でふわふわ明太たまごも。

私これ好きなんですよね。
ここでお酒をお替り。
今度は久保田の千寿にします。

飲んで食べていい気持ちになったところで鍋の〆にラーメン玉をお願いします。
まずはスープを継ぎ足してもらい

ラーメンをいただきます。

お勘定は25000円ちょっとで一人4千円の足らない分は基金から出しておきました。
帰りは歩いて帰ったのですが、まずは鶴舞中央図書館でトイレに行き、しばらく歩いてシャンピアポートでトイレに行き何とか家まで無事たどり着くことが出来ました。
鶴舞の陸上競技場だったところはサッカー場建設の工事真っ最中でした。

家に着けば倒れ込むようにソファーで寝るばかりですね。


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10月9日鶴舞公園テニスコート

2017-10-10 22:21:34 | テニス
3連休最後の9日は体育の日で祝日。
連休3日目になるとだんだん朝起きるのが遅くなって、この日は目が覚めたら7時過ぎ。
まあ、この日は鶴舞公園テニスコートなので12時までだから多少遅れてもいいか。
慌てずにゆっくりと朝食をとってコーヒーを飲んでからおもむろに支度をする。
テレビを見ているとワイドショーで小泉進次郎が愛知県に来るとかを伝えている。ミーハーのかみさんは演説予定を調べて、岡崎から太田川、津島、最後は名古屋の栄とかで、見に行く気になっている。
私は8時45分には家を出て金山駅へ。
金山発9時13分の列車に乗って鶴舞には16分に着きます。
コートに行くとタケちゃんマンが待っていましたと「蚊取り線香」を出してくれ。
待っていたのは蚊取り線香かい!

蚊取り線香に火をつけるのは任してすぐに乱打をやります。
3連休でみんな暇を持て余していたのか、タケちゃんマンの他に1059さん、森の熊さん、ヤッターマンにはげ親父、先日見学の来たグッチーさん、さらにカバちゃんとカバちゃんのママ友で一度ここでテニスをやったことのあるのですが、名前を聞きそびれたのでカバちゃん2号としておきますが、総勢9人の大盛況でした。
天気は曇りで気温もそんなに上がらないけど風はなくてテニスにはちょうどいい。

一通り乱打をやったらじゃんけんして試合になります。
最初の試合ははげ親父と組んでカバちゃん1号2号との対戦。
戦前の予想では力でガンガン打ち込んでくるかと思っていたのですが、予想外にボールを前に落とされて、翻弄された挙句1ゲームを取るのがやっとの1:3の完敗。
続いての試合はタケちゃんマンと組んで1059、グッチーさん組と対戦。1059さんの例によって小技の隙間狙いに苦しめられたのですが、グッチーさんはテニススクールに通っているそうですが、スクールでは試合形式の実践はやらないので、いやらしいテニスが出来ないので、デュースまで行ってもそこを上手くというかいやらしくついて3:1で勝利。
この試合で3試合やったタケちゃんマンは早くもリタイア。肘を冷やしつつ着替えてしまいます。
今度は1059さんと組んではげ親父、グッチーさん組と対戦。この試合もデュースまで縺れるのですけど何とか最後を拾って3:1で勝利。
実は前日友人と家飲みしたのですが、ビール、日本酒、焼酎と飲んでいたので試合中は飲まないことに。その為でしょうか3試合ぐらいまでは何とか足が動いたのです。
11時過ぎてそろそろ最後ということでグッチーさんと組んではげ親父、1059組と対戦。でも4試合となると肘に違和感を感じつつ足も動かなくなりミスを重ねてしまい0:4で完敗。まあ、ケガしないでよかったとしておきましょう。
カバちゃん1号2号は12時30分まで二人でもやるというのでヤッターマンと1059さんがもう1試合付き合って、残りの人は着替えて紫禁城に行きます。

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9月30日瑞穂公園テニスコートの後は3人だけ

2017-10-04 20:44:57 | テニス
陽が落ちると肌寒くなるので汗で濡れたTシャツを着替えて、遅れていつものしげすしへ。
既に1059さんと森の熊さんはビールを飲んでいます。
つまみも森の熊さんの好みで頼んであります。
とりあえずビールで乾杯。
最初の1品は

サンマの刺身ですね。ショウガ醤油でいただきます。
先日東京の赤坂でサンマの刺身を食べた時はかみさんが蕁麻疹になったので、少々恐る恐る、でも美味しいので躊躇せずにいただきます。
ビールはすぐになくなるので次はどうしようか…
3人だけだけどやっぱりここに来たら大吟醸でしょう。基金もだいぶたまっているので行きましょう。
ということで「三千盛」の大吟醸を。

おかみさんはちゃんと冷やして待っていました。冷酒用のグラスも用意していました。
次の1品はカマスの塩焼き。

大きいカマスです。
大吟醸を出したからではないでしょうけど大将がサンマのワタを焼いたものを出してくれます。

これはほろ苦くて美味しいですね。
吉田類ならこれだけで一升は行くねというはずです。
森の熊さんの頼んだ3品目は貝柱のバター焼き。

これもバターの塩気が程よくて、これで一升は行けるか…
まあ、一升はとてもいかないのですが日本酒をグビグビ。
大将がサービスでコハダの骨煎餅を出してくれます。

ポリポリ齧りながらもう少し食べようか。
ではお勧めの刺身でホニャララ鯛を。

聞いたけど詳しくは忘れました。
さらにもう1品はあん肝。

これは脂がのっていかにも体に悪そう。
また肝機能が悪くなりそう…
大吟醸も半分ほど飲んだので〆に

大将に無理を言ってバッテラと太巻きのハーフ&ハーフに。
フルーツにナシが出てきてお茶をいただきお勘定。
一人3千円で足らない分は基金から。
でも大吟醸は半分は残っていますから。

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