怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

名証IRセミナーin名古屋へ行ってきました。

2024-06-07 17:13:30 | Weblog
講演会の講師はあまり魅力的ではなかったのですが、そこは隠居生活の暇人ですので取り合えず名証IRセミナーin名古屋を申し込んでおいたのですが見事当選。

正直知らない企業もあったのですが、早速行ってきました。
会場はナディアパーク。以前はロフトが入っていたのですが、今はアルペンの基幹店が入っています。

最初は企業説明会。
トップバッターは「セントラルフォレストグループ」。以前にも説明会を聞いた記憶ですが、2019年にトーカンと国分中部の2社の持ち株会社として設立された会社ですので、知らなくても仕方ない。

お土産に自社製品の塩ラーメンをつけてくれました。これはポイントです。
トーカンは外食・給食とコンビニ・スーパーへの卸が中心で国分中部は酒類と加工食品をスーパー・ドラッグストアーに卸しています。その面では2社余り競合せずお互いの強みを生かした関係強化と基幹システムの共通化で物流・管理業務の効率化省人化を図っています。
因みに国分グループ本社は約40%の大株主で、グループの中部北陸地区を担っています。
2番目は「三ツ知」。失礼ながら全く知らない会社でしたが、自動車部品を中心とした「カスタムファスナー」(ボルトとかナット)の製造・販売の会社です。

冷間鍛造技術によって高付加価値製品の小ロット多品種に対応できる強みがあるとか。
技術力はあるみたいですが、研究開発の陣容は年間5千万円の開発費で研究員は2人、大学との産学連携をしていると言うことですけど、下請けで売り上げ130億円というとこれぐらいがやっとかも。自動車関連の下請けは安定していても利益率は低い。独自開発の製品は利益率は高くても継続性に問題あるとか。
プレゼンターは社長さんですが、質問に生真面目に答え自社の技術にを信頼して頑張っていますと言う姿勢は下町ロケットの佃製作所はこんな感じなのかとふと思ってしまいます。
因みに記念品はボールペンでこれもまじめすぎると言うかもう一工夫欲しいところ。
最後は「朝日インテック」。

プレゼンターは急遽変更になって副社長さんに。社長さんの弟さんかな?丁度前日だったかNHKで取り上げられていた記憶です。
医療用の循環器系に使われるPCIガイドワイヤーは世界トップシェア(52%)で売上高の4割を占める主力製品。日本では82%のシェアでほぼ独占状態。素材から完成品まで自社一貫生産体制を確立しています。もともとは堺でワイヤー製造していた会社なのですが、心疾患の慢性完全閉塞を治療できる経皮的冠動脈形成手術のガイドワイヤーを開発。世界をリードする製品になっている。欧米においてまだまだ拡大余地は大きく米国でシェア50%(24年3月で41%)が目標。循環器系だけでなく、より高単価の脳用、末梢用とか腹部用のガイドワイヤーへの拡大も目指している。新規事業としてプラズマワイヤーシステムの製品化を目指している。
質疑で株価が今のところ低迷しているところはどうしてと聞かれたがちょっと憮然として業績は順調なのだが円安で時価総額が下がってМSICから外れたことも一因か?とのこと。そうであるのなら買い時かも。ここの記念品は小さなライト付き拡大鏡。洒落ていました。
3社いずれもそれなりに魅力的で投資の検討に値するのではと思いました。
休憩を挟んでの講演は、コモンズ投信株式会社の伊井哲朗さん。名古屋出身で以前も一回講演を聞いた覚えがあります。

資料を基にいろいろ話されましたが、つまるところアメリカの金融資産は00年から3・4倍に、イギリスは2・3倍になっているのに日本は1.4倍にしかなっていない。これは日本の家計金融資産の半分以上が現預金だから。今の世界情勢に対応した投資信託に投資しましょう。どこに投資するについてはコモンズ30などはいいですよと言うことです。
先日亡くなった山崎元さんに言わせればアクティブ投資よりインデックス投資の方がいいと言うのでしょうけどね。
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エミン・ユルマズ「エブリシング・バブルの崩壊」

2024-06-05 15:21:18 | 
何かの本で読んだ気がするけど、株式アナリストは長期の見通しという時に3か月先のことをいうそうです。
今や株式会社は四半期ごとに決算発表しており、アナリストは3か月ごとにある意味業績評価されているので3か月以上先のことは論じる余地はないのか。
経済評論家などの株式市場を論じた著書はその意味では陳腐化が激しく、1年も過ぎれば役に立たなくなる類で見向きもされないはずなのだが、エミン・ユルマズさんのこの本は2022年3月発行なのだが予約するとかなり待たされてしまった。陳腐化しない価値があると言うことなのだろうか。

それでも表題にある様なバブルの崩壊という点では予想は外れている。
2022年にはさしものコロナ禍も収束して来るのですが、その間各国とも金融をジャブジャブに緩和し、膨大な財政支出をしている。
リーマンショックの時にこれでもかというほど金融を緩和し市中にはマネーがあふれてバブルへの道を駆け上がっていた。コロナ禍に突っ込んでいくと共に金融緩和は修正されることなく逆に財政支出を拡大してきた。
コロナの収束とともに積み上がったマネーは、株式、債券、不動産、さらにはコモディティ(石油、銅、小麦などの商品)などの多様な資産バブル=エベリシング・バブルをもたらした。
弾けないバブルは存在しないのだがエミンさんはこの本執筆時には近い将来のバブル崩壊を予言している。
思えば当時エミンさんだけでなくいろんな人がアメリカ経済はハードランディングするだろうとみていた。既に中国経済は変調をきたしていて、FRBは早晩利上げを止めて利下げに追い込まれるだろうと言うのがある意味市場のコンセンサスだった記憶です。
ところがアメリカ経済は予想外に好調で、失業率は低く物価上昇も止まらない。インフレ懸念から2024年になっても利下げは先送りされている。小さな景気後退はあってもバブル崩壊などと言うことはなく、上手く行けばこのままソフトランディングできるという観測です。その面では予言は大外れでした。
でもバブルが崩壊していないと言うことは、積み上がったマネーは清算されぬまま残っていると言うことで、火種はまだ残っていると言うか問題は何も解決されぬまま膨張し続けていると言うこと!大統領選も絡んだりしてこのまま何も起こらないで行くのだろうか?
各国の産業構造の違いから、リセッションはまず世界の工場たる中国からはじまり続いて日本、最後にもはやサービス産業主体のアメリカに行くと言うのですが、米中対立の余波で今の日本は有利な立ち位置にいて大崩れはしないとみている。むしろこれから有利な立ち位置から日本経済は失われた30年を乗り越え大きく飛躍する局面にきている。
そう言われると新NISAでオルカン一択は考え物で、日本株のインデックスがいいかも。
ところで中国経済については不動産バブルはとっくに弾けていて苦境に陥っているのだが、これまで見えてこなかった巨大な問題が表面化してきて、それを習近平は締め付けを強化し強権で乗り越えようとしている。習近平の目指す共同富裕は文化大革命への回帰であり、西側の価値観を否定し準鎖国への道を進もうとしているかのよう。これからは中国とビジネスをするリスクがコストとして上乗せされてくる時代になる。
最後の2章では世界標準に比して日本企業の無防備に近いサイバーセキュリティへの警鐘や暗号資産のいかがわしさについても書いてあり、これは私自身が全く無知だと言うこともありますが今現在でも十分に読むに値するところです。
世界経済の先行きには困難な問題があるのですが、エミンさんは日本経済については世界の中で非常に有利な位置にあってこれから大きく伸びることについては揺るぎない確信をもっています。
コロナ禍といいウクライナ紛争といい、ガザ侵攻といい将来何が起こるのか見通せない時代ですが、日本経済は数多の障害を乗り越えて行ってほしいものです。
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6月2日千代田橋緑地テニスコートは雨

2024-06-03 13:25:51 | テニス
この日の天気予報は雨。
おそらく中止になるだろうと気を抜いていたのですが、朝起きて外を見ると雨は降っていない。

雲は多いけど青空ものぞいている。
でも天気予報を見てみるとやっぱり雨が降ってきそう。

はたして7時ごろには突然のごとくの驟雨。結構激しく降ってきた。
どうもこの日は雲の動きによって断続的に降ったりするのか。
もともと今回は1059さんが風邪を引いたとかちょっと見小野ヤスシさんが足が痛いとかで欠席。参加予定は4人だけなので無理することはないかも。
しばらく様子見のメールをしたら飲めない飲むはとっくにあきらめていたのかかみさんと一緒にイケアに行っているとか。
お昼前にこの日は中止とメールしたのですが、皮肉なことに13時ごろには雨が上がってきた。しかし、参加者も少なくコートは濡れているのでここはもう中止しかない。
個人的には千代田橋緑地まで地下鉄に乗って行くと1時間かかるので、行って雨が降ってくると悲しすぎるので午前中に行く気は喪失していたんですけど。
一日部屋でゴロゴロしていても所在ないので雲の動きからもう降らないだろうと15時ごろには公園に散歩に行ったのですが、神宮東公園テニスコートではちゃんとテニスしていました。

う~ん、これだとコート代の還付が出来ないかも。基金も余裕があるし、仕方ないか。

歩いていると雲切れ間もあったりしてあの予報は何だったのか。午前中雲の動きを何度か見ていたのですが、予報は刻一刻と修正されてピンポイントの予報は直前ならともかく2時間後とか3時間後はあまりあてにならない。
結局この日はメジャーリーグとプロ野球を観戦する野球漬けで時間をつぶす。
合間に再読ですが河合隼雄先生と小川洋子さんの対談の「生きるとは、物語をつくること」を読む。

文庫本で150ページほど。河合隼雄さんの最後の対談みたいですが、再読しても心に沁みます。もっともほとんど読んだ覚えなくて借りて来て読みだしたらなんか読んだような気がすると言う情けない状態でしたけどね。ちなみにブログでも紹介してあります。
人間が生きていくには困難な現実を自分の心に合うように組み立て直して受け入れることが必要。「人間はどうして死ぬのか」「死んだらどうなるのだろう」という恐怖が物語を生み出している。
小説家が物語を紡ぎ出すモーチベーションが語られていて改めて納得します。けどすぐに忘れてしまうのだろうな。
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